関関同立と産近甲龍は、関西地方の有名大学群の2つです。位置づけとしては関西の難関有名私立大学4大学が関関同立で、それに次ぐ4大学が産近甲龍となっています。今回はそれぞれの偏差値や、受験情報や就活状況についてお伝えしていきますので、今後の受験計画にお役立てください。
目次
関関同立と産近甲龍とは
関関同立とは関西の難関私立大学である関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の頭文字をとってつけられた大学群のことを指します。その一方で産近甲龍とは、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学から構成される大学群のことを指します。関関同立の次に位置付けられることが多いのは、関西地方の難関私立大学とまとめられることが多いからです。
関関同立と産近甲龍の偏差値の差はどのくらい?
実際に関関同立と産近甲龍の間でどの程度の偏差値の差があるのでしょうか。文系学部と理系学部で分け、旺文社(https://passnavi.evidus.com/)にある偏差値をもとに大学間で比較しました。
関関同立の難易度
関西大学は外国語学部が偏差値60.0~65.5なのに対し、他の学部は50.0~60.0程度で外国語学部が一つ抜きん出ています。関西学院大学の国際学部も偏差値60.0~67.5と他の学部が55.5~60.0なのに対して関西大学と同様の傾向があります。また、立命館大学も国際関係学部が60.0~65.0必要なのに対し、他の学部は偏差値55.0~60.0です。一方、同志社大学は全体的にそこまで差がなく、全体的偏差値が高い傾向にあります。
以上のことから、国際関係の学部は他の学部と比較して偏差値が高い傾向にあります。また、関西大学は外国語学部を除くと他の3大学よりも、偏差値がやや低くなる傾向があります。理系学部は文系学部のような学部間での差は生じておらず、全体的に同じような偏差値となっています。その一方で大学としてみると同志社大学が関関同立の中でも高い傾向にあります。
【文系学部】
関西大学:50.0~65.5
関西学院大学:55.5~67.5
同志社大学:57.5~62.5
立命館大学:55.0~65.0
【理系学部】
関西大学:50.0~57.5
関西学院大学:50.0~57.5
同志社大学:55.0~60.0
立命館大学:50.0~57.5
産近甲龍の難易度
龍谷大学の文学部の偏差値が40.0~55.5で幅があるため、この範囲に他の学部が収まる形になります。他の学部は45.0~52.5の範囲に収まっています。そのため、産近甲龍全体でみると、そこまで大きな差はないです。近畿大学には医学部があり医学部が突出して偏差値が高くなっています。さらに薬学部もあることから偏差値が高くなり、学部間で偏差値に幅があります。医学部を除いたほかの学部で考えると、他の3大学と大体同じくらいの偏差値で落ち着いています。
【文系学部】
京都産業大学:47.5~52.5
近畿大学:50.0~55.0
甲南大学:50.0~52.5
龍谷大学:40.0~55.5
【理系学部】
京都産業大学:47.5~52.5
近畿大学:42.5~55.5(医学部は65.0)
甲南大学:45.0~50.0
龍谷大学:42.5~50.0
2大学群の偏差値ランキング
続いて、関関同立と産近甲龍を合わせて、文系・理系学部別に2大学群間でのランキング出していきます。関西学院大学の国際学部が60.0~67.5あり、全体的に偏差値が上がったこともあり、今回は1位を関西学院としました。全体的に関関同立の偏差値が高い傾向にあり、それに続く形で産近甲龍がくる結果となりました。理系学部については近畿大学の医学部を除く形でランキングを出しています。その結果、理系学部の中で最も偏差値が高いのは同志社大学という結果になりました。関関同立の他の3大学は同率の偏差値で、その次に産近甲龍が続くという形になりました。
【文系偏差値ランキング】
1.関西学院大学:55.5~67.5
2.同志社大学:57.5~62.5
2.立命館大学:55.0~65.0
4.関西大学:50.0~65.5
5.近畿大学:50.0~55.0
