こんにちは。アクシブアカデミーです。今回は、おすすめの私立大学・法学部をご紹介していきます。
このブログでは、
・法学部ではどんなことを学ぶのか
・法学部の就職事情はどうなっているのか
・受験生におすすめできる私立大学の法学部
についてそれぞれ順に解説していきます。
「文系だしとりあえず法学部を見ているけど、どんな学部なのかイマイチ想像がついていない」「受験を意識し始めたばかりで、そもそも全国にどんな大学があるか知らない」「だいたい自分のレベルはわかってきたけど、実際にどの大学を志望校にすればいいか悩んでいる」など、進路について少しでもお困りの高校生・受験生の方はぜひご一読ください。
こちらもおススメ:【大学受験】法学部を学べる大学一覧
目次
法学部について
それではまず最初に、そもそも法学部はどんな学部なのかについて解説していきます。学習内容とそこで身につく素養、また就職先として大方どんな進路があるのかをご紹介します。
何を勉強する?
法学部では、主に法律分野と政治分野について学ぶことが多いです。また多くの大学では法律学科と政治学科とすでに受験の時点で分かれて選考されます。なので法学部を受ける場合は、どんな学科が存在していて、それぞれの学習内容やゼミナール、キャリア支援などについて一度確認しておきましょう。
まず法律分野では、憲法、民法、刑法などを中心に、そもそもどんな法律が存在し、どう運用・解釈されているのか、あるいは現代社会の問題を解決するためにどんな法律を作ればいいのかなどについて学習していきます。ルールを正しく運用・作成するため、またそれについて議論し合うためのハイレベルな論理的思考力が鍛えられます。
一方政治分野では、国や自治体などの組織、または社会の制度から、現代社会の諸問題、またそれらを解決するための現行の政策について学んでいきます。人々の暮らしを支えるため、まずどんな問題が社会に存在していて、限られた資源の中で行政としてどのようにアプローチしていけばいいのかを考え、その中で情報を正しく読み取る力、議論や合意形成に必要なコミュニケーション力など、問題解決に必要な幅広いスキルを身につけられます。
法律・政治いずれも、生活やビジネスの諸問題について、問題の発見から解決(ルール作りや政策)までに向けて、議論の仕方なども含めて学べる学問です。身に付ける知識は違えど、本質的にはかなり近しい学問同士と言えるでしょう。
どんなところに就職する?
以上のような知見やスキルをもって、法学部生はどのような職業に就くのでしょう。結論、法学部からはどの業界にも就職できます。割合としては、民間就職が最も多く、次いで公務員、法科大学院(法曹界)と続いていきます。
法曹界
まず法学部といえば、弁護士、検察官、裁判官などの法曹界への就職です。民間や公務員への就職と比べて割合が高いわけではないですが、法曹界を目指すにあたって法学部での学習は絶対条件になってきます。法曹界を目指す学生は、法学部の上の「法科大学院」で学習を継続し、司法試験の合格を経て就職へと結びつきます。なお法科大学院は、全ての大学に設置されているわけではありません。通常では法学部4年、法科大学院2年の計6年間を要しますが、最近では国公立・私立ともに優秀学生を対象として、通算5年間での法科大学院までの卒業を可能にするコースも設置されています。
公務員
法学部からは、官公庁やその他国家公務員、地方公務員などに就職人も多く見受けられます。法制度や行政の仕組みなど法学部で学べる知見は、就職後そのまま役立てることができます。なお公務員試験には、法律や政治についての問題が数多く出題されるので、学部の勉強をしっかり積んでおけば就職活動の段階でもやや有利と言えるでしょう。
民間企業
法律や政治について学べる手前、法曹界や公務員に就職することも多い法学部ですが、結局のところほとんどの大学で就職先の割合としていちばん高くなっているのは民間企業です。民間の文系就職にあたって、大学でどの学問を学んできたかについては全く重要視されません。業界、職種問わずどんな会社を受ける上でも、法学部ゆえに優遇、あるいは冷遇されるといったことはめったにないでしょう。なお入社後、法学部出身だから法律関係の部署に配属させられるといったことも稀です。ただ逆に法律関係への職種を希望する場合、(株)パナソニックなどの一部の企業では、新卒から法律系職種への配属を確約のもと選考を受けることもできます。
それでは法学部はどんなことを学び、どんな就職につながるのかを一通り解説させていただいたところで、おすすめの私立大学の法学部を6校ご紹介していきます。
慶應義塾大学 法学部
参考:慶應義塾大学法学部HP
