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【関関同立】共通テスト科目&知っておきたい仕組みや特徴を解説

今回の記事では関西のトップ私立大学群である「関関同立」の共通テスト利用について徹底的に解説していきたいと思います。関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学。そのどれもが人気も高く、多くの受験生の注目を集めています。憧れの関関同立に入学するための一つの方法論として、共通テスト利用の事情についてもしっかりと理解しておいていただきたいです。

共通テストとは?関関同立に共通テスト利用で合格するのは可能?

まず初めに、共通テスト利用の仕組みについて、簡単にご説明したいと思います。1月初旬に行われる共通テスト(旧センター試験)は、文字通りすべての受験生が同じ問題をマークシート形式で解答します。地方大学を志されれる方も、旧帝大というトップオブトップを目指される方も問題の内容自体は同じです。

 

そんな共通テストは、一般的に「国公立大学の一次試験」の扱いであることが多かったですが、ここ最近の流れとして「共通テストの点数でそのまま私立大学の入試を受けられる」という共通テスト利用の制度が一気に注目されてきました。一度、共通テストを受けてしまえばその結果を何校にも出願できるので、各受験校への個別の対策も基本的には不要。まさに時間対効果に優れた制度です。

しかし、一点注意しないといけないのが、合格ボーダーラインの高さです。共通テストの問題自体は、教科書レベルをベースに作成されており、トリッキーな問題や何問などは出ない仕組みになっています。例えば私立大学を専願で、文系3科目に絞って勉強を進めてきた受験生の方の場合、問題をかなり容易に解けてしまうケースもしばしば。自ずと、高得点勝負になってしまい、ミスの許されないハイレベルな戦いになってしまうのです。

同志社大学の多くの学部ですと、私立専願の方ですと、実に8割強の正答率が求められたりもします。他の大学でもこの傾向は同様で、第一志望群としている大学を共通テスト利用で合格することは、仕組み上かなり難しいです。あくまで、保険のすべり止め及び一つの可能性程度に捉えるのが妥当かもしれません。

関西大学の共通テスト利用科目&仕組み·特徴について解説!

ここからは実際の大学ごとに、共通テスト利用の必要科目や仕組み・特徴を深掘りしていきたいと思います。まずは関西大学です。関西大学の共通テスト利用の方式は【併用】【前期】【後期】の3つに分かれています。

関西大学の【併用型】

【併用】はその名の通り、共通テストの結果を使いつつ、個別で関西大学がつくった試験問題も併せて解く必要があります。個別の試験は2月の初週で、一般選抜の入試日程とほとんど同じ時期に行われるのが特徴です。併用型の場合、2教科以上を共通テストで受けていると受験できるところが多いですが、学部によっても微妙に異なってくるので受験要項をご覧になってください。

文系の学部では国語が必須の科目になっているところが多く、理系の学部では数学と理科と英語が必須になっているところがほとんどです。理系の方は、この3教科で併用試験の受験ができるケースがほとんどですので、そこまで戦略を練る必要はありません。

むしろ注意すべきは文系の方。外国語学部や「英語力重視」方式など英語の水準が求められる一部学部を除き、共通テストにおける英語は使用できません。国語+英語の2教科で出願する、というのが出来ないので、私立専願の方は自ずと社会科目で提出することになるでしょう。その理由は簡単で、個別試験で独自の英語試験を課されるから、です。

関西大学の、「英語力だけは自前のテストで計らせてほしい」という意図が見え隠れします。その試験の内容も、コミュ英・英語表現の二層建てになっており、総合的な英語力が問われるという点で、最も重要視しているのは英語のスキルであるとも考えられますね

【まとめ】

文系は英語の共通テストは使用不可がほとんど

理系は数理でほぼ固定(個別試験は数学or理科or英語)

2教科~出願可能がほとんどで、私立専願の方も安心

関西大学の【前期】【後期】

【前期】【後期】は共通テストの結果だけで合否判定が受けられます。【前期】は一般選抜と同じ時期に合否判定が出て、【後期】はそこから受付を開始。他大学で落ちた生徒などに対して門戸が開かれているイメージです。

 

