成績不振の時期を乗り越えて合格まで
一緒に歩んだ看医塾
なぜ県立広島大学を目指したのか
私はこれまでに2回入院経験があり、その際入院や手術への不安な気持ちに寄り添い、優しく接してくださった看護師さんに憧れ、看護師を志すようになりました。入院から再び日常生活を取り戻せるようになるまでにさまざまな職種の医療従事者にお世話になったことで、一人の患者にさまざまな医療従事者がかかわる「チーム医療」を実感しました。この経験からチーム医療を知り、その中でもチーム医療の中での看護師の役割に興味を持ちました。
私は県立広島大学の大きな特徴である1学科5コース制の中で初年次から他職種を目指す学生とともに学ぶカリキュラムに惹かれました。チーム医療において必要な多職種への理解のために幅広い勉強をしていき、医療現場全体を支えたいと考えました。そして、看護師としての知識だけでなく、チーム医療の一員としても患者さんとその家族に寄り添えるようになりたいと思いました。
また、私の地元の県立大学と比較して、学科の数が多く、私が興味をもつチーム医療の中での看護師に求められる役割についての理解を深められると考え、県立広島大学を目指すようになりました。
受験勉強を始めるまで
私は吹奏楽部に入っていて、高2の秋ごろまで続けました。その時は部活と勉強の両立がなんとかできていたものの、これからさらに定期テストの勉強だけじゃなく、受験勉強も加わると考えたときの不安が大きかったです。その時まで塾に入っていなかったので、塾を探し始めました。
成績は、1年生の時は学年の順位の半分より少し上といったところで、模試も毎回何も勉強することなく受けていました。2年生になるとよくて上位3分の1くらいの順位を取るときもあり、順位的にはよかったのですが、科目ごとの点数のばらつきが多く、苦手な教科は勉強方法もわかっておらず、手つかずのままでした。2年になると模試も増え、理系だったこともあり、理系科目につまずくことが多かったです。そして日本史もだんだん成績が取れなくなり、英語はいつも勉強法がわかっていませんでした。正直全科目苦手科目でしたね。
志望校は、なんとなく都会に出たくて関東圏で看護師になれるところを探して、横浜市立大学や聖路加国際大学などに興味を持っていた時期がありました。今思うととても頭がいいところなので無理でした。
そして、3年生になると都市圏志向からだんだんと地元圏志向に代わっていきました。都市圏は憧れますが、やはりお金がとてもかかることもありやめました。
看医塾(アクシブアカデミー)との出会い
塾に入るまでの勉強は、部活の合間でやっていたので大変でした。課題は毎回一応出せていたのですが、他には何も勉強時間に使っていなかったです。定期テスト前になると範囲のワークをよくて2周やる程度でした。
高2の夏休み明け、9月に入った時から塾を探すようになり、いろいろと体験にも行きました。他の塾でももちろんいい先生もいて勉強できたのですが、塾の勉強スペースには小学生などの小さい子もいて、少しにぎやかな時があり、それが私にはあいませんでした。
看医塾はオンラインで授業を受けて、同じ画面を見て授業ノートを見て進めるスタイルで、後は自主学習としてコーチが立ててくれる戦略授業シートのように勉強を進めるので勉強計画を立てるのが苦手だった私にとって、その部分をコーチが立ててくれることで無駄な時間が減ってより勉強にスムーズに取り組むことができました!またオンラインという環境は周りの状況を気にする必要がなく、自分の好きな環境で自由に勉強に取り組むことが出来るところも他の塾と違う看医塾の魅力のポイントで私には本当にあっていました。トレーナーの先生もコーチの先生も大好きです!!
受験勉強を始めたきっかけ
受験勉強は高2の秋に看医塾に入ってから徐々に始めました。周りが塾に入り始めてたり、「もう2年生の夏休みが終わってしまうな、そろそろ受験勉強始めないとな」と思ってから塾を探し始めました。塾に入ってすぐはちょうど定期考査の時期だったので、定期考査対策で始まりました。そして冬休みに入るときには受験勉強が少しずつ入ってきました。まだ2年の冬休みで、しかもまだ基礎ができていない状態だったので、英数をひたすらやっていました。英語は英文法、数学は一番優しい参考書から始まりました。
県立広島大に向けた受験戦略
高3の夏ごろの模試まで思ったように点が出ず、県立広島大学は難しい状況でした。その時の併願校の候補として、福岡県立大学がありました。難しい状況ではありましたが、コーチはいつも戦略授業で日々の学習計画を立ててくれるので、それをひたすらこなしていきました。
その結果9月の模試でようやく50パーセントを超え、10月の河合の全統マーク模試で58パーセントまで成績が急に伸びました。その時は県立広島大学や併願校の判定がオールAでした!!
