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数学重要問題集 数学Ⅰ+Ⅱ+A+B(文系)(3訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
三訂版 実戦 数学重要問題集-数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(文系)
略称
数学重要問題集 数学Ⅰ+Ⅱ+A+B(文系)(3訂版)
出版社
数研出版
発売日
2020/11/7
ページ数
176
科目
数学
タイプ
数と式,2次関数,図形と計量,データ分析,場合の数(事象)と確率,図形の性質,整数の性質,式と証明,複素数,図形と方程式,三角関数,指数関数と対数関数,微分法,積分法,ベクトル,数列
レベル
標準-難関ランク
目安時間
203時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「数学重要問題集 数学Ⅰ+Ⅱ+A+B(文系)(3訂版) 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「数学重要問題集 数学Ⅰ+Ⅱ+A+B(文系)(3訂版)」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

数学重要問題集(文系)の基本情報

参考書レベル・難易度

標準-難関ランク

この参考書は『黄チャート』『青チャート』シリーズなどで一通りの事項を網羅しており、その上の難関レベルへ到達したい生徒に向けた参考書です。何度も繰り返し解いて復習することで、MARCH・関関同立レベル〜早慶レベルまで狙うことができます早慶レベルを目指す生徒でやや物足りないと感じる方は、試験までの残り時間を考慮して、さらに難しい参考書や過去問演習、分野別問題集などに取り組みましょう。逆に、共通テストで50~60点前後を目指す生徒にとっては難易度が高すぎる可能性があります。また、本書は難易度別にA,B,C問題に分かれています。参考書に取り組むときの実力に合わせた難易度の問題に取り組むようにしましょう。

数学重要問題集(文系)の習得までに必要な目安時間

203時間

数学の問題集としては標準的な時間です。1冊習得するまでにかかる時間は長く感じるかもしれませんが、他の多くの参考書では数ⅠAから数ⅡBを終えるまでに複数巻にわたっていることを考えると、決して多くはありません。このレベルの他の参考書の目安時間は、『標準問題精講』シリーズが2冊で180時間、『一対一対応』シリーズが4冊で195時間です。他の2シリーズに比べて時間はやや長いため、少しでも時間を短縮したい場合にはこの参考書ではないほうがよいでしょう。

ただ、目安時間に大きな差はないため、数ⅠAから数ⅡBまでを1冊でまとめて完結させたいか、こまめに冊数を分けて少しずつ取り組みたいかという好みや、レイアウトの読みやすさなどによってどの参考書にするのかを選んだほうが、自分に適した参考書で効率的に勉強できます。

数学重要問題集(文系)の概要

演習が主な目的の参考書です。ある程度難易度の高い問題が掲載されているため、教科書レベルの参考書はもちろんのこと、必ず『黄チャート』『青チャート』『基礎問題精講』シリーズなどで、ひととおりの解法をマスターしたうえで取り組みましょう

この問題集は数学の他に、物理や化学などの科目でもシリーズ出版されています。どの科目も幅広い難易度の問題が数多く出題され、難易度別にA,B,C問題に分かれている点が特徴です。問題の途中でページが変わってしまい読みにくい問題がある点が欠点ですが、解答・解説はシンプルながら分かりやすくまとまっています。他の科目で『重要問題集』シリーズになじみのある人は、慣れた形式で問題演習を進めることができます。

数学重要問題集(文系)はこんな生徒におすすめ

  • ハイレベル校を受験したい生徒
  • 1冊にまとまっており、かつ問題数の多い問題集で演習を積みたい生徒

 

本書は共通テストより難しいレベルの問題が、MARCH・関関同立レベルから早慶レベルまで幅広く掲載されているため、ハイレベル校の受験のために演習を積みたい生徒に適しています。また、問題数が多いながら1冊にコンパクトにまとまっているため、1冊で効率よく勉強したい生徒にもおすすめできます。

