- 参考書名
- やさしい高校数学II+Bの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
- 出版社
- 学研
- 発売日
- 2013/4/30
- ページ数
- 936
- 科目
- 数学
- タイプ
- 理解本
- レベル
- 基礎‐標準ランク
- 目安時間
- 114.5‐120時間
こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「やさしい高校数学II+Bの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「やさしい高校数学II+Bの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!
目次
やさしい高校数学ⅡBの基本情報
参考書レベル・難易度
基礎‐標準ランク
初めて勉強する生徒や授業で内容を理解できなかった人が数学ⅡBを学ぶのに適した参考書です。数学ⅡBを丁寧に学ぶためのものであり、900ページを超える、基礎範囲にしては分厚い参考書となっています。一見分厚く全てを勉強するのが大変そうですが、豊富なイラストと、会話形式の解説などが多く書かれているので、見た目ほど骨が折れるわけでありません。
数学ⅡBは数学ⅠAよりも難しい分野が多いですが、やさしい高校数学ⅡBを使うことで基礎をしっかり固められます。この参考書をすべて理解することによって、大東亜帝国・摂神追桃のような大学を受験できるレベルに到達できます。この参考書が終わったら、より発展的な内容を扱う参考書に挑み、さらなるレベルアップを目指しましょう。
やさしい高校数学ⅡBの習得までに必要な目安時間
114.5‐120時間
数学ⅡBの内容をすべて網羅した参考書です。全て学習するには結構な時間がかかり、根気が必要です。一読するだけならそれほど時間はかかりませんが、セクションごとについている例題を解き、これもきちんと解いて、より深く理解するように努めましょう。基礎的な問題から様々な出題パターンを学ぶことで、発展的な内容も学習しやすくなります。焦らず着実に学習を進めましょう。
今回紹介しているやさしい高校数学ⅡBは、旧課程の教科書に沿った内容なので、確率と統計の分野を含みます。これは学ぶ必要がない人もいますので、人によっては必要な目安時間は少し短くなり、114.5時間になります。
やさしい高校数学ⅡBの概要
やさしい高校数学ⅡBは、数学ⅡBの基礎を固めるための参考書です。参考書の前半で数学Ⅱを、後半で数学Bを学ぶ構成になっています。数学Ⅱと数学Bを順に学ぶか、並行して学ぶかは、自身の好みや学校の授業内容に合わせましょう。キャラクターによる会話形式の解説と、大きくわかりやすいイラストによって学びやすくなっています。扱うのは基礎的な内容なので、すでに理解できている人には必要ありません。
数学ⅡBは数学ⅠAと比べて難解な内容に踏み込んでいきます。基礎的な部分をしっかりと理解することや典型的な問題を覚えること、各分野の関係性を理解することなどが今まで以上に求められます。やさしい高校数学ⅡBを使い、学習を進めればきちんとこれらを理解し、問題演習の参考書などにスムーズに繋げられるでしょう。
やさしい高校数学ⅡBはこんな生徒におすすめ
- 数学ⅡBを始めから学ぶ生徒
- 易しく丁寧な解説で学びたい生徒
- 大東亜帝国・摂神追桃レベルの大学を目指す生徒
やさしい高校数学ⅡBは、名前の通り、非常に丁寧に解説されている参考書です。教科書を読んでいて、基礎的な内容なのに理解ができないという経験をしたことはありませんか?こういうときは、基礎の前提となる要素を見落としていることが多いです。やさしい高校数学ⅡBでは基礎の基礎から丁寧に解説されているので、初めて数学ⅡBを学ぶのにぴったりな参考書でしょう。
