みなさんはどうやって併願校を決めていますか。選ぶ基準がきちんとあって選べていますか。関関同立の併願校としては産近甲龍が有名です。だからといって、何も考えずに産近甲龍から併願校を選んでしまおうとはしていませんか。何事も考えた上での行動が大切です。後悔する前にきちんとメリットやデメリットを理解していきましょう。この記事では、併願校を受験するメリットやデメリット、併願校を選ぶ基準、最後に関関同立におススメな併願校についてお伝えしていきます。
目次
関関同立以外に他の大学を受験するメリット
この記事を見ている方はきっと関関同立を受験しようとしている受験生の皆さんか、その親御さんでしょう。関関同立の併願校には「産近甲龍」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、周囲が併願するのは当たり前という風潮なので、自分も受験するという流れになってはいないでしょうか。そもそも併願するメリットについて、まずは併願校を受験するメリットについて3点お伝えします。
不合格になったらどうしようという不安が落ち着く
「本命の大学に落ちたらどうしよう」という不安は、受験生であれば誰もが抱くものであり、合格発表の合格を確認するまで、決してこの不安から逃れることはできません。しかし、不安という感情はなかなか自分ではコントロールし難いものです。その一方で受験が近づくにつれて不安という感情は増幅していきます。そうなると、肝心の勉強で集中して取り組むことができなかったり、十分な睡眠がとれずミスが続いたりと負のループに陥ることもあるでしょう。
そんなとき、併願をしていたらどうでしょうか。「もし、本命の大学に落ちてしまったとしても、併願校を受験していれば合格する可能性が上がる。大学進学はできる」という安心材料になります。この受験期間中の不安な気持ちを少しでも和らげることができれば、格段に気持ち面でのコントロールがしやすくなるでしょう。これが併願のメリットの1つです。
先に併願校を受験することで試験の雰囲気に慣れる
本命の大学よりも前に、併願校の受験をすることによって試験の雰囲気に多少慣れることができます。試験会場には独特の緊張感や、そこで結果を残さなくてはならないというプレッシャーがあります。会場はまるでオリンピックさながらのものがあります。よく「オリンピックには魔物が棲んでいる」なんてことも聞きますが、それとある意味同じです。
その日のために、必死に勉強して、成果を発揮するときであるにも関わらず、雰囲気にのまれ自分の実力を発揮できなかったなんて可能性も決してゼロではありません。関関同立の併願校として有名な産近甲龍は、関関同立の試験日よりも前に実施されます。事前に併願校として受験をしておくことで、会場の雰囲気や試験ごとの間隔、その間の過ごし方、お手洗いに行くタイミングなど環境面のペースなども理解できます。これが2つめのメリットです。
進学の選択肢が増えるためチャンスが増える
本命以外を受験することによって、将来的な選択肢を増やすことに繋がります。併願していれば、関関同立以外の進学も可能になりますし、将来的に就職先なども踏まえた上での選択も可能です。何より、自分の意志で大学を選べる方が納得のいく大学生活が送れるでしょう。本命の大学も滑り止めの大学も、どちらもそれぞれ違った特徴があります。専願で受けるよりも、広い視野を持ったうえでの進学が可能になります。
関関同立以外に他の大学を受験するデメリット
これまで併願校を受験することのメリットについてお伝えしてきましたが、今度はデメリットについてお伝えしていきます。
受験費用がかさみやすい
他の大学も受験していくとなると、問題になってくるのが受験費用です。
受験方式 | 受験費用の目安 |
大学共通テスト | 3教科以上 18,000円 2教科以下 12,000円 成績通知を希望する場合 800円 |
国公立二次試験 | 1校につき 平均約 20,000円 |
私立大学 | 1校につき 平均約 35,000円 ※医学部等40,000円~60,000円 |
