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産近甲龍の公募推薦で知っておきたいこと!徹底解説

高校入試直後から入試が始まっているといっても過言ではない公募推薦ですが、産近甲龍の公募推薦は、他の公募推薦と違い「評定不問」で学科試験が必要など特徴的です。今回は産近甲龍に絞って、公募推薦の出願条件や日程、選考内容や、指定校推薦との違いも併せて、今日から対策できることについてお伝えしていきます。

公募推薦の流れについて 

公募推薦(公募制)は、学校推薦型選抜という選抜方法に含まれています。この公募推薦は大学の定める出願条件を満たして、校長の推薦があれば全国どの高校からも出願が可能となっているのが特徴です。選考日程としては一般入試よりも早く、6~7月に募集要項が出され、11月には選考があります。そのため、合格発表も早く12月には結果が出ます。選考内容は一般的に書類選考、面接、小論文を課されることが多いです。関関同立もこの流れであることが多いのですが、出願条件が非常に厳しいのが特徴です

産近甲龍の公募推薦とは

では産近甲龍の公募推薦はどうなっているのでしょうか。2022年度の情報をもとに日程や出願条件、選考内容などみていきます。また、より詳しい情報や最新の情報については大学のホームページを見て確認していきましょう。

京都産業大学

全学部にて公募推薦を実施しています。選考条件は、評定平均不問で現役生を対象にしています。選考日程は11月上旬にあり、11月中に選考があり、12月上旬に結果発表があります。今年の詳しい情報については大学ホームページで確認しましょう。気になる選考内容ですが、2種類の方式があります。「総合評価型」と「基礎評価型」です。以下の図を参考に自分にあった方式で受験しましょう。

また、2022年の受験実績より総合評価型は605名の募集に対して2474名が合格しています。また基礎評価型では205名に対して507名が合格しています。総合評価型の合格者ですが、585名が資格や文化活動を評価されて合格しています。そのため、突出した資格や文化活動をしている場合総合評価型を受験することをおすすめします。また、資格や諸活動がない場合でも、不利になることはないです。2022年度の結果より合格最低点は300満点中199~223点です。倍率も2.0~3.9倍でした。

また、2023年度より出願条件に変更があり、全学部において総合評価型の「特定の分野に優れた者の取り扱い」に示す評価対象の資格・検定試験にTOEIC® Bridge L&R 60点以上とTOEIC® Bridge L&R/S&W 129点以上が加えられました。

参考URL:京都産業大学 (kyoto-su.ac.jp) 

近畿大学

全学部において公募推薦を実施しています。受験対象者は現役生~1浪生が受験可能で、評定平均は不問です。2023年度の入試情報は7月中旬頃に更新予定であるため、今回は2022年度の情報をもとにお伝えしていきます。出願時期は学部ごとに差があり、11月上旬~下旬と幅があるため注意が必要です。選考日は1学部2日間設定されており、試験日を選ぶことができます。また、試験日も学部ごとによって異なり11~12月で選考があります。結果発表はいずれも12月にあります。また、医学部に関しては11月上旬に出願期間があり、1次試験と2次試験があり、試験期間は11~12月にまたがっています。

さらに、試験日が被らないように設定されており、最大4日間受験できる「試験日自由選択制」をとっています。また、他大学と併願受験できるため、滑り止めで受験する人も多いです。試験科目は2教科2科目(医学部・文芸学部の一部の学科・情報学部独自方式・国際学部独自方式・短期大学部除く)で「スタンダード方式」か「高得点科目重視方式」の2種類の判定方法があります。スタンダード方式は200点満点なのに対し、高得点科目重視方式は300点満点で判定します。高校の教科書レベルの試験問題であるため、基礎的なことが抑えられていれば問題ありません。

しかし、それだけ他の学生にも有利に働くのでしっかりと日々の勉強をしていきましょう。合格最低点(医学部を除く)はスタンダード型で83~146点、高得点科目重視型では126~228点です。文系で点数が高く、理系では点数が低くなっている傾向にあります。倍率は1.7~10.7倍と幅が広く、医学部や経済学部で倍率が上がる傾向にあります。

参考URL: 入試日程・制度|入試情報・学費|近畿大学入試情報サイト (kindai.jp)

甲南大学

全学部において公募推薦を実施しています。受験対象者は現役生が受験可能で評定平均は不問です。出願期間は産近甲龍の中でも一番早く10月中旬から募集しています。詳しい募集内容については大学のホームページで確認しましょう。また、選考内容として1次選考と、2次選考があるのも特徴的で、1次試験で学科試験、2次試験で面接があります。

1次試験では学部によって配点が異なります。マネジメント創造学部の数学評価型とフロンティアサイエンス学部以外は、文系理系問わず英語が出題されるため対策が必要です。2次選考は学部によりますが、基本は個人面接です。文学部英語英米文学科では英語に関する質問や、英語での質疑応答が求められたり、理工学部では学科で必要になる物理や化学といった基礎的な知識を問われたりします。そのため、事前に対策をしておきましょう。

