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実戦物理重要問題集(2021)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
実戦物理重要問題集(2021)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
数研出版
発売日
2020/11/7
ページ数
152
科目
物理
タイプ
メイン問題集
レベル
標準‐難関ランク
目安時間
101 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「実戦物理重要問題集(2021)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「実戦物理重要問題集(2021)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

実戦物理重要問題集(2021)の基本情報

参考書レベル・難易度

標準‐難関ランク

教科書や理解本で知識や公式の意味を理解した後、基礎的な問題集で演習を重ね、演習量が足りない、と感じた際にぴったりの問題集です。単元の中にA問題・B問題があり、また、最後の単元に特に思考力などが必要な問題を考察問題としてまとめています。標準的な思考を要する問題から始まっており、基礎の基礎から学べる問題集ではないので、はじめに使う問題集としては向いていませんが、標準から応用までを一冊でカバーでき、難関大レベルまで物理の実力を押し上げてくれる問題集です。

難易度としては『良問の風』のうち難しい問題から『名問の森』レベルですが、名問の森は解説が非常に丁寧なのに対し、重要問題集物理は解説は端的ですが、とにかく演習をする中で力をつけるタイプの人にはぴったりの参考書でしょう

習得までに必要な目安時間

101時間

『名問の森』が2冊合わせて140題で(Qを除く)114時間であることと比べれば、少し短い時間で終わらせられる問題集ですが、あまり差はないです。重要問題集物理の解答は端的である一方、名問の森の方が解説が丁寧で時間がかかるので、かかる時間で選ぶというよりは、解説のタイプの好みで選ぶのが良いと思います。どちらを選んだとしても、一問一問に要素が詰まっている問題集であるので、時間をかけて取り組み、少しでも多く内容を吸収できるようにしましょう。

実戦物理重要問題集(2021)の概要

標準的な問題を解けるレベルから難関大学入試レベルまで大きくレベルアップできる問題集です。ある程度標準的な問題を解いたけれど、まだ過去問に取り組むには不安があるという人や、演習量を増やしたいという人にぜひ取り組んでほしいです。A問題とB問題に分かれているので、A問題のみ取り組む、すべての章のA問題に取り組んでからすべての章のB問題に取り組むなど、一人一人に合わせた様々な使い方ができます。

また、問題集冒頭には「入試直前の最終確認」が付いているので、共通テストや二次試験直前の公式の確認はもちろん、普段から空き時間などによく見ておくと知識が抜けにくいでしょう。

最難関大学を目指す人はこのあと、「難問題の系統とその解き方」や「標準問題精講」などに取り組む必要がありますが、それ以外の生徒はこの問題集を終えたら、過去問演習に移りましょう。

実戦物理重要問題集(2021)はこんな生徒におすすめ

  • MARCHや関関同立などの難関大学以上を志望する生徒
  • 過去問演習前に演習をたくさん積みたい生徒
  • すでに基本的な典型問題は解けるようになっており、標準問題から応用問題が解けるレベルまでレベルアップしたい生徒


この問題集は過去問演習前の最後のレベルアップにぴったりの問題集です。典型問題から発展した思考を要する問題が集められており、難関大学の合格圏に十分入ることができる実力を身につけることができます。また、様々なタイプの応用問題に取り組んでおくことで、入試本番、今までの傾向から外れた問題が出てきても冷静に対処することができるでしょう。逆に、まだ典型問題が解けない生徒にはこの問題集は難易度が高すぎて、ほとんど解答を見ながら解くことになってしまう上、時間がかかるのにあまり内容を吸収できずに終わってしまうことになりかねません。『良問の風』などで、基本的な典型問題を解けるようになってからこの問題集に取り組むようにしましょう。

実戦物理重要問題集(2021)の特徴

わかりやすいレベル設定

この問題集はA問題・B問題に分かれているので、目的や取り組むことができる時間に応じて様々な使い方ができます。また、特に重要で必ず解くべき問題には「必解」のマークがついているので、模試前の対策などでとりあえず「必解」だけ全て解いておく、といった方法も可能です。

端的にまとまった解説

解説は端的ですが、右側にわかりやすい補足や図が多くあり、問題番号の横にはヒントもついているので、わからなかったときには、ヒントだけ見てもう一度考えるなどの使い方ができます。また、解答が端的な分、解答を見て考えるということもかなり勉強になると思います。

シンプルにまとまった「入試直前の最終確認」

問題集冒頭の「入試直前の最終確認」では項目ごとに解く際の手順や問題のパターンごとの解法がまとまっています。単なる暗記ではなく、重要なポイントが掴めるようになっているので、テスト直前だけでなく普段から見直すことで、よりスムーズに問題が解けるようになるでしょう。

実戦物理重要問題集(2021)の使い方と注意点

まずは何も見ずに問題を解いてみましょう。問題を解く際、難関大学では状況を正確に整理するということが求められるので、図などを用いて状況をわかりやすく整理するという癖をつけましょう。

