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青チャートIII(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
青チャートIII(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
数研出版
発売日
2018/11/1
ページ数
512
科目
数学
タイプ
問題集
レベル
最難関ランク
目安時間
174.5時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「青チャートIII(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「青チャートIII(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

青チャートIII(改訂版)の基本情報

参考書レベル・難易度

最難関ランク

この参考書を一通りすべて理解すれば、旧帝大の入試で合否ラインには乗ることができるレベルの参考書ですただ、状況設定が難しい問題や問題を簡単に解くための、立体の断面図などの細かい知識などは足りない部分もあるので、その部分は過去問演習などで補いましょう。

他の教科が苦手で数学で差をつけなければいけない人や、東大、京大、単科医大を志望する人は赤チャートや青チャートより上級の問題集に取り組み、細かい知識まで網羅するようにしましょう。

数学Ⅲの網羅型参考書全般に言えることですが、数学Ⅲの入試問題で必要になってくる計算の練習量が足りない傾向にあるので『合格る計算』『数Ⅲ 試験に出る計算演習』などを使って計算練習をすることは忘れないようにしましょう。

習得までに必要な目安時間

174.5時間

少し難易度の高い問題も扱っている、近しい網羅型参考書の『フォーカスゴールド 数学Ⅲ(4th Edition)』が155時間であることと比べると少し長く感じますが、基礎・標準から幅広い難易度の問題を扱っていることを鑑みれば、それほど長時間かかる参考書ではないでしょう。例題の左側に基本と書いてある問題はそれまでに基礎力を十分身につけていれば、時間がかかるような問題ではないので実際にはより時間を短縮して終えることも可能でしょう。さらに、数学が得意な人は青チャートから始めることもできるので、かなり短期間ですべての分野を網羅することができます。

また、網羅型参考書は問題演習を始めて苦手な分野が出てきた際に、復習するための一番のツールになるので、時間で選ぶのではなく、解説が自分に合っていて理解しやすいものを使うのがいいでしょう。

青チャートIII(改訂版)の概要

網羅型参考書の代表格であるチャート式シリーズの標準から応用編です。黄チャートとも被る難易度の基礎的な問題から、基礎力を身につけた生徒がチャレンジできる難関入試問題まで幅広いレベルの問題が全分野漏れなく集められています。MARCH以上を目指す生徒をはじめとし、数学でアドバンテージが欲しい生徒などが使用する、チャート式シリーズの中でもよく使用されている参考書です。

各例題で指針としてポイントがまとめられていることで、問題を解く際に注意すべきことや何に注目して解くのかが一目瞭然になっています。

フォーカスゴールドや問題精講シリーズと共に様々な学校や塾で指定の参考書として使われているシリーズの一つなので、自分に合っているものや、学校等での指示に合わせて一つシリーズを選び、数学Ⅰ・Aから数学Ⅱ・B、数学Ⅲまでやりこむのが良いでしょう。

青チャートIII(改訂版)はこんな生徒におすすめ

  • 基礎力はあり、難関入試問題レベルに無理なくチャレンジしたい生徒
  • MARCH以上のレベルの大学を目指す生徒
  • 解答を書く際の型を身につけたい生徒
  • 苦手な問題に出会ったときに戻ってくる参考書がほしい生徒
  • すでに『青チャートⅠ+A』『青チャートⅡ+B』を使用している生徒

この参考書は、分野の理解のための基礎問題から難関入試問題のうち標準的なものまでが網羅されており、分野の理解から問題演習までできる参考書になっているため、幅広い生徒に適しています。MARCH以上を目指す生徒にとってはすべて必須レベルの問題ですが、難易度がコンパスのマークでわかりやすく示されているので、定期テストや共通テストの対策を目的に、自分に必要なレベルの問題を選んで演習を積むなど、様々な使い方ができます。解答についても省略はなく、このまま実際の入試で書けるようなものになっているため、記述での解答の書き方を学びたい生徒にとっては非常に参考になる参考書です。