1校の受験料は平均で35,000円です。しかし、これだけではなく受験方式によってさらに受験料がかかってきます。例えば関西大学では1出願ごとに35,000円かかります。さらにどの学部のどの方式で、いくつ併願受験をするか。それだけでも金額が変わってきます。本命の学部を受験するだけでもかなりの金額が必要になってきます。ここに併願校も受験する場合、相当な金額がかかります。併願する場合にはどのくらいの受験費用まで問題なく出すことができるのか、親御さんと相談が必要になってくるでしょう。そして、受験料はもとより、受験する場所によっては交通費や宿泊費用なども、その都度必要になってくるでしょう。受験費用の合計金額や、その他諸費用についても親御さんと話し合うことが大切です。
日程の管理次第で本命で実力を出し切れかねない
このように併願校を多く受験しているとお金も課題として出てきますが、一方でハードスケジュールに体力的にも、精神的にもゆとりが無くなってしまい、体調を崩しかねません。その結果、本命の大学の受験日に十分な実力が出せずに悔いの残る試験になってしまうという可能性もあります。次年度の入試日程は国公立大学、私立大学ともに6月頃に発表されます。それなので、第一志望の大学の入試日程をメインに、併願校については無理のないようにスケジュールを組んでいきましょう。
受験対策で勉強量が増える
関関同立だけでなく併願校の対策も必要になってくるため、必然的に全体的な勉強量についても増えてしまいます。それだけ範囲も広くなりますし、第一志望の大学に割ける時間も減ってしまいます。その結果勉強が上手く進まずに、どっちつかずの状況で試験日を迎えてしまう可能性があります。そのような事態を避けるためにも、早い段階で進学塾を利用して大学別に対策を取ったり、塾に行かずとも早い段階で下調べをして、傾向をつかんで効率よく勉強をしたりと対策を取っていく必要があります。
併願校選びで注目したいこと
では関関同立の併願校を選ぶときに注目したいことはどのようなものでしょうか。何も考えずに併願して失敗しないように、ポイントを5つお伝えします。
同じ受験科目であること
受験科目が同じ大学を選びましょう。そんなこと当たり前じゃないかと思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、受験科目が同じ大学を選ぶことで、必要のない受験科目について時間を割く必要がなくなります。また出題傾向なども併せてみていくことで、より対策がしやすく、効果的に勉強できます。加えて志望校の受験の予行演習にもなるため、より本番に近い雰囲気や内容で試験に取り組むことができます。
入学後学びたい内容の大学か
入学後に自分が学びたい内容と一致している大学を選びましょう。滑り止めだからといって、考えなしに併願校にちょうどいいという理由だけで選んでしまっては、仮に併願校に通うことになった際に困るのは自分です。大学に行く楽しみも見いだせず、大学選びに失敗したと、途中で挫折してしまうことも考えられます。そのため、入学後にきちんと自分の学びたい内容かどうかまで確認しておきましょう
関関同立の日程と被らないように選ぶ
関関同立の受験日と被らず、可能であれば5日以上空いていて、家からの移動距離もあまりない大学をおすすめします。また、それが難しい場合も、連続した移動がなるべくないように調整していきましょう。試験の日程が詰まりすぎてハードスケジュールになっていると、体力的にも精神的にも辛くなってしまい、肝心の試験当日に本領を発揮できない可能性があるためです。
合格率の高い大学を選ぶ
ここでは背伸びはせずに、できれば模試でA判定の出ている大学を選びましょう。というのも「滑り止め」の意味も強い併願では、合格して精神的な安定を確保することがとても重要になってきます。ここで、無理をして関関同立以上の難関校を併願することはお勧めしません。そのため、まずは合格できる確率が高い大学を併願することをお勧めします。
移動距離が遠すぎないところを選ぶ
