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共通テスト現代社会の対策と問題傾向・時間配分まで徹底解説!


共通テストの社会は、地理歴史と公民に分類されています。現代社会は公民に分類されていて、公民分野ではもっとも受験者数が多い科目です。今回は、共通テスト現代社会の対策と問題傾向について説明をしていきます。現代社会を選択する受験生は、この記事を読んで受験対策に役立ててください。

共通テスト 現代社会の問題の難易度と出題傾向

大学入試というとどうしても英語・国語・数学が情報の中心になってしまいます。特に現代社会は、社会の中でも決して中心という位置づけではありません。共通テストはセンター試験と大きく変わる科目もありますが、現代社会は明確にその違いが出しやすい科目です。受験生は慎重に情報を整理する必要があります。

【共通テスト現代社会の難易度】

  • 2020年度センター試験の平均点 57.3点
  • 2021年度共通テストの平均点 58.4点

平均点だけで判断をするのであれば、例年とさほど変化がなかったというのが本音です。これは、受験生の対策ができていたという考え方もできます。一方で、社会の中でも平均点が低めに出ている点も注目したい部分です。今後の情報にも注意をすることをオススメします。

【共通テスト現代社会の出題傾向】

共通テスト現代社会の出題傾向は、センター試験時代のスタイルと新しい形式が平均的に構成された印象があります。出題分野は、広い範囲がまんべんなく出題されています。教科書を中心にした対策が必要なセンター試験らしさと思考力・読解力・判断力を求める共通テストの特徴が出ている内容になりました。

共通テスト 現代社会の出題内容と配点

2021年度共通テスト現代社会の全体的な出題傾向や難易度がわかったところで、少し細かく出題内容や配点にも注目していきます。

  • 第1問 民主主義の原理と統治機構
    • 配点 26点 平均点 15.5点

第1問は、小問8問のうちセンター試験スタイルが4問と共通テストスタイルが4問という特徴的な問題になりました。センター試験スタイルの問題は正誤判断をする問題で、教科書で充分対応可能な内容でした。残りの4問は、読解力・思考力・判断力を必要とする共通テストらしい内容です。

  • 第2問 持続可能な開発と政治的意志決定
    • 配点 16点 平均点 8.2点

第2問でもセンター試験スタイルと共通テストスタイルの出題傾向がバランス良く出題されています。細かい知識が必要な問題ですが、教科書を熟読していれば対応できる問題です。共通テストスタイルの問題は、情報の多さと内容の難しさが特徴の問題です。問題の水準は標準レベルですが、読解力を求める内容は共通テストの特徴になります。

  • 第3問 市場経済と政府の役割
    • 配点 27点 平均点 14.5点

知識問題4問と新形式問題が4問の内容でした。知識問題は、教科書を中心にした受験対策で充分対応できる基本レベルの問題です。新形式の問題は知識と図を組み合わせて解答に結びつける能力を求められる内容なので、苦戦をした受験生もいたと思います。

  • 第4問 現代社会と青年
    • 配点 19点 平均点 9.1点

問題の内容的には教科書の内容を理解していれば解ける水準です。出題形式が新形式になっているので、知識だけではなく文章を読み取る力も必要になっています。共通テストでは、国語力の必要性が重要になっています。特に表や図から正確に読み取る力が特徴になっているので、今後も合否をわけるポイントになることが予想できます。

  • 第5問 高齢化と地域社会
    • 配点 12点 平均点 8.4点

問題の水準こそ難しくはありませんが、出題形式が問題を難しくしている傾向がわかります。最後の大問だけに時間の使い方が難しい位置づけになっています。共通テストは、多くの科目で会話文を用いた出題が見られます。同時に図や表を読み取る力も求められるので、予想以上に時間を要することが予想できます。

共通テスト 現代社会の対策

共通テスト現代社会の対策は、知識に加えて資料や図を読み取る力と理論的な思考力をつける必要があります。出題範囲も広いので計画的な受験対策が重要です。基本的な知識は教科書を中心に対策できますが、思考力を向上させるには資料や図などを様々な角度から見る習慣をつける必要があります。

受験対策で失敗する理由のひとつにインプットとアウトプットのバランスの悪さがあります。知識を蓄えても利用方法を覚えなければ共通テストで高得点を狙うのは難しくなります。ここでは、共通テスト現代社会の対策を大問別に注目していきます。基本的な対策は変わりませんが、センター試験よりも工夫が必要です。

現代社会 大問別の対策と勉強方法

  • 第1問 民主主義の原理と統治機構

基本知識を問う問題に関しては、これまで通り教科書を主体にした受験対策で充分に対応できます。問題になるのは思考力と判断力を試す問題です。思考力や判断力を養うには、多くの資料や問題に触れることが重要です。情報量が多いので焦ると冷静な判断はできませんので注意が必要になります。

  • 第2問 持続可能な開発と政治的意志決定

第2問もセンター試験で出題された形式と新スタイルの問題がバランス良く出題されています。決して易しい問題ではありませんが、知識問題は教科書の水準です。新スタイルの問題は、情報量の多さを正確に読み取る「読解力」を必要とする内容になっています。内容が複雑なので国語が苦手な受験生は注意が必要です。

