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011.良い塾・予備校を見極めるー学校、塾・予備校の活用法②ー


塾・予備校には4つのタイプがあることを知る

 模試や定期テストを受けるなかで、塾や予備校に頼らず独学で勉強をしてきた子どもが、「もっと成績を上げるために、やはり塾・予備校に通おうか」などと考えることもあります。実際、塾・予備校に通い始めたことがきっかけとなって、成績が劇的に上がるケースは少なくありません。もっとも、塾・予備校は数多くあるため、いざその利用を考えたときに、どれを選べばよいのか思い悩むことになる人も多いはずです。

 そこで、塾・予備校を選ぶ際に気をつけておきたいポイントや注意点などについても触れておきましょう。塾・予備校は次のように大きく4つの種類に分けることができます。

①集団授業型

②映像授業型

③個別授業型

④学習管理型

 ①は、一人の講師が多数の生徒を相手に講義を行う集団型の塾・予備校です。特に大手予備校で見られるタイプで、かつてはこのタイプが塾・予備校の主流でした。浪人生が通うことを想定し、ターミナル駅にいわゆる〝カリスマ講師〟が大学の講堂のような広い教室で、複数人の生徒を前に講義形式で授業を行っているケースが多くあります。ときには100人規模の生徒に教えることも珍しくありません。

 ②は、講義を映像化してインターネット等を通じて配信し、所定の教室などで生徒に受講させます。今ではこの映像型予備校が主流になっており、集団授業型の塾・予備校のカリスマ講師の授業を地方でもいつでも受講できるようになっています。ただし、なかには大学受験に関する専門的な知識がなく、映像教材を流しているだけという塾・予備校もあるので注意が必要です。

 ③は、講師と生徒が1対1、もしくは2、3人という少数の生徒に対して指導を行うタイプになります。集団授業型では難しい、個々人の学習レベルに応じた指導を受けることができます。ただし、講師が大学生のアルバイトであることが多く、学生に任せきりになっていることも少なくありません。受験対策も学生の経験に偏っているおそれがあります。

 ④は、授業をすることよりもむしろ、受験に関する戦略を伝えたり、勉強の進捗状況等をチェックしたりして問題があれば改善案をアドバイスするなど、生徒の勉強をマネージメントすることに指導の主眼を置いています。授業そのものよりも、結果を出すことを重視しているいわばパーソナルトレーニングの塾・予備校バージョンといったところです。講師が大学生のアルバイトであることが多いことから、③の個別授業型と同様のデメリットが生じやすいという点で注意が必要です。

 ちなみに、私が運営している予備校もこの学習管理型になります。学習管理型によくみられるデメリットをなくすために、目的を明確にし、勉強時間を増やし、戦略をもって実行していくことを重視しています。まず、プロコーチが生徒の状況を把握して計画を立て、厳しい採用基準を突破し長時間の研修を受けた学生トレーナーと共に、教務本部の分析を基に生徒を指導していきます。生徒1人に対して3人体制でフォローすることで、計画倒れや進捗の遅れを回避するように工夫しています。

 合格に導くという点で、特にこだわっているのが一般的な科目を選択する指導ではなく、全員全科目を指導するスタイルをとっています。大学の魅力を伝えながら生徒のモチベーションを上げるという現役学生ならではの指導と、プロフェッショナルによる管理・分析を合わせることで、着実に志望校合格をめざしています。

 これら④つのタイプに新しく低価格のアプリの授業やYouTubeでの無料授業が出始め、どんどん質が上がっています。参考書にも映像授業がつくようになってきました。以前よりも授業が低価格に、より身近になってきて、積極的に活用できれば学力を上げることのできる環境が整ってきています(その反面、スマホなどに時間を取られるようになってしまったというのはこれまで述べてきた通りです)。

 せっかく良いものがあっても、自分に合わせた使い方ができていなかったり、勉強をやりきれなかったりすれば、結果を出すことはできません。これら塾・予備校のタイプごとのメリット・デメリットを踏まえて、子どもに最も合うものを選ぶとよいでしょう。

いい塾・予備校を見分けるための3つの質問

 4つのタイプのうちどれが子どもに適しているのかを見定めて、そのなかからさらに絞って入るべき塾・予備校を選びます。検討の際には、次のような内容を塾・予備校に対して質問してみるとよいでしょう。

① 合格させる自信があるかどうかを尋ねる

 「無理です」などと断言されたら、そのような塾・予備校に通わせても仕方がありません。ただし、高校3年生の時点で偏差値40の子どもが東京大学を志望しても、ほとんどの塾・予備校が「無理です」と言うはずです。「可能です」と言うようなところは、それはそれで怪しいので、具体案を確認し、本当に信頼できるかどうかをしっかりと確認したほうがよいでしょう。

② 方針を確認する

 生徒への指導に関して、確固たる方針のない塾・予備校は、教え方が行き当たりばったりになるおそれがあり、期待する成果は得られないでしょう。

 どの教材を使うのかなど授業に関する細かな方針は塾・予備校によって異なります。この点に関しては、専門家である塾・予備校の方針を信じて任せてしまってよいでしょう。

③ どのような形で結果を出してくれるのかを聞く

 「いつまでに、どの程度の偏差値まで上げてくれるのか」というように、具体的な形で確認しましょう。

 なお塾・予備校に入った後に、予定していた結果が出ないようであれば、今後、どのように改善を図るのかを示してもらいましょう。その答え方次第では、別の塾・予備校に変えることも検討しなければなりません。

