「センター試験爆死した…。もうずっと行きたかった国公立大学に行けないや…。」
「入試だめだった。来年大学入学共通テストになるのは不安だけど浪人したいな…。」
あなたはこの様に悩んでいるのではありませんか?
大人の都合で、センター試験から大学入学共通テストに変わることで、一番困惑しているのは、学校の先生や塾の先生ではなく、もしかしたら受験生だったあなただったのかもしれませんね。そんな大変な中でも、「浪人生になってもうちょい勉強して受験したいな‥。」と思っているのではありませんか?
今回は浪人生になろうか悩んでいる方にも役に立つ情報がかければと思い、記事を書いています。
どうぞお付き合いください。よろしくお願いいたします。
※弊社では浪人生向けに別記事も書いています。よければご覧ください。
参考:「センター試験がなくなる2020年度入試の受験生へ」|浪人生編
2020年度6月22日現在以下のことが分かっています。
※浪人生は学習の遅れに伴って追試(日程が遅いスケジュール)で受けることが出来ない流れになると発表されています。
萩生田光一文部科学相は19日の閣議後の記者会見で、2021年1月に実施する大学入学共通テストの追試験について「学業の遅れが想定されていない既卒者は対象と考えていない」との認識を示した。浪人生については新型コロナウイルスの影響による学習の遅れを理由とする追試の受験は認められない。
目次
センター試験の終わりと2020年度大学入学共通テスト
早速センター試験が2020年1月18日、19日に終わり、来年(2021年)から、大学入学共通テストがはじまります。大学入学共通テストで大きくかわる点は、主に3つと言われていました。
①従来のセンター試験で出されていたマークシート式問題の見直し
今までセンター試験は知識だけで解けていた問題等もありました。しかし、大学共通テストでは、図やグラフや絵から組み合わせて、「ここから何がわかるか?」などと受験生の思考力を測る問題が多く出題される可能性があります。
②記述式問題の導入(2020年は現時点では導入しないそうです。)
国語や数学IAでマークシート問題に加えて、記述式の問題が出題されます。また、試験時間も従来のセンター試験に比べ、10分ずつ伸びています。
令和元年12月に、2020年度開始の大学入学共通テストで導入予定だった国語と数学の記述式問題について、2020年度は延期すると発表しました。その理由として、採点ミス解消などの難しさを述べています。
③英語外部試験や民間資格・検定試験を導入
英語は従来のテストでは測れない、「読む力」、「書く力」、「話す力」、「聞く力」の英語4技能を測るために、英検等の外部試験を導入するという話でした。
経済的な状況や居住地によって安心して受験できるかがわからないため、令和元年11月に、一旦英語の外部試験導入を2020年は見送る方針を発表しました。
参考:英語民間試験見送り、何が問題だったのか? 引き続き個別に使う大学に注意!
現時点で大きく変わるのは、①従来のセンター試験で出されていたマークシート式問題の見直し、という点です。
※弊社では大学入学共通テストについて解説している記事があります。ぜひご覧ください。
http://axiv-blog.com/2020/01/24/kyoutuutesuto/
なお、移行1年目に浪人生向けの別の問題を作成するなどの配慮はしないそうです。つまり、2020年度に共通テストをうける浪人生は現役生と同じ問題を解くことになると思うので、共通テストの対策が必要です。
浪人生になろうか悩んでいるあなたへの3つ対処法
さて、ここまでセンター試験についてと、2020年度からスタートする大学入学共通テストについてご紹介しました。大学入学共通テストについて少しわかったものの、それでも情報がまだ欲しいと思うあなたへ、対処法についてご紹介していきます。
① 大学入学共通テストの試行問題を実際に解いてみる
大学入学共通テストの試行問題が実際にネットにアップされています。実際に私もいくつかの科目を解いていましたが、センター試験とはまた違った難しさがありました。「共通テストは難しい」、「浪人生は不利…。」などとネットには情報があがっていますが、大学入学共通テストには向き不向きがあるようです。そのため、センター試験でうまく得点が出来ない受験生や浪人生も共通テストに変わることで点数が取れてしまう可能性もあるのです。現在大学入学共通テストは2年分(ないしは1年分)ネットにアップされています。ぜひ1度自分で解いてみてください。
