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共通テスト英語の対策と問題傾向・時間配分まで徹底解説!


大学入学共通テストの中でもっとも受験者数の多い科目が英語です。英語は文系学部だけでなく理系学部でも必須の大学が多いので、当然の結果だといえます。今回は、共通テスト英語の対策と出題傾向を徹底解説していきます。英語は多くの受験生が受ける科目なので、少しでも得点が上がるように役立ててください。

大学入学共通テスト 英語の問題の難易度と出題傾向

共通テストの英語は、理系学部と文系学部にかかわらず多くの受験生が必須になっている科目です。共通テストの変更点にも注目されていました。ここでは、共通テスト英語の難易度と出題傾向を説明していきます。英語は志望校の合否に大きくかかわる科目なので、情報として参考にしてください。

【共通テスト英語リーディングの難易度】

  • 2020年度センター試験の平均点 58.2点
  • 2021年度共通テストの平均点 58.8点

英語リーディングは試験内容に変化がありましたが、平均点だけをみるとさほど難しくなった印象は見えません。文章量も増加しましたが、さほど影響はでていないようです。平均点というデータだけでみると、試行調査の存在と受験生の英語リーディング対策にかける時間量がわかります。実質は難しくなっているはずです。

【共通テスト英語リーディングの出題傾向】

英語リーディングの出題内容は、試行調査に近い形式になっています。長文の文章量の増加は、受験者の読む速度や読解力に差が出たと考えられます。もっとも特徴的なことは、これまでの一方通行の文章体がSNS的な双方向の文章になっている問題があることです。その他にも要所で出題傾向の変化がありました。

 

【共通テスト英語リスニングの難易度】

  • 2020年度センター試験の平均点 57.6点
  • 2021年度共通テストの平均点 56.2点

英語リスニングはすべての受験生が対象ではありませんが、受験者にとって重要な科目であることに変わりはありません。実際に多くの受験生が選択しています。平均点をみると若干の難化がみられます。実際の難易度はこれだけでは判断できませんが、簡単な内容ではなかったと予想できます。

【共通テスト英語リスニングの出題傾向】

英語リスニングの出題傾向は、試行調査に近い内容でした。思考調査に近い内容ということは、センター試験から共通テスト仕様になっていることがわかります。音声にアメリカ英語以外が含まれている部分や、後半部分の学生がいれかわり発言するスピード感に戸惑った受験生も多かったと思います。

共通テスト英語の出題内容と配点

【英語リーディング】

  • 第1問 情報の読み取り
    • A、携帯メッセージのやりとり
    • B、WEBサイトの読み取り
    • 配点 10点 平均点 9.1点

Aは約140語の問題です。従来の一方通行の文章ではなく、双方がSNSでやりとりしている内容は新しいスタイルの出題形式になっています。Bは約230語のファンクラブへの加入案内を題材にした問題です。出題形式と難易度は、試行調査に近いものになっています。

  • 第2問 情報の読み取り
    • A、評価やコメント
    • B、オンライン掲示板
    • 配点 20点 平均点 14.2点

Aは約200語のバンドコンテストを題材にした問題です。試行調査でも類題はありましたが、新しい形式の問題だけに難しく感じた受験生もいたと思います。Bは約260語のオンライン掲示板での議論を題材にした問題です。教師と生徒による議論が題材になっているのですが、新傾向の出題になっています。

  • 第3問 情報の読み取り
    • A、WEBサイトの質問と答え
    • B、学校新聞
    • 配点 15点 平均点 8.3点

Aは約250語のWEBサイトのQ&Aを題材にした問題です。文章の他に、視覚的情報も組み合わせる難易度が高めの内容になっています。Bは約300語のボランティア募集を題材にした問題です。イギリスが舞台なっているので、イギリス英語に近い単語も含まれていました。

  • 第4問 情報の読み取り
    • Eメールのやりとり
    • 配点 16点 平均点 11.8点

約530語のメール文2通と添付資料を基に解答する問題です。メールや資料をもとに必要な情報を整理する力が求められます。情報の整理をするときに、判断を間違えてしまうと解答にまでたどりつきません。試行調査にも類題はありましたが、情報整理に時間がかかるので難易度が高くなっています。