できれば、移動距離が少ない大学を選ぶことをおすすめします。受験シーズンは少しの時間でも多く勉強に集中したい時期なのにも関わらず、冬で体力的にも移動がとてもつらい時期です。場合によっては、日程が詰まっているのにも関わらず、県をまたいでの移動、宿泊が必要になることも考えられます。その中でいつも通りの勉強をしていくのは非常に困難です。精神的にも体力的にも厳しい状況が生じます。このようなことも考慮して、併願の日程を立てるときは移動が少なく済むように調整してみましょう。とはいっても、試験の日程が公開されるのは各大学6月頃であるため、そこまで気が回らないことが多いことでしょう。気を付けて日程を組みましょう。
:関関同立の併願におすすめの大学
では実際に関関同立の併願校としておススメの大学はどこでしょうか。大学によって受験科目にも相性(特に英語の出題傾向の違いなど)の良し悪しがあります。ただし、相性がいいといっても、問題の出題傾向が似ている大学で対策が取りやすい、軽くなるといったことを念頭に置いておいてください。また、一般的に併願校として人気のある産近甲龍以外のおすすめ大学についてもお伝えしていきます。
関西大学
英語は読解傾向で英作文や和訳問題がなく、そこまで文法問題の対策が必要ではありません。さらにマーク式なため対策がしやすいです。その一方で国語に特徴があり、古文・現代文共に設問に該当する部分に傍線部がないため、少し難しさを感じるかもしれません。これより、相性の良し悪しはこのようになります。
【相性のいい大学】
大阪経済大学
龍谷大学
甲南大学
京都女子大学
同志社女子大
関西外語大学
しかし、甲南大学は入試日程が被っていることが多いため実質受けられません。また龍谷大学も関関同立入試直前にあるため、注意が必要になります。また、女性であれば京都女子大学、同志社女子大学がおススメです。外国語、国際系を志望している方であれば関西外語大学もおすすめです。
【相性の悪い大学】
京都産業大学
近畿大学
文法問題がしっかりと出題されるため、対策の範囲が増えてしまうため相性が悪いといえるでしょう。
関西学院大学
英語の傾向ですが読解や文法、英作文、英文和訳、英会話問題などが満遍なく出題されています。そのため英語の対策が必須です。総合力が必要になってきます。その一方で英語以外の科目の難易度は標準的であるため、相性の良し悪しについてはこのようになりました。
【相性のいい大学】
近畿大学
京都産業大学
甲南大学
甲南大学は同じ兵庫県内にあるというのも大きな要因ですが、出題傾向も似ています。ただし、甲南大学では自由英作文が出題されるため、その対策が必要になってきます。相性の悪い大学は特にありません。
同志社大学
英語は関西大学と同じく読解力が中心に出題される傾向にありますが、必要とされる能力が関西大学よりも高く、求められる力は違ってくるため注意が必要です。関西大学も同志社大学も文法の問題が出題されないため対策が必要ではありません。そのため、相性のいい大学としてこちらを挙げます。相性の悪い大学は特にありません。
【相性のいい大学】
関西大学
龍谷大学
立命館大学
関西学院大学とおおむね同じ傾向にあります。
【相性のいい大学】
近畿大学
京都産業大学
【相性の悪い大学】
龍谷大学
甲南大学
関西外語大学
大阪経済大学
京都女子大学
同志社女子大学
まとめ
最後に今回関関同立の併願校を選ぶメリット・デメリットや併願校を選ぶ基準、関関同立でのおすすめな併願校についてお伝えしてきました。しかしながら、相性の良し悪しというのはあくまで、より効率よく対策が取れ、合格をつかむための1つの手段にすぎません。併願校だからといって、気を抜いていては受かるものも受かりません。また、大学ごとに主に英語の傾向について特徴を挙げましたが、結局のところは、自分の得手不得手を理解しているか、その努力が出来ているかどうかです。偏差値に惑わされず、過去問といた上で、自分の得手不得手を理解して併願校を決めるのがいいでしょう。ぜひ、この記事を関関同立の併願校を選ぶ際の参考にしてください。
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