大学受験の服装、何を着ていけばいいか迷っていませんか?この記事では、筆記試験から面接試験まで、試験の種類別に適切な服装を解説します。男女別のポイントやNGな服装まで、しっかりと確認していきましょう。
目次
大学受験の服装・基本ルール
制服?私服?多くの受験生が悩むポイントですが、実は意外とシンプルです。以下で詳しく解説していきます。
服装は直接合否に関係しない!
大学受験において、服装は合否に直接影響しません。
現役高校生はもちろん、既卒生や制服のない高校の生徒、社会人など、さまざまな立場の人が受験するからです。
実際に、大学入学共通テストでも制服・私服の指定はありません。自分が落ち着ける服装を選びましょう。
画像引用:大学入試センター|令和7年度 大学入学共通テストQ&A
制服・私服の割合はほぼ半々
スタディーサプリが行った調査によると、一般選抜を受験したときの服装は、制服と私服がほぼ半々でした。
しかし、試験の種類や地域によって割合は異なります。
【試験別の傾向】
- 共通テスト:現役生は制服での受験が多め
- 私立大学入試:私服の割合が増加
この違いには、いくつかの理由があります。
共通テストでは現役生が多く、普段から着慣れている制服を選ぶ傾向があります。
一方、私立大学では既卒生や社会人受験生も多いため、自然と私服の割合が高くなるようです。
また、試験会場の地域や、受験のために宿泊が必要かどうかでも傾向が変わってきます。
首都圏では私服が多く、地方では制服率が高い傾向にあります。
泊まりがけの受験では、制服は持ち運びに不便なため、私服を選ぶ受験生が増えるようです。
試験に集中できる服装を選ぼう!
実力を十分に発揮するためにも、当日の服装は慎重に選びましょう。
ポイントは、普段着慣れている服装です。初めて着る服より心理的な負担が少なく、平常心を保ちやすくなります。
また、服装の色も意外と大切です。
ベージュや水色などの柔らかい色は、心を落ち着かせる効果があるとされています。
【試験別】大学受験の服装・筆記試験と面接
大学受験の試験には、筆記試験と面接試験があります。
ここでは、試験の種類別に適切な服装を解説していきます。
筆記試験(大学入学共通テスト・一般選抜)制服・私服どちらでもOK
筆記試験では、制服・私服のどちらを着用しても問題ありません。
自分が集中できる服装を選びましょう。
【制服がおすすめな受験生】
- 普段から制服で勉強している
- 周りと違う服装だと緊張してしまう
- 制服を着ることで気持ちを切り替えられる
【私服がおすすめな受験生】
- リラックスした方が集中できる
- 模試で私服を着用していた
- 気温に合わせて服装を調整したい
これまでの学習時や模試での経験を参考に、最も落ち着いて試験に臨める服装を選びましょう。
面接試験:基本は制服・スーツ・ブレザー
面接試験では、第一印象も大切な要素です。
基本的には以下の3つの選択肢から、自分に合った服装を選びましょう。
- 制服
・現役生の最も無難な選択
・清潔感があり、受験生らしい印象を与えられる
- スーツ
・男女ともに好印象
・制服のない学校の生徒や既卒生におすすめ
・落ち着いた色(紺・グレー・黒)を選ぶ
- オフィスカジュアル
・スーツがない場合の代替案
・ジャケットやブレザーと濃色のパンツ・スカート
・派手な色や柄は避ける
どの服装を選ぶにしても、面接官に好印象を与えられる清潔感のある服装を心がけましょう。
【男女別】大学面接の身だしなみ
面接試験では、服装に加えて身だしなみも重要なポイントとなります。
男女で異なる注意点もありますので、それぞれの身だしなみのポイントを詳しく解説していきます。
男子
面接では第一印象が大切です。
清潔感と礼儀正しさを意識した身だしなみを心がけましょう。
- 制服での受験
・シャツは第一ボタンまでしっかり留め、ネクタイを正しく締める
・ズボンはウエストでしっかり固定
・靴下は学校指定のもの(指定がない場合は黒・紺・白)
・制服は学校の規定通りに着用
- 私服での受験
・スーツは落ち着いた色(紺・グレー・黒)を選ぶ
・シャツは白を基本に
・ネクタイはシンプルな色柄
・靴下は黒
・靴は革靴かローファー
- 身だしなみの注意点
・髪型は清潔感のある長さとスタイル
・爪は適切な長さに切る
・靴は磨いておく
・髭を剃る
女子
面接では清潔感と落ち着いた印象が重要です。
誠実さが伝わる身だしなみを心がけましょう。
- 制服での受験
・シャツは第一ボタンまで留め、リボンを正しく付ける
・スカート丈は学校規定通り
・靴下は学校指定のもの(指定がない場合は黒・紺・白)
・靴は革靴やローファー
- 私服での受験
・スーツやジャケット+スカート(膝丈)またはスラックス
・シャツは白を基本に
・スーツは落ち着いた色(紺・黒・グレー)
・ストッキングを着用
・靴は革靴やローファー
- 身だしなみの注意点
・髪型は顔周りをすっきりさせる(長髪は結ぶ)
・派手なヘアアレンジは避ける
・メイクは控えめに(ノーメイクが望ましい)
・アクセサリーは着けない
・爪は短めに切り、マニキュアは避ける
これらのポイントを押さえることで、面接官に好印象を与え、実力を発揮できる環境が整います。
【高校生・既卒生】証明写真の服装
