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合格体験記

ユウマ

合格大学学部

早稲田大学

教育学部社会科公共市民学専修

併願合格校
明治大学経営学部
明治大学情報コミュニケーション学部
法政大学経営学部

早稲田大学教育学部のユウマです。私の高校生活や受験を振り返り、これから大学受験をするみなさんの力に少しでもなれればと思って、勉強法や体験を伝えて行きたいと思います。

勉強から逃げ続けてきた日々から見事脱却!ハードスケジュールを乗り越え早稲田大学E判定からの大逆転合格!

なぜ早稲田大を目指したのか

私は数学が苦手だったため、とりあえず三教科で受験することが出来る私立文系の受験を考えていました。周りの影響や、目指すなら一番上という精神で早慶を目指すことにしました。

受験勉強を始めるまで

私は中高一貫校に通っており、中学受験以来勉強というものをしてきませんでした。高校生になってからは危機感こそ感じていたものの、中学レベルの基本事項が出来ておらず、なかなか勉強までの一歩を踏み出せずにいました。また、私は野球部に所属していたため、部活の忙しさを言い訳にして勉強をしない日もありました。

学校での成績はいつも下位一割で、定期テストの一夜漬けですらまともにしたことのない状況でした。

受験勉強を始めたきっかけ

アクシブに入り、中学の基礎から取り組める機会を頂いて、勉強の楽しさを知ってから受験勉強のスイッチが入りました。

アクシブアカデミーとの出会い

高校二年生になりいよいよ周りも塾に入り始め、本気で危機感を感じていました。その頃に、親に勧められた塾がアクシブでした。私の成績では集団塾に行っても置いて行かれるだけだ、と親に言われたのを今でも覚えています。私自身としても家から徒歩で行けたり、サイトでの評価も高かった為、アクシブの夏期講習の受講を決めました。

夏期講習で個別授業を体験し、中学範囲の基礎から丁寧に教えていただき勉強がどんどん楽しくなってきたのを覚えています。自習室の環境も素晴らしく、トレーナーやコーチは皆優しかった為、夏期講習の体験後も入塾することを決め、高2の9月に入塾しました。

早稲田大に向けた受験戦略

MARCHのなかでは、明治と中央、法政が併願しやすいと教えてもらいました。また、どうしても早慶に行きたかったので、併願校を絞り、早慶の学部をなるべく多く受けられるようにしました。受験校ごとの対策は、早慶のみに絞りました。早慶の対策にしっかりと取り組めれば自然とMARCHでも合格点を取れると思います。

共通テストの対策は全くしませんでしたが、共通テスト利用で一個でも合格をもらえるように、進学しない滑り止めの大学も出願しました。結果、いくつかの滑り止めの大学に合格し、気持ちに余裕を持たせながら早稲田の対策に集中することが出来ました。

コーチ目線

本人の早慶へ行きたいという気持ちが非常に強く、「GMARCHだけしか受からなければ浪人をしたい」というくらいの覚悟を感じました。一方で、お母様から「GMARCH行けるだけでもありがたいです」というような気持ちを伺わせていただき、期待をしてもらっていたので、GMARCHには最低限合格しなければいけない、でも本人はそれでは満足ができないので早慶に合格をしなければ本人にとって大学受験が失敗に終わってしまう、、、そのようなことを考えていました。

ただ私自身がユウマさんと同じような志を持って高校時代受験に臨んだ過去があるので、早慶に強いこだわりを持つ気持ちに非常に共感することができました。入塾当初を思い起こせば早慶合格を達成するのは非常に難しい学力からのスタートでしたが、受験まで一度も早慶という軸を崩したり、目標を下げたりすることなく指導し続けることができたのはユウマさんの覚悟の重みを正確に理解することができたからだと思っています。

早稲田大学社会科学部が第一志望であったように学部や大学に志望度に違いはあれど、早慶に合格できることが優先だという本人の気持ちを確認した上で、早稲田大学の複数学部を可能な限り受験してもらってチャンスを増やしたいと思っていました。
正直現役で早慶合格に挑戦をする以上、狙った学部をしっかり合格し切るのは難しく、”早稲田の〇〇学部は受かったけど、〇〇学部は落ちた”というような、ある意味相性や運みたいな要素が確実に絡んでくることが予想されたので、とにかく多くの受験機会を早慶で作るような受験戦略を取りたいというのが狙いでした。