ただし、早慶レベルの問題は掲載はされているものの演習量としてはやや不足するため、早慶以上のレベルを目指す人はより難易度の高い参考書と組み合わせたり、十分な過去問演習をおこなったりすることで不足分を補う必要があります。

数学重要問題集(文系)の特徴

シンプルで分かりやすいレイアウト

本書は問題部分と解答・解説部分が別冊に分かれています。問題部分は章ごとに分かれており、各問題の上に小見出しでテーマが記載されています。別冊解答はシンプルながらも、重要な箇所には赤色が使われているため、読みやすいです。指針と詳解に分かれています。また、右側のスペースには補足説明や別解が豊富に記載されているので、補足欄もしっかり読むようにしましょう。

レベル別の出題

それぞれの章はA,B,C問題にパート分けされており、各章の前から順番に解いていけば徐々に難しい問題を解くことができます。また、特に重要な問題には「必解」の印がつけられています。

A問題は各章において標準的な問題が掲載されています。出題数が最も多く、内容的にもいろいろなタイプの問題が含まれています。B,C問題はやや難易度の高い問題です。B問題は61題、C問題は11題掲載されており、文系の生徒には十分な演習量です。

過去の入試問題から厳選された問題

この参考書に掲載されている問題はほとんどが実際の入試問題からの出題です。特に出題頻度の高い問題や類似の問題が多い問題など良問がそろっています

問題編の各問題の下に出典が示されているため、実力の確認や自分のモチベーションアップのためにもチェックしてみましょう。

数学重要問題集(文系)の使い方と注意点

この参考書を使っている多くの人は文系の受験生であろうと思うので、数学にあまり多くの時間を割くことができない人が多いでしょう。そのような方はより効率的に、時間をかけずにエッセンスだけを抽出して学習する意識を持って取り組みましょう。

具体的には、苦手な分野の問題を選び、どうして解答は自分の選んでいない解法を選んだのか、問題のどの条件からその解法を選択したのか、ということを考え、次に同じような分野の問題で解法を選択できるようにしてください

逆にまだ数学にかける時間がある、もしくは理系の生徒ではあるが、数学Ⅲを習っておらず、この問題集を使用している生徒は、次の手順で一問一問すべてじっくり考えマスターすることが理想です。

前の章から順番に解いていっても、苦手な章から順に潰していってもどちらでも大丈夫です。自分の実力に合わせたレベルの問題を解くのがおすすめですが、まずはA問題を何問か解いてみましょう。A問題をすべて解いてからB問題を解く、というようになるべく早い段階ですべての分野に触れることが望ましいです。C問題は難問なので、無理に取り組む必要はありません。じっくり考える余裕がある場合のみ取り組みましょう。

まずは解答を見ずに、問題を解いてみます。解き方が分からなかった場合でもすぐに答えを見ずに、5分は自力で考えてみましょう。5分考えても分からなかったら解答編の赤い資格で囲ってある「指針」を読みます。解き方の方針を確認したら、もう一度自力で考えてみましょう。

解答を読むときは指針を最初に確認してから詳解を読みます。また、右側のスペースには数は多くありませんが補足説明が記載されているので、補足欄もしっかり読むようにしましょう。

この問題集を終えた後、直接過去問演習に入る生徒も多いと思いますが、焦って過去問を解きにいくのではなく、この問題集を何度も解きなおして内容をマスターしてから次のステップに進んでください。

数学重要問題集(文系)の詳細な進め方 

1日1セクションを目安に進めていきましょう。A問題を解き終わってからB問題に進みます。2~3章進めるごとに復習しましょう。

1週目 A問題(1~3章)

1章 数と式(8問)

S01  4.0h 問題   1~8→ 復習(△✕?のみ)

2章 関数と方程式・不等式(14問)

S02  7.0h 問題   16~29→ 復習(△✕?のみ)

3章 式と証明(9問)

S03  4.5h 問題   37~45→ 復習(△✕?のみ)

2週目 A問題(1~3章)

S04  2.0h S01の復習(△✕?のみ)

S05  3.5h S02の復習(△✕?のみ)