【前期】

3教科から出願受付がほとんどで、専願の方はこちらで対応。法学部や政策創造学部など、一部の学部で6科目型も採択されていますが、このような完全国公立特化の仕組みは意外に少ないです。国公立の方は4科目型を中心に受験をしていきます。文系の場合、国語と英語はほぼほぼ必須。そこに社会科目や、4科目以上の方は数学などを追加するイメージ。

ですが、法学部の3科目型では数学が必須になったりというイレギュラーなケースもある(実質専願の方は受験不可)のは抑えておいてください。理系も教科数自体は3教科からがベタ。数学・理科・英語がほぼ必須の扱いになっており、理科で専攻科目を選んだら、自ずと出願科目が決定するケースがほとんどですね。総合情報学部は文系と理系のはざまにある学部で、理系の方でも上記の条件でそのまま出願できますし、狙い目です。

 

【後期】

必須科目なしの3教科型がほとんど。私立専願の方はそもそもの手駒が少ないですが、国公立志望の方は出来の良かったものだけを縛りなく使える珍しい仕組みです。

【まとめ】

3教科~なので、私立専願の方にも門戸が広い。共通テストの結果だけで戦える。

理系は英数理でほぼ固定

6科目型は意外に少ない。

【後期】は必須科目がない。好きなものを3教科。

 

関西学院大学の共通テスト利用科目&仕組み·特徴について解説!

次は関西学院大学です。関西学院大学の共通テスト利用の方式は【併用型】【1月型】【3月型】の3つに分かれています。正直に申し上げますと、関西大学よりもシンプルでわかりやすい仕組みなので、すっきり理解していただけるかと思います。

関西学院大学の【併用型】

関西学院大学の【併用型】はかなりシンプル。ほとんど全ての学部で仕組みが共通しており、2教科までの受験が可能で、プラスアルファの独自個別試験を選択します

文系での【併用型】には、すべての学部で英語の個別試験がまずは用意されています。この場合は国語の受験が共通テストで必須となり、英語の共通テストの成績は使えません。関西大学同様、個別の試験で英語の実力を計る意図があります。文学部や神学部など、文系に特化した学部では【併用型】は英語の個別試験を課す方式のみ。

ですが、社会学部や経済学部、商学部など数学的な素養も入学後に求められる学部では、数学の個別試験を課す形もあります。この場合は、英語が共通テストで必須の科目となり、もう一つの科目を選択し、2教科にします。さらに国際学部に限っては「英語重視型」という独自の形式があり、共通テストの英語と個別試験の英語のテストで合否を判定してくれます。実質英語だけで受験が出来るため、英語力に絶対の自信を持つ方にはオススメの方式となります。

また理系学部の【併用型】も教科数で言うと同様。縛りなしの2教科から高得点のものを自動で採択してくれるので、幅が効きやすいです。個別試験は数学のみ。

【まとめ】

2教科での出願がほとんどでシンプル

文系の英語型は国語の共通テスト必須、数学型は英語が必須。

理系は数学の個別試験のみ

関西学院大学の【1月型】【3月型】

【1月型】【3月型】もかなりシンプルでありがたいです。

【1月型】ですが、こちらの中でも【7科目型】【5科目型】【3科目型】の3種類に分けられます。文系の【7科目型】では国語、英語、数学、理科が。【5科目型】では国語、英語、数学が全ての学部で共通して必須。国公立志望の方は、自身の得意に合わせて、方式を選択できるようになっています。

また【3科目型】では国語、英語が同様に全ての学部で必須。私立文系専願の方は勉強してきた内容だと思うので、そこまで気にする必要がありません。注意すべきは古典も必要になるという点です。古文・漢文のいずれかの高得点を採用され、選考に考慮されるのでこちらは念頭に置いておきましょう。

理系は【5科目型】は国語の代わりに理科が必須になるという点が違いですが、基本的な考え方は同じです。また、数ⅠA・ⅡB、理科の2科目が必須になる関係上、【3科目型】はありません。

【3月型】は3科目から受験が可能で、文系なら英語のみが必須になる形。理系は英語、数学、理科(1科目)が共通して必須です。専願の方も受けられる学部がほとんどですが、文学部は4科目型しか設置されていなため、私文専願の方は受験が実質的に不可になっています。

【まとめ】

必須科目はすべての学部でほぼ共通→是が非でも関学に行きたい方は、力の入れどころがわかりやすい。

私文専願でも古典が必要になる点は注意

私文専願は、文学部を3月受験で受けられない。

立命館大学の共通テスト利用科目&仕組み·特徴について解説!

