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【成成明学獨國武】共通テスト利用の科目+特徴を徹底解説!

今回の記事では関東の私立大学群である「成成明学獨國武」の共通テスト利用について徹底的に解説していきたいと思います。成蹊大学・成城大学・明治学院大学・獨協大学・國學院大學・武蔵大学の総称となっており、以下では「成成明学獨國武」と略称で呼ばせて頂きます。関東では志望される方も多い有名大学群で、抑えとして共通テスト利用での受験を検討される方も多いのではないでしょうか。様々な方にとって参考になる記事かと存じます。

成蹊大学の共通テスト利用科目&仕組み・特徴について解説!

ここからは実際の大学ごとに、共通テスト利用の必要科目や仕組み・特徴を深掘りしていきたいと思います。まずは成蹊大学です。成蹊大学の共通テスト利用の方式は【C方式】【P方式】【M方式】の3つに大きく分かれています。(理工学部ではS方式という面接を伴う特殊な日程もあり)

成蹊大学の【C方式】

成蹊大学の入試方式は名前から入試の詳細がわかりづらくなっていますので、あらかじめ注意して計画を練っておく必要がありそうです。

【C方式】は平たく言うと三教科型の入試。いわゆる私立専願の方が目指される方式となってきます。個別試験などを受ける必要もなく、純粋な共通テストの結果だけで合否を出してくれるため、併願の方にとっても非常にウエイトが少なく入試をできる点で人気になっています。

文系学部では、まず英語がすべての学部で必須。基本的には国語も必須になるのですが、経済学部だけは少しの注意が必要。一般的に文系学部のイメージが根強い経済学部ですが、成蹊大学の経済学部は理系的な領域を学ぶ学科も設置されています。

「経済数理」の学科では数学と外国語の二科目が必須になってきて、文系の方には受験が実質難しくなってしまいます。「現代経済」の学科も国語は必須でなく、理系の方にも間口を開いて入試して欲しいという思惑が透いて見えます。

得点率に関しては8割前後がボーダーとなってきています。三科目に絞った受験方式でかつウエイトも少ないということで、自ずと競争率が上がっていますね

理系ですが、そもそも理工学部しか学部がありません。数学と理科が必須になっており、国語と英語をプラスするイメージ。この辺りは一般的ですね。こちらの得点率は66%前後だと試算されています。

まとめ

個別試験なし

経済学部は理系受験も広く可能

成蹊大学の【P方式】

成蹊大学の【P方式】は別名で国公立併願アシスト入試、という名前もつけられています。非常にわかりやすいのですが、4~5教科で国公立向けの勉強をしている方にとって都合がいい受験方式になっています。

こちらも文系学部は国語と英語がほぼ必須。先ほど紹介した経済学部では数学も必須科目になってきます(教科数の縛りがある時点で、他の学部でも実質数学は必須のようなものですが)。

そして、こちらの方式ではコミュ英・英語表現が個別試験として用意されています。共通テスト+英語の独自の対策が必要となってくる点には注意をしましょう。また、文学部の日本文学科に限っては古文漢文を除く国語総合という形での個別試験が実施されます。

日本の伝統的な文学を学ぶという特性上、そちらに対しての素養が必要だという判断でしょう。得点率ボーダーは、C方式から10%ぐらい下がった値を想定していただくぐらいのイメージ感。唯一の理系学部である理工学部では、P方式は用意されていません。

まとめ

完全に国公立向け

基本、英語の個別試験

文学部日本文学科は例外

理系学部はなし

成蹊大学の【M方式】

成蹊大学の【M方式】は5科目型でかつ多面評価の入試となります。受験科目などの要領はおおむねP方式と対応しているものの、面接が実施されます。経済学部のみで実施される入試方式で、面接を欠席した場合は不合格に。人柄と個性を重んじる少し面白い方式となっています。

まとめ

面接ありの経済学部のみの特殊方式

成城大学の共通テスト利用科目&仕組み・特徴について解説!