そのために、高3の秋くらいにはGMARCHの合格可能性がかなり高いという状態を作り、GMARCHの受験機会を絞ったり、入試直前でのGMARCH対策をほぼゼロにすることで冬からは早慶に絞った対策をさせたいと考えました。本人には高3の9月遅くとも10月にはGMARCHの過去問で合格最低点くらいの得点率を取る必要があることを伝えた上でそれを実現できるよう学習計画を構想しました。

早稲田大に向けた対策

私は受験勉強をはじめるのが遅かった為、実際に早慶の赤本を解き始めたのは冬でした。それまでは、早稲田と傾向が似ている明治や法政の過去問を解いて自分の立ち位置を把握していました。また、これは早稲田に限った話ではないですが、英語の音読をひたすらやりました。これのおかげで英語が得意教科になりました。

高3の夏(8月末)までの振り返り

入塾した高2の夏休み時点では部活が忙しく、数少ないオフの日を勉強に費やすなど考えたこともありませんでした。そんな時、コーチに、オフの日は朝に自習室に来て午前中に勉強を終わらせる、という事を提案されました。どうせ昼に起きるくらいならと思い、試しにそれを実行してみることにしました。誰もいない自習室で一人朝から勉強するのは気持ちよく、人生で初めて勉強が楽しいと思えました。数時間も集中して勉強が出来たという事実は私に自信を与えてくれました。それまで私は、自分自身を根本的に勉強をすることができない人間と決めつけて勉強から逃げていた、という事にも気付けました。

秋になるとようやく成績の伸びを実感できました。英語と国語は成績を伸ばすのに時間がかかるため、次の模試では世界史を伸ばそうと夏休みにコーチと計画していました。ターゲットにしていた模試では、世界史で70近い偏差値を取ること達成し、はじめて模試結果を隠さずに済みました。暗記科目ではありましたが、成績ってこんな簡単に伸ばすことが出来るんだ、と分かり、勉強へのモチベ―ションがより一層高まりました。

冬になると、部活の有無に関わらず自習室に来れるようになり、順調ではありませんでしたが、成績も徐々に伸びてきました。

私の受験勉強の中で最も辛かった時期は間違いなく高3の春です。部活引退も近づいてくる中で勉強時間も確保するのは地獄でした。平日と土曜日は、学校の授業と部活を終え、自習室が閉まる22時まで勉強をした後、家に帰ってから素振りと筋トレをして、夜ご飯を食べるのは深夜一時というスケジュールを毎日繰り返していました。日曜ももちろんオフはなく、一か月一日も休みがないという月もざらにありました。こんなスケジュールをこなせたのは、私の忍耐力が高かったからでは決してありません。毎日ハードスケジュールをこなしていく中で当たり前の基準を上げていったからです。もちろん受験が終わり、堕落に慣れてしまった今の私には絶対にこのスケジュールはこなせません。

7月の中旬に部活を引退してからは、いよいよ毎日10時間以上勉強しました。また、大変でしたが、音読を毎日継続して取り組みました。夜ご飯を食べる時に一時間動画を見ることを、一日の唯一の娯楽としていました。

秋(9月〜11月末)までの振り返り

夏休みが明けてからは、毎日学校が終わってから自習室に行き、基本的に閉館の22時まで勉強をしていました。また、秋からは一日の娯楽を必要最低限にして、基本的には比較的負担の軽い世界史を息抜きにしていました。

冬・直前期(12月〜受験)までの振り返り

このころから早稲田の赤本に本格的に取り組み始めました。12月は毎日12時間程勉強していたが、年が明けてからは気持ちが落ち着かなく、勉強時間が安定しない日が続きました。

入塾前の高2の5月の模試結果(資料1)
ちょうど1年後の高3の5月の模試結果(資料2)
高3の8月(資料3)
高3の10月(資料4、資料5)

コーチ目線

高3の4月の面談(戦略授業)で立案した学習計画と生徒側の記入内容(資料6)

高2の春休みに面談(戦略授業)で立案した学習計画と生徒側の記入内容(資料7)

目標としては、高3の秋くらいにはGMARCHの合格可能性がかなり高いという状態を作り、GMARCHの受験機会を絞ったり、入試直前でのGMARCH対策をほぼゼロにすることで冬からは早慶に絞った対策をさせることでした。

模試の判定としては明治、法政あたりでB判定少なくともC判定を取れている状態になれるように計画を立案しておりました。結果的には(資料4)(資料5)見るとわかるように高3の10月時点で、明治と法政でC判定を獲得することができました。