青チャートIII(改訂版)の特徴

わかりやすいレベル表示と幅広い問題

ページ上部に、コンパスのマークで問題の難易度が1〜5として示されています。1や2は単元の基礎レベルですが、3は日東駒専レベルまで、4はMARCHから旧帝大の問題、5になると旧帝大の下位レベルといえるでしょう。教科書のレベルから難関入試問題レベルまで扱っているので、定期テストの対策から模試の対策まで必要な難易度の部分だけ取り出して問題演習を行う、ということもできます。全ての問題を解くときも、レベルごとに分けて問題を解いていくと、1周の中でも復習ができ、そのような使い方もおすすめです。

細かく丁寧な解説

解説の右側には操作がどういう意図で行われているのか、間違いやすいポイントなどが書かれており、解答を作る際の思考の過程を覗いている感覚で学習でき、一人でも授業中ポイントを説明されているかのように勉強することができます。また、指針の中で特に重要な部分やChartは赤字になっており、メリハリをつけて印象に残すことができるように工夫されています。

問題ごとの関連

例題の問題文の右下には関連する基本事項や例題が書いており、躓いたら近い内容の易しい問題に戻ったり、近い内容のより難しい問題に飛んだりと、関連項目ごとでも勉強しやすくなっており、定期テストなどの対策などに便利です。また、これにより自分がどこの部分で躓いているのか判断しやすくなっています。

青チャートIII(改訂版)の使い方と注意点

数学が得意な人はとりあえず青チャート、数学が苦手な人はとりあえず黄チャート、と勧めることができるほど使い勝手のいい網羅型参考書ですが、網羅型参考書だからといって全ての項目同じくらいの熱量や時間をかけてやる必要はありません。大学受験の参考書はとりあえず全て最後までやることで全般的な知識がつくようにはなっていますが、できなかった部分を繰り返しやってできるようにすることが勉強なので、苦手な部分を見つけ、その部分だけに復習を重ねることを意識してください。また、青チャートだけでは足りないと思ったら、他の参考書や問題集の同じ項目を持ってきて、練習を重ねるようにしましょう。

前から単元ごとに解いていっても、難易度ごとに解いていってもいいのですが、わからない部分があってもすぐに解答は見ずに10分程度は考えるようにしましょう。その後指針とChartの部分を確認しもう一度考えてみましょう。また、解答を見なくても問題が解けた場合、解答を書き終わった際にもまず指針とChartを確認し、自分の考えを体系的に整理し一般的にすることで、他の問題でもポイントを適用できるようにしましょう。

解答を確認する際には、自分の解答との差を確認し、次に同じような問題を解くときには迷わずに解答を書けるように意識しましょう。

解説を確認した後には必ず検討を確認して、別解や間違いやすい部分、議論のポイントなどを理解するようにしてください。

各章の始めには基本事項として公式などがまとめてありますが、丸暗記をすることなく、実際に手を動かして確認してみることが重要です。

また、この参考書は分厚く重いので、分野ごとに切り分けて持ち歩くなどの工夫をすると非常に便利でしょう。

数学Ⅲの入試問題で必要になってくる計算の練習量が足りないので他の参考書などを使い、計算練習をすることは忘れないようにしましょう。

青チャートIII(改訂版)の詳細な進め方

1日1セクションを目安に進めていきましょう。

コンパス1・2

数Ⅲコンパス1・2(132/293題)