次は成城大学です。成城大学の共通テスト利用の方式は【前期】【後期】のに分かれていて、その中でも科目数がばらけてくるイメージです。科目数の違いは私立専願・国公立併願の違いです。それらも踏まえて確認をしていきましょう。

成城大学の【前期】

成城大学の【前期】は1月中に出願をして、2月に結果発表があります。多くの大学で採用される標準的な日程。もちろんどの学部でも用意がされています。いわゆる文系学部しかない成城大学において、国語と英語はまず必須になってきて、自身の好みでもう一つの教科をプラスするイメージですね。個別試験もなくシンプルですが、3教科という観点で絞ってお話をすると、文芸学部と社会イノベーション学部においては、3教科のみの受験になります。

国公立併願者にとっては「数学をやっている」というアドバンテージが薄いので注意が必要です

前期の4教科型は前述の必須科目にプラスする科目が一つ増えるぐらいの感覚で、シンプルには考えやすいです。得点率はややばらつきがありますが、7割はまず超えてきます。抜かりない対策が必要でしょう。

まとめ

国語英語はまず必須

四教科受験がない学部もあり

成城大学の【後期】

【後期】ですが、法学部・文芸学部でしか実施されていません。出願は2月の結果発表でどこかしらの大学に落ちた人がメインとなるでしょうが、自分の希望にまず沿えない可能性がある点には留意しましょう。

文芸学部は学科が細分化しておりますが、基本的には前期と受験方式・科目数ともに大きな違いはありません。しかし後期だけの特殊日程も用意されています。例えば英文学科ではリスニングだけで合否を判定するかなり珍しい日程が合ったり、マスコミュニケーション学科では国数英の完全三教科縛りでの入試が定められる日程があったり。

自信の強みや勉強状況を活かせば有利にも働けるので、前持った計画が必要でしょう。法学部はシンプルに前期の延長のような入試が行われています。

まとめ

法学部・文芸学部でのみ実施

文芸学部は多様な入試方式がある

明治学院大学の共通テスト利用科目&仕組み・特徴について解説!

次は明治学院大学です。明治学院大学の共通テスト利用の方式は【前期】【後期】に大きく分かれています。シンプルで理解もしやすいイメージです。

明治学院大学の【前期】

まず明治学院大学がシンプルな共通テスト利用の体系だと考えられる理由ですが、3教科での受験が一般的だからです。私立専願の方でも国語英語歴史の至極ベーシックな科目で対応可能です。国立併願者にとってはアドバンテージが少ないですが。

そんな明治学院大学の【前期】、基本的には国語と英語の必須科目で固定です。個別試験もありません。リスニングこそ課されるものの、大変わかりやすい入試だと言えますね(そもそも明治学院大学には理系学部もない)。

唯一5教科型の日程があるのが、心理学部。こちらは数学及び理科も必須科目となり、国公立志願者にも目指しやすい方式となっています。ボーダー的には7割と少しが平均的ですが。79%の心理学部、78%の国際学部、83%の社会学部には特に注意が必要です。

まとめ

三教科型がほぼほぼ

心理学部のみ、五教科型もあり

リスニングあり

明治学院大学の【後期】

【後期】も言ってしまえば前期の延長です。共通テストの得点率が大手の受験情報サイトにも掲載されていない点は不気味でありますが、科目や形態は大きく変化をしません。後期ならではの所で言うと、経済学部の国際経済学科は国語と英語の二教科のみで受験が可能。歴史が弱い方の最後の希望となり得ます。

そして心理学部・国際学部、法学部ではそもそも後期の日程が用意されていません。心理学部や国際学部はボーダーが高めの学部としても紹介をしました。全体的にレベルが高く、受験者も集まりやすい点は頭に入れておくべきでしょう。

まとめ

経済学部の国際経済学科は国語と英語の二教科のみで受験が可能。

心理学部・国際学部、法学部では後期の日程なし。

獨協大学の共通テスト利用科目&仕組み・特徴について解説!

次は獨協大学です。獨協大学の共通テスト利用の方式は【前期】【中期】【後期】【併用】と多様です。しっかりと理解をして受験に臨まないと、自分のイメージと違う受験になってしまう恐れもあります。

獨協大学の【前期】

獨協大学の前期の中でも、科目数によって微妙に方式が異なります。3科目型なら国語と英語が必須、そして2科目型なら英語のみが必須となります。ほぼすべての学部で2科目型が用意されているのは稀有で、入試の勉強が遅れてしまった受験生も少ない科目で挑戦できるのは極めて魅力的でしょう。

国際教養学部には前期から四教科の国公立型を意識した方式もありますが、前期は私立専願の方にウエイトを置いた方式が多いのが一つの特徴だと言えます。ただしボーダーは80%前後とその分高めに。

