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【作業療法士になるには】大学と専門学校の違いを解説!メリットとデメリットも紹介


作業療法士は、事故や病気、スポーツ中に怪我を負ってしまって身体に障害を持つ方や身体機能の衰えた高齢の方に対して、作業療法によってさまざまなリハビリを行う仕事です。病院や福祉施設のほかにも、プロのスポーツチームでトレーナーとして活躍の様子が取り上げられることもあり、最近注目を集めている職業でもあります。今回は、作業療法士を目指している方に、資格を取得するためには大学と専門学校のどちらに通うのが良いのか、その違いとメリットとデメリットについて解説します。これから進学先を考える際の参考としてみて下さい。

作業療法士になるには

作業療法士になるには、養成課程がある大学や短大・専門学校で3年以上学び、所定の過程を修了したうえ、国家資格試験に合格することが必要です。この項では、作業療法士になるための資格や養成校でのカリキュラムなどについて解説します。

国家資格

作業療法士は、厚生労働省が認定する国家資格でOT(Occupational Therapistの略)とも呼ばれています。試験は毎年2月に実施され、令和2年度の合格率は86%、就職率は100%です

出典:一般社団法人 日本作業療法士協会作業療法士になるには

カリキュラム

養成校には3年〜4年制の専門学校と4年制の大学 ・3年制の短期大学がありますが、いずれも卒業すれば作業療法士試験の受験資格を得られるのは同じですただし、専門学校と大学ではカリキュラムの組み方が異なります。3年制の専門学校は修学期間が短いですが、学習する内容が不足することはありません。4年制大学や専門学校は周辺知識も含めて広く学習することに対し、3年制の専門学校は分野に特化して知識や技術の習得を目的としているのが特徴でしょう。

就職

作業療法士は社会ニーズが高いため、資格試験に合格したあとの就職率は高いです養成校のホームページなどで就職率を調べると、就職率100%を謳う学校も少なくありません。就職先は医療機関や介護施設などの医療福祉分野だけでなく、保健や教育の分野にも及びます。養成校を選ぶ際には、自分が希望する就職先へのサポートが行われているかサイトなどで確認しましょう。

待遇・給与

​​医療機関や介護施設の初任給は、一般的に大学卒か専門学校卒かで変わりませんしかし、国公立の医療機関などでは、大学卒と専門学校卒で採用時の給料表が異なる場合があります。特に公務員職場の給料表は、採用基準により異なるので事前に確認しておきましょう。

​​大学と専門学校の特徴

国家試験を受験するには、作業療法士養成施設として指定された専門学校や大学を卒業し、受験資格を得ることが必要です4年制の大学や専門学校、3年制の短大や専門学校が選択肢になりますが、じっくり時間をかけてより専門的な知識を習得したいなら4年制の養成校が、できるだけ早く現場に出ることを目指すなら3年制の養成校が向いているでしょう。なお、全国にある養成校は193校で202過程、定員7,650名となっています。

内訳は次のとおりです。

大学94校
短期大学5校
専門学校(3年制)63校
専門学校(4年制)46校

出典:一般社団法人 日本作業療法士協会:作業療法士養成校一覧

 

また、養成校の中には、卒業後に海外でもOTとして働ける、世界作業療法士連盟(WFOT)の資格を取得可能な学校があります。将来、海外でOTとして働くことに興味のある方は、前述の日本作業療法士協会の養成校一覧から、WFOTの認定校をチェックすると良いでしょう。

作業療法士大学の特徴

作業療法士は高い専門性が求められるので、養成課程のある4年制大学の数は増えつつあります作業療法士の活動に医学とリハビリの知識が必要であるのは大前提ですが、患者さんの状態や意向に合わせてリハビリのプログラムを考案できること、さまざまな話題についていけることも同じくらい重要です。

4年制大学では一般教養も学びますが、このことは将来患者さんとかかわる際に広く役立つでしょう。3年制と比べて少し時間はかかりますが、現場に出るまでにできるだけ基礎と教養を身につけておきたいと考える人に向いた進路です。

作業療法士専門学校の特徴

専門学校には、大学のように幅広く知識を身につけるよりも、作業療法士としてすぐに現場に出るための実践的な科目が多く用意されています。現場で患者さんに作業療法を行う臨床実習や、国家試験対策に力を入れている学校も多く、実践的な内容を集中して学びたいと考えている人に向いている進学先といえるでしょう。

作業療法士大学と作業療法士専門学校の違い

大学と専門学校の違いをまとめると次のようになります。

 大学専門学校
目的学問を追求実践的な職業教育
得られる学位学士高度専門士(4年) 専門士(3年)
修学期間4年4年、3年
カリキュラム一般教養、専門科目専門科目
定員5〜80名20〜40名
学費(目安)4年制大学:200万円~300万円4年制専門学校:500万円~600万円
3年制専門学校:400万円~500万円
教員「教育研究上の業績が認められる者」が求められています。そのため、大学卒業後に博士課程に進学し、研究に携わってきた方が多い「5年以上作業療法に関する業務に従事した者」という、専門職としての経験
施設敷地の広さ、附帯設備の多さ「教育上必要な設備」を最低限
実習先付属病院や介護老人施設、個人病院一般病院や関連施設
入試大学の一般選抜や共通テスト利用は、国語、地歴、公民、数学、理科、英語の中から何教科かを選び受験する形となります。受験の科目は学校によって異なりますが、専門学校では一般入試でも面接と作文だけで合格を決定する学校もあります。

