こんにちは。アクシブアカデミーです。
今回は、おすすめの国公立大学・教育学部をご紹介していきます。
このブログでは、
・教育学部ではどんなことを学ぶのか
・教育学部の就職事情はどうなっているのか
・受験生におすすめできる国公立大学の教育学部
についてそれぞれ順に解説していきます。
「とりあえず先生になることを目指して教育学部を見ているけど、どんなことをする学部なのかよく理解していない」
「教育学部を志望しているけど、地元以外でどの大学に教育学部があるのか知らない」
「だいたい自分のレベルはわかってきたけど、実際にどの大学を志望校にすればいいか悩んでいる」
など、進路について少しでもお困りの高校生・受験生の方はぜひご一読ください。
目次
教育学部について
それではまずはじめに、そもそも教育学部はどんな学部なのかについて解説していきます。
学習内容とそこで身につく素養、また就職先として大方どんな進路があるのかをご紹介します。
何を勉強する?
教育学部では、学校、家庭、企業の人材育成など、様々な場面での「教育」の在り方について学びます。
発達心理学、生徒指導論、教育行政など、人間の身体的、精神的な原理や、教育という文脈でのコミュニケーション、
教育のための社会制度など幅広く学んでいきます。とりわけ人間科学分野を分厚く学ぶので、心理学科が学部内に設置されていることも多いです。
なお中学校、高校の教員を目指す場合は自身の専門科目を持ち、それに対応したカリキュラムが組まれます。
またみなさん小中高で経験していると思いますが、学部4年次には教育実習に出掛けて、実際の教育現場での経験を積みます。
大学によっては附属の小中学校などで、早い年次から実践的な演習を受けることも可能です。
卒業後はどんな職業に就く?
教育学部からは、多くの学生が教職員や臨床心理士、文部科学省や国際機関など、教育に関連する職業に就きます。
ただ前提として、どの業界にも就職することは可能です。教育学部の出身だからという理由で、就職活動で低い評価を受けるということはほとんどありません。教育実習と就職活動の面接シーズンが重なったりもしますが、企業に頼んで選考を遅らせてもらえることも往々にあります。
まとめると、教育業界への就職へは圧倒的に近道の学部であり、また他の文系学生と同じように就職活動や公務員試験に臨むこともできます。
それでは教育学部はどんなことを学び、どんな進路につながるのかがわかってきたところで、
おすすめの国公立大学の教育学部を7校ご紹介!
大学・学部について
まず最初にご紹介するのは、筑波大学の人間学群です。
人間学群は、日本初の師範学校というルーツを持ち、なんと設立されたのは1872年(明治5年)という歴史の長さです。
そして人間学群は、「人間の発達や形成に関わる学問分野」を扱い、教育学類、心理学類、障害科学類から構成されています。
今回は特に教育学類に絞って解説していきます。筑波大学の人間学群、教育学類の特徴は、ただ教員を養成するというスタンスではなく、
「教育」の本質について、俯瞰的に学んでいくところでしょう。
教育学類は、様々な分野において、教育の専門家として活躍できる人材、教育において高いレベルの研究成果を世に生み出せる人材の輩出を目指しています。現に筑波大学の人間学群の学生は、例年3割以上は大学院に進学をしています。
全学的に筑波大学の研究環境が非常に充実していることに加え、学群や学類のポリシーが学生にも色濃く受け継がれています。
参考:筑波大学人間学群HP
入試について
筑波大学は入学定員が非常に少なく、人間学群の教育学類は35名(前期は20名)という募集枠です。
また筑波大学はかなりの難関ですが、全学的に選択科目にはかなり幅を持たせてもらえます。人間学群も、二次試験は必須の英語に加え、その他国語・数学・地歴・倫理・理科からの選択式となっています。そのため英語は必須ですが、もう1科目は自分の得意科目で勝負することができます。
また共通テストは理科または地歴公民は1科目でよいので、物理のみもしくは日本史のみなど科目を絞って学習した方が良いでしょう。
参考:筑波大学入試情報
大学・学部について
続いてご紹介するのは、広島大学の教育学部です。
筑波大学と同じく、教育学において非常に伝統のある学部です。
幼小中高、特別支援、生涯教育、教育学、心理学など、教育に関するほぼ全ての分野をカバーしていて、教育でどの進路を目指す学生にも対応のできる学部と言えるでしょう。実際に毎年300名ほどの教職員を世の中に輩出しています。