S06  2.0h S03の復習(△✕?のみ)  

1週目 A問題(4~5章)

4章 整数の性質(14問)

S07  7.0h 問題   50~63→ 復習(△✕?のみ)

5章 場合の数・確率(12問)

S08  6.0h 問題   69~80→ 復習(△✕?のみ)

2週目 A問題(4~5章)

S09  3.5h S07の復習(△✕?のみ)

S10  3.0h S08の復習(△✕?のみ) 

1週目 A問題(6~7章)

6章 図形の性質(6問)

S11  3.0h 問題   86~91→ 復習(△✕?のみ)

7章 図形と式(12問)

S12  6.0h 問題   93~104→ 復習(△✕?のみ)

2週目 A問題(6~7章)

S13  1.5h S11の復習(△✕?のみ)

S14  3.0h S12の復習(△✕?のみ)

1週目 A問題(8~9章)

8章 三角比・三角関数(9問)

S15  4.5h 問題   111~119→ 復習(△✕?のみ)

9章 指数関数・対数関数(7問)

S16  3.5h 問題   128~134→ 復習(△✕?のみ)

2週目 A問題(8~9章)

S17  2.0h S15の復習(△✕?のみ)

S18  1.5h S16の復習(△✕?のみ)

1週目 A問題(10~11章)

10章 微分法(11問)

S19  5.5h 問題   138~148→ 復習(△✕?のみ)

11章 積分法(9問)

S20  4.5h 問題   154~163→ 復習(△✕?のみ)

2週目 A問題(10~11章)

S21  2.5h S19の復習(△✕?のみ)

S22  2.0h S20の復習(△✕?のみ)

1週目 A問題(12~14章)

12章 ベクトル(12問)

S23  6.0h 問題   173~184→ 復習(△✕?のみ)

13章 数列(8問)

S24  4.0h 問題   190~197→ 復習(△✕?のみ)

14章 データの分析(4問)

S25  2.0h 問題   203~206→ 復習(△✕?のみ)

2週目 A問題(12~14章)

S26  3.0h S23の復習(△✕?のみ)

S27  2.0h S24の復習(△✕?のみ)

S28  1.0h S25の復習(△✕?のみ)

1週目 B問題(1~3章)

1章 数と式(6問)

S29  3.0h 問題   9~14→ 復習(△✕?のみ)

2章 関数と方程式・不等式(6問)

S30  3.0h 問題   30~35→ 復習(△✕?のみ)

3章 式と証明(3問)

S31  1.5h 問題   46~48→ 復習(△✕?のみ)

2週目 B問題(1~3章)

S32  1.5h S29の復習(△✕?のみ)

S33  1.5h S30の復習(△✕?のみ)

S34  0.5h S31の復習(△✕?のみ)

1週目 B問題(4~7章)

4章 整数の性質(4問)

S35  2.0h 問題   64~67→ 復習(△✕?のみ)

5章 場合の数・確率(4問)

S36  2.0h 問題   81~84→ 復習(△✕?のみ)

6章 図形の性質(1問)

S37  0.5h 問題   92→ 復習(△✕?のみ)

7章 図形と式(5問)

S38  2.5h 問題   105~109→ 復習(△✕?のみ)

2週目 B問題(4~7章)

S39  1.0h S35の復習(△✕?のみ)

S40  1.0h S36の復習(△✕?のみ)

S41  0.5h S37の復習(△✕?のみ)

S42  1.0h S38の復習(△✕?のみ)

1週目 B問題(8~9章)

8章 三角比・三角関数(7問)

S43  3.5h 問題   120~126→ 復習(△✕?のみ)

9章 指数関数・対数関数(3問)

S44  1.5h 問題   135~137→ 復習(△✕?のみ)

2週目 B問題(8~9章)

S45  1.5h S43の復習(△✕?のみ)

S46  0.5h S44の復習(△✕?のみ) 

1週目 B問題(10~11章)

10章 微分法(4問)

