大学受験を考える際、指定校推薦を検討している学生も少なくないでしょう。当記事では、「指定校推薦に興味があるけど、制度や対策がよくわからない」という方のために指定校推薦とはどんな制度なのか、指定校推薦を受けるための対策などを詳しく解説していきます。
目次
指定校推薦とは?公募推薦との違いは?
推薦形式は大きく分けて「指定校推薦」と「公募推薦」の2つがあります。自分の志望している大学がどのような形式で募集しているのかは、募集要項などで早めにチェックしておきましょう。
指定校推薦
指定校推薦は、大学から指定された高校の学生だけが利用することのできる制度です。大学が高校に一定数の入学枠を提供する代わりに、高校は優秀な生徒を大学へ推薦するという仕組みになっています。指定校推薦は、基本的には合格できることが前提となっていますが、一校しか受けることができず合格したら必ず入学しなければなりません。
公募推薦
公募推薦とは、どこの高校の生徒でも出願できる点が指定校推薦と異なります。大学が提示した条件をクリアしている生徒で、かつ高校から推薦を貰うことができれば出願することができます。公募推薦は、学業成績がポイントとされる一般推薦と、部活動などがポイントとされる特別推薦の2種類があります。
指定校推薦の主なスケジュール
指定校推薦の一般的なスケジュールは下記の通りです。ただし、大学によって異なるため、詳細は募集要項を必ず確認しましょう。また、必要書類を揃えるのに時間がかかる場合がありますので、事前に準備や心構えができるよう先生に相談・確認すると良いでしょう。
- 6月:募集要項配布
- 7月~10月:高校の推薦枠が発表、推薦者を選考
- 11月:出願・選考
- 12月:合格発表
指定校推薦の出願条件・評価基準
一般的に、出願条件としては学業成績である「評定平均」が課されます。
必要な評定平均は?
評定平均とは、高校1年生~高校3年生1学期(出願するまで)の間に履修した、全科目の成績(※5段階)を平均したものを指します。高校1年~出願するまでに履修した全科目の成績を5段階にして、平均値を計算することで算出することができます。もし自分の評定平均をより正確に知りたい方は、高校の先生に相談してみると間違いがないでしょう。
評価基準は大学によって異なりますが、例えば「評定平均が4以上」と指定されていたら、3.9以下の生徒は受験することができません。評定平均の選抜基準は、必ずしも前年までと同じとは限らないので、ある程度は余裕をもって成績を高水準でキープしておくことが大切になります。
欠席日数も評価に影響するの?
高校からの推薦を受けるのに、欠席日数が多いと不利になってしまうことが多いです。大学が課す出願要件のなかで、欠席日数を制限している項目があることも多く、その場合は推薦を受けることが難しいでしょう。欠席日数の制限の目安は高校一年、二年で10日程度、高校三年の出願までに7日程度ですが、もちろん大学によってその日数制限は異なります。気になる方は、高校の先生に相談してみても良いでしょう。また、欠席事由が事故による怪我などやむを得ない事情だった場合、推薦を受けることができる場合もありますので、その場合もやはり、学校の先生と相談するのをオススメします。
指定校推薦の試験内容
指定校推薦では、一般的には個別学力試験が実施されません。代わりに、小論文や面接、大学共通テストが課される場合がありますので、試験内容については大学の募集要項を確認するようにしましょう。
指定校推薦で落ちるケースとは?
指定校推薦は基本的に大学から不合格にされるということはなく、校内選考で落ちるといったケースが考えられます。その場合、学業成績が振るわなかったり、授業・生活態度に問題があるケースが挙げられるでしょう。また、指定校推薦をとっていても、犯罪をおかした場合、留年をした場合は例外的に不合格になるケースもありますのでご注意ください。さらに、医療系や芸術系は、面接が合否にかかわることもあるようです。不安がある場合には、先生に相談してしっかり対策を講じましょう。
指定校推薦の対策はなにをすればいいの?
欠席も、一年で5日以内に納めるようにしておけば問題視されることはほぼないと言えるでしょう。また、面接や小論文については、第三者に協力してもらいしっかり対策をしておきましょう。小論文は出題されるテーマについての知識をあらかじめ身につけておくこと、面接では頻出の質問の答えをあらかじめ用意して臨むことが肝要です。
評定平均をあげるための定期テスト対策
一般的に、指定校推薦をとるには評価4以上をどの科目でもキープするようにしておくよう心がけましょう。定期テストでは、特に5科目で苦手な科目を作らないことが大切です。数学は暗記科目が少ない分、徹底的に解く問題数を増やすことに時間を割きましょう。また、国語は漢文や古典など、暗記が中心になります。単語や文法はしっかり暗記して、出題される本文は何度も読み返して内容を理解しておきましょう。
英語も国語と同様、単語や文法をしっかり暗記して試験に臨みましょう。リスニングなども、文法をしっかり暗記しておくなどで対策できることが多くあります。理科や社会は、暗記が中心になるため、数学などに比べて比較的に対策時間は短くて済むでしょう。しかし、苦手科目がある場合には、日頃から問題集を解くなどして対策をしておくことで苦手分野を潰しておくようにしましょう。日頃の小テストなどが成績に反映される場合には、それらの対策も十分に行いましょう。小テストでつまずいてしまうと、定期テストでもつまずいてしまうものです。早い段階で、先生などに協力してもらいながらしっかり対策を立てておくことが成績挽回のコツになります。
面接の対策
指定校推薦の面接対策としては、なぜその大学・学部を受験するのかを明確にしておくことが重要です。大学のパンフレットや募集要項などで、何を学べる大学なのか、特色は何かをしっかり確認しておきましょう。「有名な大学だから」では、あなたが大学で学びたいことへの熱意が伝わりません。この大学だからこそ学びたい、という姿勢をしっかり面接官に伝えましょう。
小論文の対策
小論文対策としては、小論文の書き方のルールなどをしっかり習得してから書くことが重要です。過去に出題されたテーマをもとに書いてみて、学校の先生などに添削してもらうことが重要になります。出題される傾向のテーマなどは、あらかじめ何問か解いておくと安心して本番に臨むことができます。
指定校推薦の注意点は?
指定校推薦を受けるとなると、一つの大学しか受験できなくなるので注意をしましょう。ほかの大学を後から受験したいと思っても、大学や高校に迷惑をかけてしまうので基本的には辞退することはできません。欠席が多くなると、どんなに成績が良くても推薦枠が取れないケースがあります。日頃からの授業態度には気をつけておくようにしましょう。また、大学に入ってからも中退などしてしまうと、母校である高校の推薦枠が取り消されるなど、他者に迷惑をかけてしまうケースもあります。大学に入ってからも、生活態度には気をつけて過ごすようにしましょう。
指定校推薦でお悩みなら…アクシブアカデミーにご相談を
指定校推薦の枠に入るには、日頃からの勉強がとても大切になります。一度つまずくと、なかなか良い成績を取れるようになるのは難しいものです。もし、勉強の仕方に不安がある場合には、アクシブアカデミーを利用することも検討してみてください。あなたにあった勉強方法、スケジュールなどを個別に考案してアドバイスをしてくれるマンツーマン指導の講師がついてくれます。自分で勉強のペースをキープするのが難しいという方には、多くの生徒が通うタイプの塾よりも特におすすめです。
まとめ
指定校推薦を勝ち取るには、日頃からの努力がカギになります。もしモチベーションの維持が難しい場合には、個別指導塾などに通いながら勉学に励むことも検討してみてくださいね。
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