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日東駒専の公募制推薦とは?実施学部や流れ・対策も徹底解説!

この記事では、関東圏の私立大学である、日東駒専の公募推薦の状況について解説していきます。日東駒専とは、日本の大学群のひとつで、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の頭文字 をとったものです。私立大学の大学群で、大まかな難易度としては、成成明学(成蹊大学、 成城大学、明治学院大学)に続く難易度です。以降、同様の推薦である指定校推薦との違い、また、公募推薦の流れや公募推薦の準備ポイントについて解説していきます。各大学の学部別の詳細な募集状況データを見ながら、評定や選考方法の違いについても、大学選びの参考になるよう、解説を進めていきます。丁寧に解説していきますので、最後までお付き合いください。

公募推薦とは

この記事では指定校推薦について解説していきますが、その前に推薦型の受験全般について述べていきます。推薦型の受験方法として、以下の3つがあります。

  • 指定校推薦
  • 総合型選抜
  • 公募推薦

ここではそれぞれの詳しい説明は割愛しますが、公募推薦はこの3つの受験方法の中のひとつです。大学側が求める条件を満足すれば、募集している全国すべての大学を受験できる推薦入試制度となっています。大学側が求める条件としては様々ですが、多くの大学は面接と小論文が課され、追加で小テストや学力試験が求められる場合も見られます。

また、推薦での試験となりますので、「評定」と呼ばれる高校生活を評価する指標が用いられます。評定の計算方法は、高校1年生から3年間の、出願するまでの間の履修科目の成績(5段階)を平均したものになります。また、試験の点数がもとになりますが、定期試験以外の要素も入ります。具体的には、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」が評価されます。推薦試験を目指していく場合、高校の早い段階で、試験に加え、毎日の生活面でも評価されることを覚えておくと有利になるでしょう。

指定校推薦との違い

公募推薦と間違えやすい入試制度として、「指定校推薦」があるので、簡単に公募推薦と比較して違いを解説しておきます。指定校推薦は、大学側から指定を受けた高校の生徒しか出願ができません。信頼や実績がある高校から一定数を受け入れるようなイメージですね。そのため、指定校推薦の場合は、ほぼ確実に合格できます。一方、公募推薦は、大学側の出願基準を満たせば、だれでも応募できますが、選考の際に一定の成績を収めなければ、合格できるとは限りません。

公募推薦の流れ

ここでは公募推薦の準備から合格までの流れについて、一般選別と比較しながら解説していきます。まず、共通する大まかな流れとしては、希望する大学を選び、その大学に出願し、選考日に試験を受けて、合否通知がある、という流れになります。出願日については、一般選別が12~3月なのに対し、公募推薦は比較的早く9~11月となっています。このため、「秋受験」と呼ばれることもあります。選考日も同様な傾向で、一般選別が1~3月なのに対し、公募推薦は比較的早く10~11月での選考です。合否判定は、一般選別が1~3月に、公募推薦は11~12月には伝えられます。

試験制度としては、公募推薦の説明の章で触れましたが、一般選別が、本試験の点数のみでの選考であり、基本的にはその点数以外を評価項目に入れていません。一方、公募推薦では、高校生活での成績面と生活態度などを総合した「評定」が考慮され、学力以外の要素についても求められることが特徴としてあげられます。

 公募推薦一般選別
出願日9~11月12月~3月
選考日10~11月1月~3月
試験制度の特徴・高校生活の評定を考慮
・学力以外の要素も必要
・本試験の点数のみで選考
・試験点数以外は評価されない

日東駒専の学科別公募推薦一覧

日本大学の公募推薦一覧

日本大学の公募推薦の状況を見ていくと、今回紹介する4大学の中でも多くの学部学科が対象となっています。求められる評定は3.0~4.0と、今回解説する日東駒専の中では、中間点の点数が求められます。出願は、商学部、歯学部、松戸歯学部および薬学部は10月から、それ以外の学部は11月から受け付け開始です。選考試験はどの学部も11月後半となっています。

選考の項目としては、書類、面接を基本とし、商学部は小論文、芸術学部は小論文または実技による加点が行われます。同様に、国際関係学部は、工学部は小論文、生産工学部、生物資源科学部、薬学部は小テストがあります。歯学部、松戸歯学部は、それぞれ小論文に加え、適性試験、学力試験が課せられます。生産資源科学部の国際地域開発学科の特別推薦については、他の学科と異なり、書類と面接の2つとなっていますので、注意が必要です。

学部学科評定出願期間選考方法
商学部商業学科
経営学科
会計学科
3.8~4.010/1~11/5
選考11/20
書類、面接、小論文
芸術学部写真学科
映画学科
美術学科
音楽学科
文芸学科
演劇学科
デザイン学科
3.0
3.5
3.0~3.5
3.5~4.0
4.0
3.5
3.5
11/2~11/9
選考11/23
書類、面接、小論文または実技
国際関係学部国際総合政策学科
国際教養学科
3.711/2~11/9
選考11/20
書類、面接、小論文
生産工学部機械工学科
電気電子工学科
土木工学科
建築工学科
応用分子化学科
マネジメント工学科
数理情報工学科
環境安全工学科
創成デザイン学科
11/8~11/12
選考11/21
書類、面接、小テスト
工学部土木工学科
建築学科
機械工学科
電気電子工学科
生命応用化学科
情報工学科
311/1~11/5
選考11/19
書類、面接、小論文
歯学部歯学科10/1~11/9
選考11/20
書類、面接、小論文、適性試験
松戸歯学部歯学科10/1~11/12
選考11/20
書類、面接、小論文、学力検査
生物資源科学部生命農学科
生命化学科
獣医学科
動物資源科学科
食品ビジネス学科
森林資源科学科
海洋生物資源科学科
生物環境工学科
食品生命学科
国際地域開発学科
応用生物科学科
くらしの生物学科
3.5