高2の8月に夏期講習に来てくれた当時の成績は(資料1)を見てもらえるとわかるように、特に英語が早慶を目指す人とは思えないような状態でした。。それに加えて、野球部というとても忙しい部活に所属しており(資料6)のように平日はオフの日以外は1.5時間ほどの学習時間しか取れず、土日も部活があるというかなり不利な条件の中で学習を進める必要がありました。一方で(資料7)のような春休みなどの期間は勉強時間が日頃より取りやすいので部活以外の時間のほとんどを勉強時間に当ててもらいました。

このような当時の学力状況とハンデを鑑みた時に即座に戦略や目標として決定したのは以下の5点です。

①一旦英語と世界史に科目を絞って学習をさせること
②直近の高2の11月で英語と世界史で偏差値60以上を取ること
③国語の勉強は高3の7月の部活の引退までは基本的には中長期休みでのみとすること
④英語と世界史を高3の8月には明治法政の過去問に挑めるくらい、偏差値としては60~65を取れるようにすること
⑤部活以外の時間のほとんどをすぐにでも勉強時間に当ててもらうこと

②④については当時の状況的には本人にとってかなりギリギリの達成ラインになることが予想され、これらがしっかりと達成されれば早稲田大学の1つか2つくらいの学部でなんとか合格を掠めとれるかな、、と想定してました。実際達成できたのかでいうと、②については英語が偏差値58.8で若干足りず、④については達成が叶いました。

⑤については、高2の冬に他の生徒であればそこまで追求しないような勉強量であっても、「ちょっと緩んできているように感じる。もっと勉強してもらわないと困る。毎日自習室に来てくれ。」と鞭を打ちました。それ以降、勉強時間や自習室の頻度などで注意したことは一度もないです。言われずとも隙間時間をうまく活用し、部活と両立しながら本当によく頑張ってくれたと思います。

③については高2冬休みに古文をスタートして、その流れで少しずつ学習していくことに変更にはなりましたが、部活引退までの勉強時間の多くは英語と世界史に割いてもらいました。

結果、一番課題だった英語は来校時の偏差値42.7から少なくとも20以上は偏差値が上昇し、世界史については高2の11月以降のほとんどの模試で偏差値65以上をキープしてくれました。

国語についても本格的に時間を使い始めた高3の部活引退後から偏差値的にも徐々に成績を伸ばし高3の8月で偏差値52、高3の10月には偏差値66まで伸ばすことができました。

こういった成果を得ることができたのは、本人自身の絶え間ない努力はもちろんのこと、それらを間違った方向に向かわせないためのアクシブアカデミーのサービスがうまく噛み合ったからこそ達成されたのだと感じています。

2週間に1度のコーチ(教室長)との面談(戦略授業)の実施、そこでの勉強の進捗の把握や勉強法の指導などの学習管理や効率化、どの時期でどれくらいの学力に到達すべきかというようなマクロな視点での受験戦略というものが非常にうまく作用してくれたと思ってます。

ただ、、入試の直前期にプレッシャーや怖さから勉強から逃げてしまうことがあったと受験が全て終わってから赤裸々に本人が語ってくれたのですが、そこに対して自信を持たせてあげることだったり怖さを取り除くことができなかったのは自分の力不足だったなと反省してます。

科目別戦略

早稲田大に向けた英語の対策・参考書・勉強法

全ての教科が中学レベルの学力だったため、基本中の基本から取り組みました。文法と単語が固まるまで長文には取り組みませんでした。授業では、基本文法事項を含んだ文章を和訳し、担当の先生と知識の抜けを確認し、自習の授業で確認をすることで、確実に知識の定着を進めていきました。

単語などペンを持たずに完結出来るものは移動時間中に済ませる努力をしました。最終的に、机に向かって単語帳を開いたのは数える程度に収めることが出来ました。

参考書は、『英語長文ポラリス2』という長文の参考書が思い出深いです。速読力を上げる為にその日解いた長文を家で何度も音読しました。秋頃には音読の成果が出始め、英語の成績が一気に伸びました。また、早稲田の英語はアメリカの新聞や本が出典の場合が多く、文中に難単語が沢山含まれるため、秋ごろからレベルの高い単語帳に取り組みました。

文法に関しては、早稲田は文法の独立問題の出題が基本無い為、高三からは長文の比率を高くしました。長文もただ解いて終わりにせず、分からなかった単語と構文をリストアップし、構文に関しては授業で質問してわからないことはゼロにしてから次の長文に取り組む事を意識しました。

直前期には、毎日英語に触れることを意識しました。音読でも長文でも何かしらの方法で英語に触れ、感覚を失わないようにしました。

早稲田大に向けた世界史の対策・参考書・勉強法

基本的に新しい時代を勉強する際は、先に講義系の参考書やyoutubeを使い、流れをインプットしました。その後、一問一答で単語などの知識を頭に入れ、最後に問題集を使い、知識の抜けを無くしていく作業をしていきました。