躓いた場合は、解答を開いて解説を隠し、ヒントだけを確認してもう一度考えてみましょう。それでも解けなければ解説を確認します。

解答を確認する際は、ヒントにあるポイントに注目し、どのようなことに注目すればよかったのか、公式を用いている根拠などを確認しましょう。例えば、面積速度一定の法則が用いられている場合、物体に中心力のみが働いていることが条件になるので、どのような中心力が問題で働いているのか確認します。なんとなく公式を使っていると、複合的な難しい問題になった際に何が重要なポイントなのか、どこから手をつけていけばいいのか分からなくなってしまいます。そのため、基本的な問題を解く際でも常に公式を使う根拠を確認するように意識しましょう。

解説が理解できれば、次に躓いていた原因を明らかにしましょう。計算ミスを起こしたのか、問題文の条件に抜けている部分があったのか、うまく条件を整理できていなかったのか、原因を突き止めることで次に同じ失敗をすることを防ぐことができます。また、単なる計算ミスであっても、どうして計算ミスを起こしたのか、より具体的な理由を見つけるようにしましょう。式の書き方や、問題への途中式の書き込み方などの具体的な原因を明らかにすることが、入試本番でミスを起こさないために重要です。

この問題集は一問にもたくさんのポイントが詰まっているので、何回も繰り返し取り組み、出来るだけ多くの内容を吸収できるようにしましょう。また、最難関大学志望以外の生徒はこの問題を終えたあとは過去問演習へと移りましょう。

実戦物理重要問題集(2021)の詳細な進め方

1日1〜2セクションを目安に進めていきましょう。

①A問題 81h

S013.0h
第1章A問題(8問)
S024.0h
第2章A問題(10問)
S032.5h
第3章A問題(8問)
S042.5h
第4章A問題(6問)
S051.5hS01の復習
S062.0hS02の復習
S071.5hS03の復習
S081.5hS04の復習
S093.0h
第5章A問題(8問)
S102.5h
第6章A問題(7問)
S113.0h
第7章A問題(7問)
S121.5hS09の復習
S131.5hS10の復習
S141.5hS11の復習
S151.0h
第8章A問題(3問)
S164.0h
第9章A問題(10問)
S172.0h
第10章A問題(4問)
S182.0h
第11章A問題(5問)
S194.0h
第12章A問題(10問)
S200.5hS15の復習
S212.0hS16の復習
S221.0hS17の復習
S231.0hS18の復習
S242.0hS19の復習
S253.0h
第13章A問題(7問)
S262.5h
第14章A問題(6問)
S273.0h
第15章A問題(9問)
S281.5h
第16章A問題(4問)
S293.5h
第17章A問題(8問)
S302.0h
第18章A問題(5問)
S311.5hS25の復習
S321.5hS26の復習
S331.5hS27の復習
S341.0hS28の復習
S352.0hS29の復習
S361.0hS30の復習
S372.0h
第19章A問題(5問)
S382.0h
第20章A問題(5問)
S391.0hS36の復習
S401.0hS37の復習

 

②B問題考察問題 20h

S413.0h
第3,4,5,6,7章B問題(5問)
S422.5h
第9,10,11,12章B問題(4問)
S431.5hS40の復習
S441.5hS41の復習
S453.0h
第13,14,15,16,17章B問題(5問)
S461.5h
第19,20章B問題(2問)
S471.5hS44の復習
S481.0hS45の復習
S493.0h
第21章考察問題(5問)
S501.5hS48の復習

 

実戦物理重要問題集(2021)の具体的な勉強法

本書の構成を確認する

  1. 新しい章に入るときは復習のつもりで最初のページにある要項を太字に注意しながら読む。
  2. 入試本番だと思って1問20~30分を目安に解く。
    解答解説を読んで丸付けをして、アクシブチェックをする。無印△×?をつける)
    <アクシブチェック>問題を解いた時のチェック記号
     無印:初見で解けた
     △ :方向性はあってたけどケアレスミスなどで間違えた
     ☓  :解けなかったが指針・解説・映像授業を見ると理解できた
     ? :解説や映像授業を見ても理解できなかった ➡ 質問をして解決すること
    解答編の右側にはより詳しい解説が書いてあるので、【無印】の問題についても隅々までじっくり読む。
  3. △×の場合は今一度問題をノートに解き、答え合わせをする(?の場合は戦略面談または個別指導で質問し、理解する)この際にはアクシブチェックは不要。
  4. S05~08, S12~14, S20~24, S31~36, S39~40, S43~44, S47~48, S50はそれまでの復習。
    「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」で復習を実施する。
    少しでも疑問が残れば、戦略面談や個別指導で質問する。全て把握できたら次のステージに進む。

 

実戦物理重要問題集(2021)の分析者コメント

入試では様々な問題が出てきますが、物理は数学などより出る問題の種類が少ないので、できるだけ多くの問題に触れていれば、入試本番でも見たことがある問題や、似た問題に触れた経験がある問題に出会う確率は上がります。この問題集は様々なタイプの問題が集められているので、そのような点でもおすすめできる問題集です。

(東京大学理科一類)


物理はできるだけ多くの問題に触れていたほうが有利に働くことが多いです。仮に重要問題集物理と名門の森のどちらの参考書を勉強するか迷ったら時間に余裕があるなら両方勉強することをお勧めします。差がつきやすい難易度帯なので問題演習は積めるだけ積みましょう。(東京工業大学工学院)

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