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良問の風物理(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
良問の風物理(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
河合出版
発売日
2013/10/1
ページ数
119
科目
物理
タイプ
メイン問題集
レベル
標準ランク
目安時間
110 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「良問の風物理(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「良問の風物理(改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

良問の風物理(改訂版)の基本情報

参考書レベル・難易度

標準ランク

MARCH・関関同立、地方公立に少し手が届くかなというレベルにまで仕上げてくれます。参考書としては中堅レベルでしょう。

名前の通り、入試問題でよく見るオーソドックスな問題を集めていて、基礎と軽めの応用で構成されています。解説の詳しさが魅力ですが、その解説を読むのにも基礎が必要です。「エッセンス」や「入門問題精講」、「リードlight物理」などをやって基礎を固めてからか、もしくは基礎を固めながら同時並行で本書に取り組むことをお勧めいたします。

本書を解いた後には、MARCHレベル志望ならばそのまま過去問へ、それ以上の大学を志望しているなら「名問の森 物理」「標準問題精講」など少し難易度の高い問題集にうつっていきましょう(MARCH志望でも時間に余裕があれば「名門の森 物理」をやっておくと物理が安定した得点源となります)。

習得までに必要な目安時間

110時間

物理の全分野にそれなりに短い時間で触れることができます。ただし、本書は丁寧な解説が魅力であり、別解も豊富に掲載されていますから、丸つけにもそれなりに時間をかけてください。自分が選んだ解法だけではなく、別解も身につけておくのが理想です。

一日に3問のペースで進めていけば、おおよそ一ヶ月半くらいで終えることができます。早慶や東大などの難関大を目指す生徒であれば夏休み前に、MARCHを志望する生徒であれば夏休みの終わるまでには終わらせておきたい問題集です。

良問の風物理(改訂版)の概要

最初に公式が説明してあり、その後は、それに関する問題が、基本から応用まで順番に掲載されています。ただし、公式の説明は本当に「一応掲載されている」程度なので、物理初学者が本書を用いて物理の基礎を固めるのは難しい作りになっています。もし基礎を固めないままに手をつけてしまうと、物理量や公式の表す意味を理解しないまま機械的に公式を適用し、一見すると問題は解けるだけの状態になる危険性があります。

掲載されている問題はセンター過去問(出版された年度が古いので共通テストではなくセンターです)から国立まで様々です。幅広い難易度の問題に触れることができます。一番難しい問題でもMARCHレベルですから、なるべくは全ての問題を解けるようになりたいところです。

解説はKEY  POINTと問題解説の二つに分かれていて、KEY  POINTでは、問題を解くときに着眼すべき点を端的に説明しています。まずはざっとKEY  POINTを理解してから、詳しい解答を読み進めるようにして復習しましょう。

良問の風物理(改訂版)はこんな生徒におすすめ

  • 物理を全分野学び終えたばかりの生徒
  • MARCH、関関同立、地方公立を志望する生徒
  • 数Ⅲを使わずに物理を解けるようになりたい生徒

難易度からしても、本書は物理を一通り学び終えた生徒が、典型的な解法を学ぶために使う問題集として最適です。解説も癖がないですから、割合誰にとっても相性の良い問題集です。公式を適用する際に、「なぜその公式を適用できるのか」「どのようにしてその公式を思いついたのか」が書かれているので、物理の問題パターンとそれに対応した解法とを、道筋をしっかりと理解しながらインプットすることができます。

そして、本書は数Ⅲを使いませんから、数Ⅲをまだ習っていない生徒や、受験で数Ⅲを使わないという生徒でも本書の全内容を理解することができます。

良問の風物理(改訂版)の特徴

数Ⅲを使わないオーソドックスな解法

本書は解法に数Ⅲを用いません。基本的には定性的な解法が掲載されていますこれはメリットでもありデメリットでもあります。まだ数Ⅲの完成していない生徒でも物理を一通り終わらせることができる一方、早慶や東大などの難関大学では数Ⅲを用いた物理力が求められますから、本書以外でインプットする必要があります。ご自分のお受けになる大学や時期感を鑑み合わせながら使ってください。