  • 第5問 説明的文章の読み取り
    • ニュース記事の読み取り
    • 配点 15点 平均点 8.9点

約730語のやや長めの物語文になります。プレゼン用のスライドを題材にした穴埋め形式の出題ですが、試行調査に近いスタイルの問題になっています。今回の共通テストで出題された中では、長い文章になります。読解力が求められる出題形式になっていますが、出題内容は試行調査の類題になるので対応できた受験生も多いはずです。

  • 第6問 説明的文章の読み取り
    • A、記事の読み取り
    • B、論説文の読み取り
    • 配点 24点 平均点 14.4点

Aは約730語の長文問題です。ワード数は多いですが、出題形式を考えると慎重に対応すれば難しくない問題になっています。Bは約530語の人工甘味料に関する問題です。本文自体はさほど難しくはありませんが、選択肢がそれぞれに正解と思わせる内容になっているだけに慎重な対応が必要になっています。

 

【英語リスニング】

  • 第1問 短い発話・英文の聞き取り
    • A、短い発話のリスニング
    • B、短い対話のリスニング
    • 配点 25点 平均点 17.5点

Aは発言者1人で、内容の一致を判断する問題です。状況の整理がポイントになりますが、難易度的には平均レベルになります。Bは4つのイラストから正解を選択する問題です。英文を聴く前にイラストの共通点や相違点を確認するのが解法のポイントになります。

  • 第2問 短い対話の聞き取り
    • 配点 16点 平均点 13.4点

第2問は、短い対話の一致した内容をイラストから選択する問題です。基本的に第1問のBと同じ出題形式で、難易度も決して高くありません。イラスト選択問題はその場ではわかりにくいですが、読み上げがはじまる前に内容の一致点などを確認しておくとスムーズに解くことができます。

  • 第3問 短い対話の聞き取り
    • 配点 18点 平均点 11.0点

第3問は短い対話が題材になっています。試行調査でも類題は出題されていますが、読み上げ回数が1回というのが受験生のプレッシャーになったかもしれません。読み上げ回数が1回の問題は、聞き逃しがもっとも避けたいミスです。事前に設問と選択肢の内容を把握しておくと、難易度がさがります。

  • 第4問 モノローグの聞き取り
    • A、調査結果の聞き取り 
    • B、ショップ説明の聞き取り
    • 配点 12点 平均点 6.7点

Aは図や表をうめる問題ですが、空欄の順番が上からうまるとは決まっていないのが注意点です。表や数値の比較に意識を集中する必要があります。Bは、条件に合うミュージカルを選択する問題です。4名の異なる説明のなかから、条件に合う内容を比較するのが困難になる可能性があります。

  • 第5問 長いモノローグの聞き取り
  • 配点 15点 平均点 8.4点

第5問は講義文を1回聞いてワークシートを埋めてから、内容と一致する英文を選択する問題です。今回のリスニングの中では、難易度が高い問題になります。ワークシートを埋める段階で素早い理解が必要になります。リスニングの問題ですが、長文の読解力や文法力が求められる難問です。

  • 第6問 長い会話の聞き取り
    • A、長い対話文の聞き取り
    • B、長い会話文の聞き取り
    • 配点 14点 平均点 5.3点

Aは、2名がフランス留学について話している会話文です。決して長文ではありませんが、1回だけしか聞くことができないので対応できるかがポイントになります。Bは、4名の学生がレシートの電子化について議論をしている会話文です。4名の学生が好き勝手に発言している感じになるので、わかりにくさを感じやすい問題になっています。

共通テスト英語の対策

共通テストの英語は、センター試験のときからの変更点が多い科目のひとつでした。数学や国語は思ったよりも変化がすくない印象でしたが、英語は要所で変更点が目立ちます。今後も出題傾向は新仕様になると思いますが、英語の受験対策でできる基本は通年とおりと考えて間違いありません。「英単語・英熟語」「文法」「長文読解」の対策を万全にすることが、高得点への近道になります。特にリスニングでも長文読解力や文法力が必要な場面が目立ちます。