志望校に向けた対策ではなかったのですが、2年生の時に英検2級をとることができました。英検対策もたくさんしてくださり、英作文の書き方を知れたのはすごくよかったと感じています。
コーチ目線
シホさんは典型的な地方進学校の高校に通っており、大学受験という言葉を高校生が意識し始める2年生の秋に看医塾の門を叩いてくれました。そしてこれも地方の特質としてあるのが、大学受験の情報を豊富に持っている塾などの環境がなかったことも看医塾の入学のきっかけになったと思います。
国公立看護学部は共通テストが勝負の決め手になる大学がほとんどという条件の中、シホさんの抱いた受験勉強を2年生のうちから始めておきたい!という意識はこの後の体験記を読み進めていくと非常に素晴らしい判断だったと皆さんにも思っていただけるでしょう。また後々の話では受験勉強の色合いも濃くなるので、2年生のうちのシホさんの学習方針についてもここで言及しようと思います。
シホさんの受験勉強前半期は彼女の体験記に散々出てくる通り、英語と数学がほぼ全てのウェイトを占めていました。これは英数がどういう進路になるにしろ外せない科目であることに加え、長大な時間がかかる科目であることが要因として挙げられます。そのため受験勉強としてのほとんどの時間を英数に割く戦略で進め、定期考査の勉強で理社の対策をするに留めました。
高校の理科社会は中高一貫などの例外を除いて、少なくとも高校3年生の夏までは授業で新しい内容を進めていきます。
そのため受験勉強を全体範囲で始めるとなると確実に間に合わなくなるという見立てから特に生物などは定期考査1ヶ月前から範囲を聞いて学習計画に反映していました。
県立広島大に向けた対策
共通テストに向けてこんな対策をやっていたことを話していきます。
夏(8月末)までの受験戦略と対策
高校3年生、受験生になってから夏休みまでの間はひたすら英語と数学をやっていました。英語はアルクの共通テストリーディングを使って、文章の読み方を身につけました。もちろんすべての模試などで活かせたかはわからないですが、何周もやってなんとなくの時間をつかむことができたのでよかったと思っています。数学は学校で買った青チャートをずっと使っていました。私は数1Aが苦手で、特にAの方が苦手だったので、ずっとやっていました。
5月第1回全統共通テスト模試の結果
7月第2回全統共通テスト模試の結果
秋(9月〜11月末)の受験戦略と対策
秋は本当に毎日毎日勉強で、クラスも受験モードに切り替わってきました。夏休み後半から古典文法や生物基礎の勉強を始めました。9月は週末の土日に英数の過去問を1年分ずつ解いて、平日に毎日英単語と古典単語をやって、それとチャートや生物基礎、古典文法を進めていました。このあたりで英熟語も初めて、毎日やり始めました。生物基礎の過去問も毎週土日に解きました。
9月後半になると数学の過去問を解く日、復習する日、の2日セットのサイクルを毎日続けました。10月はほとんど毎週模試の連続でとても大変でした。でも、私の場合、このあたりから成績が伸び始めてうれしくて楽しかったので、あまり苦しい感じは少なかったです。
11月はもう全教科勉強して大変でした。漢文や古文、日本史などはこのあたりから始めました。数学は共テ対策の本を使ってました。私は化学基礎が苦手だったので、この時期まで基礎か生物かで迷っていました。結局両方とも頑張ったのですが、学校では生物、家では基礎科目をやる、といった形でした。11月に最後のテストがあったのですが、正直あまりテスト勉強はしないで、受験勉強として生物や数学、日本史をやっていました。共テ対策じゃなかった科目は最低限の勉強でした。
9月ベネッセ・駿台共通テスト模試の結果
10月第3回全統共通テスト模試の結果
11月全統プレ共通テストの結果
冬・直前期(12月〜受験)の受験戦略と対策
12月の勉強量が私の受験生活の中でいちばん多かったです。12月は学校での模試がもうなかったので、東進の本番レベル模試や全統プレを受けました。正直とても難しくてメンタルやられますが、気持ちを切り替えて頑張っていました。直前の時期なので、学校ではラーンズの黄色い本を進めていました。これも教科によっては本当に点が取れなくて、特に国語は不安になりました。日本史も頑張っていましたが、正直元が低すぎたので、平均点も狙っていませんでした。でも学校では過去問を解いたり、看医塾でオススメされた日本史の参考書もお気に入りになるくらい持ち歩いて読んでいました。
冬休みもパックの共テ予想問題を解いたり、北予備の模試を受けに行ったりで、毎週共テの日程で過ごしていました。このあたりの問題は全部難しくて、心折れましたが、共テ換算得点の方を見て頑張っていました。
1月の学校が始まって少しの期間は特別編成の授業だったので、2時間続けて本番想定で問題を解いてました。本当に毎日が勉強で、起きて寝るまで勉強でした。やることが本当に多くて、すべてを終わらせて本番に挑めたわけではないのですが、毎日が本当に一瞬でした。
共通テスト本番の結果 本番が過去最高得点!
