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理学療法士になるための大学の選び方とは?メリットやポイントも合わせて紹介


「理学療法士になりたいんだけど、どこの大学にしたらいいのかな?」と、大学選びに悩んでいませんか?どの大学で学んでも、理学療法士のコースでは3120時間以上の履修時間および101単位以上の取得が求められますが、大学によってカリキュラムにも特徴があります。本記事では、大学でどのような内容を学ぶのか、大学を選ぶメリットについてお伝えしていきます。大学の選び方についても詳しく解説していますので、参考にしてください。

理学療法士になるまでの流れ

理学療法士になるためには、養成校で3年以上学んで課程を修了し、毎年2月に行われる国家試験に合格して国家資格を取得しなくてはなりません。日本理学療法士協会のサイトによると、2022年3月現在、養成校は日本全国に279校あります。

  • ・4年制大学
  • ・3年制短期大学
  • ・3年制専門学校
  • ・4年制専門学校
  • ・特別支援学校(視覚障がい者対象)

 

上記のいずれかの養成校で学ぶことが必要です。本記事では、上記のうち、大学での学びについて詳しく解説していきます。

理学療法士になるために大学で学ぶ内容

養成校のカリキュラムが20年ぶりに改訂され、2020年4月より新しいカリキュラムで学ぶようになりました。

新カリキュラムでは、理学療法士になるために必要な単位数は101単位(改訂前は93単位)、最低履修時間数は3120時間以上が必要です。改訂前は最低履修時間数が定められていなかったため、養成校によってバラつきがありましたが、現在ではどこで学んでも同じ時間数を履修します。

大学では上記のほかに、一般教養や外国語科目を履修します

基礎科目

大学に入学して最初の年は、まずは基礎科目を学びます。2年次にも基礎科目を履修しますが、理学療法士として働いていくために最低限の基礎知識となる学問です。

 

基礎科目で学ぶ主な内容は以下の通りです。

  • 解剖学:人間の体の構造(骨、筋肉、中枢神経、内臓など)について
  • 生理学:人間の体の機能(筋肉の収縮や呼吸の仕組みなど)について
  • 運動学:人間の動き(歩いているときの関節の曲がり具合など)について
  • 整形外科学:骨や関節に関連する病気について
  • 神経内科学:中枢神経や末梢神経に関連する病気について
  • 小児科学:子どもの病気について

 

作業療法士学科が併設されている場合は、共通する基礎科目が多いため、一緒に授業を受けることもあります。

専門科目

多くの大学では、基礎科目で学んだ知識をもとに、3年次から本格的に専門科目を履修します。専門科目で学ぶ主な内容は以下の通りです。

  • 基礎理学療法:基礎運動学、応用運動学など
  • 理学療法評価:運動器系評価学、神経系評価学など
  • 地域理学療法:生活環境学、老年期障害学演習など

 

後述する臨床実習が学年を追うごとに増えていくため、専門科目でより専門的な知識や技術を学び、実習につなげていくことが求められます。

臨床実習

新カリキュラムでは、理学療法士になるためには20単位以上(改訂前は18単位)の臨床実習が必須となりました1年次から見学実習などを経て、実際に患者と関わる臨床実習が学年が上がるごとに増えていきます。大学によりますが、4年次には2~3か月程度の長期の実習が行われるケースが多いです。

専門科目など座学で学んだ内容を、臨床実習でアウトプットしていきます。国家試験合格後に一人前の理学療法士としてスタートできるよう、受け持ち患者のリハビリメニューを作成したり、リハビリを担当したりするためハードな内容ですが、大きな学びになることでしょう。

理学療法士になるために大学を選ぶメリット

理学療法士になるために、専門学校ではなく大学を選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは以下の通りです。

3年制の学校よりもしっかり学べる

3年制の専門学校と比べると、基礎科目、専門科目ともより時間をかけてじっくり学ぶことができます。3年制の学校だと、座学と実習に追われとてもハードなスケジュールになりますが、4年制の大学ではプライベートな時間を確保しつつ学べるのもメリットと言えるでしょう。

