筑波大学で取得できる医療系の資格を徹底解説！

この記事では、筑波大学を取り上げます。大学の成り立ちや学部構成などの基礎情報や取得可能な医療系資格についてのご紹介です。受験生のみなさんの参考になるよう、項目ごとに順を追って説明していきます。医療系資格取得が可能な学群学類や難易度・入試科目についても解説していきますので、最後までお読みください。

筑波大学とは

筑波大学は、1872年に日本で初めての高等教育機関として創立された師範学校が前身です。その後、東京教育大学へと発展し、その移転を契機に「新構想大学」として生まれ変わりました。筑波大学は、伝統と特色を生かしながら大学に対する内外からのさまざまな要請にこたえるべく、日本ではじめての抜本的な大学改革を行い、1973年10月に総合大学として発足することとなります。

その際の3本の柱は次のとおりです。

• 開かれた大学」
• 教育と研究の新しい仕組み
• 新しい大学自治

大学では大学改革の先導的役割を果たしつつ、教育研究の高度化や大学の個性化・大学運営の活性化などに取り組み、活力に富み国際競争力の高い大学づくりを推進しているのが特徴です。筑波大学のキャンパスは大きく分けて筑波キャンパス、東京キャンパスの2つがあります。筑波キャンパスの面積は 2,577,286m2で、大学の単一キャンパスとしては国内第2位の大きさで、ほとんどの教育・研究活動はここを中心に行われているのが特徴です。一方、東京キャンパスは社会人大学院などのために使われています。

そして、筑波大学は学群学類制を採用しています。学群とは、他の大学でいえば学部段階の学生に教育を行う組織です。専門領域を中心としていくつかの学問分野を統合した形で構成されています。なかでも、専門的な能力を必要とする体育・芸術分野には、専門的な一貫教育を行う専門学群も置かれています。一方、学類とは、学群の中に置かれ学生の教育に責任を持つ組織です。学生は必ず学類に所属することになります。

筑波大学の取得可能な医療系資格と学部を紹介

筑波大学で取得できる医療系の資格は、看護師と保健師・臨床検査技師の3種類です。それぞれ取得できる学部学科をまとめると次のとおりとなります。なお、令和3年度の筑波大学における合格率はいずれも100%です。

医学群には、医学に関係する学問分野の教育を担当する医学類と看護学類・医療科学類の3つの学類があり、いずれも病者の治療、看護、疾病の予防・研究を目指す医療者と医学研究者の育成が目的です。今回は、看護学類と医療学類について詳しく見ていきます。

医学類看護学類

医学類看護学類では、看護学と看護技術を学びます。卒業要件を満たすと、看護師国家試験受験資格が取得可能です。また、選抜制である保健師コースを選択すると、保健師の国家試験受験資格も得られます。ほかにも養護教諭コースを選択すると、養護教諭一種免許の申請が可能です。卒業後には、医療機関だけではなく、学校保健や産業保健などの保健福祉分野において、人々の健康生活の維持・増進に関わる仕事に就くことができます。

医学類医療科学類

医学類医療科学類は、臨床検査学の各科目を中心に広く医科学を学びます。卒業要件を満たすと、臨床検査技師の国家試験受験資格が得られます。

なお、臨床検査技師の周辺資格には次のものがあります。

h2:筑波大学の学科別偏差値と倍率

筑波大学は、総合大学として多くの学群学類を擁しているのが特徴です。そのなかで、医学群看護学類と医療学類の倍率は、近年2倍前後で推移しています。また、偏差値は55.0となっており、両方の学類に差はありません。ちなみに、大学全体の学群学類別偏差値と倍率は次のとおりです。

出典：河合塾Kei-Net大学検索システム

筑波大学の入試情報と科目

筑波大学の入試は「前期日程」と「後期日程」に分けて実施し、大学入学共通テストと個別学力検査等の合計得点で合格者を決定します。前期日程は、出願時に学類・専門学群を決める「学類・専門学群選抜」と、2年次から学類・専門学群に所属する「総合選抜」の2つの方式で実施します。後期日程は学類・専門学群ごとの選抜試験のみ実施します。なお、前期日程と後期日程は併願可能であり、それぞれ一つの募集区分に出願することができます。

以降の説明は、前期試験について解説していきます。
参考：入学案内・募集要項の一覧 – 筑波大学

医学群看護学類

医学群看護学類の大学入試共通テストの利用教科・科目は、 5・6教科7〜8科目を選択します。英語・数学・国語以外では、地歴公民から1〜2科目、物理・化学・生物等からも1〜2科目を選択します個別学力試験は、英語と面接の他に、国語・物理・化学・生物から1科目選択する必要があります。

1次試験（大学入学共通テスト利用）

2次試験（個別学力検査等）

• 英語
• 個別面接
• 国語（現代文B）・物理・化学・生物から1科目

医学群医療科学類

医学群医療科学類の大学入試共通テストの利用教科・科目は、 5教科7科目を選択します。英語・数学・国語以外では、地歴公民から1科目、物理・化学・生物から2科目を選択します。個別学力試験は、英語と面接の他に、数学Ⅲ・Bや物理・化学・生物から2科目が求められます。

1次試験（大学入学共通テスト利用）5教科7科目

• 英語（リスニング含）、数Ａ・Ｂ、国語の4科目
• 地歴公民から1科目
• 物理・化学・生物から2科目

2次試験（個別学力検査等）

• 英語
• 個別面接
• 物理・化学・生物から2科目
• 数ⅢB

おわりに

今回は、筑波大学で取得可能な医療系の資格についてまとめました。また、大学の成り立ちや学部構成・学生数・キャンパス所在地についても触れ、資格取得までの姿がイメージできるような構成となっています。さらに、筑波大学受験の際に参考にできるように、学類別の偏差値や倍率・入試科目などの情報についても整理しました。この記事が、筑波大学を目標とする受験生のみなさんのお役に立つ内容となっていれば幸いです。

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