授業では、今学習している範囲とは別の範囲の知識の抜けを確認していただきました。勉強法について、私は地理把握が苦手だった為、地図を一問一答の余白に書くなどして書いて覚えました。

また、横の繋がりを理解するために意識的に年号暗記をしました。年号暗記は特におススメです。直接年号が問われることは少ないですが、年号を頭に入れているだけで選択肢の問題が格段に解きやすくなると思います。

直前期は、過去問を解いて間違えた所を自作のノートに書いて、二度と間違えないような工夫をしました。

参考書は、東進の一問一答を愛用しました。全ての知識を一問一答で確認できることを目指し、先ほど挙げた地図のほか、早稲田特有のマニアックな知識などを一問一答に書き込んで自分だけの参考書をつくり上げました。

早稲田大に向けた国語の対策・参考書・勉強法

国語は高二の冬休みから本格的に取り組み始めました。基本的に最初は古文にのみ取り組み、現代文と漢文は秋から冬にかけて始めました。

古文は最初はとにかく文法を固めました。高二の冬休みに古典文法の参考書の一周目を終わらせる事を目標に取り組みました。一周目が終了した段階で単語帳も合わせて学習を始めました。英語と違い、早稲田でも文法問題は頻繁に出るので、文法をとにかく完璧にすることを意識しました。文法の参考書の別冊を何度も周回するほか、品詞分解に取り組むことで、文章中での実際の使われ方などを学びました。

現代文は私の要望で、読解力開発講座に取り組みました。この参考書では、文章を俯瞰的に読むことの意識と、直接の出題はありませんが、文章全体の要約に取り組みました。その後は早稲田特有の抽象的な文章に慣れるために、過去問をひたすら解きました。

漢文は、冬から本格的に取り組み始めました。漢文に関しては、出来るだけ最小限の時間で済むように、『漢文ヤマのヤマ』で句法を学び、後は過去問で実践的な解き方を身に着けました。

コーチ目線

英語について

「英語を英語のまま読めるようになる」
これが難易度が高く文字量が多い早稲田の英語長文を読解処理する上で必要なゴールでした。
綺麗な日本語訳に頼らず内容が頭に入ってくるようなレベルになるまで文章を音読によって反復するという作業が絶対に必要です。
その必要性を本人に伝える際に野球部に所属する彼に話したのは次のような内容でした。
「文法を理解するという作業は、野球で言うとルールを覚えたり、正しいボールの投げ方を理解したり、理想的なバットのスイングがどんなものなのかを知る作業。実際にバットをスイングしてみてボールを打ってみたり、試合をしてみるというのは学んだ理論や知識を使ってみる段階だから、英語で言うと英文法の演習や英文解釈のような段階に当たる。ここまでで頭で意識をしながらなら正しくバットをスイングできる状態、つまり考えながらなら英文法を使えるようになれる。ここでようやく、今までの”適当という名の感覚”から抜け出して英文法を用いて論理的に考えるような状態になれる。ただ、英語長文を読む時に、一つ一つの文章に対して文法を論理的に使いながらじっくりと考え込んで読んでいる時間はないよね?野球でも実戦においてバットはこうやって振るんだという正しいスイングを頭に思い浮かべながらバットを振ったりはしないはず。打率を上げるには、10回のスイング中、できるだけ多くの回数理想のスイングが行えるようになることが必要だと思う。日頃野球部での部活においてそのためにどんな練習をすることで理想のスイングを体に染みこませるだろう。素振りを何千何万回としたり、一日何百球とTバッティングをすることで何回スイングをしようとそれが実戦の中であっても納得するスイングができるようにするはず。英語における音読という反復は野球における素振りとかと一緒。となれば、音読はものすごく地道で退屈な作業だけど、考えながらという状態から”無意識”つまりは”英語を英語のまま読めるようになる”というレベルに引き上げるのに絶対に必要なもの。だから頑張って。」

こういった高いゴールがあるのにも関わらず、入学時点で英語の長文になんとなくでもいいから触れてきたという経験すらも不足していたので、できるだけ早く長文の参考書に入ってもらいたくさんの長文に触れ、一つ一つの長文をとにかく音読によって反復させたいと考えてました。しかし、長文を読む際のベースとなる英文法、野球で言うところのルールや正しいバットのスイングを全く理解していないような状態でした。

