早慶上理は、「早稲田大学」「慶應義塾大学」「上智大学」「東京理科大学」の4校をまとめた呼び方で、最難関私立として有名な大学群です。そんな早慶上理を目指す受験生の方にとって、「就職状況」はとても気になる話題ですよね。そこで、この記事では「早慶上理の就職事情」を徹底解説していきます!就職者の多い企業や、平均年収など、様々な角度から解説しますので、是非最後までご覧ください。
目次
早慶上理、各校の就職状況を解説
それではさっそく、早慶上理4校の就職状況をみていきましょう。2020年度のデータを参考に、「就職率」「進学率」「就職先企業」「卒業後の平均年収」という項目で解説します。
早稲田大学の就職・進学状況について
早稲田大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
卒業者数 | 8,332人 | |
就職者数 | 6,114人 | |
進学者数 | 1,770人 | |
就職率 | 73.38% | |
進学率 | 21.24% | |
企業 | 1位 | 楽天グループ(72人) |
2位 | 富士通(63人) | |
3位 | 東京海上日動火災保険(63人) | |
4位 | NTTデータ(56人) | |
5位 | みずほ銀行(46人) | |
平均年収 (万円) | 25歳 | 437.8万円 |
30歳 | 625.1万円 | |
35歳 | 767.9万円 |
早稲田大学の就職率は「73.38%」で、高い水準となっています。私立大学の中でもトップクラスに生徒数の多い大学ですが、6000人以上の学生が就職しているという点では、かなり良い数字であると言えるでしょう。
就職先企業として多かったのは「楽天グループ」「富士通」「東京海上日動保険」でした。職種別にみると、「情報サービス」「公務員」「コンサルティング」「銀行」「電気機械器具製造」「保険」など、様々な職種が並んでいます。これは10もの学部がある早稲田大学ならではと言えるでしょう。
平均年収は25歳で「437.8万円」と、同世代と比べ100万円ほど高いようです。これは就職先として多い「銀行」「コンサルティング」「保険」が高年収職種であることや、有名企業へ就職を決める学生の多さが要因でしょう。
就職率と進学率の合計は「94.62%」でした。就職率だけでなく「進学率」も高く、早稲田大学を卒業してから、大学院などで研究を続ける人も多いようです。9割以上の学生が進路を決めて卒業しているのは、私立大学の中でも非常に高い水準といえるでしょう。
慶應義塾大学の就職・進学状況について
慶應義塾大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
卒業者数 | 6,435人 | |
就職者数 | 4,528人 | |
進学者数 | 1,118人 | |
就職率 | 70.37% | |
進学率 | 17.37% | |
企業 | 1位 | 東京海上日動火災保険(79人) |
2位 | 三菱UFJ銀行(72人) | |
3位 | 慶應義塾(67人) | |
4位 | 三井住友銀行(67人) | |
5位 | みずほ銀行(67人) | |
平均年収 | 25歳 | 478.3万円 |
30歳 | 687.0万円 | |
35歳 | 852.8万円 |
慶應義塾大学の就職率は「70.37%」で、早稲田大学と同程度の高い水準となっています。卒業生が6000人以上いる大学ながら、4000人以上の学生が就職を決めており、かなり良い数字であるといえるでしょう。
就職先企業として多かったのは「東京海上日動火災保険」「三菱UFJ銀行」「慶應義塾」でした。職種としては「銀行」が非常に多く、銀行御三家といわれる「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」に、合計206人もの学生が就職しています。
平均年収は25歳で「478.3万円」と同世代の平均よりも100万円以上高く、早稲田大学よりもさらに高い水準です。これは平均年収の高い「銀行」や「コンサルティング業界」へ就職する学生も多いことが、要因のひとつと言えるでしょう。
就職率と進学率の合計は「87.74%」で、ほぼ9割の学生が進路を決めて卒業できています。こちらも早稲田大学と同程度の高い水準です。
上智大学の就職・進学状況について
上智大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
卒業者数 | 2,827人 | |
就職者数 | 2,117人 | |
進学者数 | 366人 | |
就職率 | 74.89% | |
進学率 | 12.95% | |
企業 | 1位 | 楽天グループ(33人) |
2位 | KDDI(19人) | |
3位 | りそなグループ(19人) | |
4位 | 東京海上日動火災保険(17人) | |
5位 | アクセンチュア(14人) | |
平均年収 (万円) | 25歳 | 426.7万円 |
30歳 | 600.0万円 | |
35歳 | 740.2万円 |
上智大学の就職率は「74.89%」で、早慶上智の中で一番高い数値となっています。学生数は早稲田大学・慶應義塾大学に比べ少ないですが、学生のほとんどが就職を決めているという点では素晴らしい結果といえます。
就職先として多かったのは「楽天グループ」「KDDI」「りそなグループ」でした。職種としては「情報サービス」「通信」「保険」「コンサルティング」が多く、「銀行」は早稲田大学・慶應義塾大学に比べ少ない結果となっています。
平均年収は、20代では早稲田大学、慶應義塾大学とほぼ変わりない水準です。30代からは若干差が開いていますが、それでも同世代と比べると200万円ほど高い年収となっています。就職率と進学率の合計は「87.84%」でした。進学率は「12.95%」と高くありませんが、その分就職する学生が多く、進路決定率としては早稲田大学・慶應義塾大学と同水準です。
東京理科大学の就職・進学状況について
東京理科大学の就職・進学状況は、以下の通りです。
卒業者数 | 3,581人 | |
就職者数 | 1,646人 | |
進学者数 | 1,719人 | |
就職率 | 45.96% | |
進学率 | 48.00% | |
企業 | 1位 | SCSK(18人) |
2位 | NECソリューションイノベータ(15人) | |
3位 | TIS(15人) | |
4位 | りそな銀行(13人) | |
5位 | 東京電力ホールディングス(13人) | |
平均年収 (万円) | 25歳 | 425.2万円 |
30歳 | 583.0万円 | |
35歳 | 728.4万円 |
東京理科大学の就職率は「45.96%」で、早慶上智の中で一番低い数値となっています。しかし、進学率が「48.00%」と非常に高い水準となっており、進学者を除く卒業者数(1,935人)のみで就職率を算出すると「88.84%」となります。
就職先として多かったのは「SCSK」「NECソユーションイノベータ」「TIS」でした。職種としては「建設」「製造」「情報通信」が多く、東京理科大学ならではの理系専門職が多い結果となっています。
平均年収は、20代では他大学とほぼ変わりない水準です。30代からも上智大学とほぼ変わりなく、同世代と比べても非常に高い水準となっています。就職率と進学率の合計は「93.96%」で、これは早慶上理の中で二番目に高い水準です。進路決定率については、教育理念に「実力主義」を掲げている東京理科大学ならではで、卒業するためのハードルが比較的高く、実力をしっかりとつけないと卒業できない同大学だからこその実績といえます。
進学率も「48.00%」と早慶上理の中でダントツに高く、大学卒業後も研究を続ける学生が非常に多いようです。
早慶上理、就職・進学状況ランキング!