まず最初にご紹介するのは、慶應義塾大学の法学部です。司法試験関係の実績が強く、2019年予備試験の合格者数では東京大学に次いで48人を記録して全国2位、法科大学院の司法試験合格者数では152人で全国トップです。学部自体はもちろん、その上の法科大学院もかなりの伝統と実績を誇っていますので、本気で法曹界を目指す人たちが全国から集まるような環境と言えます。
また国内の法学部の中では語学力の強化にかなり力を入れていて、インテンシブコースでは週4回授業を組み込めたり、また3年生や4年生になっても外国語の講座を継続して受講、また第3外国語へのチャレンジも可能となっているようです。グローバル企業や外交官を目指すような方はもちろん、国内の地方自治体レベルでも諸外国との連携等で外国語に触れる機会はありますから、外国語習得の機会が充実しているのは多くの学生にとって大変有益でしょう。
中央大学 法学部
参考:中央大学法学部HP
続いてご紹介するのは、中央大学です。法学部が当大学の看板学部であるとご存知の方も多いでしょう。現に偏差値も、MARCHの中では一際高くなっています。そして司法試験の実績も圧倒的です。2019年予備試験の合格者数は全国第3位の39人、法科大学院の司法試験合格者数では109人で全国第4位です。
中央大学法学部のユニークな支援制度として、「やる気応援奨学金」というものがあります。自身の将来を真剣に考え、夢の実現のためのやる気とそれに基づいた行動計画をもって、面接などの審査を得て獲得できます。海外での語学研修やインターンシップなど、積極的な活動を志す学生にとっては非常にありがたい制度でしょう。
そして法学部はこれまで東京都心から離れた多摩キャンパスに拠点を置いていましたが、2023年度より文京区の新キャンパスに移転することが決まりました。都心の学生生活に憧れる方々にとっては朗報でしょう。なおそれに伴って学部の人気も上がり、入試の難易度も高まるとの予想がされています。私立なので果敢にチャレンジしてほしいとは思いますが、難化することはある程度念頭に置いて受験本番に備えましょう。
同志社大学 法学部
参考:同志社大学法学部HP
続いてご紹介するのは、同志社大学の法学部です。西日本の私立大学・法学部で最難関の学部になります。そんな同志社大学の法学部も、ユニークな取組みをされている学部の1つです。
それは、法学部独自のインターンシッププログラムである「リーガル・フィールドワーク」です。担当教員と企業の方による個別指導のもと、企業の法務・知的財産部門に特化した体験を受けられます。現場で生まれる法務関連の課題や疑問に触れ、それらの解決と知識と定着をはかります。研修先は超大手電機メーカーや出版社などに実績があり、学生も知っているような有名企業での法務部内でのミーティングや契約書の審査・作成などに携わることができるので、モチベーション高く取り組めることでしょう。
創価大学 法学部
参考:創価大学法学部HP
続いてご紹介するのは、創価大学の法学部です。
中堅大学ながら、国家試験での実績が強いのが当学部の特徴です。中でも司法試験関係の実績がめざましく、法科大学院の司法試験合格者数では全国17番目にあたる16人で、合格率は24.6%とこちらは2ケタ以上の合格者を出した私立大学では、慶應、早稲田、中央に次いで4番目の数字です。創価大学法学部は旧司法試験時代の1期生から毎年合格者を輩出している伝統があり、司法試験対策としても、法曹界で活躍する卒業生、「創大法曹会」のメンバーがチューターとして直接サポートする制度などがあります。
また学部全体でグローバルへの意識が強く、「国際平和・外交コース」の設置や、バッキンガム大学とのダブルディグリー制など、学部独自のカリキュラム、留学プログラムが非常に充実しています。就職でも、外交官専門職や国際協力機構(JICA)、また外資系コンサルティング企業などに複数の合格者・内定者を出すなど華々しい実績を残しています。
日本大学 法学部
参考:日本大学法学部HP
続いて、日本大学の法学部をご紹介します。規模が大きいことで知られる日本大学ですが、法学部はその規模感を活かし、5つもの学科(法律学科、政治経済学科、新聞学科、経営法学科、公共政策学科)が設立されています。
特に他では見かけないのが新聞学科です。この新聞学科では、ジャーナリズム分野だけではなく、広告ビジネスの分野、音楽や映画などのコンテンツ制作の分野、IT・通信などのネットメディアの分野、雑誌や書籍などの出版分野と、クリエイティブも含めた非常幅広い専門領域を学ぶことができます。
【不安】成績が伸びる勉強できていますか?