論述対策問題がある

物理の問題集としては珍しく、本書の最後の方に論述対策問題があります身近な生活と物理との関わりを取り扱っていて読み物として面白いだけでなく、物理を定性的に理解できるきっかけともなりますので、是非とも手をつけるようにしてください。

豊富な別解

本書の解説は丁寧であるばかりではなく、別解がのっています。解けた問題だとしても必ず解答を見て、別解を使っても解けるようにしてください。二通り以上の武器を持っていることは入試において強力な強みとなります。

良問の風物理(改訂版)の使い方と注意点

そもそもの話なのですが、本書を買う前に、同じくらいのレベルの問題集を本屋で手にとって、解説を見比べてみることをお勧めします。物理は問題集ごとに解法がガラリと異なり、相性がわかれます。物理は特に、問題を見てから使う公式を選ぶまでの道筋が問題集ごとに多種多様で、順々に取り組む問題集の難易度をあげていけばいい、というものではありません。自分に合っているかがとても大事です。書店で本書に簡単に目を通して、しっくりと頭に入るようでしたら手をつけるようにしましょう。

ではここからは肝心の内容の使い方となります。

先ほども書いた通り、本書の公式の説明は「一応掲載してある」程度です。基礎を忘れてしまった部分については、適宜教科書や講義型の参考書に立ち戻りましょう。

力学は10、熱は2、波動は5、電磁気は7、原子は3の分野にわかれていて、一つの分野ごとに5つほどの問題がついています。順番に解いていってもいいですし、苦手な分野から手をつけていっても構いません。一つの問題に20分以上の時間はかけず、集中してサクサクと解いていきましょう。5分考えて解法が思い浮かばなければ解答を見て構いません。この際、ノートには計算過程を書いておいてください。あとで見直したときに自分がどんな道筋で問題を解いたのか思い出せるのが重要です。大学によっては物理で答えを出せばいいだけではなく計算過程も求められる場合があります。記述を求める大学を志望している生徒は、普段の勉強の時から自分がなぜその立式をしたのか簡単に言葉で説明するようにしてください。

丸つけをするときには、先ほども書いた通り、まずKEY  POINTに目を通し、概観を理解します。あとから解説をじっくりと読んでいきます。別解もきちんと確認して、自分でもそれを使って解けるようにしておきましょう。二周目でどの問題を解けばいいかわかるように、自力で解けたかどうかを基準にして◯△×などと印をつけておいてください。

ちなみに、論述問題以外の普通の問題の解説は二つ問題点があります。模範解答としては丁寧すぎるということ、「公式①を用いて」と書かれていることの二つです。まず、入試の際には解説までの手厚い計算過程は求められません。ご自分で記述するときには、いくつか省いても良いでしょう。そして二つ目、「公式①を用いて」云々の記述についてですが、基本的に受験で公式を使うときには採点官にもわかるように「運動方程式より」「エネルギー保存則より」などと、一般に普及している正式名称を挿入するようにしてください。

本書の最後に出題されている論述問題を解くときには、すぐに解答を見るということをせず、自分なりの言葉で回答しましょう。その後に、模範解答と見比べてください。採点基準が明記されているので、丸つけもしやすいはずです。こちらは普通の問題と違って、マネすべき模範解答としてください。