薄めな文法書『ゼロから英文法』でまずはサクッと文法の見た目や形、どういう和訳になるのかというような表面的なことをまず学んでもらいました。その後、文法の使い方や機能みたいなものについての理解や定着を『読解のための英文法』での英文解釈という短文の文構造を取る作業によって積んでもらうことで文法を機能的な側面から理解してもらえるように計画しました。また、この2冊の参考書を通じて、単元ごとの理解や知識の習得は行えますが、それらが文法の複数の単元を跨いで用いることができるようになったり、読解においてスムーズに文法を運用できるようになるためには、文法事項を機能ごとに体系化(整理整頓)すること、またそれらを例文という具体例を添えてより鮮明に理解をしてもらうことが必要でしたので以下のような完成形をイメージしてもらってました。

この辺りの勉強の意図やイメージというものへの理解度がユウマさんは非常に高かったのですんなりと理解や運用ができるようになっていきました。

多くは出題されませんが、英文法の問題については本人が学習していた「頻出英文法・語法問題1000」に加えて、授業で英文法の単元ランダムの問題演習をしてもらい、単元が予告されていない中で知識の運用がしっかりとできているか、抜けている知識がないかなどの自覚をしてもらう機会を用意しました。

以上のような取り組みや意識の結果、高2の8月の夏期講習からスタートして、高2の11月には長文という名の実戦に行ける状態になりました。それからは「入門英語長文」「The Rules」「ポラリス英語長文」などの数々の長文の参考書を通してたくさんの試合と、数えきれないほどの音読という名の素振りをしてもらいました。
結果、最終的にはユウマさんにとっての一番の武器、得点源になるまで成長しました。

世界史について

早稲田大学の世界史は語句を選んだり、記述する問題よりも正誤問題の出題が非常に多いです。
1問1答などの単純な用語暗記だけではなく年代や因果関係や流れなどの正確な知識を獲得することが必要不可欠でした。
正誤問題の対応が非常に大変なため、論述問題が出題され、かつ求められる字数が200〜350字とボリュームが多い法学部は受験が厳しいだろうと最初から予想していました。
受験する予定の文学部や商学部などでも論述問題の出題がありますが、論述問題を切り分けて対策する時間がないため、基本的には過去問によって対策を行いたいと考えてました。

世界史の学習において意識してもらったのは、
①学校で現在学習していっている範囲については定期試験ごとにしっかり身につけること
②講義本、教科書などの流れや因果や物語が理解できるものを最初に挟んでから、そこに登場する用語などの暗記をしていくこと
③同年代においてそれぞれの地域でどういうことが起きているのかというような横のつながりを意識すること
④それぞれの国の地理的な位置関係などの視覚的な学習をすること

①については2週間に1回の面談(戦略授業)の中で、既習範囲の復習に専念するのかだとしたらどの範囲を進めるか、学校で現状扱っている範囲を学習するのか、それらをバランスとりながら両方進めていくのかというのを模試の時期、定期試験の時期、夏休みなどの中長期休みなどの度に明確にすることで徹底してもらいました。

②については流れを把握するものとして「世界史B講義の実況中継」「教科書」、用語の暗記として「1問1答(東進ブックス)」③については「元祖世界史の年代暗記法」、④については「資料集」といったものをこちらとしては提案をし、その中で本人が実際に運用してみたり、講師に相談に乗ってもらったりしながらフェイズごとに取捨選択をして学習をしてくれたと思っています。

世界史全体を通じて、うまく通史を学習しつつ、過去の復習が行えた結果、早稲田では受験者の平均くらいの実力には到達したのではと思ってます。
しかし、現役生は時間のなさから早稲田レベルの世界史になると出題の範囲の広さに対応がなかなか仕切れず得点源にするのが難しい印象ですが、ユウマさんもやはり同様の状況になったという所感です。
一方でGMARCHレベルの世界史に対しては、余裕という状態にはなっていたので、受験した明治大学2学部と法政大学1学部の全勝という結果が残せたのだと思います。

国語について

まず現代文については正直全体の構想を練った段階で、一般的な流れでありがちな語彙力の養成、漢字の学習、現代文の読み方の理解などには割ける時間がないということがほぼ確定しているような状態でした。なので英語と世界史の様子をみながらGMARCHレベルの過去問での演習が行える時期になったら現代文も演習するというのを学習の基本とし、模試の出来や過去問の出来を元に必要なことを高3の秋以降にやっていこうと考えてました。結果的には「読解力開発講座」に取り組んでもらって要約に取り組んでもらうことをプラスして行なったくらいでその他は基本的には早稲田の過去問で抽象的な文章の読解演習に努めてもらいました。