コーチ目線
シホさんの受験はとにかく、共通テスト全科目の合計で半分の点数を超えるという壁を突破するのに心血を注ぎました。一番時間のかかる英数を前半期に絞って対策をはじめ、英語と数学ⅡBは志望校の共通テスト得点率に安定して届くところまでやりきってくれました。
英数がある程度の実力に達したのが夏休みということもあり、そこからは国語(古文→漢文)と生物基礎をスタートしました。シホさんの国公立併願校として最大の壁だったのが理科の選択です。国公立看護は基礎2科目or発展1科目の選択ができるのですが、志穂は特に化学基礎が足を引っ張っており生物が得意という状況だったので、生物のみに絞る事を提案しました。学校でもまだ生物の範囲が終わっていないことからテスト勉強なども活用して生物対策を進めましたが、受験勉強として基礎も共通テスト対策を一応やっていた結果、共通テストの本番は基礎2科目の方が点数が取れていてどちらの選択肢も残しておくという選択で正解だったのだと思ったのをいまだに覚えています(笑)
また中国地方の出身ということもあり模試の経験が都市部に比べて少なくなっていたこともあり、12月は色々な模試を受けました。正直に言えば大手予備校以外が実施している模試は結果がシビアであったり難しい問題であることが多いのですが、シホさんも例に漏れず本番前に受けた北九州予備校さんの模試で壊滅的な点数を取ってしまいメンタルブレイクしていたのを覚えています。。。
ですがそういった経験をしていたからこそ、安心も慢心せずに直前まで共通テスト演習に真摯に取り組み本番で過去最高点数を叩き出してくれたのだと今振り返ると思います。
受験前後に感じたこと
受験勉強が終わってみて、一番最初に思ったことは「もう勉強しなくてもいいのか、1年間よくこんなに勉強したな。」といったほっと一安心する気持ちが大きかったです。一つ後悔したことといえば、参考書などをすべて使いきれなかったことです。共テ前の1週間は、漠然とした不安が大きくて、やらなくてはいけないことはたくさんあるのに、何をしたらいいのかわからない気持ちがありました。なのでうまく集中することが難しかったです。
受験生時代のメンタル面では、私は寝たり、あったかい飲み物を飲んだり、美味しいものを食べに行ったりして気分転換をしていました。私の友達はジムで運動したり、ドラマを見ていたり、みんないろいろなリフレッシュ法がありました。ずっと勉強していたらやはり詰まってしまうこともあると思うので、自分なりのリフレッシュできる方法を探してみたらいいと思います。
受験校併願校選定
看医塾でコーチの先生と受験校選定会議を行いました。その時は、その時の偏差値で狙えそうな大学の候補や、受験科目や傾斜配点などの話をしました。そして結局私は理科の基礎科目か生物のどちらに絞って勉強するのか決まらなかったのですが、大学の候補や受験科目などを知れて良かったです。
学校でも進路面談等の進路について担任の先生と話す機会が何回もありました。この時は模試の結果を見ながらC判定を取れそうな大学や、今までの自分の模試の記録のグラフなどを見ながら話していました。どちらの先生も私よりも多くの大学や難易度などを知っているので、たくさんの情報を知ることができ、選択肢を多くすることができました。
また、私立大学の併願校の決め方ですが、私は特にこれといった理由があるのではなく、滑り止めとして私立大学を受験しました。そして受験方式も私立にはいろいろとあるのですが、看医塾のコーチと一緒に決めました。
私は私立大学を二つ受験したのですが、一つは共テ利用のみで受験しました。共テが終わってからもまだ出願できたので、共テの点数を踏まえてから決めることができてよかったです。もう一つの方は共テ前に出願期限があったので、共テと一般の二つの受験方式で受験しました。
このように一言で私立大学といっても受験方法が多かったり、出願期限も長いところで二か月ほどから短いと1週間ほどと大学によって本当に違ってきます。私立大学は資料請求や、決まってきたら出願期限や受験方式なども大まかでいいので早めから考え始めていったらいいと思います。
