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補欠合格(繰り上げ合格)とは?仕組み・タイミングやポイントを解説!


「補欠合格ってどういう状態?」「補欠合格から、繰り上がり合格した連絡はいつ頃どうやって来るの?」と思ったことはありませんか。補欠合格とは、大学入試に正規合格した受験者が、入学を辞退した場合に代わりに合格となることです。あくまでも補欠状態なので、正式な合格となるかどうかは、この段階ではわかりません。この記事では、近年補欠合格が私立大学を中心に増えている理由や、補欠合格が出るタイミング、実際に繰り上がって正式合格となるタイミングはいつなのかなどについてお伝えしていきます。また、どのような基準で補欠合格者の中から繰り上がり合格者を決めるのか、晴れて繰り上がり合格となった人への連絡方法についても解説していますので、ぜひご覧ください。

近年増えている補欠合格とは

補欠合格とは、大学受験において、合格者が辞退した場合に代わりに入学が認められることを指します。つまり、合格者が出ない場合は入学できないため、正式な合格ではありません。国立大学では、第一志望としている受験生が多いため、補欠合格が出ることはほとんどありませんが、私立大学では近年補欠合格者が増えています。

私立大学で補欠合格者が増えている背景には、2016年度にスタートした文部科学省による私立大学の定員厳格化の影響があります。

定められた人数よりも多く合格者を出した大学に対して、補助金を出さないことになったため、各大学で合格人数を入学定員の1.1倍~1.3倍程度とギリギリまでに絞り込むようになりました。補助金カットの対象となると、大学によっては億単位の損害となってしまうため、合格者数が年々減っていくという現象があったのです。

その結果、正規合格者数は減りましたが、実際にはほかの大学へ進学するため、入学を辞退する学生が一定数います。そこで、大学側も辞退者数を考慮して、補欠合格を多めに出すようになってきたのです。

補欠合格が出されるタイミング

補欠合格が出されるタイミングは、主に以下の2回となります。

正規合格と合わせて補欠合格を発表

合格発表の際に、正規合格者と合わせて補欠合格者を発表します。そして、正規合格者が入学を辞退すると、その都度補欠合格者が、繰り上げ合格となる流れです。

たとえば上智大学では、補欠合格の中での順位も公開されます。Web出願システムのマイページにある「合否結果」から、補欠合格の場合は順位が表示されるのです。この場合、繰り上がり合格の可能性がどのぐらいあるかを、ある程度は予想できます。

連絡があるまで補欠合格かどうかわからない

大学によっては合格発表日に補欠合格の発表を行わず、正規合格者が入学を辞退してから、受験生に繰り上がり合格の連絡を行います。この場合連絡があるまでは、自分が補欠合格だったのかどうかを確認することができません。

たとえば立教大学では、補欠合格者の発表は行いませんが、全部で4回の合格者発表日があります。第1回の発表で不合格だった受験生に対して、2月の下旬から3月の下旬にかけて、第2回、第3回、第4回と追加合格者の発表が行われるのです。

そのいずれかで追加合格となった場合、補欠合格者として繰り上がり合格したということになります。

補欠合格と繰り上げ合格の違い

補欠合格と合わせてよく使われる言葉として、繰り上げ合格があります(追加合格と表現される場合もあります)。

繰り上げ合格とは、入試の結果は不合格だったものの、入学辞退者が出て定員に空きが出たために合格となることです。基本的に、補欠合格者から繰り上げ合格者が選ばれます。つまり、繰り上げ合格は「実際に合格となった状態」で、補欠合格は「今後の状況次第では合格になる可能性がある状態」です。補欠合格は、正式に合格したわけではないところに大きな違いがあります。

補欠合格者は点数順に繰り上がる

補欠合格者を繰り上げる方法は大学によって異なりますが、多くの場合は入試点数の高い順に繰り上がります。そのため、どれだけ最低合格点に近い点数を取れているかどうかが、繰り上げ合格となるかどうかのポイントとなります。

大学入試は、同じ点数に数十人、あるいは数百人の受験者がひしめき合っていることも珍しくありません。そのような場合、どうやって繰り上げ合格者を決定するのか疑問に思う人もいるでしょう。大学によって合格者の選定方法は異なりますが、同じ点数の場合は以下のような方法で繰り上げ合格者を決定します。

  • 特定の科目(例:英語)の点数が高い
  • ほかの方式なども合わせ、複数回受験をしている
  • 英検など事前に提出済みの取得資格の点数が高い

 

大学によって明確な基準があるので、必ず事前に確認をしておきましょう。

補欠合格から正式に合格する確率

補欠合格から繰り上がり合格となり、正式に合格を勝ち取る確率を数字で表すのは難しいです前年度までの繰り上げ人数がわかればある程度の予測はつきますが、前の年に百人単位で繰り上がっていても、翌年は0人ということもあるため注意が必要です。