早稲田の現代文がとても抽象的で難解なため、得点の安定化が難しい分古文と漢文でしっかり安定した出来を確保したいなと考えていたので古文と漢文は演習に至るまでの知識のインプットや理解についてはしっかり行いました。

古文については、古文が読めるようになるまでの道筋をしっかり示しました。古文を現代文と同じような扱いをして欲しくなかったので、英語のような第二言語を学ぶような心構えで臨んでほしいとお願いしました。英語と同じように単語、文法、解釈、読解法などが存在して、それらのベースの上に模試で古文が読めたり解けたりする状態がやってくる、コスパのいい英語だと思ってくれと伝えたはずです。
古文より早く走らせていた英語の学習を通じてその辺のプロセスは理解してくれていたと思うのでこういったイメージは受け入れやすかったのではないかと思います。
「古典文法をはじめからていねいに」ではしっかりと助動詞、助詞、敬語などの必須の文法事項を理解してもらいながら、付録されている別冊にまとまっていた暗記事項を全て暗記することを心がけてもらいました。何周も何周もして暗記を進めてくれていました。
その後に「古文レベル問題集1」を通じて品詞分解を丁寧に行なってもらい、「古文読解をはじめからていねいに+古文レベル別問題集2」で主語の省略を見抜いたり、古文常識を活用したり、などの読解のおけるテクニックを理解し、実際に実践をしてもらいました。
その後は「古文ポラリスシリーズ」や過去問を通じてひたすら演習を積んでいってもらうことで着実に実力がついていったと思います。

漢文については、全体の戦略を練っていた当初は古文が演習に入ったくらいから「漢文ヤマのヤマ」で句法を暗記してもらい、古文と一緒にGMARCHの過去問や漢文の参考書での演習させたいと考えていました。しかし、高3の夏休みに学校の講習で漢文を少し学習しただけでその後の共通テスト模試の成績が劇的に伸びたので、句法などをしっかりと暗記してもらえれば実際の読解でうまく知識を運用できるということが予想できたため、実際は漢文の演習は早稲田の過去問でのみとし、GMARCHレベルでの演習は古文のみとしました。

今だから言える受験や勉強で伝えたいこと

勉強法

英語に関してはとにかく音読です。特に、早慶MARCHを志望するのであれば速読は大きな武器になります。世界史(日本史)は、夏休みが終わるまでに通史は全部終わらせるべきだったと感じました。私は、夏休みに新しい範囲を進めず、既習範囲の復習をしました。もちろん既習範囲は完璧に仕上がりましたが、近現代の範囲の完成度が低いまま受験を迎えてしまいました。

娯楽・息抜き

毎日時間を決めて娯楽を取り入れることが重要だと実感しました。娯楽はゲームでも運動でもなんでも良いと思います。これは特に切り詰めがちな直前期にこそ意識して取り入れて欲しいです。
息抜きに関しては、私は、頭をあまり使わない世界史の暗記を休憩としていました。どうしても集中できない時は外に出て、散歩をしていました。

親への感謝

親には感謝しかないです。私立大学を志望させてもらえた事、アクシブアカデミーに通わせてもらった事、他にもあげたらキリがないです。早慶しか行きたくない私と、MARCHでも満足の親とでは価値観が合わず、よく浪人について話し合う事がありました。その論争に決着が着くことはありませんでしたが、最終的には両者が納得出来る結果になって良かったです。大学をしっかり4年間で卒業して恩返しをしていきたいです。

担当トレーナーの先生について

基本的に私は一人の先生にずっと教えていただいていました。その先生が、私の志望校である早稲田大学の学生であったことはとてもありがたかったです。同じような受験を受けている方であったので、勉学での指導は勿論、過去問の傾向や早稲田に合った効率の良い勉強法をよく教えていただくなど、集団塾では味わえないメリットがありました。

模試で成績が上がった時は、自分の事のように喜んで下さり、直前期はポジティブな言葉を沢山かけていただきました。判定は最後まで悪かったですが、担当の先生が自分の実力を信じて下さったことも自信に繋がったと思います。先生から先輩に変わりましたが、これからもよろしくお願いします。