コーチ目線
先ほどの所にも書きましたが、シホさんの受験(というより国公立看護学部志望の受験)は共通テストの結果が合否を左右します。それに加えシホさんの受験で特に大事だったのが、ボーダーが同じ得点率帯の大学でも科目比重によって合格可能性が大きく違ってくるという点でした。
上記のように、例えば志望校の県立広島大学は数学がIAとⅡBのいずれか高得点の方を数学の点数にできる以外は全科目必要でしたが、第2志望としていた福岡県立大学は数学が県立広島と同様の配点になるほか、社会が科目ごと削れるなどシホさんに取っては有利な科目比重で戦うことができるという戦略を組んでいました。
理科についてはほとんどの国公立看護が発展理科1科目or基礎2科目の選択ができ、シホさんにはどちらに転んでも結果が出るよう対策をしてもらっていたものの、私立大学の滑り止め確保は共通テスト利用での確保を基本戦略としていたため、シホさんが書いてくれた通り共通テストという1回きりの試験にかける情熱とプレッシャーは計り知れないものがあったと思います。。。
科目別戦略
県立広島大に向けた英語の対策・参考書・勉強法
毎日英単語を塾に入った時からやっていました。英熟語は3年の夏休み明けから毎日やりました。この積み重ねは大きかったと思います。高2の冬休みくらいからまずは看医塾の「革命」という映像授業を使い、基礎をおさらいするところから始めました。ここで1年生の時にさらっとやった英文法の復習をしっかりすることができました。
そして参考書は「読解のための英文法」をやり始めました。まずは初歩的なところから始めよう、といった感じで、品詞分解やthatなどの複雑な役割をする単語の扱いを知ることができました。それからは「ソリューション」や「ゼロから英語長文」などの長文を読み始めました。品詞分解をしたり、日本語翻訳をしながら読むのは大変でしたが、わからないところはトレーナーと読み進めることで無事読むことができました。
3年生になってアルクの「大学入学共通テスト英語リーディング」をひたすら使って、文章の読み方を身につけました。もちろんすべての模試などで活かせたかはわからないですが、何周もやってなんとなくの時間をつかむことができたのでよかったと思っています。直前の12月ごろからは駿台の「短期攻略大学入学共通テスト英語リーディング」やラーンズの「直前演習英語リーディング」を使いました。たくさんの問題に触れることで多くのパターンを知れたこともよかったし、どの教材にもこの大門は何分ぐらいで解こうといった目安があったので、時間配分の練習になりとてもよかったです。
リスニングは学校で週一でやっていました。間違えた問題は解説で日本語訳を見て、単語の意味を確認したり、知らなかった単語は蛍光ペンでしるしをつけたりして復習していました。英語は読む量が多いため時間配分がとても難しく、スピードも知識量も慣れも必要でした。たくさんの参考書を使ってたくさん英語の文章を読むことが大事だと思います。2年の河合で初めてのマーク模試の時、リーディング33点、リスニング44点でした。ここからたくさん英語に触れて、毎日の積み重ねで、本番はリーディング54点、リスニング74点まで伸びました。2024年のリーディングの平均点は過去最低の53点でした。この全国平均よりも上回る結果になり、本当にうれしかったです。
県立広島大に向けた数学の対策・参考書・勉強法
私の学校では、学校で強制的に青チャートを買っていたので、受験期はずっとチャートを使っていました。2年の秋に塾に入ってすぐの時に初めて買った数学の参考書は「やさしい高校数学」でした。まずは基礎から始める目的で使い始めました。この参考書は問題の文章に比べて解説がとても長く、わかりやすく優しく書いてあるので、基礎から勉強するのにぴったりでした。3年生に入ってからはひたすらチャートを使ってました。とくに私はIAが苦手だったので、IAばかりやっていました。特にAの方が苦手で、ずっとやってました。チャートの使い方としては、チャートは問題ごとにコンパスでレベル分けされているので、最初にコンパス1と2の問題をといて2周しました。