国家試験へ向けての対策が充実している

4年制大学のほうが、3年制の学校と比べると国家試験へ向けての対策が充実しています3年制の学校では、時間的な制約があるため、実習と並行して国家試験対策を行うことになります。しかし、4年制大学の場合は、実習が終わってから国家試験対策を行うため集中して勉強できるのがメリットです。

理学療法士の国家試験は、例年80%前後の合格率ですが、5人に1人は不合格になっています。また、初回受験者の合格率が非常に高く、2回目以降の受験で合格する率は低いです。そのため、大学在学中にしっかりと国家試験の対策を行い、合格に向けて準備するのが得策と言えるでしょう。

大学院に進むことができる

理学療法士として、医療現場で活躍するだけでなく、特定の分野の研究者として活躍したい場合は、大学院への進学も可能になりますもちろん、何年間か現場で働いたのちに、研究を深めたいとなって大学院に戻ることも可能です。

一般教養も身につけられる

大学では専門学校と比べると、一般教養を多く履修するため、幅広い知識を身につけることができますもちろん、理学療法士としての専門知識やスキルを身につけることは重要ですが、一般教養科目で他分野に関する学びを深めることが、将来の働き方に影響を与えるかもしれません。

心理学の知識が患者とのコミュニケーションに役立ったり、マネージメントの知識が将来管理職として部下を持つ際に役立ったりなど、教養としてはもちろん、実際に理学療法士として働いていくうえでも役に立つ可能性があります。

将来の仕事選択の幅が広がる

専門学校で学ぶ場合は、学問よりも職業教育に直結する内容に重きが置かれているため、将来の仕事として理学療法士以外の選択肢を考えるのは難しいかもしれませんしかし大学では、一般教養や外国語など、選択科目も入れると幅広く学ぶことができます。その結果、公務員や教員を目指すこともできますし、研究者になりたければ大学院への進学も可能です。

もちろん一般企業への就職も可能なため、理学療法士に興味はあるが、まだ理学療法士として本当に働きたいかどうか分からない場合は、大学で学んでおいた方が、将来の選択肢が広がると言えるでしょう。

理学療法士を目指す場合の大学選びのポイント5つ

理学療法士を目指す場合の大学選びのポイントを5つ、以下でお伝えしていきます。 

国公立大学か私立大学か

まずは、国公立大学を目指すのか、私立大学を目指すのかを決めていきましょう一般的に、国公立大学では入試教科数が多く、受験科目に数学や理科などの理数系科目が複数含まれていることがほとんどです。そのため、純粋な文系受験者が合格するのは難しいと言えます。

一方で、私立大学では総合型選抜や一般選抜などさまざまな入試方法があり、試験科目も理数系の科目が1科目のみで受験できる学校も多いです。

学費

国公立大学と私立大学、私立の専門学校の学費は、平均すると以下のようになります。

  • 国公立大学(4年制):約240万円
  • 私立専門学校(3年制):約350~500万円
  • 私立大学(4年制):約550~800万

 

学校によっても費用は異なりますが、私立大学は国公立大学と比べると、倍以上の学費がかかると考えておいた方が良いでしょう理学療法士を目指す場合、特に私立大学では学費が高額となるため、奨学金制度を設けている大学も多いです。もし経済的な理由で大学進学をあきらめようとしている場合は、奨学金制度がある大学を志望校にすることを考えてみてください。

大学の立地

自宅から大学に通学するか、自宅外で通学するかによって費用が大きく異なります自宅から通学する場合でも、たとえば大学まで2時間かかるなど遠い場合、通学の負担も増えてしまうため注意が必要です。大学によっては、実習が学校のそばにある病院や施設で行われるため、実習先が自宅から遠くなってしまう可能性もあります。

実習中は、大学の授業とは異なり、毎日朝早く病院に向かわなくてはならないなど、生活スタイルに変化がある場合があるため、無理なく通学可能な大学を選ぶようにしましょう。