担当コーチについて

コーチにも本当にお世話になりました。常識的に考えたら不可能である早慶合格を目指すという私の希望を尊重して、厳しく指導していただきました。受験期は、二週間に一回の面談が私の楽しみでした。面談でコーチと話すのは楽しかったし、新しい参考書が解禁される時はまるでゲームのステージの解放のようでした。また、コーチにはひたすら音読の大切さを説かれました。最初は音読なんかよりひたすら問題を解いた方が良いと思い、音読から逃げていました。しかしなかなか成績が上がらず、一度騙されたと思って本気で音読に取り組む事にしました。コーチに言われた通り、数か月後に急激に成績が伸びただけでなく、苦手としていた速読も可能になりました。こうして、入塾当初は一番の苦手科目だった英語が、受験期には一番の武器になりました。他にも、勉強法などコーチに教えていただいたことは沢山あり、その恩を早稲田合格で少しでも返せたのなら幸いです。

最後に

受験において一番大切なことは「継続」だと思います。私は、勉強時間を伸ばすことに夢中になってしまい、受験直前期に失速してしまいました。そのため、毎日同じ勉強時間を継続することがベストだと思います。

受験期には、志望校に落ちてしまうことが怖いと感じてしまう人も沢山いると思います。しかし、全力で取り組んだ場合は、不合格という事実が人生を通じてプラスに働く事があります。逆に、全力で走り抜けられなかった人が不合格だった場合、その人に残るのは後悔だけです。

実際私も最後まで早慶はE判定で不安もありましたが、自分が落ちる未来は全く考えずとにかく全力でやり切りました。皆さんも、不合格を悲観しすぎず、とにかく全力で受験勉強頑張って下さい!

お母様から

我が家が息子の塾を真剣に考え始めたのが高2の夏休みの8月に入ってからで、大変遅いスタートでした。
きっかけは、高2の1学期の学校の英語の定期テストでわずか12点しか採れておらず、学年で下から数えた方が早い致命的な結果の後に、学校の三者面談で担任の先生から、とにかく英語の成績をあと1年で高3の夏までに上げなければ大学受験は厳しいと言われ、高2の夏休み中に塾に通わなければどうにもならない状況で、慌てて塾探しを始めました。

当時は両親だけでなくさすがに本人も英語が全く分からない状態で、かなり焦りを感じ始めていた時期でしたが、それまで息子は野球部中心の生活を送り普段から勉強する意欲がなく、学校の成績が悪くてもほとんど気にすることもなくて、静かに勉強しているものかと思い部屋を覗くと自室の机でのん気に寝ているような、まさにドラえもんに出てくる本物ののび太君そのものでした。学校の勉強も理解できていない程の学力の息子が大手の大学進学塾でついていけるはずもなく、英語の基礎から教えて頂ける個別指導でありながら、部活後に通いやすい自宅近くの塾を捜す中で、理想的なアクシブ東陽町校に辿り着き、体験入塾からさせて頂きました。

最初は息子に合うかどうか心配しておりましたが、初めてアクシブの自習室に向かい3時間近く勉強してきた日に、意外にもとても元気に清々しく楽しそうに帰ってきたことが今でも印象的で、その時に息子にアクシブの塾が見事にはまったと確信いたしました。

本人曰く、勉強習慣がなさ過ぎて何をどこから取り組んだらいいか全く分からなかった自分にとっては、日々の学習計画を立てて頂きその通りに勉強を進めていくアクシブのスタイルがとても良かったそうで、その後も徐々にこなしていく参考書の量が何冊も増えるにつれてモチベーションが上がっていったようで、やり終えた本を並べていくのが嬉しそうでした。

それに比例して成績や偏差値が上がり結果として現れるにつれ、こちらからも達成感を感じながら前向きに勉強できているように見受けられ、親としては中学受験以来勉強をしてこなかった息子が数時間自習室で集中して勉強できる様になっただけでも… もう十分有難く思いましたので、このまま通塾させて頂き、たとえ大学受験に成功しなかったとしても…後悔はなく!息子の人生を変えて頂いた渡部先生の戦略に、絶大な信頼を置かせて頂いておりましたので、最後までご指導をお願いしたいとお伝えしておりました。

高3に入ってからはなるべく来れる日はできる限り自習室に来る様に先生にご指導を頂いておりましたので、週5日間の野球部生活と大学受験勉強との両立の現実は一層厳しくなり、本人が7月の夏の公式戦の引退試合まで部活を続ける事を決めておりましたので、その頃は体力的にもかなりきつい状態が見て取れましたが、それでも親目線の明治大学を第一希望にと考えていることに全く興味を示さずで、息子は大学受験が終わるまで一切妥協することなく、高値の花の早稲田合格だけを目指し、どんなに苦しくても諦めずに強い意志を持ち続けながら、自身の努力を惜しまず前に進むしかなかったかと思います。