その次にコンパス3の問題に入ってひたすら苦手なところを繰り返し勉強していました。学校で使うようなIAⅡBが全部入った比較的薄めな問題集には、後半に公式のページがついていたので、持ち歩く際はこれを持っていました。11月くらいになってからは駿台の「短期攻略大学入学共通テスト数学」シリーズのIAとⅡBを使っていました。この問題集は少し難しかったのですが、星の数でレベル分けされているので、1は絶対に丸にする!2も頑張るぞ!くらいの気持ちでした。
ひたすらIAをやり続けたのですが、本番ではあまり点数が取れませんでした。解ける問題から確実に解くべきです。そして全く手をつけていなかった2Bの方が点数が良かったという結果でした。いまとなってはいい思い出です笑 県立広島大学は傾斜配点でどちらかいい方の点数を200満点換算だったので、良かったのですが、両方とも必要だったら危なかったです。
県立広島大に向けた化学基礎の対策・参考書・勉強法
化学基礎が私の最大の苦手科目でした。3年生の第2回全統マーク模試で7点しか取れませんでした。でも、本番は35点(50点満点)まで伸ばすことができました。私が本格的に化学基礎の勉強を始めたのは10月からでした。ここまで、私は理科基礎か生物かでどちらに力を入れるのかずっと迷っていました。というのも化学基礎が7てんだったので、伸びてもあまり点数にならないのではないか、生物の方が得意だったので、そっちを伸ばした方がいいのではないか、などいろいろと悩んでいました。
でも、結局学校で生物と化学基礎を勉強して、家で生物基礎を勉強する、といった時間配分になりました。
私が使ったのは「リードLightノート化学基礎」です。書き込みタイプが私はわりと好きだったのでこの参考書は使っていて楽しかったです。看医塾ではチェックテストが大体の参考書用にあるので、毎章ごとにそれを使って確認していました。このリードライトノートはリードA,B,C,C+で分けられていて、A,Bで要点確認をして、Cで問題を解くといった流れでした。C+は少し応用といった問題でした。この参考書は裏表紙にも要点が書かれてあって、イオン化エネルギーや電気陰性度などのグラフが書かれていたので、パッと確認しやすくてとても愛用していました。学校で買ったラーンズの「直前演習化学基礎」を直前期には使っていました。そこでわからないことがあると、リードライトノートで確認して、復習する、といった流れでした。
県立広島大に向けた小論文・面接の対策・参考書・勉強法
私が受験した県立広島大学の前期の二次の内容は面接でした。県立広島大学の保健福祉学部は、出願の時に400字程度の志望理由書と、こちらは任意なのですが5点満点の得点となる評価申請書という知己への指向性を各書類を提出する必要がありました。共通テストが終わって受験校を決めてから手を付け始めたので、本当にバタバタでした。共通テストが終わってから2週間後ほどで国公立の出願が始まるので、学校の先生はもちろん、看医塾のコーチも忙しそうでした。その中でも、看医塾で志望理由書の添削をしてもらい、それを学校の先生に添削してもらい、またコーチに添削してもらい、という流れで何回も修正して出来上がりました。評価申請書の方は学校の先生と一緒に内容を考えたり、自分で書いてみたりを繰り返して完成しました。
この二つの書類をもとに大学側は質問を考えて面接をするので、かけるものはすべて書きました。そして面接練習に入ったのが2月です。学校の方で面接の前期担当、後期の担当、小論文担当、で先生とたくさん練習しました。
