「日東駒専に行きたいけれど、受かるか分からない。どこか入りやすい学部はないだろうか?」と思ったことはありませんか。近年は定員厳格化の影響で大学の合格者が減り、以前よりも入学が難しくなっています。そのため、なんとしても日東駒専に入りたいと思っており、特にやりたい学問が決まっていない場合は、少しでも興味が持てそうな穴場学部を狙うことをおすすめします。この記事では、穴場になりやすい学部の条件や、日東駒専の各大学の中でも、とくに偏差値や倍率が低めで入学しやすい学部学科を具体的にご紹介していきます。
目次
穴場になりやすい学部の条件
どうしても日東駒専に入りたい場合、「都心から離れた通学しづらい」場所にキャンパスがある学部や学科を調べてみてください。郊外や地方にあるキャンパスの場合、自宅から通学できる学生が減ってしまうため、倍率・偏差値とも下がってしまう傾向があるからです。
日東駒専の中では、駒澤大学は世田谷キャンパスのみで学びますが、それ以外の3大学はそれぞれ郊外にキャンパスを構えています。その多くは埼玉、千葉、神奈川、群馬にあるため、その地域に住んでいる受験生にとってはむしろ通学に便利で好都合といえるかもしれません。
日本大学の穴場学部
日本大学の穴場学部について解説する前に、簡単に大学についてまとめておきましょう。
- 学生数は約70000人
- 14キャンパス(東京に7つ、千葉に4つ、神奈川湘南、静岡三島、福島郡山)
- 16学部87学科を設置
- 日東駒専の中で唯一医歯薬系学部がある
日本で最も規模が大きい大学で、毎年1万人以上の学生が卒業しています。そのため全国的にネットワークが広がっており、一般企業はもちろん、警察官や公務員の採用者数でも日本トップクラスです。それでは、以下で入りやすい学部についてお伝えします。
入りやすい文系学部
危機管理学部
東京都内の三軒茶屋という便利な場所にキャンパスがあるにもかかわらず、偏差値は47.5と入りやすくなっている珍しい学部です。法律や社会学、メディアリテラシーなどの観点から、自然災害や事故、事件などの現場において、危機管理を実践するために必要な教養と専門知識を学びます。「テロリズム論」「防衛対策」といった講義もあるため、興味がある人におすすめです。
国際関係学部
国際関係自体は受験生に人気のある学問ですが、静岡県の三島キャンパスまで通学する必要があるため、偏差値45~55とかなり入りやすくなっています。キャンパス自体は三島駅から徒歩10分ですので、神奈川県の西部に住んでいるなど三島までのアクセスが悪くなければ、志望校のひとつとして検討してみるのも良いかもしれません。
入りやすい理系学部
工学部
偏差値が37.5~45、倍率も1.5倍前後とかなりねらい目の学部です。キャンパスが福島県の郡山にあるため、首都圏からの受験の場合は自宅外通学となることに注意してください。偏差値は低めですが、就職先は清水建設、JR東日本、スバル、東北電力などの有名企業も多く、キャンパスが東北にあることが問題でなければ、検討してみるとよいでしょう。
生産工学部
偏差値は37.5~47.5、千葉県の習志野キャンパスで学びます。郊外ということもあり難易度が低くなっていますが、習志野から東京までは電車で1時間足らず。東京東部や千葉県在住の受験生にとっては受験しやすいのではないでしょうか。学部創設の1966年から50年以上、3年次の夏休みに2週間から1か月、企業で働く生産実習が義務付けられているのが特徴です。
生物資源科学部
多くの学科があり、偏差値も40~60と難易度もバラバラです。獣医学科は偏差値も倍率も高く難関ですが、森林資源学科、くらしの生物学科、生物環境工学科などは偏差値40~42.5程度と入りやすくなっています。神奈川県の藤沢にある湘南キャンパスで学ぶことになりますが、東京ドーム12個分の広さのキャンパスには、農場や演習林、各種実習場も揃っており、勉学に打ち込める環境です。
東洋大学の穴場学部
東洋大学の穴場学部について解説する前に、簡単に大学についてまとめておきましょう。
- 学生数は約30000人
- キャンパスは6つ(東京都の白山・赤羽台・清水町、埼玉県の朝霞・川越、群馬県の板倉)
- 13学部50学科を設置
昼間は白山キャンパスの事務局で働き、夜間は二部で学ぶことで、学費の半分を支給する奨学金制度が導入されているのが特徴的です。難易度的には、白山キャンパス以外の学部で偏差値が低めの傾向があります。特に、群馬県の板倉キャンパスで学ぶ学部は目立って入りやすいといえるでしょう。
それでは、以下で入りやすい学部についてお伝えします。
入りやすい文系学部
情報提携学部
さまざまな受験形態があり、偏差値45~55。とくに情報前期4教科での受験は偏差値45とねらい目です。東京都北区にある、赤羽台キャンパスで学びます。1年次に全学生がプログラミングを学び、2年次からエンジニアリング、デザイン、ビジネス、シビルシステムのいずれかのコースを選択します。随時、コースを横断したチームでの実習もあり、複合的に学べるのが特徴です。
入りやすい理系学部
理系学部は、都内ではなく群馬県の板倉キャンパスと埼玉県の川越キャンパスで学ぶため、難易度が低めになっています。
食環境科学部
全ての学科が偏差値45で、倍率は2倍弱です。食品の機能科学、栄養・健康科学などについて学びます。現在は群馬の板倉キャンパスですが、2024年には朝霞へ移動します。都心からもさほど離れていない場所にキャンパスが移るため、今後は難易度が上昇するかもしれません。