まとめ

二科目型が充実

国際教養学部には四教科型もあり

獨協大学の【中期】

【中期】はなかなか他の大学では聞かない、珍しい名前になっています。とは言え、出願期間や合格発表共に前期とほぼ一緒です。では何が違うかというと、ずばり科目数の違い。他の大学で国公立向けとされる四教科以上の入試を獨協大学では【中期】として扱っているのです。

国語英語の必須科目に2科目をプラスして勝負。国公立大学の併願として考えるなら、まずこちらになってくるでしょう。一概には言えませんが前期と得点のボーダー率はそこまで変わっておらず、異質な難しさがあると言えます。併願だからといってなめてかかるのは危険ですね。

まとめ

中期という名の国公立向け多科目入試

獨協大学の【後期】

【後期】は入試科目などを見ても、基本的には【前期】のやり直しです。ほぼすべての学部で二教科・三教科の受験が採用されています。元来国公立志望だった方には、高いボーダーで少ない科目数での不利な戦い方を強いられる点という現実があります。

一方、法学部では唯一五科目での受験方式があります。ここまで学んできた理系が困苦の知識を活かしたいのなら、法学部が有利かもしれません。

まとめ

基本的には前期と時期が違うだけ。

法学部のみ多科目入試あり

獨協大学の【併用】

【併用】はトリッキーですね。獨協大学の個別試験との併用や、外部の英語資格との併用など、色々なパターンがあります。例えば外国語学部では、二教科+外部の英語資格との併用の日程があります。

さらに個別試験との併用で言うと、共通テストの必要科目はわずか1教科。しかも何を選択しても良い、という面白い条件になっています。自身のある一つの教科とコミュニケーション英語の個別試験で後期の判定を出してくれます。これはどの学部でも共通していますので、注目しておきたい仕組みになっています。

まとめ

外国系の学部では外美の英語資格を使える場合も

一教科+英語の個別試験が定番。獨協大学のみに絞った対策が効果を発揮しやすい

國學院大学の共通テスト利用科目&仕組み・特徴について解説!

次は國學院大学です。獨協大学の共通テスト利用の方式は比較的シンプルで、大学内では「V方式」と言われています。学科ごとに科目数や特色の違いこそあれ、わかりやすい仕組みが徹底されています。

國學院大学のほとんどが3教科の共通テスト利用。私立専願者のための色が根強いです。(国語・地歴・英語など学部ごとに必修科目はまちまちですが、どれも勉強をされているでようからそこまで気にする必要はありません。)唯一5教科方式をとっているのが観光まちづくり学部で、この場合は英語のみが必修となります。

さらに、観光まちづくり学部・法学部では「特別選考」というシステムがあります。こちらはエントリーシートと共通テストの成績を合算で入試とする方式で、少し特殊。個別試験はどこもなし。

まとめ

基本的に三教科型が主流

エントリーシートを採用する一部学部も

個別試験なし

武蔵大学の共通テスト利用科目&仕組み・特徴について解説!

最期に紹介するのは武藏大学です。こちらも【前期】【後期】とシンプルな分かれ方をしていて、イメージがつきやすいです。一部留意すべき点もありますので、抑えておきましょう。

武蔵大学の【前期】

武蔵大学は、どの学部にも前期・後期どちらも用意されています。基本的に3教科受験を中心に設計されていて、国語と英語が必修。私立文系志願者向けですね。得点率は8割に届くことはなく、70%と少しでボーダーに達せられます。

唯一注意すべきは、国際教養学部の経済経営学科だけは数学が必修かつ4教科からの受験になっている点です。そのため、私立専願の方は実質的に受験が難しくなってしまいます。個別試験はありません。

まとめ

ボーダーが易しめ

国際教養学部の経済経営学科だけは数学が必修かつ4教科からの受験。

個別試験は実施無し。

武蔵大学の【後期】

後期ですが、こちらは傾向が少し変わります。具体的に言うと二教科受験が主流になるのです。すなわち、私立専願の方でも苦手科目を避けることも可能。その分ボーダーも多少は上がりますが、8割を超えることはほぼないです。先ほども紹介した国際教養学部の経済経営学科だけは数学が必修で3教科からの受験となります。こちらは少々敷居が高くなりますね。

まとめ

教科数が二教科に減る

国際教養学部の経済経営学科だけは数学が必修かつ3教科からの受験。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。「共通テスト利用」の間口は広く、学部や大学ごとに違いが大きいです。志望校については特に、しっかりと確認しておきましょう。

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