6.甲南大学:50.0~52.5
7.京都産業大学:47.5~52.5
8.龍谷大学:40.0~55.5
【理系偏差値ランキング】
1.同志社大学:55.0~60.0
2.関西大学:50.0~57.5
2.関西学院大学:50.0~57.5
2.立命館大学:50.0~57.5
5.京都産業大学:47.5~52.5
6.近畿大学:42.5~55.5(医学部65.0を除く)
7.甲南大学:45.0~50.0
8.龍谷大学:42.5~50.0
関関同立と産近甲龍の受験情報
では、関関同立と産近甲龍の受験方式について公募推薦と総合型選抜試験(AO試験)、一般入試の3つについて役立つ情報についてお伝えしていきます
学校推薦型(公募推薦)
関関同立の公募推薦では、そもそも立命館大学が公募推薦を行っておらず、さらに公募推薦を実施している大学も、出願条件の時点で相当厳しい条件を設定している学部が多いです。また、専願を求められることが多く、募集人数も少ないです。そのため、受験者数も少なく倍率が低い傾向にあります。一方、産近甲龍は関関同立と比べて出願条件のハードルが一気に下がります。評定不問の代わりに学科試験が設けられ、一般入試さながらの公募推薦を受けることになります。また、併願が可能で募集人数も多いため、関関同立の滑り止めとして受験する人や一般入試前の試験として受験する人が多く、受験者数も倍率も非常に高い傾向にあります。
総合型選抜試験(AO入試)
もともとAO入試と呼ばれていたもののことです。その大学の大切にしているところや強みになっている部分について理解し、自分に合った大学選びが重要になってきます。関関同立であれば、関西学院大学を例に、教育理念である「Mastery for Service」について十分な理解があるかどうか、自分自身も十分に共感できているか、それを面接で十分に伝えることができるかといったことが重要になってきます。産近甲龍であれば、甲南大学はビジネス系に強みがあるため、そこに関してアピールできるように準備するといった対策が必要になります。そのため、大学によって傾向や対策がすべて異なり、事前準備が非常に重要になります。
一般入試
試験日程は産近甲龍が1月下旬にあり、その後関関同立が2月上旬で続いていきます。まとまった期間で一気に試験があるため、スケジューリングに注意し体調を崩したりしないようにしましょう。試験内容は、関関同立でそれぞれ出題傾向や問題形式が全く異なるため、受験を考えている人は、1つの大学に絞って対策をとっていく方が好ましいです。そもそも受験の時期が被っていたりもするのですが、大学ごとに出題傾向や問題形式が異なるため、1つの大学に絞ってしまうことで、学部間で問題の形式が似ているため、より効果的な対策ができます。これは産近甲龍も同様で、大学ごとに出題傾向に差があります。その中でも近畿大学はオーソドックスな問題が多く、比較的点数を取りやすいです。その一方で、知名度があり全国からの応募があるため、倍率は上がりやすいです。
就活状況の差は?
関関同立は関西で難関有名私立大学であるため、関西での就職に強みがあります。関西以外だと早慶上理やGMARCHといった他の難関大学と比較されがちで、関西圏程の強みは出しにくいです。また首都圏ほど難関大学の総数も多くなるため、より厳しい就活が考えられます。
産近甲龍も就職率が高いのですが、関関同立と比較すると、下位の大学とみなされ就職市場においては学歴でふるい落とされる可能性がある瀬戸際のラインです。中小企業や年収が低めの職種への就職が多くなり、やや不利になりやすいでしょう。そのため、上位の大学とも張り合えるように在学中は資格などを取り、早めに就活に向けた行動が必要になってくるでしょう。
まとめ
今回は関関同立と産近甲龍の偏差値や、受験情報、就活状況についてお伝えしました。今後受験をしていくにあたって、自分に合った受験の方式や科目ごとの難易度など見極めていきましょう。また、日々の勉強の中で自分のやりたいことについても見つけていけると、それが大学選びや、学部選びに参考になります。ぜひみなさんの志望校選びにお役立てください。
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