個人的には、大学入学共通テストの問題は、知識を活用し考えさせるような問題が多いと感じます。そのため、付焼刃的な暗記法では対処が難しいように感じます。しかし、勉強をする際に、「この知識は○○の面で生かせる」等考え抜く力がある人にとっては向いている試験ともいえるかもしれません。
② 大学入学共通テストの解説動画を見る、解説ブログを見る。
実際に大学入学共通テストを読んでみてどうでしたか?実際に難しいと感じる方も多いと思います…。そのため、解説動画をYou Tubeでみたり(大学入学共通テストで検索するといくつか動画が出てきます。)、解説ブログ等を見ると、何となく共通テストで何をすればいいかイメージがしやすいかも知れません。
弊社でも大学入学共通テストの解説ブログを作っています。具体的には、各科目の大学入学共通テストの施行問題と最新のセンター試験問題についてを比較して解説記事を作っています。ぜひ1度ご覧ください。
http://axiv-blog.com/2020/02/15/matome_kyoutuu/
③ 大学入学共通テスト対策模試を受けてみる
大学入学共通テスト対策模試を受けてみるのも手かも知れません。実際にセンター試験から傾向や方向性が若干変わってしまう問題等もあります。それらの情報は少ないながらもすでにわかってはいるのですが、実際に解いてみると違って感じる部分も多いかも知れません。そのため、大学入学共通テスト対策模試に対応している問題を実際にといてみることも良いかも知れません。
弊社でも大学入学共通テストの対策模試についての記事を執筆しています。良ければご参照ください。
参考:共通テスト 模試一覧
それでも大学共通テストが不安なあなたへの4つの対処法
それでもお悩みのあなたへたくさんある解決法のうち4つを紹介します。
①どうしても納得がいかない場合は(大学等に通う仮面浪人ではなく)純粋に浪人生になる。
どうしても納得がいかない場合、浪人生になるのも1つの手ではあります。2020年度に限っては、記述問題が出されず、英語の外部試験も導入されません。大学入学共通テストでの変更点としてあげられるものには、思考力や表現力を問うような問題が出題されることという点です。
→この点に関しては、浪人生だけでなく現役生も同じような悩みを抱えているため、スタートラインはほぼ一緒と言えます。また、現役生に比べ、浪人生の中には、受験まで1度受験科目に関しては一通り勉強していて基礎学力がある可能性があります。いくら知識問題が減るからと行って、知識はないよりあったほうが問題は解きやすいケースが多いです。そのため、浪人生が今まで頑張ってきたことが無駄にならない可能性が高いのです。
また、浪人生同様現役生にも情報があまりない状態で受験をします。そのため、情報が現役生だから有利であるという状態には今のところなりません。だからこそ、一度一通り勉強した浪人生だからこそ、有利になる面もあるのです。
※今までセンター試験時代が全盛期だった頃は、センター試験を失敗すると、国公立大学第1志望の受験生の1部は、「センターコケたから、一応受験するけど、来年また浪人して受けよう」と考える方もいました。ある程度センター試験も傾向があるため、また浪人生の方が入試なれしているため、入試慣れという面でもアドバンテージがあったのです。今回はそのアドバンテージが今までの浪人生ほどは活かせないというだけなのです。
加えて浪人生となるのであれば、宅浪(自宅で自分で勉強スケジュールを立てて学ぶこと)を選択するか、予備校等を併用するかなど選択肢があります。予備校に通う場合は、いくつかの塾に実際に足を運んだりネットのクチコミ情報を見ながら、自分はどんな塾があうか考えた上で塾を選ばれると良いと思います。
②合格した大学には満足できないけど、「大学入試は嫌だ」の場合|編入試験をうける。
どうしても、今受かった学校に納得できない…。やりたい勉強が出来ない。将来この大学で就職は大丈夫かな…?