最初の方のまだどのように質問に答えるのか、といった面接の台本づくりを看医塾のトレーナーと一緒に進めて、それをもとにまた自分で付け加えたりして学校の先生と何回も面接練習をしていきました。学校で面接練習を私は3人の先生とあわせて11回しました。先生はみんなとてもやさしくて、全部べた褒めでした笑。安心するためにも不安なら何人も先生に相手してもらって、練習するのがいいと思います。
小論文は私は前期が面接だけで時間が余っていたので、小論文は後期で使う予定だったのですが、前期の面接練習と並行して対策していました。小論文対策で私が使った参考書は「採点者の心をつかむ合格する看護・医療系の小論文」と「船口の最強の現代文記述トレーニング」です。医療系の情報をたくさん仕入れて置く必要が面接では必要だったので、空き時間にこの参考書を読んでいました。現代文の参考書だったのですが、小論文は問題となる文章を読んでから書くので、この本で文章の読み方を身につけることができました。看医塾でコーチと小論文の構成や、書き方などの基本的なことを教えてもらってから、学校の小論文担当の先生と後期の受験校の過去問をひたすら解いていきました。私は結局前期の発表があるまでに過去問を5年分、書き直しも3回ずつくらい書きました。前期試験前の期間にこんなに後期の対策をしているのは私くらいだよって学校の担当の先生に言われました笑。
たくさん対策して結局小論文に使うことはなかったけど全く後悔はしていないです!小論文を読んでさまざまな角度から物事を考えたり、文章の構成を考えたりしたことは、面接にもつながったと思います。
コーチ目線
シホさんも書いてくれた通り、英語リーディングが初めての共通テスト形式の模試で33点だった時は戦々恐々としました笑
シホさんの受験勉強としての英語は看医塾の入学から開始していて、共通テストの過去問演習に入るまでの対策が一通り完了したのが夏休み前でした。受験を振り返って特に覚えているのは単語です。シホさんは1年間欠かさず単語を勉強していました。シホさんの素晴らしかった点として、こちらから何かアクションを起こすまでもなく、能動的に最後まで取り組んでくれていた事です。毎回の戦略授業では常に毎日のテスト実施をした点数をまとめて報告してくれた他、高校の休み時間など「スキマ時間にも単語帳を開いてます!」といつも話してくれていたので、基礎を忠実に取り組み続けたことでリーディングの点数も受験期後半には60点台で平均が取れ、高2冬に受けた共通テスト模試から1年弱で倍近くの点数を取れるようになっていました!
また英語の長文演習も色々な問題集を使って取り組みました。シホさんの長文読解は学校での演習量が少なかったこともあり、様々な長文を読むことで題材のバリエーションを増やせたことや、それに加えて授業では英文解釈にも注目して取り組むことで日本語訳の精度も上げていくことができていたので、後半の模試では60点前後で点数を安定させることができました。
またシホさんの受験で共通テストともう一つ、重要だったのが面接・小論文対策です。県立広島大学の共テボーダーを突破したのちに対策を開始しましたが、面接対策では学校と看医塾でやることを以下のようにしっかり棲み分けしました。学校→面接の指導経験が多い+その地域の大学の面接対策情報を持っていることから、面接の実践練習をたくさんしてもらう。看医塾→看護学部の情報に特化している+シホさんと通年1:1で指導してパーソナルな性格・向き不向きを押さえていることから、面接の台本作りを一緒に行なう。
上記の対策方法をとったことで、シホさんも体験記に書いてくれている通り学校では11回も面接の実践練習ができ合格につながったと考えています。また小論文対策も話の構成や展開をクリアにさせる部分としてはとても役立ったと思います。
(シホさんの書いた志望理由書の書き直し 何度も何度も文言を修正して、追加をして納得のいくものを二人で作りました)
(面接対策をした講師の授業記録 的確にズバッと改善策を提示してくれるのでシホさんも心強かったそうです!)
