理工系大学を志望する受験生は「四工大」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?「四工大」とは東京都内にメインキャンパスがある理工系の私立4大学のことを指している名称です。ここでは「四工大」合格の難易度を偏差値と倍率の観点で解説し各大学の魅力とその特徴を紹介します。この記事を読むことで今の自分の偏差値でも志望することができるのか?GMARCHや日東駒専の理工系と比べてレベル差はどのくらいか?このような疑問に対して具体的にイメージを掴むことができるようになるでしょう。
目次
四工大とは
「四工大」とは東京都内にメインキャンパスがある理工系の私立4大学のことを指す名称です。
「芝浦工業大学」「東京都市大学」「東京電気大学」「工学院大学」の4大学を指しています。四工大はGMARCHや日東駒専のような他の大学群とは異なり、無試験で4大学いずれの大学院にも進学できるメリットや単位互換制度の導入といった4大学が連携している大学群となっています。また公式サイトでは四工大ではなく「東京4理工」との名称となっています。
四工大の各大学の特徴
芝浦工業大学
芝浦工業大学は芝浦キャンパス・大宮キャンパス・豊洲キャンパスと3つのキャンパスがあります。四工大の中でも頭ひとつ抜けて偏差値が高いのが芝浦工業大学です。芝浦工業大学は2027年に100周年を迎える中でアジアの工業系大学トップ10に入るという目標を掲げています。文部科学省が設定している「スーパーグローバル大学創生支援」の採択校にも組み込まれており世界に貢献できるグローバル理工学人材の育成をビジョンに取り組んでいる大学です。
東京都市大学
東京都市大学は世田谷キャンパスと横浜キャンパスの2つのキャンパスがあります。2009年に武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合して誕生したのが東京都市大学です。四工大の他大学と比べると総合大学としての一面もあります。本学の建学の精神は工業教育の理想を求める学生の熱意が創り上げた大学です。教職員からはじまったトップダウンによる精神ではなく学生たちが掲げたことを強調している大学です。持続可能な社会発展を理念として掲げている大学としての特色もあります。
東京電機大学
東京電機大学は東京千住キャンパスと埼玉鳩山キャンパスの2つのキャンパスがあります。東京電機大学は建学の精神「実学尊重」とし実社会で活躍できる人材の教育に重きをおいています。2023年までの学園中期計画では理工系大学のトップを目指すランナーとしての評価の確率を掲げています。大学院への進学率を40%にする目標や社会で貢献できる専門技術者の養成を重視しています。
工学院大学
工学院大学は新宿キャンパスと八王子キャンパスの2つのキャンパスがあります。工学院大学は新宿駅の目の前という好立地にキャンパスがあることは魅力の一つでしょう。2027年に創立150周年を迎える歴史ある大学です。新たな知見や価値を創造することができる「21世紀型ものづくり」の先端で活躍するリーダーを養成したいことは理事長からもメッセージとして発信されています。
四工大の偏差値
四工大の偏差値は42.5~60.0と四工大の中でも差が大きいです。この中でも芝浦工業大学の偏差値が他の3大学と比較して一段階高い水準となっています。同じ首都圏の私立大学群「GMARCH」の理系偏差値は52.5~62.5となります。また一段階偏差値が低い水準の首都圏の私立大学群「日東駒専」の理系偏差値は37.5~52.5となります。偏差値の観点から四工大の難易度は「芝浦工業大学」≒「GMARCHの理系」>「四工大(芝浦工業大学除く)」≒「日東駒専の理系」とのイメージとなります。
芝浦工業大学
芝浦工業大学の偏差値は50.0~60.0です。
各学部の偏差値は下記の数値となります。
- 工学部は50.0~57.5
- システム理工学部は52.5~55.0
- デザイン工学部は52.5~55.0
- 建築学部は55.0~60.0
東京都市大学
東京都市大学の偏差値は42.5~57.5です。
各学部の偏差値は下記の数値となります。
- 理工学部は45.0~50.0
- 建築都市デザイン学部は50.0~55.0
- 情報工学部は52.5~55.0
- 環境学部は47.5~52.5
- メディア情報学部は55.0~57.5
- 都市生活学部は50.0
- 人間科学部は42.5
東京電機大学
東京電機大学の偏差値は42.5~55.0です。
各学部の偏差値は下記の数値となります。
- システムデザイン工学部は50.0~55.0
- 未来科学部は47.5~52.5
- 工学部は47.5~52.5
- 工学部第二部は42.5
工学院大学
工学院大学の偏差値は52.5~57.5です。
各学部の偏差値は下記の数値となります。
- 先進工学部は52.5~57.5
- 工学部は52.5~55.0
- 建築学部は55.0~57.5
- 情報学部は52.5~55.0
四工大の過去倍率
ここでは四工大の一般選抜の倍率を紹介します。偏差値とは異なり大学間の差はあまりないですが学部によって倍率の差が大きくなっています。人気学部ではGMARCや日東駒専より高い倍率になっています。倍率の経年推移を調べ倍率の高すぎる学部(人気で難関)を狙うのか?それとも倍率の低い大学を狙うのかがポイントです。
芝浦工業大学
芝浦工業大学の倍率は2.4~7.6倍となっています。
システム理工学部は2021年が2.4倍、2020年2.9倍
デザイン工学部は2021年が3.7倍、2020年3.6倍
建築学部は2021年が7.6倍、2020年6.7倍
東京都市大学
東京都市大学の倍率は2.6~8.8倍となっています。
建築都市デザイン学部は2021年が5.2倍、2020年5.5倍
情報工学部は2021年が7.0倍、2020年7.3倍
環境学部は2021年が3.4倍、2020年3.8倍
メディア情報学部は2021年が8.8倍、2020年7.7倍
都市生活学部は2021年が4.5倍、2020年5.4倍
人間科学部は2021年が2.6倍、2020年3.3倍
東京電機大学
東京電機大学の倍率は2.7~8.5倍となっています。
未来科学部は2021年が6.7倍、2020年8.5倍
理工学部は2021年が3.9倍、2020年3.5倍
工学部は2021年が4.8倍、2020年4.8倍
工学部第二部は2021年が2.9倍、2020年2.7倍
工学院大学
工学院大学の倍率は3.2~7.8倍となっています。
工学部は2021年が3.2倍、2020年4.9倍
建築学部は2021年が6.1倍、2020年7.8倍
情報学部は2021年が5.7倍、2020年7.0倍
まとめ
四工大の偏差値と倍率を大学や学部別に合格難易度を紹介してきました。これから志望校を決定する受験生は現在の偏差値と比較することで参考になったのではないでしょうか。倍率は大学の合格難易度のトレンドを見る上でも参考になります。志望したい大学のレベル感を知ることが明確な志望校の決定にも繋がります。理工系大学は就職内定率が高いこともアピールしています。各大学のホームページには企業名も掲載されていることがありますので併せて確認ください。
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