次は立命館大学です。関西学院大学の共通テスト利用の方式は【併用型】【後期分割方式】【7科目型】【5教科型】【3教科型】の5つに大きく分かれています

立命館大学の【併用型】

立命館大学の【併用型】、文系はかなりシンプル。ほとんど全ての学部で1教科を共通テストで受けるのみの、個別試験偏重の形。個別試験は古典を除外した国語と英語の二科目であります。ただし、一番注意せねばならないのが、共通テストでは国語英語が使えないという点です。併用とは言いながらも、立命館大学に特化した対策がある種求められる形になります。

理系では数学を重視した形が基本です。個別の試験ではおしなべて数学と英語が課されるものの、共通テストでも数学の受験が必須として要求されます。数学力の高さが必要になってきますね。文系科目で必須になるものはなく、理系特化の方には取り掛かりやすいです。

【まとめ】

文系は個別試験のウエイトが大きい

理系は共通テストでも個別試験でも数学が必要。

立命館大学の【後期分割方式】

【後期分割方式】はやや特殊な方式。法学部・経済学部・スポーツ健康科学学部のみで利用されます。はっきり申し上げると、受験科目や個別試験の考え方は【併用型】と全く一緒です。違うのは、出願の期間のみ。後期というだけあって2月からの出願が可能。他大学の受験の手ごたえ次第で後から出願し、3月中旬に合否判定を受けられます。学部は限られますが、最後の砦として。

【まとめ】

受験要項は【併用型】とほぼ一緒。

遅れての出願が可能なので、最後の抑えとして。

立命館大学の【7科目型】【5教科型】【3教科型】

次に紹介する【7科目型】【5教科型】【3教科型】はいわゆる共通テストだけで合否を出せる仕組み。その中でも2月選考と3月選考の二種類に分けられますが、これは出願日の違いだけですね。

文系からお話をすると、ほとんどすべての学部で国語と英語が必須。科目数がどれだけ増減しようと、これらは必須になってきます。ただし、経営学部・経済学部の【3教科型】では必須が英語のみと例外も。イレギュラーな理系受験も可能には可能です。

理系は、【3教科型】以外では国語、英語、数学、理科の受験が必須で固定。国語からは逃げられません。生命科学部以外の【3教科型】では英語、理科、数学の受験で科目がほぼ固定されています。

【まとめ】

必須科目がどの学部でもほぼ同じに固定されている。

2月と3月の違いはほぼ出願日程のみ

 

同志社大学の共通テスト利用科目&仕組み·特徴について解説!

最期に紹介するのは同志社大学です。同志社大学の方式は、ほとんどの学部で共通テストのみを利用した方式。いわゆる併用の形はほぼなく、高水準の実力勝負になってきます。中には私立専願では受験できない学科も多いです。自分の志望学科がどうなのか、あらかじめ調べておきましょう。

同志社大学の共通テスト利用

個別試験がないという傾向は同志社大学全体で共通ですが、必要科目などは学部によってバラバラ。ここでは「私立専願で受けられない学部」を例外として、取り上げていきます。

文系で言うと、文学部の哲学学科、社会学部の社会学科、法学部、経済学部、商学部は数学が必須になりますので、私文専願の方は実質的に不可です。意外に多いので、注意が必要。また、神学部は英語の共通テスト+小論文の個別試験という独自の方式があり、文学部では英語の共通テスト+スピーキングの面接試験というやや変わった仕組みもあります。

理系で言うと、理工学部の機械理工学科は国語が必須に。他は英語、数学、理科の3科目での受験が可能です。

【まとめ】

学部ごとの特色が強い

私立専願で受けられない学部比較的多い。

個別試験はほぼ実施無し。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。一口に「共通テスト利用」と言っても学部や大学ごとに大きな違いがあります。中には自分の専攻科目で物理的に受験できないこともありますので、受験の計画は前もって立てておくことが重要です。

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