学部の特徴としては、日本語教育専門のコースを設けているところでしょう。
広島大学の教育学部はグローバルへの意識が高く、留学や国際学会への参加、「グローバル教員養成特定プログラム」など、多角的にグローバル人材への育成に力を注いでいます。
当コースでは高校の国語の免許が取得可能ですが、文化や語学、教育学について、海外との比較も交えながら幅広く学ぶことが可能です。また日本語教育海外実習が実施されていて、派遣先の国や大学の調査・分析、模擬授業などの事前学習を行ったのち、アメリカやアジア諸国の大学に出向いて、授業見学や教壇実習、現地の日本語学習者や日本語教員との交流を3週間ほど行います。
参考:広島大学教育学部HP
入試について
広島大学の入試科目について、前期日程の共通テストの科目は、文系は5〜6教科8科目、理系は5教科7科目です。
公民では、地歴総合と公共の組み合わせは選択不可能なので注意が必要です。
共通テストと二次試験の配点は、ほとんどの学科において1000:800となっていて、共通テストの配点が比較的高いですが二次試験もしっかり取りきる必要があります。
参考:広島大学入試情報
【不安】成績が伸びる勉強できていますか?
大学・学部について
続いてご紹介するのは、東京学芸大学です。
この大学も、初等教育、中等教育、特別支援教育、教育支援など幅広くの教職を対象に専攻が設置され、
大きく、「学校教育系」と「教育支援系」に分けてカリキュラムが組まれています。
また教育支援系がそこから多岐に分かれており、ソーシャルワークや情報教育、生涯スポーツなど、特定の目的・テーマを持って専攻することができます。
東京学芸大学の全学的な特徴としては、授業内でアクティブラーニングが多く取り入れられている点が挙げられます。
調べ学習、プレゼンテーション、ディスカッション、模擬授業など、学生主体で学習を進めていく試みが多数あります。
例えば学校教育系では、2年次の「授業観察演習」で上級生の教育実習の録画映像を見て、それをもとにグループ・ディスカッションをしたりします。
参考:東京学芸大学HP
入試について
共通テスト前期日程ではほとんどのコースで5教科、二次試験では専攻コースに対応した科目を1科目のみ実施というケースが多いです。
なお理科専攻は理科を2科目、情報教育専攻は数学が課されますので注意が必要です。
共通テストの英語のリーディング、リスニングの配点はそのまま1:1で適用される見込みです。
共通テストのボーダーはいずれの学科でも70%以上と高いため75〜80%の割合を取れるようにしたいところです。
参考:東京学芸大学入試情報
大学・学部について
続いてご紹介するのは、愛知教育大学です。
東海地区の教員志望の強い学生が集まり、毎年非常に数多くの教職員を輩出していることで有名です。
2022年の大学別の教員就職者数では、小学校は309名、中学校は130名で、それぞれ全国で1番目、3番目に多い数字です。
1年次から4年次まで継続的に参加できる「学校体験活動」や、教員採用試験に向けての小論文や面接対策など、
カリキュラムも充実しています。
愛知教育大学のユニークな取組みとして、カンボジアでの食育活動や、AUE学生チャレンジ・プログラムが挙げられます。
前者は、2014年から始まった取組みで、カンボジアの教育省や国立研究所との連携のもと、カンボジアの子供たちの発育調査と食育活動を行なっています。後者は、学生が将来社会のリーダーとして活躍することを願って、大学の活性化または地域交流・国際交流をはじめ、自由にプロジェクトを企画・運営できる制度です。採択されれば補助金や教員・事務職員のサポートも要請でき、学生主体で運営を進めていくことができます。
参考:愛知教育大学HP
入試について
愛知教育大学は、共通テスト前期日程ではいずれも6教科、二次試験では専攻コースと対応した1科目と小論文が課されています。
学科によって共通テストで使用できる科目は決められているため、募集要項を確認しましょう。
共通テスト、個別試験の専攻科目、小論文との配点比率は、それぞれ950:400:100となっています。
共通テストと二次試験の専攻科目の出来が非常に重要になってきます。なお後期日程では面接が実施されています。
参考:愛知教育大学入試情報
大学・学部について
続いてご紹介するのは、大阪教育大学です。
この大学も愛知教育大学と同様、毎年数多くの教職者を輩出していることで有名で、