  • 第3問 市場経済と政府の役割

第3問も知識を問う基本的な出題と、様々な力を必要とする出題になっています。この問題は、図や表と知識を結びつける必要があるのが特徴です。知識を増やすのは大切なポイントですが、何よりも関連事項との結びつけが正確にできる学力が必要になります。常に自分自身に問いかけるような受験対策も有効です。

  • 第4問 現代社会と青年

出題内容はセンター試験とは違う内容でしたが、決して難しい問題ではありません。教科書を使った確実な知識がポイントになるはずです。問題の内容は難しくありませんが、会話文や表を読み取る部分で苦戦をした受験生もいるかもしれません。この出題形は、今後も出題される可能性があります。

  • 第5問 高齢化と地域社会

第5問は小問3問のうち1問がセンタースタイルで2問が新スタイルの問題でした。センター試験スタイルの問題は、図表問題ですが決して難しくありません。後半2問は資料を読み取る力が必要なうえに、知識があることが必要になります。さらに全体的に見て後半の問題なだけに時間配分にも注意が必要です。

現代社会の勉強方法

共通テストの現代社会は、思考力や判断力に加え読解力を必要とする出題形式になっています。図表や会話文も多いので、事前に慣れる必要があります。新形式になっているといっても土台になる部分は、教科書にある基礎知識です。基礎知識をどのように利用できるかが目標点への近道になります

現代社会の時間配分

共通テストの現代社会は、センター試験よりも時間の使い方に工夫が必要になります。特に図や表を用いた出題に対する準備が重要です。問題の難易度は平均的なレベルと判断できる内容ですが、問題文そのものにクセがあるので慣れていないと予想以上に時間がたりなくなる危険性があります。

基礎知識を暗記だけで終わらせずに図表問題で、利用できるように結びつけられる習慣をつけることが重要になります。同時に資料を読み取る力もつけることをオススメします。時間配分に関しては、過去問題や問題集で慣れるのが理想です。時間が足りなくなって実力を発揮できないのは準備不足が原因なので、充分な対策が必要になります。

現代社会 オススメの解く順番は?

共通テストの現代社会を解く順番に、オススメの方法はありません。すべての問題でセンター形式と新形式の出題傾向がバランス良く見られるので正攻法が理想です。もちろん、受験生によって得意不得意があると思いますので、解き方や順番に工夫をすることを否定はしません。

共通テストの現代社会は、解く順番を変えるメリットとデメリットを考えるとデメリットの方が大きいと考えられます。マークシート方式という時点で解く順番を変えるデメリットにつながりますし、他の教科ほど出題形式と内容にメリットが見つかりません。問題を解く順番の工夫を考えるよりも、できるだけ多くの基礎知識を図表問題で活かせるように類題を解くことをオススメします。

共通テスト 現代社会の目標点数

難関大学の合格を考える場合は、どの科目も80%以上を目安にする必要があります。難関国公立や難関私大は85%~90%以上がボーダーになることも少なくありません。

私立大学の「上智大」「東京理科大」「明治大」「青山学院大」「立教大」「法政大」「中央大」「関西学院大」「関西大」「同志社大」「立命館大」を目指すのであれば、80%~85%を目標にする必要があります。国立の「東京大」「京都大」「北海道大」「東北大」「名古屋大」「大阪大」「九州大」や私立の「早稲田大」「慶應大」を目指すのであれば、90%以上が必要です。

  • 現代社会が得意な受験生 90点以上
  • 現代社会が苦手な受験生 80点以上

大学入学共通テスト現代社会で9割を目指す!オススメの問題集と参考書!

共通テストの現代社会は平均点を見るかぎり90%超えを狙うのは容易ではありません。高得点を狙うのは簡単ではありませんが、対策次第で可能性はあがります。ここでは、共通テスト現代社会にオススメの参考書や問題集を紹介していきます。あくまでも基本知識を活かすのが高得点へのスタートになります。

  • 2021 ズームアップ現代社会資料 新訂版

資料集は共通テストを解く必須アイテムになります。多くの資料をできるだけ早く読み取れる力をつけるためにも反復することをオススメします。

  • 蔭山の共通テスト現代社会

センター試験時代から現代社会の定番と言われている一冊の共通テスト版です。一問一答集もあるので、何を買うか迷っている受験生にもオススメできます。

  • 完全MASTER 現社問題集 大学入学共通テスト 最新版

共通テスト対策用に作られている問題集です。出題形式に特徴のある共通テストは、数多くの類題を解いて問題に慣れることがポイントになります。

  • 共通テスト過去問研究 現代社会

定番の赤本になります。過去問題に関しては赤本を紹介しましたが、他社のものでも問題はありませんので、好みに合わせて選択するのがオススメです。

  • 現代社会の教科書

様々な参考書や問題集が発売されていますが、何よりも教科書の精読が基本中の基本です。何事も基礎が充実していることが重要になります。

 

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特に国公立大学志望の方は共通テストの対策が必須になります。アクシブアカデミーでは「難関国公立コース」では基礎から合格できるレベルまで学力を上げることができるコースとなっています。共通テストから各大学の2次試験対策も行っています。気になる方は下記リンクをご確認ください。

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