1章 複素数平面 14/44例題
S012.5h
例題1,2,3,6,7,8,10(7題)
S023.0h
例題13,15,16,20,21,22,30(7題)
→チェックテストNo.1-1
2章 式と曲線 21/42例題
S032.5h
例題45,47,48,49,50,51,52(7題)
S042.5h
例題54,55,58,59,60,63,68(7題)
S053.0h
例題72,73,75,79,80,81,82(7題)
→チェックテストNo.2-1
3章 関数 7/14例題
S063.0h
例題87,89,90,92,93,95,98(7題)
→チェックテストNo.3-1
4章 極限 21/41例題
S072.5h
例題101,102,107,108,109,110,116(7題)
S082.5h
例題117,118,119,120,121,124,129(7題)
S093.0h例題130,131,132,133,135,136,138(7題)
5章 微分法 10/21例題
S102.0h
例題142,143,145,146,147(5題)
S112.0h
例題148,149,150,160.161(5題)
→チェックテストNo.5-1
6章 微分法の応用 24/46例題
S123.0h
例題163,164,165,168,171,172,175,176(8題)
S133.0h
例題177,178,179,180,183,185,186,187(8題)
S143.0h
例題192,193,198,203,204,206,207,208(8題)
→チェックテストNo.6-1
7章 積分法 22/46例題
S153.0h
例題209,210,212,213,214,215,219,222(8題)
S162.5h
例題223,225,227,228,229,230,231(7題)
S173.0h
例題234,239,240,241,242,244,248(7題)
→チェックテストNo.7-1
8章 積分法の応用 13/39例題
S18 2.5h 例題255,256,261,270.271.272.273(7題)
S19 2.5h 例題275,276,279,286,288,289(6題)
→チェックテストNo.8-1
復習
S203.0h
S01,02の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.1-2
S212.5h
S03,04の復習(アクシブ復習法)
S223.5h
S05,06の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.2-2からチェックテストNo.3-2
S232.5h
S07,08の復習(アクシブ復習法)
S242.5h
S09,S10の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.4-2
S253.0h
S11,S12の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.5-2
S263.5h
S13,S14の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.6-2
S272.5h
S15,S16の復習(アクシブ復習法)
S283.0h
S17,S18の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.7-2
S291.5h
S19の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.8-2
S301.0h
修了テストNo.1-1を解く
→不合格ならS20に戻る(時間は同じ)
→修了テストNo.1-2

 

修了後に復習する場合

R0114.5hS20-30(数Ⅲ)

 

コンパス3

数Ⅲコンパス3(99/293題)

1章 複素数平面 16/44例題
S013.0h
例題4,9,11,12,14,23,24,31(8題)
S023.0h
例題32,33,34,35,36,37,38,39(8題)
→チェックテストNo.1-1
2章 式と曲線 13/42例題
S032.5h
例題46,53,56,57,61,64,65(7題)
S042.5h
例題69,74,83,84,85,86(6題)
→チェックテストNo.2-1
3章 関数 5/14例題
S052.0h
例題88,91,94,96,99(5題)
→チェックテストNo.3-1
4章 極限 17/41例題
S063.0h
例題103,104,105,106,111,112,113,114,115(9題)
S073.0h例題122,123,125,126,134,137,139,141(8題)
5章 微分法 8/21例題
S083.0h
例題151,152,153155,156,157,159,162(8題)
→チェックテストNo.5-1
6章 微分法の応用 16/46例題
S093.0h
例題166,167,169,170,181,182,184,188(8題)
S103.0h
例題191,194,195,197,199,200,202,205(8題)
→チェックテストNo.6-1
7章 積分法 10/46例題
S112.0h
例題216,217,220,226,232(5題)
S122.0h
例題235,243,245,247,249(5題)
→チェックテストNo.7-1
8章 積分法の応用 14/39例題
S132.5h
例題257,258,259,260,264,265,266(7題)
S143.0h
例題267,269,274,278,290,291,293(7題)
→チェックテストNo.8-1
復習
S153.5h
S01,02の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.1-2
S163.0h
S03,04の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.2-2
S173.0h
S05,06の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.3-2
S182.0h
S07の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.4-2
S192.0h
S08の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.5-2
S203.5h
S09,S10の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.6-2
S212.5h
S11,S12の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.7-2
S223.0h
S13,S14の復習(アクシブ復習法)
→チェックテストNo.8-2
S231.0h
修了テストNo.1-1を解く
→不合格ならS15に戻る(時間は同じ)
→修了テストNo.1-2

 

修了後に復習する場合

R0112.0hS15-23(数Ⅲ)

 

コンパス4・5

数Ⅲコンパス4・5(62/293題)