募集人数が少ない学部もあり、倍率が高くなる傾向にあります。2020年度の経済学部の倍率は14.9倍と、ほぼ15人に1人しか合格しないという状況も出ていました。その影響もあり2021年度は4.8倍まで下がっています。

参考URL:公募制推薦入学試験【教科科目型】 | 入試情報

龍谷大学

全学部において公募推薦を実施しています。受験対象者は現役生~3浪生までが受験可能で、評定平均は不問です。詳しい募集内容については5月末に掲載されるので、大学のホームページで確認しましょう。出願期間は11月上旬からで、試験日は11月下旬に設定されています。他の3大学とは選考日程とは被らないようになっています。

選考内容は一般選抜入試と出題傾向はほぼ同じで、高等学校の教科書重視の基本に則った出題です。また専願性入試でないため他大学との併願も可能です。そのため本命の人はもちろん、関関同立の滑り止めで受験する人も多いでしょう。入試の方法も6種類ありスタンダード方式の他にも英語資格試験利用方式や高得点科目重視方式などがあります。これらを組み合わせて、1日最大6併願できるという特色があります。調査書や英語資格検定試験が活かすことのできる選考方式もあります。

合格基準として、例としてスタンダード方式(指定する2科目の得点と、調査指定する2科目の得点と、調査書の点数を50点満点にした点数)の合格最低点は250点満点中141~188点なので、6割近くとらないと厳しいです。倍率も2.5~9.9と幅がります。人気のある経営学部が9.9倍、経済学部は7.3倍と文系学部の倍率が高く、理系学部の倍率が低い傾向にあります。

参考URL: 龍谷大学HP

合格するために知っておきたいポイント

産近甲龍の公募推薦は、関関同立の公募推薦と違い、出願条件のハードルが一気に下がります。産近甲龍全てにおいて評定平均は不問な上に、単願制推薦でないため、本命受験ではない人も滑り止めや受験慣れのために受験する傾向にあります。そのため、受験者数が上がり、倍率も上がる傾向にあります。試験内容は基本的で、点数が取りやすいのは自分以外の受験者にも同じことが言えます。いかに他の受験者よりも点数を高く取れるかが重要になります。

指定校推薦と公募推薦は何が違うのか

学校推薦型選抜には「公募推薦」と「指定校推薦」の2種類があります。公募推薦を調べていると「指定校推薦」も出てきて違いなどわからない方も多いのではないでしょうか。大きな違いとして、公募推薦が全国のどの高校からも出願できるのに対し、指定校推薦は大学側が指定した高校の生徒にのみ出願資格があります。また、産近甲龍の公募推薦のように学科試験に落ちる可能性があるのに対し、指定校推薦だとほぼ確実に合格できます。その一方で、指定校推薦は専願のみであるため、本命の大学が産近甲龍でない場合、公募推薦で受験するのが良いでしょう。

今からやるべきこと

選考方式や選考内容などが分かったところで、実際には何をしていかなければならないのでしょうか。今回は3点お伝えします。

今から勉強する習慣をつけよう

当たり前のことですが、今日からできる最も重要なことです。産近甲龍の公募推薦は評定を気にしなくても大丈夫だからといって、それが勉強しなくていい理由にはなりません。つい気が緩みがちですが、選考では日々の授業内容からも出てきます。試験内容が基本的であるからこそ、予習や復習などその日のうちに自分のものにするつもりで勉強をしていきましょう。

評定をとっていくつもりで勉強をしよう

周りのライバルたちは評定が届かなかったから、関関同立の公募を受けられなかった、併願が可能だから関関同立の滑り止めに受けておこう、他大学を受けるにあたって試験の雰囲気に慣れておこう、と本番前の準備体操のように受ける人など様々います。その中で勝ち抜いていくためには、常日頃から高校での授業を大切にし、定期試験でも点数をとれるように勉強をしていくことが大切です。また、評定をとっていくことで自分の将来の可能性が広がります。

資格や検定なども受けてみよう

京都産業大学のように2023年度より、出願条件が変更になったりすることもあります。外部の試験、資格についても取得しておけるとよいでしょう。また、在学中に受けられる場合は決して疎かにしないようにしましょう。

まとめ

このように産近甲龍の公募推薦は併願可能であるため、受験者数も多く、倍率も高いのが特徴的です。また、近畿大学や龍谷大学のように様々な選考方式があります。自分に合った受験方式を見つけてそれに向かって勉強していくのもいいですが、まずは、日々の学習の習慣を身に着けていきましょう。高校の定期試験などで点数をとれるようになることで、評定を良くしたり、他の選択肢を広げることに繋がっていきます。自分に合った方法を見極めて頑張っていきましょう。

 

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