それぞれの項目について説明します。

目的

大学は学問を研究する場で大学院への進学の道も開けていることに対し、専門学校は資格取得や就職に役立つ知識を効率的に学ぶことができます。

得られる学位

大学ではほかの学部学科と同じように「学士」という学位を得られますが、専門学校では年数に応じて「高度専門士」(4年)や「専門士」(3年)という学位になります。

修学期間

大学と専門学校共に、4年と3年の修学期間があります。短期大学では3年で卒業となるところが多いです。いずれも3年での資格取得は時間的に厳しいのに対し、4年で取得する場合は少し余裕があるでしょう。

カリキュラム

大学では入学後に一般教養科目を履修してから専門科目を選択しますが、専門学校ではすぐに専門科目を履修することになります。

定員

大学は、少人数から80人程度まで定員はバラバラですが、大学の方の定員が多いところもあります。

学費(目安)

国公立大学は全国で学費が統一されていますが、私立大学や専門学校は規模の対象などにより金額に幅があります。場合によっては奨学金の活用も視野に入れた方が良いでしょう。

教員

大学の教員は大学院卒の研究者が多いですが、専門学校は業務経験5年以上の実務者がメインとなります。

施設

大学は規模が大きく学問をするための施設が充実していますが、専門学校は専門知識を学ぶための最低限の設備を備えていることが多いです。

実習先

大学の実習先は大学の附属病院や大学と関連のある介護老人施設・個人病院などが多いですが、専門学校は一般病院や関連施設となるのが多いです。

入試

大学入試は、一般入試では共通テスト利用の場合、たくさんの科目を受験する必要がありますが、専門学校の受験科目はさまざまで学科より面接や小論文が重視されることもあります。

作業療法士大学のメリット・デメリット

作業療法士大学は、施設や設備が充実しているのが特徴で、一般教養科目から専門科目まで幅広く勉強できます卒業すれば、学士資格が取得でき、大学院への入学資格も得られるのもメリットです。医療福祉分野に限らず、他の学部学科の教員や学生と交流できるのも魅力でしょう。また、勉強するかしないかは自己責任としているところも多く、自主性がないと勉強についていけなくなる場合もあります。

作業療法士大学のメリットは次のとおりです。

  • 施設や設備が充実している
  • 基礎科目から専門科目まで幅広い勉強をすることができる
  • 資格取得まで余裕がある
  • 卒業することで学士の資格を取得することができ、大学院へ進学の道も開ける
  • 看護や介護など他の学科の教員や学生と交流できる
  • 総合大学では、幅広い学部や学科・サークル活動にも触れられる

 

一方、デメリットは次のようなことが挙げられます。

  • 3年で資格を取得して社会へ出る人と比べて、就職時期に差がつく
  • 3年で卒業する人とは、かかる学費に差が生じる
  • 専門外のいろいろな人と接するので、学業以外の誘惑が多い
  • 自主的に勉強を続けられないと単位取得が厳しくなる

 

4年制の大学では余裕を持って学ぶ自主性が重んじられるので、どんな作業療法士になりたいか目標をしっかり持って取り組む必要があるでしょう。

作業療法士専門学校のメリット・デメリット

専門学校はすぐに役立つ実践的な技術や知識の習得を重視しており、効率的な勉強を行なえます国家試験対策や就職支援がしっかりしているのもメリットです。3年制を選択すれば、4年制よりも学費を安価に抑えることができ、試験に合格すれば早く社会に出られます。しかし、期間が短いためカリキュラムが詰め込まれているので、学業が大変という声があるのも事実です。就職面では、公務員職場など学歴が重視される就職先では採用されにくかったり、給料に多少の違いがあったりすることも覚えておきましょう。

作業療法士専門学校のメリットをまとめると次のとおりになります。

  • 実践的な知識や技術の習得を重視しているので、実務に即した効率的な勉強を行なえる
  • 国家試験対策や就職支援を重視している
  • 最短3年で卒業して資格取得できるので、学費を安価に抑え早く社会に出られる

 

しかし、次のようなデメリットもあります。

  • 3年制の専門学校はカリキュラムが詰め込まれている
  • 講義や実習をこなすと卒業まで時間がない
  • 専門外の一般教養を勉強する余裕がない
  • 4年制の大学卒業生と比べて、国公立の医療機関や介護施設などでは初任給に差がつく場合がある

 

専門学校は実務に役立つ専門知識を集中的に学ぶので、資格取得や就職に特化しています。

まとめ

作業療法士になるには、養成校を卒業して国家資格を取得することが必要です。養成校には、4年制の大学や3年制の短期大学・4年制と3年制の専門学校があります。どちらも特徴があり、だれにでも向いているというわけではないので、いつどんな作業療法士を目指しているか、について考えることが大切です。自分の掲げる目標を明らかにした上で、そのために大学と専門学校、4年制と3年制、どちらが自分に向いているのかを選ぶのがよいでしょう。今回の記事が、養成校選びの参考となれば幸いです。

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