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共通テスト国語の対策と問題傾向・時間配分まで徹底解説!


センター試験時代の国語は、他の科目よりも得点が安定しやすい科目でした。一方で、高得点を狙うと対策方法が難しいのも国語の特徴になります。今回は、共通テスト国語の対策と問題傾向や時間配分について説明をしていきます。成果がでるまでに時間のかかる科目なので、スケジュール管理が重要です。

大学入学共通テスト 国語の問題の難易度と出題傾向

センター試験に比べると共通テストは、難易度が高くなると言われていました。特に国語は、出題傾向や難易度の変化に注目をしていた受験生も多かったと思います。ここでは、2021年度の共通テスト国語の難易度と出題傾向について説明をしていきます。過去の出題傾向を知ることも受験対策において重要なことなので、参考にしてください。

【共通テスト国語の難易度】

2021年度の共通テストは、センター試験よりも難しくなると言われていました。実際の結果を2020年度のセンター試験と比較してみます。

  • 2020年度センター試験の平均点 119.3点
  • 2021年度共通テストの平均点 117.5点

得点だけを見ると若干平均点が下がってますが、受験生が思っていたほどの難化ではなかったというのが現実のようです。出題形式に大きな変更がなかったことも影響していることが考えられます。国語の出題範囲である「現代文」「古文」「漢文」の得点率や平均点を見ると、古文が難しくなっている印象があります。古文や漢文は高得点を狙うためにも充分な対策をオススメします

【共通テスト国語の出題傾向】

国語は、2021年の共通テストを見る限り今後も大きな大問の出題傾向は変わらない可能性もあります。基本的に現代文・古文・漢文の構成です。センター試験は主に基礎力を中心に意識した出題傾向でしたが、共通テストは基本に加えて「読解力」「思考力」「主体性」を求める内容になっています。

共通テスト 国語の出題内容と配点

2021年度共通テスト国語の全体的な出題傾向や難易度がわかったところで、少し細かく出題内容や配点にも注目していきます。

  • 第1問 現代文(論理的文章)
    • 配点 50点 平均点 35.0点

評論文は、内容や出題を見ると難関大学を目指す受験生にとっては、平均レベルの出題内容だったと思います。問1~問4までは、センター試験と似た出題傾向です。問5は、別の資料を利用した出題になっていました。この問題は複数の文章を正確に理解する必要がある新しいスタイルの問題です。

  • 第2問 現代文(文学的文章)
    • 配点 50点 平均点 35.2点

文学的文章は、小説が出題されました。文章の難易度は、第1問とさほど変わらない難易度になっています。問6で新しい傾向の出題がありました。本文に対する批評文を読んで出題に答える内容ですが、これまで以上の読解力や正確な解釈が必要になります

  • 第3問 古文
    • 配点 50点 平均点 27.3点

2021年度の共通テストで得点に差が出るのが古文でした。本文そのものは決して長文ではありませんが、現代訳の段階で基本的な学力と応用力が必要になったようです。古文においても現代文同様の出題傾向が見られます。センター試験は知識量が得点につながりましたが、現代訳や解釈を問われる内容になっています

  • 第4問 漢文
    • 配点 50点 平均点 36.6点

センター試験時代から漢文は比較的得点が取りやすく、知識で得点ができる内容です。基礎学力が身についていれば対応可能な問題になります。問3でやや難解な出題もありましたが、内容を正確に理解できる学力があれば決して難しい問題ではないようです

共通テスト 国語の対策

2021年度共通テストをもとに国語の対策を考えていきます。国語の具体的な対策を説明する前に国語が苦手な受験生は特に意識してほしいことがあります。国語は大きく分類すると「現代文」「古文」「漢文」にわけることができます。共通テストで得点を少しでも取るには、古文と漢文の基礎学力を向上させる必要があります。

国語は学習成果が出にくい科目ですが、古文・漢文に限れば知識量で得点できる問題も出題されます。苦手意識のある人も積極的に対策することをオススメします。

国語 大問別の対策と勉強方法

  • 大問1、大問2 現代文

現代文の勉強方法でとにかく多くの文章を読むことを重視する受験生もいますが、多くの文章を読んでも正しく読むことができていないケースが多いようです。国語が苦手な人の多くは、多くの文章を読むことが勉強だと勘違いしています。読書は多くのメリットがありますが、大学受験の対策にはコツがあります。

実際に多くの問題を解くことが学力向上につながるはずです。評論文と小説では、問題の解き方が異なります。現代文の対策で重要なポイントは、早く正確に内容を理解できる読解力と要点をまとめられる理論的な力が必要です。特に共通テストの問題は複数の文章が登場するので効率よく解くテクニックを身につけることをオススメします。選択肢の正解だけに目を向けてしまいがちですが、必ず他の選択肢の存在意味にも注目してください。キーワードや文法的なことも含めてじっくり時間をかけて対策をとるのが理想です。

  • 大問3 古文

古文でも複数の資料を用いた出題がありましたが、基本的な対策はセンター試験と同じです。単語や文法の基礎的な学力を早い段階で身につける必要があります。実際の問題を解くのは、単語と文法の知識量がある程度のところまで終わってからが理想です。共通テストは、センター試験よりも現代語訳が正確にできることが求められます。基本的な学習方法は、文法や単語を意識した現代語訳ができるようにすることをオススメします。そのためにもできるだけ早い段階から対策を開始することが重要です。