しかし、一般的な傾向としては、偏差値が高い大学ほど繰り上げ合格は少なくなっています。その理由は、学力的にレベルが高い大学に合格した場合、その大学よりもレベルが低い大学への入学を辞退するため、より偏差値が低い大学の方が、補欠合格から正式に合格する確率が高いからです。

ちなみに、国公立大学はその大学を第一志望としているケースがほとんどなので、入学を辞退する受験生は少なく、繰り上がり合格となる確率は、かなり低いと言えます 一方私立大学では、補欠合格から正式に合格する可能性は国公立大学と比べると高めです。私立大学の場合、前述した定員厳格化の影響のほかに、複数の大学を併願として受けている受験生も多いので、その大学や学部を第一志望としている学生の割合が低くなるからです。

そのため、学力レベルでは上位に位置する大学でも、繰り上げ合格が多くなっています。たとえば2022年度の上智大学のデータを見ると、理工学部の物質生命理工学科の繰り上げ人数が最も多く、補欠合格順位が180番の受験生が入学を許可されました。

このように、確率を具体的な数字で示すことは難しいですが、補欠合格の場合でも繰り上がり合格となる事例が多く発生していることを知っておいてください。

補欠合格から正式に合格となるタイミング

それでは、補欠合格から正式に合格となるタイミングは、いつ頃なのでしょうか。

大学によって異なりますが、2月に受験した私立大学の繰り上げ合格が、3月の中旬から下旬にかけてとなることも珍しくありません。その理由は、国立大学の後期合格発表を確認してから、併願していた私立大学の入学を辞退するケースがあるからです。

先ほどお伝えした、上智大学などの難関私立大学でも多くの繰り上げ合格が発生しているのは、このように、国立大学を最終的な進学先として選ぶ受験生が一定数いるからと考えられます。

補欠合格から正式に合格となった際の連絡方法

それでは、補欠合格から繰り上がり、正式合格となった場合はどのようにして連絡が来るのでしょうか。大学によって異なりますが、主に以下の3つの方法があります。

  • 電話
  • 書類を郵送
  • ウェブサイトを自ら確認する

 

電話で連絡がある場合は、願書に記入した電話番号に連絡があるため、できれば携帯電話の番号を書いておいた方が良いでしょう。また大学によっては非通知で連絡をしてくる場合があるため、非通知を拒否する設定になっている場合は、設定を変更するなどして確実に電話を受けられるようにしておいてください。

書類を郵送する場合は、確実に受け取りを確認できるよう、レターパックや簡易書留などで送られてくるケースが多いです。

慶應義塾大学、立教大学、上智大学などでは、ウェブサイトに補欠合格者から繰り上がり、正式合格者となった受験生の番号を記載する方法を取っています。この場合、忘れずに受験生がサイトを確認する必要があります。

このように、大学によって通知方法が異なりますので、必ず自分で調べ、せっかくの合格通知を見逃すことがないよう気をつけてください。

繰り上げ合格の連絡が来たらどうするか考えておく

繰り上げ合格の連絡が来たら入学するのか、辞退するのかをあらかじめ考えておきましょう

多くの大学では、入学決定までに時間の猶予が最低でも数日はあります。しかし、すでに遠方の大学に通うつもりでアパートの契約を進めており、契約日がすぐ迫っているなど、迷っている暇がない場合もあるかもしれません。

たとえとても行きたい大学だったとしても、繰り上げ合格の連絡が来たのが3月下旬であれば、人によっては辞退せざるを得ない場合もあるでしょう。すでに別の大学に入学金を支払っていたり、浪人を決めて予備校に費用を支払っていたりするかもしれません。

すでに支払った合格校への入学金は返還されないため、費用的にも余分な負担がかかることになります。費用を支払うのが保護者など家族であれば、自分の意志だけでは決められないため、話し合いが必要になります。

志望校への熱意はもちろん大切ですが、「いつまでに合格の連絡が来たら入学をする」「いつ以降であれば辞退する」などを、あらかじめ考えておいてください

まとめ

本記事では、補欠合格についてお伝えしてきました。

大学入試では私立大学を中心に、近年多くの補欠合格者が出ています。正規合格者が入学を辞退した際に、得点の高い受験生から順に繰り上がり合格をするシステムになっていますが、繰り上げ合格の連絡が来るのが3月中旬あるいは下旬になってからなど、手放しでは喜べない状況が発生しているのも事実です。

もちろん、志望校に正規合格できるのが一番ですが、補欠合格についての仕組みもぜひ知っておいてください。また補欠合格から繰り上がり合格となり、大学に入学した場合もその大学に合格したことには変わりありません。何も引け目を感じることなく、安心して充実した大学生活を送ってください。

本記事が、補欠合格について興味のある方にとってお役に立てば幸いです。

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