- 参考書名
- 大学入試 レベル別 英語長文問題ソリューション 最新テーマ編1 スタンダードレベル
- 略称
- レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1
- 出版社
- かんき出版
- 発売日
- 2021/11/4
- ページ数
- 180
- 科目
- 英語
- タイプ
- 長文読解・速読
- レベル
- 標準ランク
- 目安時間
- 47.5時間
こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!
目次
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の基本情報
参考書レベル・難易度
標準ランク
本書は、音読に最適な400〜500words前後の短い英文のみを扱った長文読解の問題集です。文章のレベル自体はさほど難しくなく、長文読解の学習の中期に使用することができます。『ゼロから英語長文が面白いほどわかる本』のように、初歩的な長文読解の参考書を1冊終えた後に演習として取り組んでいきます。3つにレベル分けされた本シリーズのうち『ソリューション最新テーマ1』は日東駒専・産近甲龍などの私大、地方国公立大のレベルに設定されていますが、それ以上の大学を目指す生徒も段階的に学力を上げることを考え、本書にも取り組みましょう。また、英文読解の着眼点についても説明が詳しく、英文解釈力と読解力を並行して上げていきたい場合にも活用できる一冊です。
習得までに必要な目安時間
47.5時間
長文読解の問題集と考えると、平均的かやや多いくらいの時間数です。ただ、本書は解くだけではなく全訳や音読など、復習にかける作業と時間が多いためにこれくらいの時間数になっています。収録されている問題は全部で10題のため、そこまで演習量としては多くありません。本シリーズは、10題ずつが1〜3、最新テーマ編3冊をすべてあわせて合計6冊の60題が収録されています。本書だけでは演習が足りないため、本シリーズの他の参考書も併せて取り組むと良いでしょう。標準レベルまでしか必要ない生徒は、他の参考書を検討しても良いでしょう。もしどうしても時間がない場合は、標準レベルの過去問などでしっかり演習を積むようにしてください。
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の概要
本シリーズは『ソリューション』シリーズの「音読がしやすい語数」という特徴を維持しつつ、その語数を500words台まで拡大し、「食品廃棄問題」「人工知能」「海洋汚染」「菜食主義」「プラスチックごみ問題」「働き方改革」といった入試頻出の最新テーマを扱った英語長文読解の問題集です。
『ソリューション』シリーズと同様に、構文図解を含めた英文解釈の詳細な解説を掲載しているうえに、英語力の向上に効果的かつ効率的な方法である音読にもフォーカスを当てており、精読力・読解力・速読力、共通テストで必要なリスニング力のすべてを満遍なく高められる構成になっています。
また、出典も国公立・私立、文系・理系のバランスがとれるように選定されており、問題形式もマーク式・記述式の両方が用意されています。本格的に入試対策を始めようとしている人には非常におすすめのシリーズです。
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1はこんな生徒におすすめ
- 過去問演習に取り組む準備をしたい生徒
- 長文演習の題材を探している生徒
- 日東駒専・産近甲龍レベルの私大や、共通テスト平均点以上、地方国公立大を志望する生徒
『ソリューション最新テーマ』シリーズは、『ソリューション』シリーズよりも各問題の語数が多めに設定されているので、『ソリューション』をマスターした後でもう1ステップ進んだ演習をするのに向いています。
本シリーズは『ソリューション』シリーズと同様、一冊ごとに志望校別のレベルが設定されています。『ソリューション最新テーマ1』は上記のような中堅私大や地方国公立大、共通テストでの平均点以上を狙う人向けとなっています。
ただし、共通テストではより語数の多い問題(700語〜)が出題されるため、共通テストに向けたステップアップを図るにはそれに対応した問題集に取り組む必要があるでしょう。
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の特徴
レベル別かつ頻出テーマを扱った問題を選定
本シリーズでは、志望校別に「スタンダードレベル」「ハイレベル」「トップレベル」とレベル分けしており、それぞれに合った、なおかつ入試頻出テーマを扱った400〜500words前後の問題を扱っています。『ソリューション』シリーズと同じく、音読用の白文やダウンロード音声も付属しており、どのレベルになっても丁寧な復習が可能です。
4つのポイントで英語力アップ
本シリーズでは、文構造、文と文の繋がり、解法、語彙の4つのポイントで体系化し、様々な角度から英語力を向上させていくことができます。構文の図解や文法事項のメモも付いているので、疑問を自分ですっきりと解消できます。
背景知識を深めるコラム
本シリーズでは、長文問題で扱われやすいトピックに関するコラムを全ての英文について掲載しています。背景知識をつけることでより英文の内容が頭に入りやすくなり、加えて自由英作文にも役立てることができます。
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の使い方と注意点
『ソリューション』シリーズと同様の使用方法です。
まずは制限時間を目安に、本番のつもりで問題を解きます。この時、2回解くことを想定して、問題は2部コピーしておきましょう(詳しくは後述)。解答を見る前に、「制限時間を延長して解く」「文構造の記号(SVOC)をふって全訳する」という2段階を必ずふむようにしてください。長文読解の初期段階では、この作業をいかに丁寧にできるかが非常に重要なので、少し時間がかかってもしっかりやっていきましょう。
その後、解答解説を読みながら答え合わせをします。この際「構文」「論理」「解法」「語彙」の4つのポイントをしっかり押さえましょう。また、解説は問題の正誤に関わらず熟読するようにしましょう。