ここからは、「就職率」「進学率」「就職率と進学率の合計」「平均年収」という4項目を、早慶上理の進路状況をランキングで解説します。
実就職率ランキング
実就職率ランキング。こちらは「進学者を除いた卒業生が、どのくらい就職したか」でランキングを作成しました。
1.早稲田大学 | 93.17% |
2.東京理科大学 | 88.40% |
3.上智大学 | 86.02% |
4.慶應義塾大学 | 85.16% |
※「就職者数 ÷ (卒業者数−進学者数)」で算出
実就職率では、「早稲田大学」が93.17%で最上位となりました。早慶上智の中で卒業者数が一番多い大学ですが、それにも関わらず90%を超える就職率となっています。2位は「東京理科大学」で88.40%。進学者が非常に多い東京理科大学ですが、それでも進学希望でない学生のうち、約90%が就職しています。進学だけでなく、就職にも強い大学であると言えるでしょう。3位は「上智大学」は86.02%、4位の「慶應義塾大学」は85.16%で、早慶上理の中では低い水準となりました。しかし2校とも85%を超えており、十分に高い水準です。
実進学率ランキング
進学率ランキング。「就職者を除いた卒業生が、どのくらい進学したか」をランキングにしました。
1.東京理科大学 | 88.84% |
2.早稲田大学 | 79.80% |
3.慶應義塾大学 | 58.63% |
4.上智大学 | 51.55% |
※「進学者数 ÷ (卒業者数 − 就職者数)」で算出
進学率では、「東京理科大学」が88.84%。卒業生全体の約半数となる1,719人が進学しており、これは8332人の卒業生を輩出する早稲田大学の進学者数、1770人と同水準です。就職率も高い東京理科大学の進路実績は、まさに「実力主義」ならではと言えるでしょう。
そして2位は「早稲田大学」の79.80%。東京理科大学に比べれば低いですが、それでも他私立大学と比較して高い水準です。早稲田大学は毎年1500人前後が司法試験に合格しており、就職・進学しない卒業生の中には「資格試験等準備」をする学生が200人ほどいます。3位は「慶應義塾大学」で58.63%、4位は「上智大学」で51.55%となりました。この2校は就職・進学以外の「その他」が多く、内訳は不明でした。「その他」は一般的に「引き続き就職活動」「留学準備」などが含まれます。
就職率と進学率の合計ランキング
就職率と進学率の合計を、ランキングにしました。
1.早稲田大学 | 94.62% |
2.東京理科大学 | 93.97% |
3.上智大学 | 87.83% |
4.慶應義塾大学 | 87.74% |
※「(就職者数 + 進学者数) ÷ 卒業者数」で算出
就職率と進学率の合計1位は、「早稲田大学」で94.62%でした。卒業生はほぼ全員、進路を確定して卒業しています。2位は「東京理科大学」で93.97%。早稲田大学とほぼ変わらない、非常に高い水準です。3位は「上智大学」で87.83%、4位は「慶應義塾大学」で87.74%でした。この2校とも85%以上の学生が進路を決めて卒業しており、とても高い水準といえます。
まとめ
今回は「上智大学の就職状況」をまとめました。「早稲田大学」は、卒業生が6,435人と早慶上理の中で一番多い大学ですが、進路状況は非常に良く、学生数が多いながらもきめ細やかな進路サポートが行き届いていると言えるでしょう。また「東京理科大学」は、偏差値や倍率でみると早慶上理の中では難易度の低い大学です。しかし「実力主義」を掲げる同大学だからこその、素晴らしい進路実績となっていました。特に進学の多さが特徴でしょう。
「上智大学」は、卒業生全体に占める就職者の割合が、早慶上智のなかでトップでした。また平均年収は早稲田大学・慶應義塾大学と遜色ない水準で、偏差値や倍率では若干早慶に劣るものの、進路実績は素晴らしい結果となっています。「慶應義塾大学」は、卒業生に占める就職者の割合が早稲田大学と同水準で、就職に強い大学であると言えます。また「銀行」に就職する学生が多く、その他高年収職種・企業に就職する学生が多いこともあり、平均年収が早慶上理のなかでトップクラスとなっていました。
各校の進路状況をしっかり把握して、志望校選びに役立ててください。
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