もやもやした気持ちを持ちながらも、今合格した大学に進学しなければならない。そんなあなたには、1つの方法として、「編入試験」を利用した3年次(2年次)編入学もオススメかも知れません。
「大学編入」とは、「短期大学や専門学校、高専を卒業した学生及び、4年生大学の2年間在籍し、必要単位数(学校によりけりで違いますが、だいたい62単位であることが多いです。)を取得している大学生が、特定の大学の「大学編入試験」を受験して、試験に合格すれば、新しい大学の新3年生として編入ができる入試制度です。
編入試験では、各大学・各学部によって出題される問題が違いますが、英語やその学部の専門科目、面接などが試験科目になるケースが多いです。
実際に編入試験を突破した方もいます。※弊社にも編入試験を突破して大学編入した先生がおります。良ければ参考に読んでみてください。
参考:受験生が勉強のやる気がでない時に見て欲しいみんなの受験体験記vol.2宮城教育大学/神戸大学
参考:受験生が勉強のやる気がでない時に見て欲しいみんなの受験体験記 vol.6 神戸大学
その反面、編入試験は、情報が少ないことや、そもそも合格する枠が大学受験に比べて圧倒的に少ないことなど、編入試験は編入試験でデメリットがあります。また、編入試験を受けたあと、別の大学に編入しても、単位認定が少ないことで就活や公務員試験の勉強が出来ず、困るケースもあるとのことでした。そのため、安易に浪人することが嫌だから編入試験を受けるという決断は、編入試験の情報の少なさや編入試験後の過酷さを考えると、あまりオススメできないかもしれません。
③浪人生になるのは周囲が許してくれない…などの理由|仮面浪人する
3つめに仮面浪人となることも1つ選択肢としてあると思います。あなたは受験勉強を今年も頑張って、どこかの学校に合格したのかもしれません。しかし、第一志望校が諦められない…。もしくは、ある職業になるためには○○学部に行かなければならないと感じているなどお悩みなのかもしれません。
その場合仮面浪人をする人もいます。仮面浪人とは、1度は大学に進学する(進学する意思を固める)のですが、大学に所属しながら別の大学に受かるための受験勉強を続け大学受験等を受ける人達のことを言います。
仮面浪人をする場合、周囲との軋轢があると知人から聞いたことがあります。例えば、仮面浪人をする場合でも大学の授業をある程度出て単位を取ろうとする場合、単位取得のためにクラスメイトと交流をしておき、単位が取れるように根回しする必要があったり授業によっては共同でレポートを書いたり、意見交換をする必要がある場合があります。その時、あからさまでないにしても仮面浪人している人は、その大学にあまりなじもうとしていない雰囲気を出している場合があります。その雰囲気を敏感に感じ取り、大学になじんでいる(ように見える場合だけの場合もありますが…)同級生から嫌味を言われたり等もあるそうです。
また、仮面浪人をする際、思い切って休学できる場合も、クラスメイトは楽しそうに過ごしていたり、中学高校の同級生が大学生活を謳歌しているのを見て、孤独感を感じるケースもあるそうです。また仮面浪人の際、休学する場合ですが、私立大学で休学する場合は休学する際に学費がかかるケースがあるので注意が必要です。
その反面で、仮面浪人の末別の大学に合格し入学した際に、仮面浪人していた大学で取得していた単位が変換でき、晴れて合格した大学での生活が少し余裕が持てる可能性もありますし、2つの大学を知る貴重な経験ができ、多様な価値観に触れられるというメリットもあると思います。また、仮面浪人の末、別の大学に進学すれば、1年生からはじめるので、人間関係は1から作っていけるため、人間関係を作ることは編入学で入学する人ほど悩まないという話をこれも知人から聞きました。
参考:早稲田大学→京大に仮面浪人で合格した山中基弘さんインタビュー
※実際に仮面浪人した先輩の体験談です。よければご覧になり、自分の立場や状況と照らし合わせて、仮面浪人するか検討するとよいのかもしれません。
④高校既卒で受験可能なAO入試(2020年度から名称は総合型入試)を受ける
こちらもかなりレアケースではありますが、既卒者向けのAO入試を受けるという手もあります。例えば早稲田大学で行われている「早稲田大学政治経済学部グローバル入試」では既卒者でも受験ができます。TOEFL・TOEIC・IELTSのスコア提出という条件はありますが、高認試験合格者も受験が可能であるため非常に多様な受験生が受験可能です。
