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共通テスト倫理の対策と問題傾向・時間配分まで徹底解説!


共通テストの社会は、大きく分類すると地理・歴史と公民にわかれています。倫理は公民の中に区分されている科目で、国立文系合格を目指す受験生に選ばれる傾向があります。今回は、共通テスト倫理の対策と問題傾向を解説していきます。倫理は選択する受験生が少ない科目ですが、要点をおさえることで高得点が狙える科目のひとつです。

大学入学共通テスト 倫理の問題の難易度と出題傾向

共通テストの倫理は社会の選択科目の中で、受験生がもっとも少ない科目です。「倫理」という言葉が、難しいイメージになっているのかもしれません。ここでは、共通テストの倫理が本当に難しい科目なのかを知るためにもデータを中心に説明していきます。国立文系を目指す受験生は参考にしてください。

【共通テスト倫理の難易度】

  • 2020年度センター試験の平均点 65.4点
  • 2021年度共通テストの平均点 72.0点

直接、難易度と関係するとは言い切れませんが、2021年度共通テストの結果を見ると倫理が社会の中でもっとも平均点が高くなっています。難易度も標準レベルです。社会はセンター試験と共通テストの出題傾向に明確な違いが出た教科のひとつです。その中で倫理は形式こそ新しい要素もありますが、問われる基本線はセンター試験に近い内容でした

【共通テスト倫理の出題傾向】

2021年度共通テスト倫理の出題傾向は、予想よりも新しいスタイルへの移行が少なかったようです。大問の問題構成こそ変わっていますが、出題範囲はほぼ同様になっています。共通テストの特徴でもある知識に加えて思考力をはじめ、資料や文章を読み取る力が必要になっている部分もありますが従来型に近い傾向です

共通テスト 倫理の出題内容と配点

2021年度共通テスト倫理の全体的な出題傾向や難易度がわかったところで、少し細かく出題内容や配点にも注目していきます。

  • 第1問 源流思想
    • 配点 24点 平均点 17.9点

第1問は、基本的な知識を問う出題内容でした。難易度的にもやや易しい印象があるので、第1問目としては受験生にとって理想的だと言えます。東西の源流思想に関する出題ですが、全体的に知識に加えて資料を正確に読み取れる力を試す出題傾向になっています。

  • 第2問 日本思想
    • 配点 24点 平均点 18.2点

日本の時間に対する捉え方をはじめ、人生観や世界観に関する内容です。出題内容は決して難しくありませんが、形式にとまどう受験生は苦戦しているかもしれません。共通テストの特徴でもある資料と問題文に新しい形式が見られる問題です。授業や会話を問題に使用するスタイルは、読解力や思考力も必要になります。

  • 第3問 西洋近現代思想の流れ
    • 配点 24点 平均点 19点

第3問は、約1000文字のリード文を利用した西洋近現代思想に関する出題です。センター試験は、リード文の要約問題が定番でしたが今回は改良版というイメージになっています。リード文こそ従来型になっていますが、会話文の空欄を答える新形式の出題形式になっています。リード文と会話文を正確に読み取る読解力が必要です。

  • 第4問 青年期と心理、現代の諸課題
    • 配点 28点 平均点 22点

高校生2人が歴史や思想に関する会話と資料を使用して解答を導く形式の問題です。会話文や資料・図を利用するスタイルに加えて、思想が絡むので難解に感じる受験生もいたと思います。実際の出題内容をじっくり考えると解ることですが、教科書・資料集・模試などを充分に活用していれば対応可能なレベルです。

共通テスト 倫理の対策

2021年度の共通テストは、センター試験スタイルと新スタイルを融合させた問題でした。事前の試行調査と比較をすると、センター試験に近い印象になっています。実際の出題内容を見ると、共通テストを強く意識した内容であることがわかります。これまでよりも知識に加えて思考力と読解力が必要になります。ここでは、共通テスト倫理の対策を大問別に説明していきます。倫理を選択する受験生はもちろんですが、社会の選択科目を迷っている受験生も参考にしてください。

倫理 大問別の対策と勉強方法

  • 第1問 源流思想

倫理の問題には、思想家の知識を問う出題が少なくありません。教科書を熟読するのはもちろんですが、資料や関連用語との結びつきも理解する必要があります。出題形式に関してもセンター試験に近い形式ですが、問題を解く段階では知識に加えた力を求めている形式が主流になります。難易度的にも今後も出題される形式です。

  • 第2問 日本思想

第2問のような授業や研究発表の場面を想定した出題も共通テストらしいスタイルです。特に会話文や文章と資料を上手く活用して解く力が求められます。今後の共通テストで定番となる出題形式だと考えられます。会話文に対する読解力をつけると同時に資料を利用するコツを身につけることが必要です。