高3秋になると、早慶の入試問題を想定した学校の英語の定期テストで、それまでの成果が現れ、文系コースで学年1位の成績をとることができ、1年前のアクシブ入塾前では想像も出来ませんでした順位で、学校内でも部活内でも息子の成績の良さが周知されるようになり周りからの印象も変わり、本人に更なる自信と覚悟ができたように感じられました。

その最も苦手だった英語の飛躍的な成績の上昇には、地味な勉強で面白みがなく半信半疑で続けていた、渡部先生に熱心にご教授頂いていた毎日の音読が大変効果的だったと…本人が実感しながら話してくれたことが蘇ります。

毎晩呪文のように聞こえてきておりました英語の長文の音読が、合格の決め手の1つだったようで、先生の的確な見事なご指導に、感謝してもしきれません…。

そして本人が早稲田大学に強い憧れを持ち、こだわり続けながら最後まで諦めずに頑張り抜いて早稲田大学に合格できましたことは、担当コーチの渡部先生と、担当トレーナーのお二人の先生に出会うことができ、最後まで温かいご指導をして頂きましたことが大きく、改めまして心より…感謝とお礼を申し上げます。

コーチから

まず、この早稲田大学合格という結果の裏には親御様の多大なるご支援とアクシブアカデミーそして私個人に対する厚い信頼があったということを忘れてはならないと思っています。「入塾させて頂く際、先生のご指導の元でもし…受験が成功しなかったとしても…悔いはなく致しかたないことだと思っております。息子の人生を変えて頂き、非常に信頼しておりますので何卒今後共よろしくお願い申し上げます」というお母様からのお言葉には、ご本人への指導に対する揺るぎない自信を与えていただきました。そして今も尚、教育に従事するものとして、日々の業務の支え、励みになっております。

入学説明会でお話を伺った当時の印象は、私自身の高校時代の境遇とユウマさんの身を置かれていた環境が非常によく似ていたということでした。

進学校の中では成績がいい方ではなくむしろ置いて行かれていて、でも周りはみんな早慶や難関国公立を志望している。高校の実績を見ても難関大に合格する人たちがかなり多いからこそ、自分自身もそのような学校に絶対に行きたいというプライドがある、、、そのように自然となる環境、それがユウマさんにとっての当たり前、つまり受験における価値観だったのだろうなと思います。そしてそういった状況やプレッシャーの中、受験勉強を頑張っていたのだろうなと、境遇が似ているからこそ想像がつきます。

本人は早稲田の社会科学部や商学部などの学部に合格したかったと受験後に語っていましたが、私の目から見ると後悔すべきはアクシブアカデミーに入塾するまでの過ごし方にはあれども、入塾後の取り組みは素晴らしいものだったと思います。もっとこうしていたら、、などと本人自身は後悔が残る部分があるかもしれませんが、ぜひ自分自身を誇りに思って欲しいなと思います。それくらい苦しい状況からのスタートだったのは間違い無いです。

私自身早稲田大学出身だからこそ、そこに合格することの大変さを繰り返し伝え続けていました。それが私だからこそできること、使命だと考えていました。GMARCHに合格することと、早慶に合格することには大きなレベルの違いがあるということを常に肝に銘じて欲しくて、厳しい要求を当然のことのようにしていたと思います。本人が語る、英語の学力向上の鍵にもなった”音読”についても「辛い反復作業だけど効果が出ると信じて絶対に毎日実施をして欲しい」と何度も熱弁をしました。

そういったしつこい要求に答えながら約1年半の受験勉強を走りきった有誠さんには心からの賛辞とお疲れ様という労いの言葉を送りたいです。

ただ、、早稲田大学合格は人生における一つの試練や経験ではあれどゴールではありません。せっかく素晴らしい環境に身を置くのであれば、一生物の宝を大学生活を通じて得て欲しいと思っています。
それは知識、人脈、経験、、、といった様々なものです。それらがきっと今後の人生を彩ったり、支えとなったりするものになるはずです。ここアクシブアカデミーでの講師としてのアルバイトもその経験の一環としてぜひ楽しんで欲しいなと思っています(笑)本当に約1年半に渡る受験勉強お疲れ様でした。

最後に、、、この合格体験記をご覧いただいている皆様に感じていただけていたら嬉しいのは ”揺らがぬ強い意志とそれに基づく継続的な努力”さえあれば今の状況は大きく変えられるということです。高校まで勉強してこなかった自分、志望する大学に全然学力が足りていない自分、、そういった過去や現在の己自身から抜け出し、一緒に人生を変えましょう!アクシブアカデミーでお待ちしております。

 

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