出願時に必要な証明写真。「どんな服装で撮ればいいの?」という疑問を持つ受験生も多いでしょう。
証明写真は、受験時の本人確認や、合格後の学生証としても使用されるため、適切な服装選びが重要です。
まずは、志望校の募集要項をよく確認しましょう。
なぜなら、写真の服装について具体的な指定がある大学もあるからです。
それでは、高校生と既卒生に分けて、推奨される服装を見ていきましょう。
高校生
現役高校生の証明写真は、制服よりも私服での撮影をおすすめします。
なぜなら、この写真が合格後の学生証として4年間使用されることが多いためです。
適切な私服の選び方については、既卒生の章で解説します。
既卒生
証明写真は、フォーマルな印象の私服で撮影します。
好印象な写真を撮るため、以下のポイントを抑えましょう。
【服装のポイント】
- 白系のシャツに、黒・グレー・紺などのジャケット
- Tシャツやパーカーなどラフな服装は避ける
- 入学式用のスーツがあれば、それを着用してもOK
【身だしなみのポイント】
- 髪型は顔が隠れないようにする
- メイクはナチュラルに(ノーメイクが望ましい)
- 髪色は暗めに
- 眼鏡は試験当日と同じように
- カラーコンタクトは避ける
これらの点に気を配ることで、本人確認がスムーズに行え、かつ学生証としても違和感のない写真を撮影できます。
大学受験でNGな服装
服装は自由に選べる大学受験ですが、避けるべき服装があります。
以下で具体的なNGポイントを解説していきます。
カンニングを疑われる服装・アルファベット・地図は禁止
試験では、カンニングを疑われる可能性のある服装は絶対に避けましょう。
以下のような服装は、不正行為と誤解される可能性があります。
- アルファベットや数字が書かれた服
- 地図やグラフが印刷された服
- 計算式や化学式が入ったデザインの服
このような服装で受験すると、試験監督から注意を受けたり、最悪の場合、不正行為と判断されたりする可能性があります。
無地または極めてシンプルな柄の服装を選ぶようにしましょう。
派手な服、メイクは悪印象
受験会場では、できるだけ落ち着いた服装を心がけましょう。
以下のような服装やメイクは避けるべきです。
【避けるべき服装】
- 原色や蛍光色などの派手な色の服
- スウェットやジャージなどのカジュアルすぎる服
- 露出の多い服装
- 破れたジーンズなどダメージ加工の服
【控えめにしたい身だしなみ】
- 派手なメイク
- マニキュア・ネイル
- 派手な髪色
- 目立つアクセサリー
これらは受験生としての真剣さが伝わりにくく、悪印象を与える可能性があります。
高校生らしい清潔感のある服装を選びましょう。
快適に受験するためのポイント
試験当日は季節や気温に合わせた服装選びが重要です。
気温調節のコツや、雨天時の対策など、具体的なアドバイスをご紹介します。
温度調節できる服装を選ぼう
試験会場は、予想以上に暑かったり寒かったりすることがあります。
集中力を保つためにも、体温調節しやすい服装選びが重要です。
【おすすめの着こなし方】
- 薄手の服を何枚か重ねる
- カーディガンなど前開きの上着を活用する
- 脱ぎ着しやすいボタン・ファスナー式の服を選ぶ
試験中の温度調節のために、ひざ掛けやショール、クッションなどの使用を考えている人は注意が必要です。
これらの使用は、試験会場によってはNGとされる場合があります。
大学入学共通テストのQ&Aでも、「試験時間中に、座布団、クッション、タオル、ひざ掛け、手袋(多汗症用を含む。)の使用を希望する場合は、試験開始前に、試験監督者に申し出て許可を受けてから使用してください。」と明記されています。
引用:大学入試センター|令和7年度 大学入学共通テストQ&A
使用を希望する場合は、必ず事前に試験会場や試験監督者に確認をとりましょう。
雨天対策も忘れずに
雨の日の受験は、服装の準備がとくに重要です。
濡れた服装のまま試験を受けることになれば、集中力に影響が出てしまいます。
【雨の日の持ち物チェックリスト】
- 折りたたみ傘(コンパクトで携帯しやすいもの)
- ビニール袋(濡れた傘や靴下の収納用)
- 予備の靴下
- タオル
- バッグの防水カバー(願書等を守るため)
【服装選びのポイント】
- 乾きやすい素材の服を選ぶ
- 防水性のある靴を履く(防水のローファーなどが理想的)
- スニーカーなど歩きやすい靴を選ぶ
事前に天気予報をチェックし、雨の可能性がある場合は準備しておきましょう。また、試験会場までの所要時間にも余裕を持たせることが大切です。
まとめ:自分に合った服装で、本番で実力を発揮しよう!
今回ご紹介した大学受験の服装選びのポイントをまとめました。
- 服装は合否に直接影響しない
- 試験に集中できる服装を選ぶ
- 筆記試験は制服・私服どちらでもOK
- 面接試験は清潔感のある服装を選ぶ
- カンニングを疑われる服装は避ける
- 温度調節のできる服装を選ぶ
- 雨天対策も準備する
一番大切なのは、試験に集中できる服装を選ぶことです。
当日、服装のことで気が散らないよう、こちらの記事を参考に準備を進めておきましょう。
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