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物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
河合出版
発売日
2013/4/1
ページ数
165
科目
物理
タイプ
メイン問題集
レベル
基礎~標準ランク
目安時間
84 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の基本情報

参考書レベル・難易度

基礎~標準ランク

 教科書でもなかなか触れないくらいの基礎的な内容から解説してくれる参考書です。物理のエッセンスは、教科書よりも一歩手前にある基本事項の解説と、教科書から一歩先にある発展への橋渡しを載せた参考書なので、まずは授業と並行して取り組むとよいでしょう。これをやりきれば、まずは共通テストに太刀打ちできるくらいの力や、日東駒専・産近甲龍に届くレベルの力が身につくはずです。

 教科書からの学習で普通に理解できているような生徒にとっては、基礎の基礎から扱うこの参考書は少々もどかしい構成かもしれません。しかし、摩擦力とは何か、慣性力は何かということについての理解は、ただ問題を解けるだけに留まらない実力を得るための役に立つでしょう。難関大を目指すような生徒にも一度触れておいてほしい参考書です。

習得までに必要な目安時間

84時間

 物理のエッセンスは、力学・波動編と熱・電磁気・原子編の二冊に分かれた参考書です。そのため、一冊当たりにかかる時間は短めです。この参考書で扱う問題は、発展的な内容への橋渡しになるようなものも多いので、できれば2〜3周するのが望ましいでしょう。この参考書が真価を発揮するのは、難問に行き詰ったときに立ち返り、解法を見つけるための辞書のように扱うときだと考えられます。どの問題がどのような解法のパーツになっているかを見極められるなら、一周でも十分かもしれません。

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の概要

物理における基礎の基礎から解説してくれる参考書です。冒頭にあるこの参考書のコンセプトの通り、基礎の基礎にあたる内容と、試験問題のような難問を解けるようになるための橋渡し的な内容のエッセンスが詰まっています。解説が非常に丁寧なので、教科書でわからなかったことのほとんどはこれで解決できるでしょう。

 この参考書は、教科書レベルの内容は大体教科書に任せているので、教科書と併用する必要があります。問題がたくさん掲載されているので、授業の理解度を測るための問題集として使っても良いでしょう。難問に取り組むような時期になったときは、行き詰った問題の解法を探るためのマニュアルにもなるので、長く使い続けられる参考書です。

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】はこんな生徒におすすめ

  • 基礎の基礎から学びたい生徒
  • 日東駒専・産近甲龍を目指す生徒
  • 教科書と難問の橋渡しがほしい生徒

 

 物理のエッセンスは教科書の一歩手前くらいの基本事項から学ぶことを謳っている参考書です。教科書を読んだり授業で学んでいて躓いた内容の解消や、まず共通テストレベルの問題を解けるようになるためにはうってつけの参考書となっています。基礎から標準的な問題と応用問題との溝を埋めるための事柄も取り扱っているので、この参考書の内容をマスターできれば、日東駒専・産近甲龍を目指せる力はつくはずです。「良問の風」や「名問の森」といった問題集にも合わせて取り組んでいくことで、難関大に見合う実力を得ることも可能でしょう。

 発展的な内容に取り組む時期になっても物理のエッセンスは役立ち続けます。標準的な問題と応用問題との橋渡し的な役割を果たしてくれるからです。問題が難しくなっても、解くための要素一つ一つはそれまでに学んできたものと変わりません。この参考書には、難問の解法が体系化、可視化されているので、これをヒントに解の道筋を立てられます。

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の特徴

基礎の基礎から解説

 教科書では取り扱われないこともあるくらいの基本から学ぶことができます。教科書において読み手が知っているという前提に含まれる部分から学ぶので、教科書を読んで理解できない部分の解消にとても役立つでしょう。

問題を解いて成長

 この参考書は、文章で長々と解説するよりは、いくつかの問題を解くことによる理解を促すタイプの参考書です。どちらかといえば、問題集に近い体質をしています。実践的に学ぶことで、内容の理解を効率的に行えることでしょう。

物理の周辺

 物理のエッセンスの巻末の方には、物理の周辺という章があります。ここでは、物理によく出てくる近似式の解説や、高校物理では扱わないことになっている、物理と微積分の関係の簡単な解説などがあります。とくに、単位を見ることで検算などができることは非常に役立つので、この部分は必見です。

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の使い方と注意点

物理のエッセンスは、教科書の一歩手前くらいの基礎レベルから解説してくれる参考書です。基礎の基礎から学んでいくことで、教科書の内容で躓くことを防ぎつつ、より根本的な理解を得ることが期待できます。教科書を読んだり、授業を聞いていてしっかり理解することができるような生徒はもどかしいと感じるかもしれません。しかし、同じ教科書で学んでいたとしても、疑問に思った内容によってはその時学んでいることとかけ離れた場所にヒントがあったり、物理と物理基礎に分かれているために、一方の教科書にしか求める答えがなく、理解に苦労するというようなことがあります。物理のエッセンスは基本を漏らさない構成ですから、このような事態を回避でき、急がば回れの要領で結果的に近道できる人は少なくないでしょう。解説がくどいように感じた生徒でも、問題集としての価値をこの参考書に見出せそうであれば、ぜひ手にしてほしいです。