今だから言える受験や勉強で伝えたいこと
勉強法
私は英単語の勉強法がよくわかっていなくて、学校での小テストの十分前とかに通して見て解くタイプだったので、全く単語を覚えられていませんでした。看医塾に入ってから、単語を見て、発音を聞いて、その発音の音声と一緒に声に出して読む、といった流れで勉強するようになって覚えることができるようになりました。この勉強方法には名前がついていて、「ヘビロテ暗記法」という名前です。一つの単語を何回も読んでから次の単語、ではなく一通り範囲の単語をさらっと流すのを10周繰り返します。範囲は50単語でも100単語でもいいです。最初のまだ全然覚えられていないときは50単語ずつやっていました。直前期になると、100単語ずつの単語テストが参考書ごとに看医塾にあるので、それを自分の家でコピーして、毎日解いていました。
古典も苦手だったのですが、夏休みから古典単語を毎日やるようになって、直前期ではもうほぼマスターできていました。英単語と違って300くらいしか頻出の単語がないので、すぐに覚えられると思います。
学校との付き合い方
学校では2年生の冬からマーク模試が始まり、3年生になると先生も一気に受験モードに変わります。運動部がまず春の大会で引退するところが多くて、周りの生徒がそこから一気に成績をぐんぐんと伸ばしてきたのでとても焦りました。長い部活だと夏休みまで部活をしているところもありました。学校の定期考査期間は問題集やまとめなどをして、それ以外の時は最低限学校の勉強や課題をして、残りは全部受験勉強をしていました。文化祭や体育祭などの学校行事の時は、放課後や朝から活動するときも多くあまり勉強することが出来ませんでした。でもそういった行事には全力で取り組んで楽しんで思い出をたくさん作っていました。いやでも10月ごろからはめちゃくちゃ勉強することになるのだから、楽しめる時は楽しんでおいた方がいいです。本当に。でも夏休みとかに遊びに行くと「今頃みんなすごい勉強頑張っているんだろうなあ、勉強しないとなあ。」となるので、息抜き程度にした方がいいです。
学校の先生はとても優しくて、志望校の話でもなんでも相談に乗ってくれます。私も面接練習や出願提出の書類だったりいろいろとお世話になった人のうちの一人です。本当に感謝しかないです。
私の学校には様々な大学の赤本がおいてあってコピーすることができたので、私はそれで小論文の過去問を解いていました。買うのもいいですが、安く使うことができるのでこれも一つの戦略です。
そしてこの詰まった学校生活の中でも勉強の予定をこなすことができたのは、看医塾の戦略授業でコーチに学校行事や自分の予定を共有することで、勉強時間を可視化出来ていたので本当にうれしかったです。文化祭の日は「お楽しみください!!」と書いてあったり、勉強時間も減らしてもらったりして毎回戦略授業で予定を来てくださって、それから毎回新しく戦略授業シートを書いてくれるので、自分の予定も過ごせつつ、勉強することができて本当に良かったです。
親への感謝
私は3年間毎日お弁当を母に作ってもらい、結構車で学校まで送り迎えしてもらいました。学校の模試の日や共テの模試の日も送り迎えしてもらって、お弁当も作ってもらいました。共通テスト本番の日のお弁当には「頑張ってね!といったメッセージも書いてあって本当にうれしかったです。国公立の大学に行くことで、少しは親孝行できていたらいいなあと思ってます。塾にも行かせてもらって本当に感謝しています。無事合格できて本当にうれしかったです!!!これからも頑張っていきます。
息抜き・休憩の仕方
私の受験期の息抜きの仕方は仲のいい人とご飯屋さんに行って美味しいものをお腹いっぱい食べて、たくさん話すことでした。その時には行ったことのないお店やお気に入りのお店に行ってました。
勉強の間の休憩も何か食べたいなーってときはいっぱい食べてました。基本勉強もエネルギーをたくさん使うので食べてました。あと、勉強ばかりだとやっぱり精神的につらくなるので、ご飯屋さんまでちょっと散歩して、話して、気分転換するのは大事だと思います。
夏休みの使い方
看医塾は授業はオンラインであるけれど、自主学習はどこでもできるので、私はよく近くの図書館に行ったり、無料で勉強できるところもあったのでそこに行って勉強していました。よく友達と行っていました。朝からコメダでモーニングを食べて、9時から図書館が開くので9時を目指していって、閉館の18時までいました。周りも同じ高校の人ばかりだったので仲間感がとても強かったです。
私の学校は夏休みも課外授業があって、共テ対策の演習を行っていました。図書室が夏休みも使うことができたので、学校で課外授業がある日はそのまま学校で勉強してから帰る時もありました。私は夏休みはチャートを一番やっていました。夏休みのお盆頃から古典単語や生物基礎を始めました。夏休みも模試があったりして、その復習もやっていました。
