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共通テスト生物の対策と問題傾向・時間配分まで徹底解説!


大学入学共通テストの生物は、理科の選択科目です。生物を選択するのは、理系志望の受験生と国公立文系志望の受験生が多くなっています。今回は、大学入学共通テスト生物の受験対策と出題傾向について解説していきます。この記事を読んで、共通テストの受験対策に役立ててください。

大学入学共通テスト 生物の問題の難易度と出題傾向

共通テストの生物は、理系学部志望の受験生だけでなく国公立文系学部を志望する受験生も理科の選択科目として利用するケースが多くなっています。理系と文系の受験生が受けるテストなので難易度を結果だけで求めるのは難しいですが、出題傾向は充分に役立つはずです。

【共通テスト生物の難易度】

  • 2020年度センター試験の平均点 57.6点
  • 2021年度共通テストの平均点 72.6点

共通テスト生物を平均点で比較するとかなり易しくなっていると判断できます。共通テストを意識した出題傾向もみられましたが、問題数が少なくなったのも影響していると考えられます。2021年に実施された共通テストは、全体的に予想より難しくなかったと言われています。生物の平均点は、その中でも特に高くなっていました。

【共通テスト生物の出題傾向】

センター試験のときの生物は、基本的に知識量が重要視されていました。生物は理科の中でも暗記科目として、国公立文系学部志望者の受験が集中していたのが本音です。共通テストになって、実験のデータ解析や考察力を求める出題が増加しました。これまでのような暗記科目とは異なる傾向に向かっていると判断できます。

共通テスト 生物の出題内容と配点

2021年度共通テスト生物の全体的な出題傾向や難易度がわかったところで、少し細かく出題内容や配点にも注目していきます。

  • 第1問 生命現象と物質・遺伝子のはたらき・生物の進化
    • 配点 14点 平均点 9.5点

乳糖(ラクトース)耐性に関連する問題と遺伝子型頻度関連の計算問題です。ラクトースに関する問題は知識問題ですが、共通テストを意識した内容になっています。遺伝子型頻度の計算問題は、今後も継続して出題が予想される内容です。第1問は論文の題材にもなるような内容なので、共通テストの方向性を予想できる問題になっています。

  • 第2問 生態と環境・生物の進化
    • 配点 15点 平均点 13.4点

第2問は在来種と外来種のトカゲに関する生態や関係性を題材にした問題です。この内容は科学雑誌で有名な「Science」に掲載されている論文に基づいています。内容的には易しい問題ですが、出題傾向が共通テストらしい印象になっています。複数の実験や図表を利用する出題が今後も継続することが予想されます

  • 第3問 光合成・生態と環境
    • 配点 12点 平均点 9.0点

光合成・生態と環境の問題は、資料を見て検討する会話中心のリード文になっています。会話文を使用した問題は、共通テストの中心になると考えられます。生物にしては珍しく複数の計算問題が出題されましたが、難易度は高くありません。図を正確に読み取る力と、計算力をつけておくと大丈夫です。

  • 第4問 動物の行動
    • 配点 13点 平均点 10.1点

第4問の動物の行動は、鳥のさえずりをテーマにした出題です。幼い鳥が親鳥のさえずりを聞いて学習することや、親のさえずりを手本にしてまねる時期に注目しています。出題形式は珍しい問題ですが、じっくり問題を読めば解法につながる文章です。問題のレベルも易しいといえます。

  • 第5問
    • A、植物の発生
    • B、植物の環境応答
    • 配点 27点 平均点 21.8点

Aは植物の発生に関する問題ですが、扱っている題材や図が初見という受験生も多いのではないでしょうか?共通テストらしい実験の考察が必要になります。Bは緑化の探求に関する出題ですが、実験の考察問題が中心になっています。共通テストは、実験や資料を考察する問題が多くなるので慎重な対応が求められます

  • 第6問
    • A、動物の発生
    • B、刺激の受容と反応・動物の行動
    • 配点 19点 平均点 15.1点

Aは「眼」に関する出題です。眼は2つあるのが通常ですが、どうして決まった位置につくられるのかという仕組みを考察する問題になっています。Bはオタマジャクシが題材になっています。赤と青の光をオタマジャクシの眼に向かって照射したときの反応を、実験形式で出題しているやや難しい問題です。

共通テスト 生物の対策

共通テスト生物の特徴は、知識中心の問題よりも実験データの考察が中心になっているところです。特定の題材に基づいた実験のデータを考える問題は、今後も増加することが予想できます。実験データの考察問題は、データの解析力や計算力を求める問題が多くなります。文章形式も会話文などが利用されるので、読解力が必要になるはずです。実験内容の結果だけを暗記するのではなく、実験の流れや目的に関しても理解をする必要があります。生物が暗記科目という認識は、少々変わっていくかもしれません。

生物 大問別の対策と勉強方法

  • 第1問 生命現象と物質・遺伝子のはたらき・生物の進化

人類の遺伝子に注目をした出題ですが、ひとつの分野とどまらない共通テストの特徴があらわれた問題になっています。論文や計算問題は、生物学という位置づけで考えれば不思議な出題内容ではありません。分野ごとの学習に加えて、他分野との関連性にも注目することをオススメします。

  • 第2問 生態と環境・生物の進化

第2問は科学雑誌「Science」に掲載していた論文を基に作成された問題です。このように科学雑誌や生物学に関する論文が、題材になることは今後も予想されます。教科書や資料集を学習の中心にするのは間違いではありませんが、できれば日頃から科学雑誌をはじめ生物学に関連する研究結果や論文にも注目してほしいと思います。