1章 複素数平面 14/44例題
S012.5h
例題5,17,18,19,25,26,27(7題)
S022.5h
例題28,29,40,41,42,43,44(7題)
2章 式と曲線 8/42例題
S031.5h
例題62,66,67,70(4題)
S041.5h
例題71,76,77,78(4題)
3章 関数 2/14例題
S051.0h
例題97,100(2題)
4章 極限 3/41例題
S061.0h
例題127,128,140(3題)
5章 微分法 3/21例題
S071.0h
例題144,154,158(3題)
6章 微分法の応用 6/46例題
S082.0h
例題173,174,189,190,196,201(6題)
7章 積分法 14/46例題
S092.5h
例題211,218,221,224,233,236,237(7題)
S102.5h
例題238,246,250,251,252,253,254(7題)
8章 積分法の応用 12/39例題
S112.0h
例題262.263,268,277,280,281(6題)
S122.0h
例題282,283,284,285,287,292(6題)
復習
S132.5h
S01,02の復習(アクシブ復習法)
S141.5h
S03,04の復習(アクシブ復習法)
S151.0h
S05,06の復習(アクシブ復習法)
S161.5h
S07,08の復習(アクシブ復習法)
S172.5h
S09,S10の復習(アクシブ復習法)
S182.0h
S11,S12の復習(アクシブ復習法)
S191.0h
修了テストNo.1-1を解く
→不合格ならS13に戻る(時間は同じ)
→修了テストNo.1-2

 

修了後に復習する場合

R016.0hS13-19(数Ⅲ)

 

青チャートIII(改訂版)の具体的な勉強法

コンパス1・2:S01-19 コンパス3:S01-14 コンパス4・5:S01-12

1例題:理解・解き直しまで含め20min計算

  1. 4,5ページを読み参考書の構成を理解する。
  2. 単元のはじめは「基本事項」で公式を確認する。
  3. コンパス1と2の例題の「指針」「CHART」「解答」を隠して問題をノートに解く。
    解法のイメージがわかない→「指針」「CHART」を確認し、もう一度チャレンジ
  4. 答え合わせをして、アクシブチェックを本書に書き込む。(無印△×?をつける)
    <アクシブチェック>問題を解いた時のチェック記号
     無印:初見で解けた
     △ :方向性はあってたけどケアレスミスなどで間違えた
     ☓  :解けなかったが指針・解説・映像授業を見ると理解できた
     ? :解説や映像授業を見ても理解できなかった → 質問をして解決すること
  5. 【無印】△×?に関係なく「指針」「CHART」「解答」「◀︎」「検討」を読み、理解を深める。「!」は対応する「CHART&SOLUTION」を確認すること。
  6. △×の場合はもう一度、解答などを隠して問題をノートに解く。ここではアクシブチェックは不要。
    ※何も見ずに自力で正解できるまでやりこむこと。この一手間で数学の力は上昇しやすい。
  7. 正解したら次の問題へ。①〜⑥を繰り返し、テスト範囲まで到達したらチェックテストを実施。
  8. チェックテストで間違った問題は今一度確認して、もう一度解く。

コンパス1・2:S20-29 コンパス3:S15-22 コンパス4・5:S13-18

  1. 【無印】は解かずに頭の中で解法の流れを再現できるか確認する。
  2.  △×?は再度解いて復習する。
  3. チェックテストNo.◯-2を実施。全て理解できたら次のステージに進む。

コンパス1・2:S30 コンパス3:S23 コンパス4・5:S19

  1. 修了テストで80%正解で合格!
  2. 合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」

コンパス1・2:R01 コンパス3:R01 コンパス4・5:R01

  1. 模試などで公式が抜けているなと感じたら実施。

 

青チャートIII(改訂版)の具体的な勉強法の分析者コメント

旧帝大志望の生徒まで使うことができるレベルの高い参考書です。しかし、医学部や東大、京大までのレベルはなく、単科医大や私立医学部の問題のようなマニアックさはないです。逆に言えばそれ以外の人は使えるので「とりあえず」で選んでも人によって合う合わないがあまりない参考書であるとは言えると思います。(東京大学理科一類)

 

数Ⅲの基礎から応用までを頑張って一つに収めた一冊です。数学が得意な人はこの一冊だけでもしっかりと数Ⅲが解けるようになるでしょう。解説も答えだけではなく言葉でどう理論を組み立てるか書いてあるので、とりあえず数Ⅲを始めようという人におすすめです。(東京工業大学生命理工学部)

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