受験生の夏休みは本当に一瞬ですぎるので、後悔したくない人は絶対に勉強した方がいいです。夏休みでやる気が出なかったら場所を変えてみたり、好きな教科をやってみたり、単語だけでもとにかく続けることです。
直前期について
直前期は寝ても起きても勉強で果たして本当に終わりが来るのか不安になるくらい毎日同じ風景しか見ません。冬休みも一瞬で終わってしまうし、テレビをつけてもお菓子を買う時も受験の話が多いです。それでもただひたすら勉強することしか私には出来なかったのでずっと勉強していました。机の上が参考書とか模試の解説だらけで埋まることはよくありました。
それでも不安になったときには昔の模試の結果と今の結果を比べて成長を確認したり、スタディプラスのアプリを使っていたので友達の勉強記録を見たり、あったかいミルクティーを飲んだりしてまた勉強を始めていました。本当にやることが多くて私も本番までに全部を終わらせられたわけではないのですが、できるだけのことはやって本番に挑みました。
トレーナーの先生について
私は何人ものトレーナーの先生の授業を受けました。その中でも私が看医塾に入塾した時から、国公立二次の対策まで長い間お世話になった先生がいます。先生の授業はわかりやすくて、とにかく楽しかったです。授業中も笑顔で会話することが多かったです。生物の授業はとくに共有のノートに図を書いてくださったり、数学も途中式も全部書いてくださったので、後から見てもわかりやすかったです。
看医塾の授業はオンラインなので、対面で話すことなどは出来なかったのですが、お互いが家にいるのでリラックスした状況で受けることができてよかったです。全員の先生の授業が楽しかったし、途中でやめてしまった先生もいるのでさみしいです。
私が第一志望の大学に合格したことを直接伝えられていないことが心残りですが、きっとこの体験記を通して伝えられると思います!!本当にお世話になりました!
最後に
本当にしんどくて大変な1年でした。それでもその中での最後の文化祭や体育祭、夏の晴れた日、模試を元旦の早朝から受けた日の朝日、机の上が私の勉強した努力のもので埋まったとき、図書館から帰る日の月、ただの参考書がお気に入りの一冊になったとき、共通テストの日に友達と参考書を確認した時、すべてが私の青春でした。
つらい時もあるかもしれないけれど、それが経験となってまた成長することができると思います。
よく一度きりの人生、一度きりの受験、一度きりの高校生、と聞きますが、一度きりの今日も大事にしてください。そしてたった一度きりの本番なのだから、その緊張は楽しんだもん勝ちです。もしだめでもその1回目の受験はそれきりです。緊張を楽しむことは難しいかもしれませんが、一度きりです。そしてそう思えるように毎日積み重ねて行くことが大事です。
私は一人だとまず何をやればいいのかわからず、ここまで勉強をして、合格することはできなかったと思います。看医塾のコーチによる戦略授業や戦略授業シートによってやるべきことが明確にわかり、勉強を続けることができました。トレーナーの先生にわからないところを質問して、解法を教えてもらったり、一緒に考える授業で自分のわからないところを発見したりすることができました。
最初は初めてのオンライン塾だったのでどのような感じか不安だったのですが、同時にとてもわくわくしてました。実際担任のコーチの先生や授業担当の先生がとてもやさしくて、丁寧で分かりやすかったです。看医塾に入ってから半年ほどたち、夏休みのころには毎回の授業がとても楽しみになっていました!!勉強ばかりしてると1週間がたつのがとても早く感じるので、「今日もう授業の日だ!」となる日が多々ありました。でも授業はとても楽しいので全然苦しくなく、むしろうれしい時の方が多かったです笑。
本当に看医塾のコーチの先生もトレーナーの先生も授業も大好きです!!!最高です。私は今無事に大学に合格して一人暮らしをしながら頑張っています。まだまだ慣れないことも多いですが、楽しく過ごせています!もしこれを読んでくださる人がいたらうれしいです!受験生の皆さん応援しています!がんばれ!!
コーチから
シホさんは秋まで成績が志望校レベルに達することなく、苦痛の時間が長かった生徒の一人でした。それでも志望校合格まで辿り着けたのは、シホさん持ち前の明るさと勉強をする楽しさ、出来るようになった時の達成感を大事にしていたからだと思っています。
看医塾のコーチとしてもそれを1年間一緒に持ち続けて合格まで到達できたことはとても嬉しいことでしたし、この経験はシホの将来にも必ず活きると思っています!諦めず本当によく頑張りました、自慢の生徒です!