- 参考書名
- 大学入試 レベル別英語長文問題ソリューション3 トップレベル
- 略称
- レベル別英語長文問題ソリューション3
- 出版社
- かんき出版
- 発売日
- 2020/9/9
- ページ数
- 162
- 科目
- 英語
- タイプ
- 長文読解・速読
- レベル
- 最難関ランク
- 目安時間
- 44.5時間
こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「レベル別英語長文問題ソリューション3 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「レベル別英語長文問題ソリューション3」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!
目次
レベル別英語長文問題ソリューション3の基本情報
参考書レベル・難易度
最難関ランク
本書は、音読に最適な300〜400words前後の短い英文のみを扱った長文読解の問題集です。文章のレベルも本シリーズの1や2よりは高く、長文読解の学習の中後期に使用することができます。最難関レベルの英文解釈の参考書を終えて少しずつ演習に入る時期に取り組んでいきます。3つにレベル分けされた本シリーズのうち『ソリューション3』は早慶などの最難関私大、北大、東北大、東大、名古屋大、京大、阪大、九大などの難関国公立大のレベルに設定されていますが、それ以上の大学を目指す生徒も段階的に学力を上げることを考え、本書にも取り組みましょう。また、英文読解の着眼点についても説明が詳しく、英文解釈力と読解力を並行して上げていきたい場合にも活用できる一冊です。
習得までに必要な目安時間
44.5時間
長文読解の問題集と考えると、平均的かやや多いくらいの時間数です。ただ、本書は解くだけではなく全訳や音読など、復習にかける作業と時間が多いためにこれくらいの時間数になっています。収録されている問題は全部で10題のため、そこまで演習量としては多くありません。本シリーズは、10題ずつが1〜3、最新テーマ編3冊もあわせて合計6冊の60題が収録されています。本書だけでは演習が足りないため、本シリーズの他の参考書も併せて取り組むと良いでしょう。もしどうしても時間がない場合は、過去問などでしっかり演習を積むようにしてください。
レベル別英語長文問題ソリューション3の概要
本書は、志望校のレベルに応じて基本となる英文を音読しやすい長さ(300〜400words前後)で選定した英語長文読解の問題集です。
「本書で訓練を積めば、誰でもリーディングが必ず得意になる」というテーマを掲げ、構文図解を含めた英文解釈の詳細な解説を掲載しているだけでなく、英語力の向上に効果的かつ効率的な方法である音読にもフォーカスを当てており、精読力・読解力・速読力のすべてを満遍なく高められる構成になっています。
また、出典も国公立・私立、文系・理系のバランスがとれるように選定されており、問題形式もマーク式・記述式の両方が用意されています。長文問題の演習の軸としてはとても使いやすいシリーズの一冊であるといえるでしょう。
レベル別英語長文問題ソリューション3はこんな生徒におすすめ
- 長文読解を演習できるシリーズ本を探している生徒
- 早慶などの最難関私大や、北大、東北大、東大、名古屋大、京大、阪大、九大などの難関国公立大を志望する生徒
- 共通テストで満点を狙う生徒
『ソリューション』シリーズは1題あたりの文字数が少なく設定されているので、いきなり本番と同じくらいの分量で演習するのは自信がないという人でも取り組みやすい問題集になっています。先ほども述べたように、英文解釈の目線でも解説してくれるので、精読が苦手な人にもおすすめです。
また、本シリーズは1冊ごとに志望校別のレベルが設定されており、本書は上記のような最難関私大や難関国公立大、共通テストでの満点を狙う人向けとなっています。ただし、さらに長文読解のスキルを磨くためには、本シリーズを終わらせてからより語数の多い問題を扱った参考書に別で取り組む必要があります。
レベル別英語長文問題ソリューション3の特徴
レベル別かつ音読に適した問題を選定
本シリーズでは、志望校別に「スタンダードレベル」「ハイレベル」「トップレベル」とレベル分けしており、それぞれに合った、なおかつ音読に最適な300〜400words前後の問題を扱っています。音読用の白文やダウンロード音声も付属しています。
4つのポイントで英語力アップ
本シリーズでは、文構造、文と文の繋がり、解法、語彙の4つのポイントで体系化し、様々な角度から英語力を向上させていくことができます。構文の図解や文法事項のメモも付いているので、自分で疑問もすっきりと解消できます。
背景知識を深めるコラム
本シリーズでは、長文問題で扱われやすいトピックに関するコラムを全ての英文について掲載しています。背景知識をつけることでより英文の内容が頭に入りやすくなり、加えて自由英作文にも役立てることができます。
レベル別英語長文問題ソリューション3の使い方と注意点
『ソリューション』シリーズの他の参考書と同様の使用方法です。
まずは制限時間を目安に、本番のつもりで問題を解きます。この時、2回解くことを想定して、問題は2部コピーしておきましょう(詳しくは後述)。解答を見る前に、「制限時間を延長して解く」「文構造の記号(SVOC)をふって全訳する」という2段階を必ずふむようにしてください。長文読解の初期段階では、この作業をいかに丁寧にできるかが非常に重要なので、少し時間がかかってもしっかりやっていきましょう。
その後、解答解説を読みながら答え合わせをします。この際「構文」「論理」「解法」「語彙」の4つのポイントをしっかり押さえましょう。また、解説は問題の正誤に関わらず熟読するようにしましょう。
