「テストまであと少し…でもどうせオレ頑張っても馬鹿だし、勉強のやる気でないわ」
「テストが返却されたけど、もうなんか成績伸びなくて辛いなあ…。勉強したくないな」
あなたはもうここまでも随分頑張ってきたけど、やる気がどうしてもでなくて苦しんでいるのでは有りませんか?テスト勉強をしても成績が伸びなかったり、頑張る意味がわからないとやる気が萎えますよね。
テストが返却されて、親や教師に怒られてしまったら、居たたまれなくてやりきれないこともありますよね。今回はそんなあなたの気持ちを説明する「マズローの欲求階層理論」についてご説明しつつ、自己承認を満たす方法をお伝えしつつ、やる気を出す方法についてお伝えします。
目次
マズローの欲求階層理論とやる気について
マズローの欲求階層理論とは、心理学者マズローによって考えられた理論で、「人は自分が持っている可能性を実現したいという『自己実現欲求』をもっていると仮定し、人間の欲求を5つの階層で説明した理論」です。マズローの欲求階層によれば、下から、「生理的欲求」、「安全の欲求」、「所属と愛の欲求」、「承認の欲求」、「自己実現の欲求」で成り立っています。1つひとつの中身を説明します。
①生理的欲求
空腹・渇き・性・呼吸など特定の身体的基盤がある欲求のことをいいます。簡単には、お腹が空いた時にご飯が食べられている、のどが渇いた時に飲み物を飲めている状態のことです。
②安全の欲求
苦痛・恐怖・不安・危険などを避けて安定を求める欲求のことをいいます。簡単には、怪我がなかったり、「なにかに襲われるんじゃないか」という恐怖感を感じずに安心して過ごせている状態のことを言います。
③所属と愛の欲求
他人との友好・愛情関係や集団への所属を求める欲求のことを言います。簡単には、自分には居場所がある、話せる友人や知り合いがいて、「自分はここにいていいんだ」と感じられる感覚のことを言います。
④承認の欲求
自己に対する高い評価や自尊心を持ちたいと思い、業績・熟練・資格・自信・独立・強さを求める欲求や他人から尊敬されたり尊重されたいと思い、評判・名声・注目・畏敬などを求める欲求のことを言います。簡単に言えば、「自分のことを認めてほしい」という感情や「自分はこのままでいいんだ」という感情が満たされている状態のことを言います。
⑤自己実現欲求
自分が潜在的に持っている可能性を実現し、行いうることすべてを果たしたいという欲求のことをいいます。簡単に言えば、「人生で本当にやりたいことを実現するため自分を磨き、能力を最大限に発揮したいという、まさに人間を人間たらしめる欲求」が満たされている状態です。
勉強に対するやる気を取り戻すためには、自尊欲求や承認欲求を満たし、自己実現欲求を持てるように工夫するとよいのです。では、承認欲求の満たし、勉強へのやる気を取り戻す方法についてお伝えします。
勉強のやる気アップ?承認欲求の満たし方
ここから承認欲求の満たし方について説明していきます。承認欲求は、「自己承認」といって「自分で自分自身を受け入れること」と、「他者承認」といって、「他者から自分を認めてもらうこと」の2種類があります。とはいえ、他者承認をしてもらえると、確かに満たされますが、そう毎回他者承認してもらえるとは限りません。そのため、自分で自分を認めていく、自己承認の仕方のコツをお伝えします。
自己承認が満たされていくことで、おのずとやるべきことをやり続けられるようになり、他者から認められる場面が増えてくるでしょう。まずは自分自身が頑張って、自分の頑張りを認めていきましょう。
①過去の自分と比べる
過去の自分と比べてできるようになったこと、たくさんあると思います。例えば、高校2年生であれば、中学校の頃に比べ、英文は格段に読めるようになったと思います。(例えば英語を習い始めた頃はアルファベットを1個1個かいて覚えていますよね。)
勉強のやる気が起きない…。と悩んでいるあなたは、中学生の頃の教科書を1回見てみてください。前に比べて少しだけ自分ができるようになったと感じられるかも知れません。過去の自分に比べ、勉強ができるようになった。だから、また少しずつ勉強をしていくことで、またできることが増えるはずだと感じられるかも知れませんし、今までちょっとずつでも頑張ってきた自分が「偉いな」と自分自身を褒めることができるかもしれません。
②出来なかったものではなく出来たことに目をむける
「あーあー今日もこれが出来なかった…」
「勉強するって決めたのにな…」
こんなふうに悩んでしまう高校生も多いかも知れません。しかし逆に、自分が出来たものに目を向けてみてください。
例えば、1日の勉強の中で「これができたな」、「これをがんばったな」と思えるものを見つけてみてください。
例えば、
「今日勉強のノルマは達成できなかったけど、数学の小テストの対策はできたな」
「今日勉強は出来なかったけど、机に座って単語はチラ見したな」
など出来たなと思えるものを数えてみてください。
勉強や仕事など何かを頑張るには、エネルギーが必要です。そのエネルギーを貯めるには、「自分はがんばったな」、「自分はなんかいい感じ」と感じ、承認欲求を満たしていく必要があります。承認欲求を満たしていくことで、自分もうちょっと頑張ろうかな?と思う気持ちが湧いてきて、また勉強を頑張ることが出来るかも知れません。なれるまでは少し恥ずかしいかも知れませんが、自分ができたな、と思えることに目を向けてみてください。
ちなみに、「出来なかったものではなく、出来たことに目を向ける」というワークをする際、最初の頃私は、「今日辛かったけど、ちゃんと15分前には会社にいったな」レベルのことしか、思いつきませんでした。しかし、毎日、できたものを数えていくうちに、「明日はもうちょっと頑張ってみよう」と希望が湧き、やる気が少しずつ回復していった気がしました。
③自己暗示をかける
自分のことを肯定的に言ってみることで、つまり自己承認をしてみることで、物事の捉え方がポジティブに考えられる可能性があります。例えば、あなたが痛恨のミスをしてしまったとしましょう。その「失敗」に対して、「自分はほんとだめだな…」と思うか、「自分は失敗してしまったけど、この経験ができて良かった。」と思うかは心の持ちようで変わります。
その場合、辛い経験や困った経験をしても、その物事への捉え方を変える時、自己暗示をかけ、「私はきっとできる」と唱え、自分の自己承認をかけていることでポジティブに物事を捉えられるかも知れません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
マズローの欲求階層理論を用いながらご説明しました。自分が頑張れない、やる気がどうしても出てこないと思う時、まずは自分が出来ているところに目を向けて自己承認を満たしてあげてください。やる気がでてこない…と感じているあなたは、それまでずっとがんばってきて、その上、自分に対して「がんばったね」とこえかけがあまりできていなくて、頑張ることに疲れてしまったのかも知れません。
それでも、やる気がでない。テスト勉強したくない等お困りの場合は良ければ弊社にご連絡ください。弊社では受験勉強等の無料相談を行っております。些細なことでもご連絡ください。
参考:廣瀨 清人・菱沼 典子・印東 桂子(2009)マズローの基本的欲求の階層図への原典からの新解釈 聖路加看護大学紀要 No.35
Maslow, A.(1954).Motivation and Personality.80-106.New York:Harper & Row.
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