英語大問別の対策と勉強方法

【英語リーディング】

  • 第1問 情報の読み取り
    • A、携帯メッセージのやりとり
    • B、WEBサイトの読み取り

第1問は日常生活に関連した内容を題材にしています。長文読解の基本でもある「要約」ができると比較的楽に感じる問題です。平均点の高さからもわかるように問題としてのレベルは難しくありません。選ぶべき選択肢が、本文の内容を別の表現で表わす定番の内容であることに注目してください。

  • 第2問 情報の読み取り
    • A、評価やコメント
    • B、オンライン掲示板

第2問は、資料の情報を正確に読み取る力が求められます。「事実」と「意見」をしっかり別のものとして判断できる力が必要です。客観的事実と主観的意見の識別は、共通テストの特徴的な問題です。英語の読解力だけでなく、国語の学力も必要とされる出題形式になっています。

  • 第3問 情報の読み取り
    • A、WEBサイトの質問と答え
    • B、学校新聞

英文と図や表を利用した出題形式で、書かれている内容把握を試す問題です。英語の長文読解は、語順のままの読み方で日本語訳ができると時間短縮にもつながります。英語全体の概要をまとめる力があれば、さほど難しく感じない問題です。図や表を使用している問題は、図や表の中に解答のヒントが隠されていることが多くなっています。

  • 第4問 情報の読み取り
    • Eメールのやりとり

特定のテーマに対して複数の資料をつけるのも共通テストらしい問題になっています。複数の資料があるときは、それぞれに細部まで理解する必要があります。英語長文は和訳や概要をつかむことが解法につながりますが、中にはダミーとして存在する文章もあります。注意をして読むことが重要です。

  • 第5問 説明的文章の読み取り
    • ニュース記事の読み取り

今回の共通テストの中では長文の部類にはいる問題です。文章の概要の把握や登場人物の性格や特徴にくわえて、感情面の理解ができるとわかりやすい問題になります。英語長文が、英語の並び順のままでも和訳や要約がスムーズにできると時間的にゆとりができます。基本的に内容の把握が重要になるので、慣れることが重要です。

  • 第6問 説明的文章の読み取り
    • A、記事の読み取り
    • B、論説分の読み取り

長文問題は内容の把握が必要ですが、ゆっくり和訳をしていたのでは時間がまったく足りなくなります。内容の把握に加えて、要点や目的が理解できれば万全です。英語の処理能力を高めることで、解決できる問題です。日頃からワークシートなどを用いると長文読解が得意な分野になることが期待できます。

英語リーディングの勉強方法

共通テストになっても英語の基本てきな対策方法に変化はありません。英単語・英熟語は当然ですが、長文読解に必要な文法力も大切です。英語本文の読解力に加えて、細部まで理解できる力が必要になります。英語ですが、国語の読解力がポイントです

 

【英語リスニング】

  • 第1問 短い発話・英文の聞き取り
    • A、短い発話のリスニング
    • B、短い対話のリスニング

第1問は、英語のリスニング力よりも文法力が試される出題になっています。ポイントになる文章がどのような場面で使用されるのかを把握する必要があります。

  • 第2問 短い対話の聞き取り

第2問のようなイラスト問題は、事前にイラストの共通点や相違点がわかっているとかなり有利になります。今後も類題が出題される可能性が高いので、対策を万全にしてくだい。

  • 第3問 短い対話の聞き取り

試行調査で類似問題が出題されていますが、2回読みから1回読みになっている点が注意点です。質問の選択肢を事前に確認しておくと解法のヒントが隠れていることもあります。