立命館大学 法学部
参考:立命館大学法学部HP
最後にご紹介するのは、立命館大学の法学部です。当大学は京都、大阪、滋賀に3つの大きなキャンパスを構えていますが、法学部は京都のメインキャンパスに位置しています。
立命館大学の法学部は、2年生時の取組みが活発なのが特徴といえます。当学部は入学時に学科が決まっているわけではなく、2年進級時に、「法政展開」、「司法特修」、「公務行政特修」と3つのルートに自身の希望で分かれます。
法政展開では、法学、政治学分野から特定分野を専攻として選び、2年次以降集中的に学んでいきます。
司法特修では、法律のスペシャリストになるためのカリキュラムが設定されています。司法特修コース独自の小集団授業や、学生が主体となって模擬裁判を行う「法曹フィールドワーク演習」、また現役弁護士指導のもと学生が得た法的知識を実践的に検証できるインターンシップ科目、「法務演習」などが組まれています。
公務行政特修は、公務員としての就職を志望する学生や、公共政策を専門とする大学院への進学を目指す学生向けのコースです。こちらのコースでは、例えばキャリア支援のとして、公務員試験合格に向けての基礎的な実力を養成する「公務行政学演習」と「公務行政法演習」を受講できます。また学内での取組みのみならず、市役所等で公共のお仕事を体験できるインターンシップ科目も組まれています。
これらすべて2年生で履修できるプログラムです。普通の大学であれば、3年生以降、ゼミ活動を中心にアクティブラーニング科目や産学連携のプログラムが本格化しますが、下級生のうちから学部主催で、実践や現場感を意識した取組みが多数用意されているのは、学生にとって非常にありがたいことといえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。冒頭で申し上げたように、法学部は弁護士や裁判官など法曹界を志す学生以外も多くの学びを吸収できる学部です。また上記で紹介したように同じ法学部でも4年間の過ごし方は大なり小なり異なってきますので、ご自身の志向の合わせて比較検討していきましょう。
また以下では国公立大学の法学部についてもいくつかピックアップしてご紹介しています。ぜひご一読ください。
https://axiv-blog.com/2020/07/09/national-law/
私立大学の入試形式は多様!!志望校選びで結果が決まる
私立大学は大学や学部によってかなり入試形式に差があります。受ける必要がある科目や特定の科目だけ配点が高いなど、様々な入試形式が実施されています。
・3教科の均等配点で受験
・英語だけ配点が2倍で高くなっている
・2科目だけでの受験が可能 etc
このような入試形式の差があるため、志望する学部や得意科目に合わせた志望校選びをすることで合格率を上げていくことも重要となります。アクシブアカデミーでは、1:1の個別授業+志望校選びや出願時のサポートなど、総合的な受験サポートを実施しています。
・一人ひとり合わせた学習計画
・推薦入試での志望理由書を添削指導
・受験の願書提出サポート
・夢や目標に合わせた受験校提案
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