 これら①から③の他に、受験校選びのサポートなど、進路のフォローも行ってくれるのかどうかも確認するとよいでしょう。

 受験校選定については、塾・予備校・学校は基本的には受け身で、生徒が出してくる志望校に対してアドバイスをするというスタンスです。しかし私はこの受験校の選択こそ、プロの視点が必要だと考えています。受験校選びは受験方式や配点、傾向、倍率、本人の学力との比較、受験日程などの検討が必要で、なかなか骨の折れる作業です。

 私は受験校戦略を「合格への起爆剤」と呼び、多くの時間を充てています。同じ学力でも戦略の良し悪しで合否が分かれるのです。

 また、子どもが家では勉強に集中できないタイプの場合は、先に述べたように、外に勉強できる環境を確保することが必要となります。この場合は、塾・予備校に自習室があるかどうかも確認しておくことをおすすめします。

 

保護者も塾・予備校の利用者である意識をもつ

 塾・予備校に入れた場合、子どもはもちろんですが、保護者もまたその利用者であるという意識をもつことが必要です。受験の制度や大学選びなどについてわからないことがあれば、質問したり、相談したり、アドバイスを求めるなど、親も塾・予備校を積極的に利用するようにしましょう。

 保護者のなかには塾・予備校はあくまでも子どもが通うところであり、保護者はあまり関わるべきではないと思っているのか、気になることや聞きたいことがあっても何も言わない人もいます。

 しかし、入学金や毎月の授業料などの名目で、数十万円あるいは数百万円単位の決して安くはないお金を支払うのですから、払った費用分は使い倒すぐらいの気持ちをもつことが必要です。

 塾・予備校の利用に関してもう一つおすすめしたいのは、「家でしっかりと勉強をしているのか」「最近悩んでいることはないか」などといった家庭内における子どもの勉強や生活に関する情報を、できるだけ伝えておくことです。

 私の予備校でも、特に子どもに関して気掛かりなこと、不安なことなどがあれば、教えてほしいと受験生の保護者にお願いしています。

 マイナス面も含めた情報を家庭と塾・予備校とで共有し、連携することで、子どもの状況に応じたベストな指導を行うことが可能になるでしょう。

 塾・予備校は基本的に子どもの味方です。安心して、ためらうことなくいつでもどんどん頼ってください。

 

学力が高い人と低い人との差は「才能」ではなく「工夫」

 この章では効率的な学習のためのさまざまな「工夫」について解説してきましたが、受験で成功するためには「常に考えること」が重要です。受験校の選択、志望校への戦略、勉強時間の増やし方、教材の取り組み方、勉強方法など、目標が決まってからは、それを達成するための手段を考え、実行していきます。

大学受験は「勉強時間の確保+分析・計画・実行」の繰り返しです。ただ問題を解く、ただ暗記するだけでなく、有限な時間のなかで、短期間で知識量を増やし、合格のためのさまざまな工夫が必要になります。志望校合格のためにとても重要なことではありますが、残念なことにこれらのことを考慮に入れて受験に向き合っている人はあまり多くはありません。

 実際に、「自分は頭が悪いからできない」「要領が悪い」と言う人が多くいます。また、「あいつは特別だ」「自分とあの子は頭の構造が違う」など、できないことを能力のせい、自分ではどうにもできないものととらえている人がいます。確かに才能の差もあるでしょう。しかし、今の学力が高い人と低い人と差は何かというと、私は「知識の蓄積量」と「工夫の仕方」の違いであるととらえています。

 職業柄、東京大学をはじめ多くの難関大の学生と話をしますが、皆やはり何かしらの工夫をしています。しかも何度も試行錯誤し、自分の勝ちパターンを見つけています。また、難関大に合格する生徒の共通点として、科目の内容に関する質問よりも、戦略や勉強法についての質問が多い傾向にあると感じます。

 常によりよい方法を考えて時間感覚をもつことは、才能などではなく、トレーニングで養っていけます。もし子どもがE判定、D判定であれば、常に考え、工夫することを意識してください。まだ自分の力を出し切っていないはずです。まずは考え方を変えることからはじめてください。学力は努力で変えられるものです。

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「生徒の人生を真剣に考え、全力でサポートする」

「変わりたい。」を叶えるを実現するために、今までの常識にとらわれない、新しい形態の予備校を運営しています。私たちは、生徒自らが夢や目標を定め、なぜ勉強が必要かを理解できるように正しい情報を提供し、進路指導に時間をかけて受験戦略を立ち上げ、受験で必要な全科目に対して学習計画を練り、進捗管理を行っています。最高の「環境」「指導」「ツール」を提供すべくWebやiPadを活用し、全国のどの地域からでも受講できるように遠隔での指導を行っています。東大の隣にオフィスを構えており、指導チームを中心に、受験に精通した経験豊富な専属スタッフが受験まで1:1でサポートします。

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