  • 第4問 モノローグの聞き取り
    • A、調査結果の聞き取り 
    • B、ショップ説明の聞き取り

第4問も1回読みなので、できるだけ簡易的なメモを取ることをオススメします。図や表を利用するタイプの出題は、今後も出題される可能性が高いと思います。

  • 第5問 長いモノローグの聞き取り

講義内容を聞き取った後にワークシートを埋める問題です。日頃から長文問題をとくときにメモを取る習慣をつけると慌てずに対応できます。

  • 第6問 長い会話の聞き取り
    • A、長い対話文の聞き取り
    • B、長い会話文の聞き取り

比較的長い対話文ですが、正確に全体の概要を理解する力が必要です。選択肢に複数の共通点が含まれている問題も多いので、日頃から長文読解のときに工夫をしなければなりません。

英語リスニングの勉強方法

英語のリスニングは対策方法が難しいと感じる受験生が多いと思います。基本的な考え方はリーディングと大差はありません。英語リスニングでも、単語や熟語はもちろん会話文に用いられている文法に関しても理解が重要になります。複数の情報を早く管理できる能力を身につけることをオススメします。

英語リーディングの時間配分

英語リーディングは、長文読解の力が時間配分にも影響します。今回の共通テストのような長文と出題形式を考えるとゆっくり解いている時間はありません。模試や過去問題を使用して、自分の長文読解力に合わせてゆとりを持てる時間配分を考えることをオススメします。どちらにしても時間的にゆとりはありません。

長文の「直読直解力」をつけると時間的なゆとりができてきます。英文順序のままに和訳ができるようにすることをオススメします。

英語のオススメの解く順番は?

共通テストの英語は、基本的に順番に沿って解くことをオススメします。個々の目標点によっても異なりますが、順番をいれかえるメリットよりもデメリットの方が多くなります。マークシート方式のテストは、基本的に順番通りに解くのが基本です。科目によってあきらかに順番を変えたい問題がある場合は、絶対にマークミスがないような対処が必要です。

共通テスト 英語の目標点数

難関大学の合格を考える場合は、どの科目も80%以上を目安にする必要があります。難関国公立や難関私大は85%~90%以上がボーダーになることも少なくありません。私立大学の「上智大」「東京理科大」「明治大」「青山学院大」「立教大」「法政大」「中央大」「関西学院大」「関西大」「同志社大」「立命館大」を目指すのであれば、80%~85%を目標にする必要があります。

国立の「東京大」「京都大」「北海道大」「東北大」「名古屋大」「大阪大」「九州大」や私立の「早稲田大」「慶應大」を目指すのであれば、90%以上が必要です。

  • 英語が得意な受験生 90%以上
  • 英語が苦手な受験生 80%以上

大学入学共通テスト英語で9割を目指す!オススメの問題集と参考書!

共通テストの英語は、国公立難関大学を目指す受験生はかなり高得点をマークします。英語は、理系文系にかかわらず重要な科目なので、受験対策が重要になります。ここでは、オススメの問題集と参考書を紹介します。参考書や問題集には、相性もあるので自分に適したシリーズを利用することをオススメします。

 

  • 英単語・英熟語:システム英単語

駿台文庫のシステム英単語がオススメです。これから受験対策をはじめる高校生なら「システム英単語Basic」からスタートしても良いと思います。旺文社のターゲットもありますが、受験生の好みによってわかれるところだと思います。医歯薬系を受験予定の受験生には「医歯薬系の英単語」もオススメです。

 

  • 英文法:Next Stage 英文法・語法問題

幅広い大学に対応できる英語参考書です。文法とイディオムはもちろん、会話表現なども掲載されているので共通テストには充分すぎる内容になっています。英文法に不安のある受験生は「総合英語Forest」を利用して補充しても良いと思います。ここで紹介している2冊を利用すれば、ほぼ万全といえます。

 

  • 長文対策:英語長文レベル別問題集

東進ブックスの「英語長文レベル別問題集」は難易度別に1~6まで発売されています。シリーズの3・4がセンターレベルと言われています。共通テスト対策用でも似たような長文問題集は今後も発売されるはずです。過去問題や模試と併用して活用することをオススメします。

 

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