カリキュラム内容が合っているか

大学選びをする際は、シラバスを確認して、どのようなカリキュラムを提供しているのか必ず確認しましょう。 理学療法士になるための単位数や履修時間数は全ての学校で同じですが、大学によってカリキュラムの特徴が異なります。

たとえば、医学部や薬学部などとの合同授業を増やし、チーム医療教育に力を入れている大学もあれば、海外医療に重きを置き、海外各国との交流プログラムを重視している大学もあります。

大学病院で働きたいのであれば、附属病院がある大学を選ぶのが近道かもしれませんし、プロスポーツ選手のリハビリに携わりたい場合は、スポーツ分野に強い授業や実習を展開している大学を選んだ方が良いでしょう。

設備や学習環境が充実しているかどうか

理学療法士は大学を卒業するだけではなく、国家試験に合格しなくてはならないため、試験対策サポートを行ってくれ、学習環境が充実している大学を選ぶのがおすすめです。国家試験対策講座や、教員の学習サポートがあるかどうかをパンフレットやオープンキャンパスで確認してください。

また、学部の設備や実習環境についても、志望校を決める際に確認しておいた方が良いでしょう。附属病院がある大学などでは、早い時期からその大学病院で見学実習などを行います。入学後の早い時期から、実際に理学療法士として働いているプロの姿を目にすることができるのはメリットと言えます。

理学療法士を目指せる大学を紹介

それでは以下で、理学療法士を目指せる大学をご紹介していきます。

神奈川県立保健福祉大学リハビリテーション学科理学療法学専攻(公立大学)

2003年に設立された公立大学です。リハビリテーション学科のほかに、看護、栄養、社会福祉の3つの学科が設置されています。2021年度の卒業生は、理学療法士国家試験に全員合格しました。少人数制教育できめ細やかな指導を行っており、21週間に及ぶ実習で即戦力として活躍できる人材を育成しています。

大学の基本情報

項目詳細
住所〒238-8522 神奈川県横須賀市平成町1-10-1
電話番号046-828-2500
アクセス京浜急行線:県立大学駅徒歩約7分 京浜急行線:横須賀中央駅徒歩15分
入試科目5~6科目(英数国理社、理科が1科目もしくは2科目)
募集定員および倍率10名(一般選抜)、倍率6倍
費用入学金:282000円(神奈川県内在住者)、564000円(県外在住者) 学費:535800円
ホームページhttps://www.kuhs.ac.jp/department/rehabilitation/

順天堂大学保健医療学部理学療法学科(私立大学)

1946年に設立された私立大学です。医学部が有名ですが、理学療法学科では医学部の教員による授業や、大学病院の理学療法士による実習指導が受けられます。また、サッカー日本代表などスポーツ現場で活躍する教員がいるため、スポーツの障害に関わる理学療法を学ぶことができます。

大学の基本情報

項目詳細
住所〒113-8421 文京区本郷2丁目1番1号
電話番号03-3812-1780
アクセスJR・丸の内線:御茶ノ水駅徒歩7分 千代田線:新御茶ノ水駅徒歩9分
入試科目3科目(英語必須、数学・物理・化学・生物から2科目選択)
募集定員および倍率70名(一般選抜)、倍率4.3倍
費用入学金:300000円 学費:1750000円
ホームページhttps://hs.juntendo.ac.jp/pt/

まとめ

本記事では、理学療法士を目指すために大学を選ぶメリットや、大学の選び方についてお伝えしてきました。大学は、3年制の専門学校よりもじっくり学べ、設備や実習環境が充実しています。また、卒業後に理学療法士以外の道に進む場合でも、公務員や教員、一般企業などさまざまな選択肢があるのが特徴です。

大学によってカリキュラムに特徴があるため、将来どんな職場で働きたいのか、どんな理学療法士になりたいのかを考え、自分に合う大学を選んでいきましょう。

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