S47  2.0h 問題   149~152→ 復習(△✕?のみ)

11章 積分法(9問)

S48  4.5h 問題   163~171→ 復習(△✕?のみ)

2週目 B問題(10~11章)

S49  1.0h S47の復習(△✕?のみ)

S50  2.0h S48の復習(△✕?のみ)

1週目 B問題(12~14章)

12章 ベクトル(4問)

S51  2.0h 問題   185~188→ 復習(△✕?のみ)

13章 数列(4問)

S52  2.0h 問題   198~201→ 復習(△✕?のみ)

14章 データの分析(1問)

S53  0.5h 問題   207→ 復習(△✕?のみ)

2週目 B問題(12~14章)

S54  1.0h S51の復習(△✕?のみ)

S55  1.0h S52の復習(△✕?のみ)

S56  0.5h S53の復習(△✕?のみ)

1週目 C問題

1章 数と式(1問)

S57  0.5h 問題   15→ 復習(△✕?のみ)

2章 関数と方程式・不等式(1問)

S58  0.5h 問題   36→ 復習(△✕?のみ)

3章 式と証明(1問)

S59  0.5h 問題   49→ 復習(△✕?のみ)

4章 整数の性質(1問)

S60  0.5h 問題   68→ 復習(△✕?のみ)

5章 場合の数・確率(1問)

S61  0.5h 問題   85→ 復習(△✕?のみ)

7章 図形と式(1問)

S62  0.5h 問題   110→ 復習(△✕?のみ)

8章 三角比・三角関数(1問)

S63  0.5h 問題   127→ 復習(△✕?のみ)

10章 微分法(1問)

S64  0.5h 問題   153→ 復習(△✕?のみ)

11章 積分法(1問)

S65  0.5h 問題   172→ 復習(△✕?のみ)

12章 ベクトル(1問)

S66  0.5h 問題   189→ 復習(△✕?のみ)

13章 数列(1問)

S67  0.5h 問題   202→ 復習(△✕?のみ)

2週目 C問題

S68  1.0h S57~S60の復習(△✕?のみ)

S69  1.0h S61~S64の復習(△✕?のみ)

S70  1.0h S65~S67の復習(△✕?のみ)

3週目以降

2週目も△✕?だった問題を繰り返す。

全ての問題が◯になったら過去問へ。

修了後に復習する場合

S01から同じ手順で行う

数学重要問題集(文系)の具体的な勉強法

1周目

①何も見ずに問題をノートに解く。

②わからなくても必ず手を動かして試行錯誤する。

③答え合わせをして、理解度別マーク法をもとに印を本書に書き込む。(◯△×?をつける)

④◯の問題も解説を読み、自分の解き方と同じか確認する。

同じ場合は一つ一つの操作をなぜ行っているのか言葉で説明できるようにする。説明できない場合は先生に確認する。

解き方が違う場合は解説の解き方を理解してプロセス要約法を実施する。

⑤△×?の場合はプロセス要約法を実施する。

⑥正解したら次の問題へ。①〜⑤を繰り返す。

 

2周目

①1週目と同じように進める(△✕?のみ)

数学重要問題集(文系)の分析者コメント

過去に実際に出題された入試問題で構成されつつも、重要な項目を網羅している参考書です。文字が小さめでやや表現が堅いので、数学に苦手意識がある人は事前にレイアウトなどを確認してみてから取り組むかどうか決めたほうがよいかもしれません。1冊にまとまっているので過去問演習前の数学の参考書はこれ1冊で済みます。復習の時も複数の参考書を行ったり来たりする必要がなく便利です。(早稲田大学創造理工学部)

この一冊を終えられれば、さらにレベルの高い参考書に余裕をもって臨めるようになる参考書です。解説は端的にまとまっており、他の参考書でひととおり基礎を理解していれば十分に内容を理解できるようになっています。また、解答の指針や別冊の公式集を使えばテスト前に短時間で復習することもでき、一人一人に合った、様々な使い方ができるようになっています。 (東京大学理科一類)

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