さらに、構文図解と全訳を参考にして、主語・動詞の把握、修飾語のかたまりと役割の把握をし、全文の構文を取っていきます。全文の確認ができたら自分で書いた全訳も添削し、各問題の解説中に掲載されている語彙リストを見ながら、わからなかった単語をチェックします。使っている単語帳と照らし合わせるとなお良いでしょう。
最後に、ダウンロード音声を流した後に繰り返し音読をします。この時、句や節といった意味の切れ目を意識するようにしましょう。回を重ねるごとに、英語を英語のまま理解できるようになっていきます。
本シリーズを使用するにあたって注意したいのが、音読の作業を決して怠らないという点です。既に述べたように、本シリーズはリーディング・リスニングの両方の力をつけられるように作られた問題集となっています。リスニング対策だけでなく、英語の語順で、かつ音声のスピードで英文を理解するためにも、各問題を解いて終わりにするのではなく、上述の音読の作業をしっかり行うようにしましょう。
また、解説が非常に細かく掲載されているので、疑問に思った点はそちらを見て入念にチェックしましょう。解説も読んで終わりにするのではなく、何度も間違えた事項にはアンダーラインを引いたり、目印に付箋を貼ったりするなど、自分なりにひと工夫した復習をしてみるとより読解におけるポイントが身につきやすくなるでしょう。
レベル別英語長文問題ソリューション3の詳細な進め方
S01 | 4.0h | 問題01 351語 制限時間20分 120wpm176秒 150wpm140秒 |
S02 | 4.0h | 問題02 381語 制限時間20分 120wpm191秒 150wpm152秒 |
S03 | 5.0h | 問題03 347語 制限時間25分 120wpm174秒 150wpm139秒 |
S04 | 4.0h | 問題04 308語 制限時間20分 120wpm154秒 150wpm123秒 |
S05 | 4.0h | 問題05 282語 制限時間20分 120wpm141秒 150wpm113秒 |
S06 | 4.0h | 問題06 330語 制限時間20分 120wpm165秒 150wpm132秒 |
S07 | 4.0h | 問題07 399語 制限時間20分 120wpm200秒 150wpm160秒 |
S08 | 4.0h | 問題08 383語 制限時間20分 120wpm192秒 150wpm153秒 |
S09 | 4.0h | 問題09 383語 制限時間20分 120wpm192秒 150wpm153秒 |
S10 | 4.0h | 問題10 376語 制限時間20分 120wpm188秒 150wpm150秒 |
S11 | 3.5h | 全体の復習 |
レベル別英語長文問題ソリューション3の具体的な勉強法
S01-10
※解く前に和訳タイトルを見ないように
- 「別冊問題」を2部コピーする。
※毎回の学習前に行うと面倒なので、まとめて作業しておくとよい(拡大コピー推奨)。 - 1部目のコピーを使って「制限時間」で解く。
※何も参照してはならない。 - 「制限時間」を延長(目安:制限時間×1)して解くのを続ける。
※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書を参照する。 - 文構造を書き込み(SVOC,<名>,(形),[副])、ノートに段落ごとの要約と全訳を書き込む。(目安:制限時間×4)
※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書や辞書を参照する。
※英文を前から読んでいく際に識別で迷ったところは付箋を付けて後で質問する。
※段落の繋がりを意識しながら要旨をまとめる。できれば、誰かに添削してもらうようにする。 - 2種類の採点と記号や全訳を添削する。(目安:制限時間×2)
- 英文を見ながら何度もリスニングして20回音読する。(目安:制限時間×4)
※音読は英文の内容を理解できる範囲で速めのスピードで行う。
※120wpmタイムより速いタイムで読めるようにする。
※音読は、リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングでもよいが、リーディングのためには常に文字情報をインプットしたほうが良いと考えられるので、英文は見ながらが良い。
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リピーティング:センテンスやチャンクなど意味のかたまりごとに音声を止め、それを真似て音読する。
オーバーラッピング:英文(スクリプト)を見ながら、音声とほぼ同時に音読する。
シャドーイング:英文(スクリプト)を見ずに、音声にかぶせるようにしてやや遅れて音読する。
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S11
- 解法プロセス定着のために、2部目のコピーを使ってもう一度解く。(目安:制限時間÷2)
- 解説を確認し音読を数回行う。(目安:制限時間÷2)
レベル別英語長文問題ソリューション3の分析者コメント
長文読解の問題集で、リーディングとリスニングの両方の力をつけられる作りになっているものは珍しいです。共通テストを想定した学習にはとても向いているといえます。ただし、本番でより長い文章を読むことを要求されることを考えると、リーディングに特化した問題集にも別で取り組む必要があるでしょう。
(慶應義塾大学文学部)
300字程度の文字数で早慶、難関国公立レベルの問題に取り組むことができるので、そのレベルの大学を志望している方で、長文読解が苦手な方には最初の一つとしてお勧めできます。また、リスニング対策としてダウンロード音声とともに音読することで、長文を速く読む練習にもなると思います。ただし、本番ではこの問題よりも長い問題が出るので『ソリューション3』を終えた後に、より長い長文の問題集に取り組む必要があると思います。
(早稲田大学人間科学部)
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