旧帝大とは東京大学・京都大学・名古屋大学・東北大学・大阪大学・北海道大学・九州大学の7校をまとめた呼び方です。そんな旧帝大を目指している方にとって、就職先などはとても気になる話題ではないでしょうか?そこで今回は、旧帝大7校の就職事情を徹底解説していきます!最後に各校の就職状況をランキング形式にして比較してみましたので、是非最後までご覧ください!
目次
東京大学の就職・進路状況について
東京大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 東京大学 | |
卒業者数 | 3,157名 | |
就職者数 | 1,053名 | |
進学者数 | 1,443名 | |
就職率 | 33.35% | |
進学率 | 45.71% | |
業種 | 1位 | 金融業・保険業 |
2位 | 公務 | |
3位 | 情報通信業 | |
4位 | サービス業 | |
5位 | 製造業 |
東京大学の就職率は「33.35%」、進学率は「45.71%」となりました。就職よりも進学を選択している学生が多いことがわかります。
就職先業種では、1位が「金融業・保険業」、2位が「公務」、3位が「情報通信業」でした。具体的な企業としてはコンサル大手の「アクセンチュア」や「ソニーグループ」「野村総合研究所」「NTTデータ」など様々な業界の大手企業に就職を決めています。就職率と進学率をたした進路決定率は「79.06%」で、これは私立大学としてはあまり高い水準ではありません。これには臨床研修医というかたちで卒業後も研修を続ける学生が一定数いることなどが関係しています。
京都大学の就職・進路状況について
京都大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 京都大学 | |
卒業者数 | 2,836名 | |
就職者数 | 876名 | |
進学者数 | 1,643名 | |
就職率 | 30.89% | |
進学率 | 57.93% | |
業種 | 1位 | サービス業 |
2位 | 情報通信・運輸・郵便業 | |
3位 | 金融・保険業 | |
4位 | 製造業 | |
5位 | 公務員 |
京都大学の就職率は「30.89%」進学率は「57.93%」で、東京大学よりさらに就職を選ぶ学生が少なく、進学する学生が多いことがわかります。就職先の業種として最も多かったのは「サービス業」で、次いで「情報通信・運輸・郵便業」「金融・保険業」となりました。具体的な企業としてはサービス業大手の「リクルート」や、「マッキンゼーアンドカンパニー」「NTTグループ」「オリエンタルランド」などで、業界大手企業に就職を決めている学生が多いです。
就職率と進学率を足した進路決定率は「88.82%」で、東京大学よりはるかに高い数値となっています。臨床研修医の人数としては東京大学と同程度のため、進路未決定者が非常に少なく、キャリアサポート体制がしっかりしていると考えられます。
名古屋大学の就職・進路状況について
名古屋大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 名古屋大学 | |
卒業者数 | 2,230名 | |
就職者数 | 968名 | |
進学者数 | 1,147名 | |
就職率 | 43.41% | |
進学率 | 51.43% | |
業種 | 1位 | 医療・福祉 |
2位 | 情報通信業 | |
3位 | 製造業 | |
4位 | 公務 | |
5位 | サービス業 |
名古屋大学の就職率は「43.41%」、進学率は「51.43%」で、東京大学に比べ就職率・進学率ともに上回る結果となりました。就職先業種としては、1位が「医療・福祉」2位が「情報通信業」3位が「製造業」でした。これは医学部の卒業生が工学部に次いで多いこと、そして医学部の学生がほぼ全員医療・福祉関係に就職を決めることが影響しています。
具体的な企業としては「名古屋大学医学部付属病院」「デンソー」「トヨタ自動車」「愛知県職員」などでした。東京大学や京都大学に比べると、金融・保険業などは少ない傾向です。就職率と進学率を足した進路決定率は「94.84%」で、これは旧帝大の中でもトップの数値です。名古屋大学は旧帝大の中でもトップクラスに就職・進学に強いといえます。
東北大学の就職・進路状況について
東北大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 東北大学 | |
卒業者数 | 2,431名 | |
就職者数 | 756名 | |
進学者数 | 1,351名 | |
就職率 | 31.10% | |
進学率 | 55.57% | |
業種 | 1位 | 情報通信業 |
2位 | 公務 | |
3位 | 製造業 | |
4位 | 医療・福祉 | |
5位 | 金融業・保険業 |
東北大学の就職率は「31.10%」で、旧帝大の中では低い数値です。しかし進学率が「55.57%」となっており、卒業生のうち半数以上が進学しています。
就職先の業種としては、1位が「情報通信業」2位が「公務」3位が「製造業」となりました。具体的な企業としては「NEC」「野村総合研究所」「経済産業省」「三菱重工業」「キリンホールディングス」などで、業界大手はもちろん中央省庁などに就職を決める学生も多いようです。
就職率と進学率を足した進路決定率は「86.67%」で、旧帝大の中では標準的です。一方で進学率が55.57%と非常に高く、卒業後もさらに研究を続ける学生が多いということがわかりました。
北海道大学の就職・進路状況について
北海道大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 北海道大学 | |
卒業者数 | 2,588名 | |
就職者数 | 868名 | |
進学者数 | 1,355名 | |
就職率 | 33.54% | |
進学率 | 52.36% | |
業種 | 1位 | 民間企業(詳細なし) |
2位 | 官公庁 | |
3位 | 病院・診療所 | |
4位 | その他 | |
5位 | 教員 |
北海道大学の就職率は「33.54%」、進学率は「52.36%」で、東北大学と同じく進学率が圧倒的に高い結果となっています。