他にも早稲田大学では、早稲田大学新思考入試(地域連携型)文化構想学部・文学部・商学部・人間科学部・スポーツ科学部と呼ばれる入試があります。高校3年生等でなくても、既卒者でも受験可能です。評点平均等の基準も今のところありません。高卒認定資格での受験も可能です。出願時に課題レポート等が必要となります。1次試験は書類選考、2次試験は総合問題で思考力を問う問題、最後はセンター試験の所定の科目を受験し、合格点(8割が目安)を取れば晴れて合格となる受験方式があります。こちらはセンター試験が今年終わるため、今後どのように取り扱われるのかはわからないのですが、早稲田大学では既卒者でも受験できる仕組みがいくつかあったようなのです。
また、明治大学では、政治経済学部グローバル型特別入学試験という受験方式があります。既卒者1年目の方までは外国語の資格等(IELTS(Academic Module) 、TOEFL iBT® TOEIC(L & R)など)を持っていれば出願可能な試験です。総合問題と面接が課せられます。
これらの3つの試験はあくまで来年度(2020年度入試)のものではなく、2021年にみなさまが受験する際にどうなっているのかはまだ情報がはっきりしていないため、何とも言えない部分もありますが、実際に浪人してもAO入試等の推薦入試を受けたい方は直接大学に問い合わせてみる、オープンキャンパスに参加して入試課の人に聞いてみる等してもよいと思います。なお、今回は有名大学のみ紹介しましたがその他でもいくつかの大学で既卒者の方でも推薦入試やAO入試が受けられるケースが紹介されていました。よければ自分の興味のある大学を調べてみるとよいと思います。
いかがだったでしょうか?最後のセンター試験や私立入試で思うように力が発揮できず、第一志望校に受からなかった受験生もいるでしょう。そんな受験生も①浪人をする②大学に一応進学し編入試験を目指す③仮面浪人する、④AO入試等を受けるなどの方法で、進学について改めて考えてみるのも良いかも知れません。
もちろんそれぞれにメリットデメリットもあります。
- 純粋に浪人する(浪人生になる)のであれば、メリットとして、受験勉強に十分に確保できる可能性や、腰を据えて勉強ができるでしょう。その反面、浪人して失敗した際に、次の年をどう送るかなどのリスクも常に考える必要があります。
- 編入試験を目指すという形をとることで、メリットとして編入試験に無事合格できれば、浪人生等の形で学年が現役生に比べ1年遅くなるリスクを避けられる可能性があります。その反面で編入試験は情報が少ないため、うまくいく保障がありません。かつ、編入してもその大学での生活の仕方によっては2年で卒業できない可能性があります。
- 仮面浪人することで、メリットとしてたとえ失敗しても戻れる場所がある(純粋に浪人生となる人は浪人失敗し浪人後もどこの大学にも受からない場合途方に暮れるケースもあります)ところでしょう。その反面、大学生活と受験勉強を両立するのは難しいですし、どっちつかずとなる可能性もあります。
- AO入試等をうけることは、メリットとして、大学受験(1から共通テストや私立入試をうける)に比べ負担が少ない可能性もありますし、出願条件の英語の資格もたとえ受験が失敗しても今後に生かせる可能性があります。その反面で狭き門(募集定員が大学入試の一般試験に比べ少ない)であるため、失敗してしまうとあとがなくなってしまう可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?浪人生になるかどうか、受験をもう一回チャレンジするかは経済的な状況や家庭の状況にも関わることなので安易にきめられることではありません。けれど、「浪人したいな…」と迷うというのはそれだけ真剣に受験について考えてきたからこその悩みだと思うのです…。だからこそ、一度第三者等に話を聞きながらどうするか考えることもオススメです。
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参考:【緊急対応】オンライン対応で高校生を救う!アクシブアカデミーの取り組み
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