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【旧帝国大学】旧帝大の後期入試について徹底解説!ボーダーが高くなりがちな後期入試にもしっかりと対策を【旧帝大】

今回の記事では旧帝国大学(以下、旧帝大)の後期入試について徹底的に解説していきたいと思います。旧帝大と言えば日本でももちろん最難関の大学群として知られていますが、その中でも後期入試は難易度が一段と跳ね上がります。少ない募集枠に多くの受験生が殺到するからですね。そんな狭き門をくぐり抜けるにはしっかりとした対策が必要であり、事前に情報を仕入れておくことが必要です。今回の記事で過去データを精査し、各大学や学部での後期受験対策を練っていきましょう。

【京都大学】法学部の特色入試のみ後期あり

ここからは各大学の後期受験の実施学部や、実際の偏差値・倍率などの受験データ(2021を網羅的にお話していきたいと思います。まずは京都大学からです。

京都大学で後期入試が行われているのは、現状で法学部の特色入試と呼ばれる日程のみになっています限られた学部・方式でしか後期入試が実施されていないのは留意すべきポイント。こちらはいわゆるAO入試のような仕組みになっています。京都大学は旧帝国大学の中でも自由な校風で個性を重んじる土壌があります。その辺りも関係しているのが、この特色入試です。

京都大学の特色入試の判定要素は、二つに分けられます。公式ホームページの受験要項では以下と記載されています。

①「調査書」に加え高等学校長等の作成する「学業活動報告書」や「推薦書」を提出していただきます。(中略)さらに、志願書が作成する「学びの設計書」等をもとに、高等学校での活動内容から本学において何を学びたいのか、卒業後どういった仕事に就きたいのかといった、志願者自らの学ぶ意欲や志について書類審査を通じて評価します。

②基礎学力や個々の学部における教育コースにとって望ましい能力を重んじるという観点から、書類審査に加えて、大学入学共通テストの成績、学部ごとの能力測定考査、論文試験、面接試験、口頭試問等を組み合わせて実施します。

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/tokusyokuより印象

➀では高校時代の活動歴(部活動や外部大会での表彰、点数の獲得)などを中心に推し出せます。また「学びの設計書」は普通の受験では経験しないような対策が必要で、京都大学で何をしたいか、明文化する作業が求められます。

そして②では共通テストも課されてきます。ボーダーとしては83%だと言われており、偏差値は67.5程度。この他にも個別の学力試験があったり、面接や論文試験があったりと対策は広範囲にわたります。前期入試からそこまで難易度は跳ね上がりませんが、特殊な対策が求められる点は極めて留意しておくべきです。

【東京大学】後期入試なし

東京大学ですが、2021年度では後期入試が実施されませんでした。2016年度の入試より後期日程は廃止されており、素直にいけば今後も復活することはないのではないかと考えます。

【大阪大学】後期入試なし

大阪大学でも、2021年度では後期入試が実施されませんでした。こちらは2017年度の入試より後期日程が廃止されています。代替措置として「世界適塾入試」と呼ばれる方式が採用されています。こちらもAO入試をベースにした選抜方法となっており、他にもTOEFLの点数が必要となる方式です。入試問題を量産・採点をするのは大学にとっても負担が大きく、昨今では避ける流れもできつつあります。

【名古屋大学】医学部の地域枠のみで実施

次に名古屋大学。こちらは医学部の医学科、地域枠でのみ後期入試が実施されています。愛知県の高校出身者であることが出願の最低条件で、愛知県の医療に貢献していくことが求められるかなり特殊な方式。定員としては5名前後でかなり狭き門になっています。

共通テストの得点率は、84%で、一般枠の82%と比較すると少し高めになっています。倍率は昨年で5.0倍、一昨年は11.0倍とかなりの差があります。志願者こそ少ないですが、その差が顕著に難易度に関わります。入試科目は5教科7科目のベーシックですが、面接が実施されます。公式の記載によると、面接の結果次第では学力を考慮せず不合格になるケースもあるとのことで、手は抜けない形になっています。

【東北大学】経済学部・理学部で実施

次に東北大学。こちらは経済学部と理学部の二学部で、後期入試が実施されています。ここまではかなりイレギュラーな受験方式であることが多かったですが、東北大学ではシンプルに後期の入試が行われているイメージですね。

まずは経済学部ですが、こちらは共通テストの得点率にして、80%。前期入試が72%ですので明らかに難易度が跳ね上がっています。偏差値も60.0から67.5と爆増。理学部も、共通テストの得点率が70%前後から80%中盤に。専攻ごとに少しのばらつきはあるのですが、おしなべて相当な難易度上昇を見せています。偏差値も67.5と極めて厳しくなっています。倍率も10倍前後を記録する学科がほとんどで、まともに戦ってもまず歯が立ちません。

あくまで東大・京大志願者の最後のライフライン、といったイメージでしょうか。受験科目は前期と一緒で、特別な対策は不要なものの、主体性評価チェックリストといういわゆる適性検査のようなものが実施され、同じ成績の受験者同士ならその検査の評価が高い人が優先されるようです。東北大学では、後期入試の厳しさをまざまざと見せつけられる結果となりました。

【北海道大学】狙いやすい。医学部・歯学部以外で実施

北海道大学は、これまでの傾向と異なり医学部・歯学部を除くすべての学部で後期入試が実施されています。やや珍しい印象を受けます。

しかも、どの学部も前期から共通テストの得点率が10%も伸びないことがほとんど。数パーセントの上昇で、額面上の数字だけを見ると、「意外と簡単なのではないか」という印象を受けます。しかも倍率も急激に伸びている学部がありません。どころか、水産学部・獣医学部・理学部・文学部などでは倍率が前期から下がっているという珍しい現象が。

特別な対策もほぼ不要(文学部では小論文が実施されたりもある)で、この難易度はかなりの狙い目だと言えます。多くの後期入試利用者に検討していただきたい大学であると言えます。もちろん、北海道大学を前期で通るぐらいの学力は求められるので易しくはありません。

【九州大学】一部学部で後期入試が実施。

最後の九州大学ですが、こちらも一部の学部で後期入試が実施されています。具体的な名前を挙げると以下のとおりです。

後期入試の実施大学

  • 文学部
  • 法学部
  • 経済学部
  • 理学部
  • 薬学部
  • 工学部
  • 農学部

 

ですが、北海道大学と違ってこちらはしっかりと難易度が後期入試で上昇します。東北大学ほどではないものの、全体的に8%前後で共通テストの得点率は上昇。元の難易度が少し低めの農学部ですら、5%アップの73%と、やはり難しくはなります。法学部も得点率の上昇的には同様の5%で、まだ易しめな方。

倍率は学部によってまちまちですが、10倍を超えるような異常倍率になっていることはありません入試科目も前期と同様なので、まさに真っ向勝負という印象です。東北大学ほどではないものの、北海道大学よりは難しい後期入試。学部ごとにもばらつきがあり、一概に話せない内容もございますので、詳しい内容は公式ホームページなども参照なさってください。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。後期入試は昨今では縮小の傾向にあります。その中でも実施されている学部はもちろんあり、かなりの特徴や差異が生まれているのが現状。ご自身の志望に合わせてしっかりと確認をしておきましょう。

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