全国の大学における就職者数では第1位(「大学ランキング2020」朝日新聞出版)となっています。
大阪教育大学は現場主義を徹底していて、1年次から4年次まで、学校インターンシップや教育実習を段階的に設定して、教員としての実践的指導力を養います。2年次から始まる学校インターンシップでは、専門科目の授業の準備や学級行事のお手伝いなど、教育実習を前に早い段階で現場のリアルを経験することができます。また電子ポートフォリオが導入されていて、自分の学びの記録をいつでもわかりやすく把握でき、新しい目標・課題設定に役立てられるようになっています。
参考:大阪教育大学HP
入試について
大阪教育大学の二次試験は、前期日程では小論文、面接または専攻科目1科目が課されています。
共通テストを課す推薦方式では、面接が実施されます。なお英語教育学科では、共通テストの英語では、400点と非常に高い割合になっています。共通テストと二次試験の割合は、950:300(〜600)となっているため二次試験もしっかり取りきりましょう。
参考:大阪教育大学入試情報
大学・学部について
続いてご紹介するのは、北海道教育大学です。
2021(令和3)年3月卒業者のうち教員就職者数は北海道・東北地区において、1位の実績を誇ります(国立教員養成大学、教員養成課程がある国立大学のうち)。
北海道における教員養成の中心的な役割を担っており、充実したカリキュラムにより、熱意あふれる大学教員たちが教師への道を切り拓く学生を強力にバックアップしてくれます。
また、新しい教育課題に対応する専攻を充実した札幌校、各教科教育専攻の内容の改善・充実を図った旭川校、地域に結びついた小学校教育の実践力形成を中心とした釧路校の3つのキャンパスで展開し、各キャンパスごとに、特色のある力リキュラムを用意しています。
参考:北海道教育大学HP
入試について
北海道教育大学は、共通テスト前期日程ではいずれも6教科、二次試験では専攻コースと対応した2科目が課されています。
学科によって共通テストで使用できる科目は決められているため、募集要項を確認しましょう。
共通テスト、個別試験の専攻科目の配点比率は、それぞれ950:400となっており、共通テストの出来が非常に重要になってきます。
なお芸術や保健体育の学科では面接や実技試験が課せられます。
参考:北海道教育大学入試情報
続いてご紹介するのは、福岡教育大学です。
この大学の教員養成学部では、卒業時に教育職員免許状を取得できる単位を修得している必要があることから、
教育職員免許法に定められた科目を充足するため、他の学部に比べて必修科目が多くなっています。
初等教育教員養成課程ではおよそ28人で1クラス(幼児教育選修では15人で1クラス)、中等教育教員養成課程では免許教科ごとの専攻のまとまりで1クラス、特別支援教育教員養成課程では6人で1クラスを編成します。
このような学修集団に対してガイダンスをしたり、個々の学生に個別に指導したり、個々の学生からの相談に応じたりするため、複数の教員がチームで対応します。
参考:福岡教育大学HP
入試について
福岡教育大学は、他の教育大学と同様に共通テスト前期日程ではいずれも6教科、二次試験では専攻コースと対応した1科目と小論文または面接が課されています。
学科によって共通テストで使用できる科目は決められているため、募集要項を確認しましょう。
共通テスト、個別試験の専攻科目の配点比率は、それぞれ1000:325〜510となっており、共通テストの出来が非常に重要になってきますが、学科によっては二次試験もしっかり取らなければなりません。
また芸術や保健体育の学科では小論文だけでなく面接や実技試験が課せられます。
参考:福岡教育大学入試情報
まとめ
いかがでしたか。
中高の免許をはじめ、教職を目指したいという方は、他大学の他の学部も調べておきましょう。
また教育学部間でも、取得できる免許や実習の体制にそれぞれ違いがあります。
各大学の発信している情報を積極的に収集して、自分にとってベストの1校を選べるようにしましょう。
なお、以下の記事ではおすすめの私立大学・教育学部についてまとめております。ぜひご一読ください。
国公立は併願不可!!大学選びは慎重に
国公立は基本的に同じ日程での併願を行うことはできません。
前期・中期・後期の合計3回しか受験することができないため、出願する大学は慎重に選ぶ必要があります。
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