「インターネット出願ってどうやるの?」「インターネット出願をする時、どんなことに気をつけたらいいんだろう」と思ったことはありませんか。ウェブサイトからオンラインで出願ができるインターネット出願は、近年多くの人が利用しています。受験生にとっては24時間365日いつでも出願できて便利ですし、大学スタッフにとっては事務手続きの手間が簡略化され、お互いにとってメリットが大きい方法です。このように便利なインターネット出願ですが、入力ミスやエラーが出た際の対応など、いくつか注意点もあります。この記事では、インターネット出願のメリットやデメリット、出願の流れや、出願する際の注意点についてお伝えしていきます。
目次
インターネット出願とは
インターネット出願では、大学のウェブサイトからアクセスできるフォームに必要事項を入力して送信します。その後、定められた日時までに受験料の支払いを行います。大学によっては別途必要書類を送る必要がありますが、これらをすべて行うと出願完了です。
大学によって「インターネット出願」以外に、「オンライン出願」「ウェブ出願」「e出願」などさまざまな呼び方がありますが、システムは基本的に同じです。
インターネット出願のメリット5つ
それでは、以下でインターネット出願のメリットについて、ひとつずつ解説していきます。
願書を請求する必要がない
以前、紙の願書を使って出願していた時は、大学に出向いたり、郵送で願書を取り寄せたりする必要がありました。しかし、インターネット出願ではオンライン上の入力フォームから必要事項を記入するだけなので、わざわざ願書を請求する手間を省くことができます。
また、紙の願書の場合、願書代が別途必要になるケースもありましたが、インターネット出願では願書代がかからないのもメリットです。
24時間いつでも出願できる
インターネット出願では、時折行われるシステムメンテナンスの時間を除けば、原則24時間いつでも出願することができます。インターネット出願が普及する以前は、郵便局の窓口から速達やその他の方法で願書を出す方法が主流でした。誰もが平日の日中に郵便局に行けるとは限らないため、不便を感じていた人もいたでしょう。
しかしインターネット出願はいつでもできるため、夜遅くであっても、週末であっても問題はありません。時間に余裕がない受験生や保護者にとっては、24時間いつでも出願できることは、大きなメリットと言えます。
すぐに修正でき入力漏れの心配がない
大学受験の願書は、入力する事項がとても多いです。そのため、書いている途中でうっかり間違えてしまったり、書くべき欄を飛ばして先に進んでしまったりすることがあります。しかし、インターネット出願では、もし入力ミスをしてしまってもすぐに書き直すことができます。また、未入力の箇所があると、次のページに進む際に自動的にエラーチェックが行われ、必要事項が記入されていないことをお知らせしてくれる機能があるため、入力漏れの心配もなくとても便利です。
手書きの字に自信がなくても安心
「字があまり上手ではないから、手書きで書くのはちょっと・・」と感じる人もいるかもしれません。インターネット出願であれば、字が綺麗かそうでないかを気にする必要はないため、ストレスなく願書の入力が行えます。
受験料の支払いはオンラインでも可能
大学によって異なりますが、インターネット出願では受験料を支払う際、複数の支払い方法を設定している場合が多いです。たとえば、クレジットカードやネットバンキング、コンビニで支払うほか、従来のように郵便局や銀行などから振り込む方法もあります。
クレジットカード支払いが便利だと考える人もいれば、できるだけクレジットカードは使いたくないので、家の近所のコンビニから支払いたいと考える人もいるでしょう。インターネット出願が普及する以前は、平日の日中に郵便局や銀行に出向いて受験料を支払う必要があったことを考えると、オンライン支払いを含め、複数の支払い方法を選べる現在のシステムは、大きなメリットと言えます。
番外:合否判定をその場で確認できる
本記事は出願について解説していますが、現在、ほとんどの大学でインターネット出願システムを使い、合格発表が行われます。合格者への書類郵送も行わず、合格後の手続きもすべてオンラインで行う大学も珍しくありません。
インターネット出願は、出願時はもちろん、試験終了後の合格発表まで利用することになるのです。
大学側にもあるインターネット出願のメリット
インターネット出願でメリットがあるのは、受験者だけではありません。大学側にも、以下のような大きなメリットがあります。
- ペーパーレス化につながる
紙の願書を用意する印刷代や用紙代のコストが減り、オフィスに大量の願書を保管しておく必要がなくなります。
- スタッフの事務作業を削減できる
オフィスに届いた願書の受付確認や、合否通知などを用意し発送する作業が減ります。
インターネット出願のデメリット3つ
ここまで述べてきたように、インターネット出願はとても便利ですが、以下のような点がデメリットになる人もいるかもしれません。
インターネット環境が必須
オンラインで出願を行うため、大学の出願サイトにアクセスするインターネット環境が必要です。もし自宅にインターネット環境がない場合は、ネットカフェや高校などで使えるパソコンを使って出願をする必要があります。
なお、タブレットやスマホからでも出願可能な大学も多いですが、願書には入力事項が多く、小さな画面で入力すると、全体が見渡せずミスが起こりがちです。できるだけパソコンを使って出願することをおすすめします。
紙と比べて入力内容の確認がしづらい