  • 第3問 光合成・生態と環境

第3問は、共通テストの特徴があらわれた問題のひとつです。図や資料に加えて計算や会話文の採用というスタイルは、今後の定番になります。冷静に文章を読み取る読解力と早く正確な計算力が求められるので、得意不得意がはっきりわかれそうな形式になると考えられます。

  • 第4問 動物の行動

鳥のさえずりを題材にした鳥の成長に関する問題です。「感覚学習期」と「感覚運動学習期」に注目していますが、様々な状況をイメージする力が必要になります。実験を題材にする問題でも同様ですが、疑問に考えることは大切なことです。「さえずり」は様々な鳥がおこなう行動ですから、他の鳥への影響などを考えることも重要になります。

  • 第5問
    • A、植物の発生
    • B、植物の環境応答

共通テストの特徴のひとつにあげられる、日頃の生活や身近におこる現象を実験形式にして出題するタイプの問題です。実験を考察する問題は、今後の頻出問題になります。実験に関する問題を解く機会が多くなると思いますが、解答と解説の熟読に加えて関連事項や実験の流れにも注目すると効果的に対策ができます

  • 第6問
    • A、動物の発生
    • B、刺激の受容と反応・動物の行動

共通テストでは、初見の資料や題材が問題に利用されることが多くなります。一見、難しく見える問題も教科書や資料集を基本にした内容です。生物の学習は教科書や資料集に書いてあることを暗記するイメージですが、教科書や資料集の内容を理解する意識を持つことがポイントになります

生物の勉強方法

生物は暗記科目だという考え方をあらためることが重要です。知識として暗記は必要ですが、重要なことは暗記よりも活用方法になります。実験や論文を題材にした出題が多くなることが予想されます。日頃から図やグラフの考察力と会話文などの読解力をつけておくことをオススメします。

生物の時間配分

共通テスト生物は、大問それぞれに題材となるテーマが存在します。一見、得意分野と不得意分野にわけることができそうですが、出題形式による時間的な影響も考えられます。特に図や資料などを解析する問題や実験内容を会話文によって出題するケースが多くなると予想できます。考察力・解析力・読解力が必要な場合は、必要な時間も異なります。

計算問題も今後は頻出することが予想できます。計算問題は、公式を覚えるだけでなく公式の仕組みや内容を理論的に理解する必要があります。時間配分は実際に過去問題や模試を解くことで検討するのが現実的です。常に少しゆとりを持てる時間配分を考えることをオススメします。

生物のオススメの解く順番は?

生物を解く順番にオススメは特に存在しません。解く順番を変えるメリットが少ない場合は、デメリットの方が多くなることがわかるので順番通りで問題ないと考えられます。計算問題等でどうしてもという場合は、チェックをした状態でとばすことも必要かもしれません。あくまでも基本的に順番をオススメするということです。

共通テスト生物の平均点は、比較的高くなる傾向があります。文系の受験生は他の受験生との差をつけるチャンスです。理系の受験生の中でも医歯薬系や獣医農学系に進学予定の受験生は、確実に高得点をねらいたいはずです。順番に解いて高得点を狙うのが理想になります。

共通テスト 生物の目標点数

難関大学の合格を考える場合は、どの科目も80%以上を目安にする必要があります。難関国公立や難関私大は85%~90%以上がボーダーになることも少なくありません。

私立大学の「上智大」「東京理科大」「明治大」「青山学院大」「立教大」「法政大」「中央大」「関西学院大」「関西大」「同志社大」「立命館大」を目指すのであれば、80%~85%を目標にする必要があります。国立の「東京大」「京都大」「北海道大」「東北大」「名古屋大」「大阪大」「九州大」や私立の「早稲田大」「慶應大」を目指すのであれば、90%以上が必要です。

  • 生物が得意な受験生 90点以上
  • 生物が苦手な受験生 80点以上

大学入学共通テスト生物で9割を目指す!オススメの問題集と参考書!

共通テスト生物で90%越えを目指すには、基本+応用力が必要不可欠になります。分野それぞれの知識を関連付けて理解することも重要です。ここでは、共通テストで高得点をねらうためにオススメする参考書や問題集を紹介します。自分に適した参考書や問題集を使うだけで、得点力は確実にあがるはずです。

  • エクセル生物 総合版

学校の授業レベルから国公立受験まで幅広く利用できる一冊です。コストパフォーマンス的にもオススメできます。

  • 生物図録

資料集としてもっともオススメできる一冊です。大学の生物学でも通用するボリュームとレベルなので、受験対策用としても充分活用できます。

  • 教科書

生物は高校で使用している教科書の他にもう1冊他社の教科書を用意することをオススメします。教科書の内容なので、ほぼ同じような内容ですが有効な受験対策になります。

  • 過去問題

生物の成績が安定しない受験生の多くは、インプットに力をいれすぎてしまうところです。過去問題や模試を利用して、アウトプットも意識することをオススメします。

 

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他科目の対策

国公立大学おすすめのコース

特に国公立大学志望の方は共通テストの対策が必須になります。アクシブアカデミーでは難関国公立コース」では基礎から合格できるレベルまで学力を上げることができるコースとなっています。共通テストから各大学の2次試験対策も行っています。気になる方は下記リンクをご確認ください。

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