また、大東亜帝国・摂神追桃レベルの大学を目指す生徒におすすめであると書きましたが、それはあくまでも、この参考書を主な教材として大学受験に挑んだ場合の話です。やさしい高校数学ⅡBは基礎を網羅するための参考書ですから、これをもとに発展的な内容の学習へ進んでいけば、日東駒専や関関同立レベルの大学を受ける力を身につけることも可能でしょう。わからない問題が出てきた際に、基礎的な内容を復習するための一冊として持っておけば心強いはずです。
やさしい高校数学ⅡBの特徴
基礎固めに特化
初心者がつまずきやすい点を徹底的にわかりやすく解説しています。基礎的な内容といえど、つまずきやすいポイントは存在します。1セクションにつき1つの要素を学べるので、無理なく基礎を固められるでしょう。
親しみやすいレイアウト
数学の参考書や教科書には、数式や文字が並んでいて、それらが難しい言葉で説明されているものもあります。数学が苦手な人の中には、そのような参考書のせいで勉強することに気が進まない人もいるでしょう。
やさしい高校数学ⅡBは、イラストが豊富なため見やすく、説明も簡潔な会話形式が多いです。堅苦しい説明が苦手な人でも、ハードルを感じることなく始められる参考書となっています。
典型的な問題の網羅
やさしい高校数学ⅡBは、1つのセクションで1つの例題を扱い、1つのポイントを学ぶようになっています。また、数学ⅡBの各分野を細かいセクションに分け、学びやすく、頻出問題を網羅しやすくなっています。
基礎的な問題を解く中で典型的なパターンを学んでおくと、難しい問題を解く際にも非常に役に立ち、よりスムーズに学習を進められるでしょう。
やさしい高校数学ⅡBの使い方と注意点
やさしい高校数学ⅡBは、数学ⅡBを初めて学ぶ人や、基礎でつまずいた人向けの参考書です。初めて学ぶ人は最初から順に勉強し、基礎でつまずいた人はわからない分野だけ読むという使い方が良いでしょう。
ただ単に読むのではなく、キャラクターたちの会話に自分も参加しているように、一緒に考え、ときには自分の手を動かして確認しながら学習を進めましょう。特に数学ⅡBではたくさんの公式が出てきますが、公式を覚えるだけでなく、自分自身で導けるようにしておくことが大切です。例題には中間期末の出題度やセンター試験への出題度も書いてありますが、すべて分野の基礎の範囲なので、出題度に関わらずしっかりと勉強するようにしましょう。また、要チェックやポイント、コツとしてまとめてあるところは、何度も繰り返し確認して必ず全て身につけ、忘れないようにしてください。
試験前には掲載問題集を使って、説明を見ないようにして問題を解いてみると、わかっただけでなく、本当にできるようになっているのか確認しやすいでしょう。
数学ⅡBの各分野が細かくセクション分けされているので、1つ1つのセクションを学ぶのはそんなに大変ではないです。自分のペースや授業の進行度にあわせて、一度にどのくらい進めるか決めておきましょう。一日に例題2〜3題ずつ、などと決めておけば無理なく学習できるでしょう。
この参考書では、初めて学ぶ人がつまずきやすいポイントがたくさん書かれています。こういったものに注目しながら勉強することで、そのような間違いをしないように予め意識しながら学習を進められ、また、間違えたときにも、間違えた理由を見つけやすくなります。一度学習を終えた後も、基礎的な内容や頻出問題を確認するための辞書として活用しましょう。
やさしい高校数学ⅡBの詳細な進め方
平均目安:15分/1問
数学Ⅱ
1章 式と証明(25題)
S01 10.0h 例題 1-1~1-25 + サポートプリント→ Partテスト No.1-1
2章 複素数と方程式(24題)
S02 6.0h 例題 2-1~2-24 + サポートプリント→ Partテスト No.2-1
3章 図形と方程式(37題)
S03 9.5h 例題 3-1~3-37 + サポートプリント→ Partテスト No.3-1
4章 三角関数(21題)
S04 5.5h 例題 4-1~4-21 + サポートプリント→ Partテスト No.4-1
5章 指数・対数(38題)
S05 9.5h 例題 5-1~5-38 + サポートプリント→ Partテスト No.5-1
6章 微分(26題)