  • 第3問 西洋近現代思想の流れ

リード文を基本にして出題形式は、従来型のスタイルになります。一番の違いは、倫理という科目そのものをどのように考えるかを受験生に問う内容になっているところです。倫理を選択する受験生の中には倫理の対策は暗記中心だと考えている人も多いと思いますが、倫理的な思想の理解も意識した対策が必要になります

  • 第4問 青年期と心理、現代の諸課題

第4問も共通テストらしい会話文を利用した出題形式になっています。思想家をめぐる問題など難解に感じる出題もありますが、対策次第で対応は可能です。模試や類題をただ振り返るだけでなく、教科書や資料集で様々な角度から内容を確認する必要があります。問題を解いたあとは、必ず解説を熟読することをオススメします。

倫理の勉強方法

共通テストは出題形式や問われる内容が変わりましたが、受験対策の基本は教科書や資料集による知識の定着です。文章や資料から知識をどのように利用するかがポイントになります。倫理の対策で重要なことは、暗記中心の学習にならないことです。共通テストや模試を利用して、問題を解く流れに慣れることをオススメします。

倫理の時間配分

共通テスト倫理はセンター試験時代と出題範囲に大きな違いはありませんが、大問の構成が変わっているので時間配分にも影響するかもしれません。共通テストで求められる読解力や思考力を要する出題は今後も増えることが予想できます。単純に知識を求める内容よりも時間が必要になるので、注意が必要です。

問題の構成が変わっても基本的な時間配分の計算は、過去問題を解くことで見えてくるはずです。過去問題を解くときは、コレまで以上に資料の理解をふかめる必要があります。時間配分に関しては、過去問題や模試で自分なりに時間配分を組立てることをオススメします。また、読解力や思考力が不足していると、問題の意図を読み取る時間も多くなってしまいます。

現代社会 オススメの解く順番は?

共通テスト倫理を解く順番にオススメというものは特に存在しません。マークシート方式を採用しているテストは基本的に順番に解くのが一番オススメになります。問題を解く順番を変えることをオススメするには、デメリットよりもメリットが上回るケースのときだけです。少なくとも倫理に関しては、それだけのメリットはありません。倫理の問題は、難しそうなリード文や複数の資料が難問と判断されることもありますが、実際の難易度は教科書と資料集を使った対策で充分対応可能なケースが殆どです

共通テスト 現代社会の目標点数

難関大学の合格を考える場合は、どの科目も80%以上を目安にする必要があります。難関国公立や難関私大は85%~90%以上がボーダーになることも少なくありません。

私立大学の「上智大」「東京理科大」「明治大」「青山学院大」「立教大」「法政大」「中央大」「関西学院大」「関西大」「同志社大」「立命館大」を目指すのであれば、80%~85%を目標にする必要があります。国立の「東京大」「京都大」「北海道大」「東北大」「名古屋大」「大阪大」「九州大」や私立の「早稲田大」「慶應大」を目指すのであれば、90%以上が必要です。

  • 倫理が得意な受験生 90点以上
  • 倫理が苦手な受験生 80点以上

大学入学共通テスト倫理で9割を目指す!オススメの問題集と参考書!

共通テストに限らず倫理という科目を学ぶときは、地理歴史や他の公民分野とは異なる考え方が必要になります。特に思想・人物・時代背景を結びつける工夫が重要です。ここでは、共通テスト倫理にオススメの問題集と参考書を紹介していきます。倫理という科目の特徴から「わかりやすい」を重要視してほしいと思います。

  • 大学入学共通テスト 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本

KADOKAWAから出版されている定番のシリーズですが、倫理は特にオススメします。難しいを難しくしないことも受験対策には重要なポイントになります。

  • 大学受験Nシリーズ 蔭山の共通テスト倫理

倫理の塾講師として人気のある講師の解説本です。教科書と合わせて使うとオススメのレベルになります。

  • 倫理用語集 第2版

思想家・宗教家に関連する重要人物はもちろんですが、時代背景を含む覚えにくい分野も上手くまとめてあります。必須とも言える一冊です。

  • 共通テスト総合問題集 倫理

大学受験で定番の河合塾の全統模試と予想問題です。出題形式や時間配分などを定めるのに最適な問題集になります。

  • 教科書と資料集

社会でオススメの参考書や問題集と言われても、教科書と資料集に勝る存在はありません。思考力や読解力も重要ですが、基礎知識の安定には欠かせない一冊です。

 

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他科目の対策

国公立大学おすすめのコース

特に国公立大学志望の方は共通テストの対策が必須になります。アクシブアカデミーでは難関国公立コース」では基礎から合格できるレベルまで学力を上げることができるコースとなっています。共通テストから各大学の2次試験対策も行っています。気になる方は下記リンクをご確認ください。

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