生命科学部
偏差値は47.5、倍率は2倍弱です。医療・環境・農・食・教育などの分野で社会の発展に貢献できる人材育成をめざします。食環境科学部と同じく、2024年には板倉から朝霞へキャンパスが移動するため、自宅から通学できる学生が増え、偏差値が上がる可能性もあります。
理工学部
偏差値は45~47.5程度です。埼玉の川越キャンパスで学ぶため、神奈川県や千葉県の受験生が避ける傾向があるからか、難易度が低めとなっています。しかし、建築学科は人気があるため難易度が高めです(偏差値52.5)。穴場という理由で理工学部を検討する場合は、建築学科以外の学科で検討したほうが良いでしょう。
駒澤大学の穴場学部
駒澤大学の穴場学部について解説する前に、簡単に大学についてまとめておきましょう。
- 学生数は約15000人
- すべての学生が卒業まで駒沢キャンパスで学ぶ
- 7学部17学科を設置
- 野球や駅伝、サッカーなどスポーツが盛ん
医療健康科学部は理系寄りですが、純粋な理工系学部はありません。珍しいところとしては仏教学部があります。それでは、以下で入りやすい学部についてお伝えします。
入りやすい文系学部
仏教学部
駒沢大学の中で入りやすいと言われている仏教学部。T方式は偏差値47.5、倍率も2倍を切り、例年1.5倍前後です。実家が曹洞宗のお寺といった学生も多く、教育内容も独特のため、興味が持てるかどうかがポイントとなります。ちなみに、仏教学部だからと言って就職先が限定されるわけでもなく、セキスイハイムや電通、安川電機、日本郵便など幅広い業界への実績があります。
医療健康科学部
T方式の偏差値は47.5と入りやすくなっています。放射線診療技師として働いていきたいと思っている人にとってはねらい目の学部でしょう。ちなみに、駒澤大学では全学部統一方式のほかに、T方式とS方式という学部別入試を採用しており、T方式とS方式は倍率が低めのため合格しやすい傾向があるのです。T方式は全科目の配点が均一、S方式は科目ごとで配点が異なるという違いがあります。
専修大学の穴場学部
専修大学の穴場学部について解説する前に、簡単に大学についてまとめておきましょう。
- 学生数は約20000人
- 神田キャンパス(東京都)と生田キャンパス(神奈川県)
- 留学や公認会計士試験サポートに力を入れている
難関大学がほとんどの公認会計士試験合格者数ランキングで、専修大学はトップ10に入っています。大学在学中の合格者も多いのが特徴です。難易度としては、都心から離れる生田キャンパスが低めです。生田キャンパスは駅から離れており、バスもしくは徒歩通学の場合は山を登っていかなくてはならないため、アクセスが良くありません。
それでは、以下で入りやすい学部についてお伝えします。
入りやすい文系学部
下記で紹介する3学部とも、都心から離れている生田キャンパスで学びます。
文学部環境地理学科
偏差値47.5と入りやすくなっています。地理学全般を学びますが、フィールドワークや実習が充実しているのが特徴です。所定の科目を修得することで、マーケティングや政策立案の分野で活躍できる「GIS学術士」の資格を取得できます。また、測量学に関する所定の科目を修得することで、国家資格の「測量士補」の取得も可能です。
経済学部生活環境経済学科
AS方式の偏差値は47.5です。1年次に基礎科目を学び、2年次からゼミで学び始めます。ゼミ活動がとても活発で、様々なテーマについて深く学べるのが特徴です。
ネットワーク情報学部
AS方式の偏差値は47.5です。実践的な学びを重視しており、1年次から演習科目でグループワークを繰り返し行います。入学後、ネットワークシステム、データサイエンス、コンテンツデザイン、メディアコミュニケーション、フィジカルコンピューティング、ITビジネスの6つの中からひとつを選び、専門的に学びます。
夜間の学部も穴場
どうしても日東駒専にこだわるなら、二部(夜間)への入学がねらい目です。学費、難易度とも昼間の学部よりも安く入りやすくなっています。専修大学は夜間の学部は設置していませんが、それ以外の3大学では二部を設置しています。
- 日本大学法学部(第二部)
- 東洋大学文・経済・経営・法・社会・国際学部(第2部・イブニングコース)
- 駒澤大学法学部(フレックスB)
上記の学部では夜間を希望する学生の受け入れを行っていますので、興味があればぜひ調べてみてください。
まとめ
本記事では、日東駒専の中で入りやすい穴場学部というテーマでお伝えしてきました。まずは穴場学部の条件として、都心から離れた場所にキャンパスがあることを挙げました。郊外や地方にあるキャンパスは自宅から通学できる学生が減るため、受験生も減り倍率、偏差値とも下がる傾向があります。
次に、日東駒専の各大学で、それぞれ入学しやすい学部を文系・理系別に解説しました。そのほとんどが千葉や埼玉、群馬、神奈川にキャンパスを構える学部です。また、さらに難易度を下げても日東駒専に入学したい人には、夜間(二部)への入学という方法があることもお伝えしました。この記事が、日東駒専の受験を考えている人にとって、お役に立てたら幸いです。
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