 物理のエッセンスを使うのであれば、授業と並行して使うのが良いでしょう。授業前の簡単な予習か、授業中に疑問を解消するための参考書、または授業後の復習材料としての用途などが考えられますが、いずれにせよ、授業と時間をおかずに同じ範囲を学ぶとよいはずです。問題を解いた後は、余白部分にそれがどのような問題であったか、何を間違えたか、解くために最も大事なことは何であったかなどを軽くメモしておくと良いでしょう。問題の難易度的には何周もしてマスターしないといけないものは少ないのですが、難問のパーツになるかどうかで評価すると、途端に重要度が上がるものが多く掲載されています。復習したときに大切な事柄を効率的に拾うための工夫をしていきましょう。

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の詳細な進め方

1問15分程度で解くスピード

力学(114問)

S12.0h
力学Ⅰ(1~9)
S22.0h
力学Ⅰ(10~16)
S31.0h
力学Ⅱ(17~20)
S42.0h
力学Ⅱ(21~25)
+チェックテスト No.1-1
S52.0h
力学 Ⅲ(26~33)
S61.0h
力学 Ⅲ(34~37)
S71.5h
力学 Ⅳ(38~42)
S82.0h
力学 Ⅳ(43~48)
+チェックテスト No.2-1
S93.0h
S1~S4の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.1-2
S103.5h
S5~S8の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.2-2(問3図がなし)
+個別授業をチェックテストで間違えた問題や範囲を中心に実施
S112.5h
力学Ⅴ(49~58)
S122.0h
力学Ⅴ(59~65)
S131.0h
力学Ⅵ(66~69)
S142.5h
力学Ⅵ(70~78)
S151.5h
力学Ⅵ(79~81)
+チェックテストNo.3-1
S161.0h
力学Ⅶ(82~85)
S172.5h
力学Ⅶ(86~94)
S182.0h
力学Ⅶ(95~101)
S191.0h
力学Ⅶ (102~105)
S201.5h
力学Ⅶ(106~111)
S211.5h
力学Ⅶ(112~114)
+チェックテストNo.4-1
S224.5h
S11~S15の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.3-2
S234.5h
S16~S21の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.4-2
+個別授業をチェックテストで間違えた問題や範囲を中心に実施

 

波動(70問)

S242.5h
波動Ⅰ(1~9)
S251.0h
波動Ⅰ(10~12)
S261.0h
波動Ⅱ(13~17)
S271.5h
波動Ⅱ(18~23)
S283.0h波動Ⅲ(24~32)+チェックテスト
S292.5h
波動Ⅳ(33~42)
S302.0h
波動Ⅳ(43~49)
S312.0h
波動Ⅴ(50~56)
S322.0h
波動Ⅴ(57~64)
S332.0h波動Ⅴ(65~70)+チェックテスト
S344.5h
S24~S28の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.5-2
S355.0h
S29~S33の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.6-2
+個別授業をチェックテストで間違えた問題や範囲を中心に実施
S363.0h
全体を解かずに復習を実施
→修了テスト No.1(12問 章ごとに1問)
※S36が不合格の場合↓
S372.0h
合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習
→修了テストNo.2(12問 章ごとに1問)
※S37が不合格の場合↓
S382.0h
合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習
→修了テストNo.1 No.2(24問)

 

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の具体的な勉強法

参考書の取り組み方

  1. 最初からどんどん読み進める。High は物理が得意な人向けへのアドバイスだが、できる限り読んでみよう。理解できなくても気にせず前に進む。
  2. 問題が出てきたらExを含めて自力で解く。Exは答えがすぐ下にあるので隠して解き、理解できるまで何度も解く。
  3. 問題については自力で解いてみて、別冊の解答解説を読んで丸つけをし、アクシブチェックを行う。
    【無印】△×?に関係なくその範囲のページの別解答・解説を読み、理解を深める。
  4. △×の場合は今一度、問題をノートに解き、答え合わせ。(?の場合は戦略面談または個別指導で質問し、理解する)
    この際にはアクシブチェックは不要。間違えたら、正解するまで解く。
    正解したら次の問題へ。①〜④をループして、ステージを終えて、公式などを今一度確認してからチェックテストを実施。
  5. チェックテストで間違った問題は今一度確認して、もう一度解く。
  6. S9~S10,S22~23,S34~35はそれまでの復習になります。
    「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」で復習を実施し、チェックテストNo.◯-2を実施。
    全て把握できたら次のステージに進む。個別授業を推奨してるパートの場合は担当講師と相談して実施する。
  7. S36で修了テストで12問中10問正解で合格!
    →合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
  8. S37で修了テストで12問中10問正解で合格!
    →合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
  9. S38で修了テストで24問中20問正解で合格!

 

物理のエッセンス(4訂版)【力学・波動】の分析者コメント

教科書に書かれないほどの基礎と、教科書から応用問題への橋渡しとが主な内容の参考書です。簡単な内容だけでなく、掘り下げていくと難しい事柄にぶつかる疑問に対する答えも載っているので、長く使えます。とくに、物理の周辺で扱われる次元解析は、共通テストで選択肢を減らしたり、導いた答えの単位があっているか確かめたりと、様々な場面で役立つので、ぜひこの参考書で学んでほしいです。 (東北大学工学部)

 

 物理の基本を押さえる参考書として非常に優秀です。掲載されている問題数が多く、そのすべてが良問なのでしっかりと取り組めば確実に実力がついてきます。基本的な問題ばかりですが、物理学の本質を理解するのに必要なものばかりです。使用している人も多く、万人にお勧めしやすい参考書です。(東京工業大学生命理工学部)

 

 

 

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