3.7

※3.5

11/5~11/11
選考11/20
書類、面接、小テスト

※書類、面接

薬学部薬学科3.510/1~11/3
選考11/20
書類、面接、小テスト

※国際地域開発科の特別推薦は、評定が3.5で選考方法が書類、面接のみで小テストはなし

東洋大学の公募推薦一覧

東洋大学の公募推薦の状況を見ていくと、文系学部も理系学部も募集対象となっています。求められる評定は3.0~3.6と、今回解説する日東駒専の中では、比較的低い点数となっています。評定の点数は高いに越したことはありませんが、求められている点数が厳しい場合は東洋大学で再検討すると、希望に沿った学科が見つかるかもしれません。出願期間は11月開始に固まっており、11月後半から12月に選考の予定となっています。

選考の項目としては、書類、面接および小論文を基本としていますが、文学部の哲学科、東洋思想文化学科、英米文学科はディベートが課される場合があります。また、文学部教育学科人間発達専攻および教育学科初等教育専攻については総合問題が加点されます。法学部の法律学科、企業法学についてはプレゼンテーションと質疑応答が課される場合があります。理工学部の機械工学科は総合問題が、国際学部は小論文がないなど、学科により細かく分かれているため、下の表を参照していただきたいと思います。

学部学科評定出願期間選考方法
文学部
哲学科
東洋思想文化学科
日本文学文化学科
英米文学科
3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文またはディベート
教育学科人間発達専攻
教育学科初等教育専攻
3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、総合問題
東洋思想文化学科.ev
日本文学文化学科.ev
教育学科.ev
311/30~12/2
選考12/19
書類、面接、小論文
経済学部
国際経済学科3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文
国際経済学科.ev311/30~12/2
選考12/19
書類、面接、小論文
経営学部経営学科.ev3.511/30~12/2
選考12/19
書類、面接、小論文
法学部
法律学科
企業法学科
3.211/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文
法律学科
企業法学科
3.611/1~11/4
選考11/21
書類、プレゼンテーション+質疑応答
法律学科.ev311/30~12/2
選考12/19
書類、面接、小論文
社会学部
社会福祉学科3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文
社会学科.ev311/30~12/2
選考12/19
書類、面接、小論文
国際学部国際地域学科.ev3.411/30~12/2
選考12/19
書類、面接
理工学部機械工学科

生体医工学科
応用化学学科
都市環境デザイン学科

3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、総合問題

書類、面接、小論文

総合情報学部総合情報学科3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文
生命科学部生命科学学科
応用生物科学学科
3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文
ライフデザイン学部生活支援学科3.611/1~11/4
選考11/21
書類、面接、小論文

※学科の.evはイブニングコースを指す

駒澤大学の公募推薦一覧

駒澤大学の公募推薦募集情報はありませんでした。年度によって異なる可能性があるので、しっかり確認するようにしましょう。

専修大学の公募推薦一覧

専修大学の公募推薦の状況を見ていくと、文系学科の経営学部と商学部での募集に絞られるようです。表に示した学科以外を希望される方は、他の受験制度を検討いただく必要があります。求められる評定は3.8~4.0と、今回解説する日東駒専の中では、比較的高い点数が求められます。高校生活を送る中で、先に解説した定期試験の点数に加え、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」を意識した行動が効果的です。

出願期間は11/1~11/5で11/20に選考試験です。選考の項目としては、書類、面接を基本とし、経営学部ビジネスデザイン学科はプレゼンテーションによる加点、商学部商学科は小論文による加点が行われます。経営学部経営学科については、選考方法が書類と面接の2つになりますので、ライバルの学生に劣らないよう、十分な準備があると安心です。

学部学科評定出願期間選考方法
経営学部経営学科
ビジネスデザイン学科
4.0
3.8
11/1~11/5
選考11/20
書類、面接
書類、小論文、プレゼンテーション
商学部商学科3.811/1~11/5
選考11/20
書類、面接、小論文

公募推薦の準備ポイント

ここでは公募推薦を受けるにあたって、準備すべきポイントについて解説していきます。ポイントとしては以下の3つです。

  • 志望校についての知識を深める

志望校について学校資料やインターネットなどを活用し、調査することで、この志望校が本当に自分に合っているかを確認できたり、面接での応答の際に、裏付けとして知識を付け加えたりできる効果があります。ぜひ一度時間をかけて知識を深めてみてください。

  • 評定をあげる

評定の重要性は先に述べた通りで、評定点数が一定の基準に達していないと合格は難しいです。評定をあげるには、高校生活での態度に気を付ける必要がありますが、中でもお勧めなのは、授業中やそれ以外の場でもいいので、先生に質問をすることです。質問をすることで、問題意識をもって取り組んでいると判断されて、評定値の向上につながると思われます

  • 面接、小論文の想定練習をする

多くの大学の選考方法に、面接、小論文どちらか、もしくはどちらも含まれます。面接は想定される質問が学校に蓄積されている場合が多いので、先生に相談し、練習相手になってもらうと効果的です。小論文についても、ある程度の「型」を習得した上で、先生に添削してもらうことで質の向上が図れます

おわりに

本記事では、日東専修の名大学の公募推薦の募集状況について詳細に説明し、また、指定校推薦との違い、および公募推薦の流れと公募推薦の準備ポイントについて述べていきました。日東専修のそれぞれの大学について、公募推薦の状況の違いについても触れ、あなたが大学を選ぶ際の参考になる情報として届くように書かせていただきました。記事の内容を参考にして頂けることを期待しています。

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