就職先の業種では、1位が「民間企業(詳細なし)」、2位が「官公庁」、3位が「病院・診療所」となっています。民間企業のこまかい内訳は出ていませんが、主な就職先としては「ニトリ」「アクセンチュア」「みずほ銀行」「明治」「森永乳業」など大手企業が名を連ねています。また「国土交通省」「法務省」などの中央省庁へ進路を決める学生も多いようです。
就職率と進学率を足した進路決定率は「85.9%」で、旧帝大の中では比較的高い数値です。また東北大学と同じく進学する学生が半数以上を占めています。卒業後も研究を続けたいという学生が多いことがこの結果から分かります。
大阪大学の就職・進路状況について
大阪大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 大阪大学 | |
卒業者数 | 3,432名 | |
就職者数 | 1,420名 | |
進学者数 | 1,583名 | |
就職率 | 41.38% | |
進学率 | 46.12% | |
業種 | 1位 | 詳細データなし |
2位 | ||
3位 | ||
4位 | ||
5位 |
大阪大学の就職率は「41.38%」、進学率は「46.12%」で、就職率が比較的高いながらも、進学率も半数近くを占めている結果となりました。
就職先の細かい業種は発表されていませんが、主な就職先としては「三菱電気」「ダイキン工業」「 パナソニック」「富士通」「日立製作所」「クボタ」などの製造業、「清水建設」「竹中工務店」などの建設業、「楽天」「NTTグループ」「ヤフー」「サイバーエージェント」などの情報通信業が多いようです。
就職率と進学率を足した進路決定率は「87.5%」で、旧帝大の中では標準的な数値です。就職者と進学者がほぼ半数となっており、バランスのよい結果となっています。
九州大学の就職・進路状況について
九州大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
学校名 | 九州大学 | |
卒業者数 | 2,615名 | |
就職者数 | 1,054名 | |
進学者数 | 1,345名 | |
就職率 | 40.31% | |
進学率 | 51.43% | |
業種 | 1位 | 詳細データなし |
2位 | ||
3位 | ||
4位 | ||
5位 |
九州大学の就職率は「40.31%」、進学率が「51.43%」で、進学が半数を占めていることがわかります。就職先では詳細な業種データはありませんでした。主な就職先としては「九州厚生年金病院」「九州大学病院」「西日本シティ銀行」「NTTグループ」などで、そのほかにも中学・高校・大学などの教員になる学生も多いようです。
就職率と進学率を合わせた進路決定率は「91.74%」で、これは旧帝大の中でも非常に高い数値です。半数以上の学生が進学しており、かつ就職希望者の多くがしっかりと就職先を決めて卒業していることから、就職にも強い大学であるといえます。
旧帝大の進路や就職情報のランキングを紹介
進路決定率ランキング
就職率と進学率を足した進路決定率をランキングにしました。
進路決定率 | ||
1位 | 名古屋大学 | 94.84% |
2位 | 九州大学 | 91.74% |
3位 | 京都大学 | 88.82% |
4位 | 大阪大学 | 87.50% |
5位 | 東北大学 | 86.67% |
6位 | 北海道大学 | 85.90% |
7位 | 東京大学 | 79.06% |
1位は名古屋大学で、94.84%でした。それ以下の大学も85%以上の大学が多く、旧帝大はどの大学も進路決定率が非常に高い事が分かります。
東京大学のみ80%を切っていますが、これは研修医としての進路を歩む学生が多いだけでなく、「その他」とされている学生が600名程度いることも大きく関係しています。東京大学では卒業後にそのまま起業する学生もいるため、そういったことも要因のひとつかもしれません。
進学率ランキング
卒業者の中でどのくらいの学生が進学しているかの割合を、ランキングにしました。
進学率 | ||
1位 | 京都大学 | 57.93% |
2位 | 東北大学 | 55.57% |
3位 | 北海道大学 | 52.36% |
4位 | 九州大学 | 51.43% |
4位 | 名古屋大学 | 51.43% |
6位 | 大阪大学 | 46.12% |
7位 | 東京大学 | 45.71% |
トップは京都大学の「57.93%」でした。その他の大学も多くが50%を超えており、非常に高い水準です。早慶と比べると、早稲田大学は「21.24%」、慶應義塾大学は「17.37%」ですから、難関私立大学と比べると圧倒的な進学率であることが分かります。また医学部の学生は臨床研修医として研修を続けるため、それらの学生も含めるとさらに高い割合になります。旧帝大を卒業する学生は、学び続けるモチベーションの高い人が多いといえます。
実就職率ランキング
「進学者を除いた卒業生が、どのくらい就職したか」で割り出した実就職率をランキングにしました。
実就職率 | ||
4位 | 名古屋大学 | 89.38% |
1位 | 九州大学 | 82.99% |
2位 | 大阪大学 | 76.80% |
6位 | 京都大学 | 73.43% |
3位 | 北海道大学 | 70.40% |
4位 | 東北大学 | 70.00% |
7位 | 東京大学 | 61.44% |
トップは名古屋大学で、「89.38%」でした。また九州大学も「82.99%」と高い水準で、就職に強いことがわかります。北海道大学、東北大学は70%台となっていますが、この2校は進学する学生が非常に多かったため、進学も就職もしない学生の人数自体はあまり多くありません。
まとめ
旧帝大の各校について、就職・進路状況を解説しました。各校とも進路決定率が高く、また進学率が非常に高いことが特徴でした。これは入学段階でのモチベーションや、研究設備、研究レベルはもちろん、学費などの経済的なことも影響しているでしょう。
一方で実就職率には若干のばらつきがありました。中堅私立大学などと比較しても低い水準となっている大学もあり、大学のブランド力が必ずしも就職の強さとなる訳ではないことが分かります。しかし大手企業に就職する学生は他大学と比べ多いですから、入学のハードルは高い分、やる気があれば進学・就職ともに満足いく結果を出しやすい環境といえるかもしれません。この記事が、よりよい大学選びの参考になれば幸いです。
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