  • 大問4 漢文

2021年度の共通テストを見るかぎり、複数資料というスタイルはセンター試験と異なる出題形式ですが、問題の難易度は決して高くありませんでした。今後はどのようになるかはわかりませんが、センター試験のときも比較的得点率の高い分野なので、確実に得点できるような対策が必要になります。安定して得点できる力をつけるためには、基本的な学力を身につけることです。後回しではなく早い時期からの対策をオススメします。

国語全体で重要なこと

国語は学習成果が出にくい科目であると同時になんとなく得点できてしまう受験生が多いのも特徴です。実際の受験対策も他の科目より少ない時間数という人が多いのではないでしょうか?共通テストでは、現代文・古文・漢文のそれぞれで新しい傾向の出題形式がみられました。今後は更に読解力や要約力も求められるので、対策にも力をいれたいところです。

国語の時間配分

国語の試験時間は80分ですが、問題量を考えると決してゆとりのある時間ではありません。特にひとつの大問に複数の文章が用意されていることを考えるとじっくり読んでいる時間はないと考えるのが妥当です。時間的なゆとりを持つためには、長文を読む時間と問題にかける時間を短くする必要があります。単純に考えても大問1つにつき20分と考えると厳しいのがわかると思います。

  • オススメの時間配分と対策方法
    • 現代文 25分・20分
    • 古文 20分
    • 漢文 15分

現代文は大問で2題出題されますが、25分と20分を目安にすることをオススメします。評論文と小説で得意な方を短時間という考え方もひとつの方法です。一般的に評論文は読解が難しいケースも考えられますので、演習問題を解いた感覚で現代文の時間配分を考えてても良いと思います

漢文は今後難しくなることもありますが、これまでのセンター試験の内容を見る限りもっとも得点が容易なことが予想できます。従って15分を目標にします。難関大学を目指す受験生は、古文がもっとも重要になります。これまでよりも現代訳や内容の把握に時間がかかると厳しくなるので、事前準備が必要です。

国語のオススメの解く順番は?

国語に限らず問題を解く順番は、大問1から順に解いていくのが理想的な解き方です。これは、共通テストがマークシート方式を採用しているのが主な理由になります。マークシート方式で一番注意したいのが、マークミスです。途中で気がついてもタイムロスにつながりますし、冷静に問題を解けなくなる危険性もあります。その中でも現代文の評論文と小説のように得意不得意がある場合は、得意な分野から解くことをオススメします。もちろん、マークミスに充分注意をする必要があります。

また、得点のしやすい古文・漢文から解くのは、国語が苦手な受験生にオススメです。特に理系の受験生に多いようですが、高得点を狙う方法ではありません。国語が苦手な人は古文・漢文からで、得点を安定させたいのであれば得意分野からがオススメになります。高得点を考えている受験生は順番に解ける実力を身につけてください。

共通テスト 国語の目標点数

共通テスト国語の目標点数は大学によって異なるのはもちろんですが、難関私立大学や難関国立大学となるとかなりの得点が必要になります。2021年度共通テストの国語は117.5点が平均でした。一般的に平均点は60%程度と考えられていますから大きな差はないようです。

私立大学の「上智大」「東京理科大」「明治大」「青山学院大」「立教大」「法政大」「中央大」「関西学院大」「関西大」「同志社大」「立命館大」を目指すのであれば、80%~85%を目標にする必要があります。国立の「東京大」「京都大」「北海道大」「東北大」「名古屋大」「大阪大」「九州大」や私立の「早稲田大」「慶應大」を目指すのであれば、90%以上が必要です。

  • 国語が得意な受験生 180点以上
  • 国語が苦手な受験生 160点以上

大学入学共通テスト国語で9割を目指す!オススメの問題集と参考書!

国語は一定の得点は期待できますが、90%となるとかなり難しくなります。ここでは、最終的に90%としていますが、基本レベルからの向上を考えたオススメ問題集と参考書を紹介していきます。

【現代文のオススメ問題集と参考書】

  • 現代文キーワード読解

決して新しい参考書ではないですが、共通テストの現代文攻略にはオススメの1冊になります。長文読解に必要な単語を掲載しているので、役立つはずです。

  • マーク式基礎問題集現代文

河合出版の定番問題集です。マーク式の入試に慣れる意味でもオススメできます。90%の得点は難しいですが、基礎といっても大学受験レベルの基礎なので土台つくりに最適です。

  • 共通テスト過去問研究

数学社の赤本シリーズです。過去問題の代表的な問題集ですが、多くの問題に慣れるという意味でもオススメになります。

【古文のオススメ問題集と参考書】

  • Key&Point古文単語330三訂版 わかる・読める・解ける

いいずな書店の古文単語用の参考書です。古文の単語を深くまで理解できる丁寧な解説がオススメの理由になります。

  • ステップアップノート30古典文法基礎ドリル

古文の基礎から学べる河合出版の人気参考書です。「ステップアップノート30古典文法トレーニング」は、応用編になるので継続して取り組むことをオススメします。

【漢文のオススメ問題集と参考書】

  • 基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版

旺文社の基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版は、漢文が苦手な受験生向けなのであくまでも基礎学力の定着に利用してください。

  • 漢文ヤマのヤマ

学研プラス出版の参考書です。漢文で効率よく高得点を狙いたい受験生にオススメの1冊です。漢文は知識量と問題実践が一番効率の良い対策方法になります。

  • 共通テスト過去問研究 国語

現代文でも紹介をした共通テスト用の過去問題研究です。漢文は基本的な知識と実戦経験で高得点が期待できる分野なので、できるだけ多くの問題に触れることをオススメします。

 

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国公立大学おすすめのコース

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