さらに、構文図解と全訳を参考にして、主語・動詞の把握、修飾語のかたまりと役割の把握をし、全文の構文を取っていきます。全文の確認ができたら自分で書いた全訳も添削し、各問題の解説中に掲載されている語彙リストを見ながら、わからなかった単語をチェックします。使っている単語帳と照らし合わせるとなお良いでしょう。
最後に、ダウンロード音声を流した後に繰り返し音読をします。この時、句や節といった意味の切れ目を意識するようにしましょう。回を重ねるごとに、英語を英語のまま理解できるようになっていきます。
本シリーズを使用するにあたって注意したいのが、音読の作業を決して怠らないという点です。既に述べたように、本シリーズはリーディング・リスニングの両方の力をつけられるように作られた問題集となっています。リスニング対策だけでなく、英語の語順で、かつ音声のスピードで英文を理解するためにも、各問題を解いて終わりにするのではなく、上述の音読の作業をしっかり行うようにしましょう。
また、解説が非常に細かく掲載されているので、疑問に思った点はそちらを見て入念にチェックしましょう。解説も読んで終わりにするのではなく、何度も間違えた事項にはアンダーラインを引いたり、目印に付箋を貼ったりするなど、自分なりにひと工夫した復習をしてみるとより読解におけるポイントが身につきやすくなるでしょう。
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の詳細な進め方
S01 | 4.0h | 問題01 381語 制限時間20分 120wpm191秒 150wpm152秒 |
S02 | 4.0h | 問題02 392語 制限時間20分 120wpm196秒 150wpm157秒 |
S03 | 5.0h | 問題03 400語 制限時間25分 120wpm200秒 150wpm160秒 |
S04 | 4.0h | 問題04 360語 制限時間20分 120wpm180秒 150wpm144秒 |
S05 | 5.0h | 問題05 367語 制限時間25分 120wpm184秒 150wpm147秒 |
S06 | 4.0h | 問題06 369語 制限時間20分 120wpm185秒 150wpm148秒 |
S07 | 5.0h | 問題07 395語 制限時間25分 120wpm198秒 150wpm158秒 |
S08 | 5.0h | 問題08 474語 制限時間25分 120wpm237秒 150wpm190秒 |
S09 | 4.0h | 問題09 492語 制限時間20分 120wpm246秒 150wpm197秒 |
S10 | 4.0h | 問題10 509語 制限時間20分 120wpm255秒 150wpm204秒 |
S11 | 3.5h | 全体の復習 |
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の具体的な勉強法
S01-10
※解く前に和訳タイトルを見ないように
- 「別冊問題」を2部コピーする。
※毎回の学習前に行うと面倒なので、まとめて作業しておくとよい(拡大コピー推奨)。 - 1部目のコピーを使って「制限時間」で解く。
※何も参照してはならない。 - 「制限時間」を延長(目安:制限時間×1)して解くのを続ける。
※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書を参照する。 - 文構造の書き込み(SVOC,<名>,(形),[副])とノートに全訳を書き込む。(目安:制限時間×4)
※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書や辞書を参照する。
※英文を前から読んでいく際に識別で迷ったところは付箋を付けて後で質問する。 - 2種類の採点と記号や全訳を添削する。(目安:制限時間×2)
※「論理ポイント」と「解法ポイント」を理解して説明できるようにする。 - 英文を見ながら何度もリスニングして20回音読する。(目安:制限時間×4)
※音読は英文の内容を理解できる範囲で速めのスピードで行う。
※120wpmタイムより速いタイムで読めるようにする。
※音読は、リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングでもよいが、リーディングのためには常に文字情報をインプットしたほうが良いと考えられるので、英文は見ながらが良い。
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リピーティング:センテンスやチャンクなど意味のかたまりごとに音声を止め、それを真似て音読する。
オーバーラッピング:英文(スクリプト)を見ながら、音声とほぼ同時に音読する。
シャドーイング:英文(スクリプト)を見ずに、音声にかぶせるようにしてやや遅れて音読する。
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S11
- 解法プロセス定着のために、2部目のコピーを使ってもう一度解く。(目安:制限時間÷2)
- 解説を確認し音読を数回行う。(目安:制限時間÷2)
レベル別英語長文問題ソリューション最新テーマ編1の分析者コメント
『ソリューション』シリーズのリーディングとリスニングの両方の力をつけられるという最大の特徴を引き継ぎながら、ごく最近ニュースで扱われやすい社会問題やトピックをより多く盛り込んでいます。また、これらのトピックについてより深く理解するためにも、前シリーズ以上に語彙の確認が重要になります。単語帳との併用が不可欠となるでしょう。(慶應義塾大学文学部)
『ソリューション最新テーマ編』シリーズは『ソリューション』シリーズよりも語数が増えているので、より実践的になったと思います。ただ、それでも本番ではもう少し語数の多い問題が出るので、ほかの問題集で慣れる必要があると思います。問題に出やすい最新テーマを扱うことで、背景知識をつけることができるのでより長文が読みやすくなると思います。(早稲田大学人間科学部)
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