今回は2019年度の全学統一入試を参考に、立命館大学の世界史について分析し具体的な参考書とともに対策法を紹介していきます。
目次
立命館大学 傾向と対策 世界史
立命館大学の世界史は例年大問4題、解答個数50個で統一されており、試験時間は80分です。文章に対する空所補充と下線部に対する設問形式が中心です。問題数の大半を占めるのは文章に対する空所補充問題です。ほとんどの設問が記述で解答しなければならないため、解答を「書ける」ように勉強する必要があります。
地域に関する出題としては、2019年度の全学部日程では欧米地域2題、アジア地域2題ですが、例年ではアジア地域重視の傾向にあります。アジア地域では、中国史がメインで出題されることが多いですが、中国以外のアジア史についての出題もたまにあるので中国史以外も勉強しておく必要があります。
欧米地域では、アメリカなどの主要国がメインで出題されることが多いですが、こちらもそれ以外の地域に関する出題があるので勉強する必要があります。
時代に関する出題としては、近代史・現代史がメインで出題される傾向にあります。近現代史は多くの受験生が十分な時間をかけられずに受験を迎えがちな時代であり、立命館大学の近現代史に関する設問は出題率・難易度ともに高いので十分に対策する必要があります。
分野に関する出題としては、政治史がメインに構成されているので政治史に力を入れて勉強すると良いです。しかし中国文化史の出題率・難易度が高いので、難しい人名や作品名などを正確に漢字で書けるように勉強する必要があります。難しい漢字を書かせる傾向もあり、まれに現代世界の用語も出題されるので注意して時事的な知識も入れておきたいです。
立命館大学の世界史は、基本的には教科書の範囲から出題されることが多いです。しかし、問題の問い方や穴埋めの方法が特殊なので、用語の本質や繋がりなどをしっかりと知っておく必要があります。記述では難しい漢字を使った用語もよく出題されるので、日頃から漢字で正答する習慣をつけておくことが大切になります。
大問ごとの解説
大問1 古代〜唐までの土地制度史
この大問は比較的易しいと感じました。
ただこの時代は、皇帝の名前と施行された制度を整理するのが難しい時代です。それぞれの制度の特徴や他の似た制度と違う点を確認しておくと良いと思います。
中国史とイスラーム史では、それぞれの王朝の存続期間を年号で覚えておくと他国と絡めて問題が出されたときも対処することが出来ます。
大問2 朝鮮近代と中国
この大問の難易度は非常に高いと感じました。特に近代の東アジア史は、中国が列強に植民地分割されたり日本に侵略されたりなど、国内での革命や運動以外にも外部との関係もあり受験生が困惑しやすい部分だと思います。
中国史以外にも琉球などの問題も出題されているので、他の受験生が解答できる問題を確実に解答していくことが大切です。
大問3 古代〜近代の黒海をめぐる歴史
この大問は解答こそ教科書レベルであるものの、問題の出し方が教科書や普通の問題集よりかなり難しく、一問一答で処理されがちな文化史のため難易度は高いと感じました。
空所補充問題では、同じ単語が入る空所が複数ある場合は両方の空所を参考に解答を導き出していくと正答しやすいです。(片方の空欄ではわからなくても、もう片方の空欄に解答を導き出すヒントがあることが非常に多いです。)
大問4 中世〜現代におけるカタルーニャ地方をめぐる歴史
この大問は大半がスペイン史の内容の問題でした。用語の難易度としては大問1と同じくらい簡単だったと思います。ただ、年号を書かせる問題や近現代史の問題として共同体や連合関係の問題も出題されていたので、近現代史もしっかり勉強する必要があります。
近代の列強によるアフリカ分割に関する問題も出ていたため、どの国がどの国を植民地支配したかをしっかりと確認しておきましょう。
立命館大学の世界史を突破するために必要な参考書
①山川 世界史B 教科書
多くの学校がこの教科書を使って授業していると思います。この教科書に書いてあることを隅々まで暗記・理解することができたら合格点を取ることができるでしょう。
その際、正誤問題が多いのでただ単に教科書の用語を覚えるだけではなく前後の文との流れや繋がりも意識して精読しましょう。
②斎藤整 ヨコから見る世界史 パワーアップ版
世界史は年号の暗記も欠かせません。同時代に他の地域で起きたことについて問う問題も多く出題されます。
この参考書はレイアウトやイラスト面でとても見やすく、楽しく読むことができます。
近現代史の内容を重視して出題されることが多いので、外交史などに注意して勉強することがおすすめです。終了したらチェックテストで自分の理解度を確認して進めていきましょう。
③東進 世界史B 一問一答
「教科書を読んだだけじゃ用語を覚えられない」という人はこの一問一答で用語を暗記することをおすすめします。いろいろな大学の過去問から、覚える優先順位をつけて載せてあるので効率的に勉強することができます。
また、勉強に役立つプチ情報も小さく載っているので勉強がはかどります。
立命館大学の世界史は同志社大学と同様に、選択式の問題はほとんど見られず、記述式の問題が大半です。それに加えて、難しい漢字の中国史関連の問題が出やすい傾向にあります。試験本番でも落ち着いて記述できるようにしっかり書いて覚えておきましょう。
④新しい知識は書き込む
これは参考書の紹介ではないのですが、過去問や問題集などで新しい用語や関係などを目にしたら、自分の使っている参考書に書き込む癖をつけるといいです。一問一答の参考書などの横に地図や家系図のようなものを貼って勉強するたびに再確認しやすいように工夫しましょう。
特に立命館大学は中国史を重視して問題を出してくることが多いです。中国史を縦に整理してまとめながら勉強の漏れがないように勉強することが大切です。
まとめ
立命館大学の世界史は、
①大問4題の計50問で、試験時間は80分です。空所補充の書き取り問題が大半なので、漢字も含め、正確に用語を暗記して臨みましょう。
②地域では中国やアメリカ、時代では近現代、分野では政治史がよく出題されています。
③問題の出し方が少々独特なので、用語暗記にとどまらず、テーマの本質や用語同士の関係性を正しく理解しておきましょう。
もし今の実力に自信がなかったとしても、合格に必要な点数から逆算して計画的に勉強すれば、確実に合格へと近づくことができます。
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立命館大学の学部ごと偏差値
・法学部 57
・産業社会学部 52~54
・国際関係学部 58~60
・文学部 54~58
・映像学部 53
・経営学部 56
・政策科学学部 56
・総合心理学部 56
・グローバル教養学部 ※新設学部のため不明
・経済学部 56
・スポーツ健康科学部 54
・食マネジメント学部 53
・理工学部 51~57
・情報理工学部 51~52
・生命科学学部 55~56
・薬学部 58~59
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