パソコンのモニターに表示される文字は、紙に書いた場合と比べると見づらいと言われています。また、紙の場合はひと目ですべての内容を見渡すことができますが、インターネット出願の場合は、画面上に表示される内容しか確認することができません。
画面をスクロールしたり、別のページにアクセスしたりして書いた内容を何度も確認する必要があります。そのため、ひと目でチェックができる紙の願書への記入と比べて、インターネット出願は、入力内容の確認がしづらいと感じる人もいるかもしれません。
プリンターが必要なケースが多い
たとえば日本大学では、オンラインで出願登録を行ったあと、出願確認表と宛名ラベルを自分で印刷し、大学に郵送します。もしプリンターを持っていない場合は、コンビニなどで印刷できるネットプリントなどを使う必要があるため、手間と感じる人もいるかもしれません。
ほかにプリンターが必要となるケースとしては、受験票を自分でダウンロードして印刷する場合があります。
インターネット出願の流れ
ここからは、インターネット出願の流れについて解説していきます。
インターネット出願ページにアクセスする
まずは、受験する大学のインターネット出願ページにアクセスしてください。多くの受験生は、複数の大学を受験することになります。ひとつずつページを探すのは時間がかかるため、受験校が決まったら、あらかじめ出願ページをブックマークしておくと便利でしょう。
必要事項を入力する
いよいよ、出願開始です。フォームに必要事項を入力していきます。電話番号は、大学から繰り上げ合格などの連絡が来る可能性があるため、外出していても連絡が取りやすい番号を記入しておきましょう。複数の入試方式がある学部学科を受験する場合は、必ず自分が受験する予定の方式を選択しているか確認してください。ここはミスが起こりやすいポイントなので注意しましょう。
受験料を支払う
すべて必要事項を記入し、最後の確認画面で間違いがないことを確認したら、フォームを送信します。
次は受験料の支払いが必要です。大学によって支払い方法は異なりますが、クレジットカードやネットバンキングに対応している場合は、その場で支払いが可能です。銀行や郵便局、コンビニで支払いを行う場合は、締切日時を過ぎてしまわないように気をつけてください。
必要書類を郵送する
インターネット出願は、すべてがオンラインで完結すると思いがちですが、ほとんどの大学では、出願確認表などを別途郵送で送る必要があります。期日までに必要書類を用意して、確実に送るようにしてください。
出願受理の連絡が来る
郵送した書類を大学担当者が受け取ると、登録したメールアドレスもしくは出願サイトのマイページに、出願を受理しましたという連絡が届きます。
受験票を印刷する
出願が受理されたら、次は受験票を用意しましょう。もちろん、大学側が郵送してくれる場合もありますが、マイページから受験票をダウンロードして印刷し、指定の場所に顔写真を貼り付ける場合もあります。
受験票を印刷する場合は、用紙の大きさが指定されている範囲におさまっているか、指定された形式で写真を用意したかなど、必ず確認してください。印刷した受験票は、なくさないように保管しておきましょう。折れ曲がったり、紛失したりするのを防ぐために、クリアフォルダーなどに入れておくと安心です。
インターネット出願の注意点5つ
それでは、インターネット出願の注意点についてお伝えしていきます。
前もって出願の流れを確認しておく
必ず、前もって出願の流れを確認しておいてください。インターネットで出願できるとはいえ、すべての出願がオンラインで完結するとは限らないからです。必要書類を別途郵送する必要があるのか、もし郵送するなら、どんな書類を用意しなくてはならないのか。受験票は自分で用意しなくてはいけないのか、それとも大学が郵送してくれるのかなど、細かく確認しましょう。
複数の大学を受験する場合は、それぞれ大学によって出願方法が異なるため、間違えないようにメモをしておくなど注意するようにしてください。
試験日程や試験方式を確認する
出願の際には、試験日程や試験方式を確認し、間違えないように記入してください。特に私立大学は、複数の試験方式や試験日程があるため混乱しがちです。自分が受験しない方式や日程に出願しないように注意しましょう。
時間に余裕を持って出願する
出願は、できるだけ時間に余裕を持って行いましょう。締め切りギリギリになって出願をすると、足りない書類があったり、あとから修正をしたくてもできなくなったりする可能性があるからです。
タイムアウトエラーに気をつける
願書を書く際は、できるだけこまめに保存するようにしてください。何か用事があって記入の途中で席を立ち、しばらくしてから再開すると、時間が経過しすぎたためタイムアウトエラーとなり、最初から入力やり直しになってしまうことがあります。
このようなミスを避けるために、できれば、出願作業は時間の取れる日にまとめて行うことをおすすめします。
調査書など必要書類を準備しておく
インターネット出願でも、多くの大学でアナログデータの提出が必要です。調査書など、大学が指定している書類をあらかじめ準備しておきましょう。
まとめ
本記事では、大学入試におけるインターネット出願についてお伝えしてきました。オンラインでのやり取りが日常化してきたこともあり、最近ではほぼすべての大学でインターネット出願を取り入れています。いつでも出願できることや、支払い方法を選べることなど便利な点が多いです。
しかし一方で、出願後に大学へ郵送で書類を送らなくてはならないケースも多いため、それぞれの大学のルールを確認するようにしてください。本記事が、インターネット出願について知りたい方々にとって、お役に立てば幸いです。
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