マインドマップ学習法ってご存知ですか?
マインドマップとは、私達が頭の中で考えているプロセスを書き落とした表的なものです。
マインドマップを使うことで、暗記科目を記憶することが容易になったり、発想力がつくなど良いこと尽くめの学習法のようです。
今回は、どうしてマインドマップ学習法が有用かも説明しながら、マインドマップ学習法のやり方を説明していきます。
目次
マインドマップ学習法とは?
マインドマップとは、イギリスの教育家であるトニーブザンが開発した発想支援ツールで、思考整理のツールです。マインドマップを使用することで、脳の潜在能力を活かして、学習能力を高めたり、発想力をつけることができるなど様々な効果があります。
続いて、マインドマップの書き方についてお伝えします。
①無地の紙を用意する
まずは、マインドマップを手書きで書く場合、無地の紙を用意しましょう。無地の紙であれば、スペースを大きく取ることができるのでオススメです。
②用紙の中心にメインテーマをきめて書く
次にマインドマップで中心に議題にするメインテーマを決めます。例えば、歴史上の人物を覚えたいのであれば歴史上の人物を真ん中に書いたりします。それ以外にも、今週の勉強予定を決めるために、今週の勉強予定と書いてみることもオススメです。
③メインテーマから派生する言葉を書いてみる
メインテーマを決め、中央にメインテーマを書いたら、次に派生する言葉をいくつかピックアップしましょう。例えば、「今週の勉強予定がメインテーマ」であれば、「数学・国語・英語」というように科目を書き、今週やるべきことであったり単元をイメージしていく形でマインドマップをすすめるのもオススメですし、「2次対策・センター対策・私立対策」などと試験の種別別にわけるのもオススメです。
④メインテーマから派生した言葉から連想される言葉をどんどん思い浮かべる
メインテーマから派生した言葉がかけたら、その言葉から連想する言葉をどんどん書き加えていきましょう。
⑤言葉をイメージをたくさんしたら、今度は関連する言葉同士を線で結ぶ
言葉がたくさん書き込まれたら、今度は関連する言葉と言葉同士を線で結びましょう。最後に関連が強い言葉同士を結ぶ線を太い線に、関連があまりない言葉は細い線で結びましょう。
⑥最後に色をカラフルに使い、絵をかいたりしつつイメージを膨らます
最後に色をたくさん使ったり、絵を描いたりすることで、自分が言葉について考えているイメージを膨らましましょう。
完成イメージ図は以下です。
このマインドマップのメインテーマは「健康(Health)」ですが、健康から派生する言葉で、「睡眠(Sleep)」や「ストレス(Stress)」、「食事(Diet)」、「運動(Exercise)」などの言葉を思い浮かべ、それぞれの言葉からイメージする言葉や絵を書き加えながらマインドマップを作成しています。
マインドマップの科学的根拠
マインドマップの科学的根拠として、いくつか論文で報告されています。ここではなぜマインドマップを使うと覚えられやすいのか書いていきます。
①色を使うことで、視覚的リズム感が生まれ思考力や記憶力などの脳の力が引き出される。
マインドマップでは、言葉から連想される言葉を「イメージ」します。その上、色も多く使用するため、脳の思考力や記憶力等が活性化されます。また、色やイラストなどをかいていくことで、右脳も同時に使用するため、脳の活性化ができ暗記しやすいと、マインドマップの創始者であるトニーブザンさんは本に残しています。
②頭の中を整理し、新しい発想を生み出すことを助ける。
マインドマップを使うことで、右脳も左脳もバランス良く使うため、新しい発想を生み出すのではないかといくつもの研究から報告されています。マインドマップをかく時、言葉から連想されるイメージを考えます。イメージを使いながら考えるのはことに右脳を使います。その上で、言葉と言葉が関連しているか考える際には、思考力が必要であるため左脳を使います。そのため脳をバランス良く使うことができるのです。
③学習意欲が上がり、勉強に対するやる気が向上する。
実際にいくつかの研究で、子どもたちにマインドマップをつかった実践をすると、「マインドマップすごく楽しかった」と答える人が多くいます。また、「マインドマップすると色をたくさん使ったから分かりやすかった」などと答える人がいます。
色を使ったり、絵を描いたりするため、勉強しながらも、あたかも「ノートをデコる」感覚で楽しく勉強できるのかも知れません。
④脳の記憶痕跡への経路がたくさん出来、脳が活性化する。
脳は、記憶した内容を復元する(思い出す)たびに、脳細胞と脳細胞の経路が生成されます。その経路を「記憶痕跡」というのですが、脳の記憶痕跡の経路がたくさんできればできるほど、脳は活性化します。
マインドマップを使う際にも、言葉と言葉を見ながらどことどこが関連するか線を結びながら勉強します。そのため、言葉と言葉の経路をつなぐ際に、記憶を何度も復元することになり、脳細胞と脳細胞の経路が生成されます。そのため、マインドマップをやればやるほど記憶痕跡への経路がたくさんできるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?マインドマップ、かくこと自体が難しい…。と尻込みしてしまう場合もあるかも知れませんが、勉強と勉強の合間の息抜きの一環で、絵をかいたり、色をぬったりしながら楽しくかいてみると、楽しく暗記科目の勉強ができるかも知れません。
参考:K. S. Lashley,(1950)“In search of the engram”, Society of Experimental Biology Symposium 4, 454-482.
髙橋 文徳(2012)マインドマップが学習効果を高める要因の検証 尚絅学園研究紀要 B.自然科学編 第6号 11〜18
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