S06 6.5h 例題 6-1~6-26 + サポートプリント→ Partテスト No.6-1
7章 積分(30題)
S07 7.5h 例題 7-1~7-30 + サポートプリント→ Partテスト No.7-1
復習
S08 5.0h S01の復習
S09 3.0h S02の復習
S10 5.0h S03の復習
S11 3.0h S04の復習
S12 5.0h S05の復習
S13 3.5h S06の復習
S14 4.0h S07の復習
数学B
8章 数列(44題)
S15 11.0h 例題 8-1~8-44 + サポートプリント→ Partテスト No.8-1
9章 ベクトル(40題)
S16 10.0h 例題 9-1~9-40 + サポートプリント→ Partテスト No.9-1
※10章は必要な生徒のみ
10章 確率分布と統計的な推測(13題)
S17 3.5h 例題 10-1~10-13 + サポートプリント→ Partテスト No.10-1
復習
S18 5.5h S15の復習
S19 5.0h S16の復習
S20 2.0h S17の復習
S21 1.0h 修了テストNo.1-1を解く
→不合格ならS08,18に戻る(時間は同じ)
→修了テストNo.1-2
修了後に復習する場合
S08-14・S18-20と同じ手順で行う
やさしい高校数学ⅡBの具体的な勉強法
S01-07・S15-17
1例題:理解・サポートプリントの問題を解くまで含め15min計算
①説明を読み問題の解き方や考え方を理解する。
読むだけでなく必ず手を動かして、自分のやっている操作と説明を照らし合わせながら行う。
②同じ問題を解説を見ずに解く。
解けた場合は③へ進む、解けなかった場合は①へ戻る。
③サポートプリントの問題を解く(例題の番号とサポートプリントの大問番号が対応している。問題がない番号は類題がないので飛ばす)。例題1-1→大問1、例題1-2→大問2
④答え合わせをする。正解した問題も解説を読み、自分の解き方と同じか確認する。
同じ場合は一つ一つの操作をなぜ行っているのか言葉で説明できるようにする。説明できない場合は先生に確認する。解き方が違う場合は解説の解き方を理解して実際に解説の解き方で解く。間違っていた場合は解説をよく読み理解してもう一度解く。必要であれば①と②を実施する。
⑤①〜④を繰り返し、各章の最後の問題まで終わったらPartテストを実施。90%で合格!
⑥Partテストで間違った問題は今一度確認して、もう一度解く。
⑦合格の場合は次のステップに進む。不合格の場合は、もう一度その単元の復習(必要に応じて掲載問題集やサポートプリントを解く)をしてPartテスト2にチャレンジする。
S08-14・S18-20
①別冊の掲載問題集で問題をノートに解く。
間違えた問題はS01-07・S15-17の①②を実施する。
② 必要に応じてサポートプリントの問題を解く
S17
①修了テストで90%で合格!
②合格できなかった場合は間違った問題が該当する章を復習
やさしい高校数学ⅡBの分析者コメント
分厚い参考書ですが、非常に読みやすくスムーズに進められます。この参考書の例題をしっかり学習すれば、定期試験には対応できるレベルです。基礎的な部分のみが載っているので、その先の学習には問題演習の参考書に移って練習を重ねましょう。この参考書で基礎をきちんと理解できれば発展的な内容に移っても、全く分からないということは少なくなるでしょう。(東京大学理科一類)
数学ⅡBの基礎を教科書以上の丁寧さで学べる参考書です。数学ⅡBはⅠAよりも難しい内容が多く、つまずきやすい科目でしょう。できる限り丁寧に基礎を固めることが発展的な内容を学んでいくうえで重要です。やさしい高校数学ⅡBを用いた学習ならば、基礎から応用への橋渡しをスムーズに行えると考えられます。対話形式やイラストによる親しみやすい表現が好きな生徒におすすめです。 (東北大学工学部)
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