【大学受験】静岡県立大学の取得できる資格、医療系の入試情報·大学紹介などまとめ！

本記事では、静岡県の公立大学である静岡県立大学について解説していきます。静岡県立大学の成り立ちや教育理念などの基本情報に加え、各学部の紹介、取得可能な医療系資格について等、静岡県立大学の情報をわかりやすく紹介していきます。丁寧に解説していきますので、最後までお付き合いください。

静岡県立大学とは

静岡県立大学は、1987年に3つの大学、静岡薬科大学、静岡女子大学、静岡女子短期大学を統合し開学しました。正式名称は、静岡県公立大学法人静岡県立大学です。全5学部と大学院、短期大学から構成されており、「県民の誇りとなる価値ある大学」の実現を目指しています。教育研究活動に力を入れており、5つの理念（たゆみない発展、卓越した教育と高い学術性、学生生活の質を重視した環境、存在価値の向上、地域社会との協同）に加え、教育・研究・地域貢献・国際交流の4つの目標を掲げています。

学生数

静岡県立大学の学生数は、2022年時点で学部学生2900人、大学院生352人となっています。男女の内訳としては、学部学生が男性1082人、女性1818人、大学院生が男性186人、女性166人となっています。男女比は専攻により異なりますが、全学年を統計して計算した男女比は、男性が36.6％、女性が63.4％です。学部にもよりますが、女性の割合が多くなっています。

静岡県立大学で取得可能な医療系資格

静岡県立大学で受験資格が取得可能な医療系資格は、看護師、保健師、助産師、臨床検査技師の4種類になります。それぞれの概要について解説していきます。

看護師

看護師は、人々の看護をすることが役割です。看護師国家試験に合格し免許を得て、医師の医療補助や傷病者の看護を行います。看護とは、手当てをしたり、世話をしたりすることを指します。人の気持ちや様子を敏感に察知し、やさしさと、時折生じる悲しい出来事にも気持ちを切り替えることができる強さを持ち合わせた人に適性があるとされています。

保健師

保健師は、人々への保健指導が主な役割です。厚生労働大臣の免許を受け、健康診断・健康指導などの保健指導を行います。保健指導とは、生活習慣病などの病気の予防や健康維持・増進を目的とした、食事、運動、睡眠や喫煙、飲酒などの趣向についての改善提案・助言を行うことを指します。健康問題に関心があり、人のためになることにやりがいを感じ、話をきちんと聞くことができる人に適性があるとされています。

助産師

助産師は、助産行為の専門家です。看護師国家試験及び助産師国家試験に合格し免許を得て、妊娠、出産、産後ケア、新生児ケアなどを行います。助産とは、分娩を助け、産婦や新生児の世話をすることを指します。昼夜問わず対応が求められるため、体力的、精神的な強さを持ち、相手に安心感を与えることができるコミュニケーション力や思いやりの心がある人に適性があるとされています。

臨床検査技師

臨床検査技師は、病院などの医療機関において、様々な臨床検査を行う技術者を指します。ここでの臨床検査とは、病気の診断・治療方針の決定や予後の判定の資料とするために、患者の血液・尿・便や体の組織の一部の検査や、脳波や心電図測定などの検査のことを意味します。臨床検査技師はさまざまな検体を扱い、また顕微鏡で細かな細胞などを観察する業務も多くあります。検査ミスは致命的となるため、慎重に物事を進めることができる、注意深い人に適性があるとされています。また、検査というだけで不安に感じる患者さんもいるため、気遣いができ、安心感を与えられる人であることも求められます。

静岡県立大学の医療系資格が取得可能な学部紹介

静岡県立大学の学部ごとの取得可能な医療系資格の一覧を以下に示しています。薬学部薬科学科では臨床検査技師の受験資格が取得可能で、看護学部看護学科では看護師、保健師の受験資格が取得可能です。また、大学院看護学研究科では助産師の受験資格が取得可能です。その他の学部については医療系資格については対象外となっています。医療系資格が取得可能な以下の学科について、詳細に解説を進めていきます。

薬学部薬科学科

薬学部薬科学科は、4年生の学科で、医薬品の製造に関する基礎教育に重点を置き、薬を中心としたサイエンスを学ぶ学科です。薬を作るための基盤構築に貢献することを目標に掲げ、基礎から学んでいきます。総合薬科学研究を必修科目とし、医薬化学、臨床検査学、遺伝子工学などの選択科目を設定しています。国際学術交流も盛んで、学生の交流も行われています。薬学部薬科学科では臨地実習を含む所定の単位を修得することで、臨床検査技師の受験資格が取得可能です。

看護学部看護学科

看護学部看護学科では、看護の基礎となる科目を草薙キャンパスで学び、看護の専門科目を小鹿キャンパスで学びます。133単位の単位取得と必修等の条件があり、看護判断能力と実践能力を身に着け、協同し働くこと目標としています。基礎分野、専門分野、統合分野のカリキュラムがあり、看護師として働くうえで必要な基礎から、より専門性の高い分野までの知識を学びます。看護学部看護学科では看護師、保健師の受験資格が取得可能です。

看護学研究科

大学院看護学研究科は、博士前期課程と博士後期課程に分かれており、看護学のさらに奥深くまで研究し、知識を身に付けることができます。専門的知識や実践力を磨き、看護師としての役割を最大限生かすための研究を進めています。看護学研究科では助産師の受験資格が取得可能です。

静岡県立大学の学部偏差値と倍率（医学系資格が取得可能な学部のみ）

静岡県立大学の学科別偏差値と倍率を一覧にしたものを以下に示します。学科別に偏差値を見ていくと、看護学科前期の偏差値が気持ち低めではありますが、どの学科においても偏差値が高い傾向にあるようです。後述する入試情報も参考にしつつ、他の志望者と学力の差別化を図っていきましょう。

※薬学部薬学科は、本記事の対象としている医療系資格取得可能な学科ではないため参考

静岡県立大学の入試情報と科目（医学系資格が取得可能な学部のみ）

静岡県立大学の入試選抜方法としては、一般選抜、学校推薦選抜等がありますが、本記事では対象者が多い一般選抜について解説していきます。また、本記事では入試科目情報を抜粋で掲載していますが、受験希望の学部学科の入試科目情報について、大学発行の要綱にて確認するようお願いいたします。また、解説対象は医療系資格が取得可能な学部に限定していることをご了承ください。

　薬学部薬科学科

薬学部薬科学科の大学共通テストの利用教科・科目は、5教科7科目を選択します。地歴・公民から1科目を選択します。個別学力試験は、1教科2科目となっており、物理400点、化学600点満点です。個別学力試験比率が47%と比較的高めのため、それぞれの科目の対策をしっかり進めておきましょう。

参考：薬学部薬学科/中期　入試科目情報

看護学部看護学科

看護学部看護学科の大学入試共通テストの利用教科・科目は、5教科6～7科目を選択します。地歴・公民から1科目を選択します。個別学力試験は、面接が求められます。各教科の基礎はもちろん、応用に至るまでそれぞれのポイントを的確に押さえ、対策をとる必要があります。また面接においては、面接官の質問に対して適切に答えられるように、進路担当の先生の協力を得るなどして、当日に慌てることがないよう準備をしておきましょう。

おわりに

本記事では、静岡県立大学について取得可能な医療系の資格についてまとめていきました。また、大学の概要や、学部構成、学生数について解説していきました。受験の際にも参考になるよう、学部別の偏差値や、入試情報についてもわかりやすくまとめました。この記事をご覧になり、大学の基本情報から入試対策まで参考にしていただければ幸いです。本記事があなたの役に立ちますように。

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