良問の風物理(改訂版)の詳細な進め方

1問20~30分程度で解くスピード

S11.5h
力学1(問題1~3)
S21.5h
力学1(問題4~6)
S32.0h
力学2(問題7~11)
S41.5h
力学3(問題12~14)
S51.5h
力学3(問題15~17)
S61.5h
力学3(問題18~20)+チェックテスト No.1-1
S72.0h
力学4(問題21~24)
S82.5h
力学5(問題25~29)
S92.0h
力学6(問題30~33)
S101.5h
力学7(問題34~36)+チェックテスト No.2-1
S113.0h
力学8(問題37~42)
S123.0h
力学9(問題43~48)
S131.5h
力学10(問題49~51)+チェックテスト No.3-1
S141.5h
S1~S6の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.1-2
S154.0h
S7~S10の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+ チェックテスト No.2-2
S163.5h
S11~S13の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.3-2
+個別授業をチェックテストで間違えた問題や範囲を中心に実施
S171.5h熱1(52~54)
S183.0h熱2(55~60)
S192.0h熱2(61~64)
S201.5h
熱2(65~67)+チェックテスト No.4-1
S212.5h
波動1(68~72)
S221.5h
波動2(73~75)
S233.0h
波動3(76~81)
S241.5h
波動4(82~84)
S253.0h
波動5(85~90)
S262.0h
波動5(91~94)+チェックテスト No.5-1
S274.0h
S17~S20の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.4-2
S284.5h
S21~S26の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.5-2
+個別授業をチェックテストで間違えた問題や範囲を中心に実施
S292.5h
電磁気1(95~99)
S302.0h
電磁気2(100~103)
S311.5h
電磁気2(104~106)
S322.5h
電磁気3(107~111)
S332.5h
電磁気3(112~116)+チェックテスト No.6-1
S341.5h
電磁気4(117~119)
S353.0h
電磁気5(120~125)
S361.5h
電磁気5(126~128)
S372.0h
電磁気6(129~132)
S382.5h
電磁気7(133~136)+チェックテスト No.7-1
S391.5h
原子1(137~139)
S401.5h
原子2(140~142)
S413.0h
原子3(143~148)+チェックテスト No.8-1
S424.5h
S32~S36の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.6-2
S434.0h
S37~S41の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.7-2
S443.0h
S42~S44の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテスト No.8-2
+個別授業をチェックテストで間違えた問題や範囲を中心に実施
S453.0h
全体を解かずに復習を実施→修了テストNo.1(8問 ステージごとに1問)
※S45が不合格の場合↓
S462.0h
合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
→修了テスト No.2(8問 ステージごとに1問)
※S46が不合格の場合↓
S472.0h
合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
→修了テスト No.1 No.2(16問)

 

良問の風物理(改訂版)の具体的な勉強法

  1. 新しい章を始めるときは冒頭の重要事項のまとめを確認
  2. 問題を解いて、別冊の解答解説を読んで丸つけをし、アクシブチェックを行う。【無印】△×?に関係なくその範囲のページのKEYPOINT、解答・解説を読み、理解を深める。
  3. △×の場合は今一度、基礎問の精講と解答を隠して問題をノートに解き、答え合わせ。(?の場合戦略面談または個別指導で質問し、理解する)この際にはアクシブチェックは不要。
    間違えたら、正解するまで解く。
  4. 正解したら次の問題へ。①〜③をループして、ステージを終えて、公式などを今一度確認してからチェックテストを実施。チェックテストで間違った問題は今一度確認して、もう一度解く。
  5. S14~16,S27~28,S42~44はそれまでの復習になります。「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」で復習を実施し、チェックテストNo.◯-2を実施。
    全て把握できたら次のステージに進む。個別授業を推奨してるパートの場合は担当講師と相談して実施する。
  6. S45で修了テストで12問中10問正解で合格!
    →合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
  7. S46で修了テストで12問中10問正解で合格!
    →合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
  8. S47で修了テストで24問中20問正解で合格!

 

良問の風物理(改訂版)の分析者コメント

解説を読みながら、「ああ魅力的な問題集だ」と思った。別解が豊富だし、どこに目をつければいいのかわかりやすい。

入試の合否はその問題への取り組み方のカードを何枚持っているかで決まる。この解き方がダメならこの解き方、というふうにして解いていく。せっかく掲載されている豊富な別解を、存分に受験勉強にいかしてほしい。(東京大理学部)

 

良問の風、名問の森は二次試験で物理を選択する生徒の多くが使用する問題集の一つでしょう。豊富な問題数ではあるものの、難しすぎない難易度で問題集を早く進めることができます。図も問題を理解するための最低限の情報のみ書き込まれており、自分で図を書いて問題を解く練習ができます。(東京大学理科一類)

 

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