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合格体験記

松本孝幸

合格大学学部

学習院大学

法学部政治学科

併願合格校
学習院大学国際社会科学部
明治学院大学社会学部社会学科
獨協大学法学部法律学科
獨協大学経済学部経済学科
東京経済大学経営学部経営学科
専修大学経済学部生活環境経済学科
神奈川大学人間科学部人間科学科

学習院大学法学部の松本孝幸です。私の高校生活や受験を振り返り、これから大学受験をするみなさんの力に少しでもなれればと思って、勉強法や体験を伝えて行きたいと思います。

あの1日が全てを変えた 〜人生初の他人からの厳しい指摘で自分も本気に〜!

なぜ学習院大を目指したのか

コーチとの進路面談で志望校について話し合った際に、自分が目標としているGMARCHレベルかつ自宅から通いやすく立地の良い大学として学習院の名前が挙がりました。学部については、経済学部・法学部・社会学部・心理学部と興味の幅が広かったのでキャンパスの雰囲気や立地面を重視して大学を絞りました。

学習院大学の校舎の画像を見たところ自分と雰囲気が合っていると思い、一目惚れをしました。そこでオープンキャンパスに行って在校生と話してみたところ、実際に落ち着いた雰囲気に益々惹かれ、その瞬間から学習院大学を目指し勉強に取り組みはじめました。

受験勉強を始めるまで

高校二年生まではサッカー部に所属していました。平日は練習で土日にも試合があり、学校の宿題や課題はとりあえずこなしてはいるという状況で、内容が身に付いているわけではありませんでした。

学校の成績も可もなく不可もなく、大学について特に目標もなく、受験に対して考えることは少なかったです。また、志望校に関する情報も少なかったこともあり行きたい大学も具体的には決まっておらず、総じて受験に対する意識は低かったと思います。

受験勉強を始めたきっかけ

高3になり受験勉強を始めなければ行けないということは分かりつつも、なかなか気持ちが軌道に乗らずダラダラ進めているうちに課題をやり忘れることが増え、成績は全く上がりませんでした。

例えば、英語では問題は解いていたものの、コーチに勧められていた全和訳や音読をサボる等、勉強が中途半端で身に入っていなかったと思います。

高校3年生に上がる前に実施されたアクシブの三者面談で「折角勉強時間は多いのに最後までやり切らないから内容が入っていないのが勿体ない」と念を押され、気持ちの込もった厳しい指導を受けたことが初めてだったこともあり、反省して気持ちを入れ替えました。それからは受験に対する意識が変わったことで自習の質が上がり、本格的な受験勉強がスタートしました。

アクシブアカデミーとの出会い

自分一人では勉強の進め方や参考書など何から手を付ければよいか分からなかったため、1年生の7月から塾を探し始めました。また私の性格上、気軽に質問にできず自分の勉強ペースを汲み取ってもらえない集団授業の塾は合わないと思っていたので個別塾にすることに決めていました。

実際に行った体験授業では、知識を体系化して理解するということを発見出来ました。先生は話しやすく、また学習内容だけでなく学習計画もトータルでカバーしてもらえることで勉強の目的やペースに自信を持って進められると感じ、入塾を決めました。

学習院大に向けた受験戦略

もともとはキャンパスの雰囲気や立地から立教大学を目指しており、英語の評価が英検のスコアか共通テストの点数で決まるということもあり、英検に力を入れていました。その上で明治学院、獨協、専修でも英検が利用できるとコーチから提案してもらい併願が決まり、そちらは余裕を持って合格出来ました。

一方で立教大学に関して、実際には英検二級の取得自体はできたのですが、二次試験の面接で中々スコアが上がらず、コーチとも面談を重ねた結果、英検で培った基礎知識を中心に据えた英語力を踏まえ、同じく英語が基礎中心である学習院大学志望へシフトしました。

コーチ目線

初めて孝幸さんとお話しさせていただいた際は、「GMARCHレベルには絶対に受かりたい」という強い意志を感じました。

一方で、「部活中心の生活を送っていて何から勉強すれば良いのかわからないし、現状では届かないだろうな…」と少し自信がなさそうな印象を受けたのを覚えています。
お母様・お父様からも「GMARCHレベルの大学に行ってくれた嬉しい」というような気持ちは伺っていましたので、なんとしても孝幸さんには目標としている大学に合格してもらい、大きな自信をつけて卒業をしてもらいたいという気持ちでした。それから本人と進路面談を重ね、立教大学と学習院大学に合格することを目標に受験戦略を立てました。

英語は、成績を上昇させるために一定の時間を要することに加えて、特に立教大学では、英語において英検のスコアあるいは共通試験の点数を必要とするため、早い段階で英語の基礎力を養っていくことが最重要だと考えていました。
立教大学で必要となるスコアを取得する以外に併願校でも利用できるため、英検の学習には取り組んでもらっていました。

その上で、「もし立教大学で必要となるスコアを出せれば御の字で、取れなかった場合は、併願校で英検を利用しつつ学習院大学中心の対策にしよう」と元々想定して本人とは話をしていました。

最終的には、リーディング以外の3技能のスコアで伸び悩み残りの時間も考慮して学習院大学に主軸を置いて学習を進める方針にしましたが、高校3年生の夏までにある程度の英語の土台が固めることができてからこそできた判断でした。

また、英検2級自体は取得してもらっていましたので英検を利用して有利に受験できる大学を私から提案して実際の過去問との相性や進路面談を重ねて併願校を選定していきました。

明治学院大学・獨協大学・専修大学については英検を利用して合格をしっかり勝ち取ることができましたので、英検2級を効果的に受験に活かすことができました。また、早い段階で受験校の候補を選定することで夏以降から過去問に取り組みしっかり傾向対策ができたことも合格できた大きな要因になったと考えています。

学習院大に向けた対策

英語は、全体的に癖のない問題が多いので、基礎知識を重点的にマークし、取りこぼしのないよう学習したこと、また先述のように英検対策をしていたことが功を奏したと思います。国語は、抜き出し問題や漢字、四字熟語など幅広い種類の問題が出るので、語彙力向上のため現代語キーワードや漢字、古文単語などの選定してもらった参考書を完璧になるまで勉強しました。

またそもそも文章を読むことや文意を汲み取ることが得意ではなかったため、アクシブの授業内で、文章をひとつひとつ徹底的に分析しながらも数を積み、読解力を鍛えました。国語は過去問で他の二科目に比しても点数が安定せず最後まで不安材料でしたが、取れる問題から取ることを意識して熟語の理解を深める勉強を心がけていたことが本番に生きました。

日本史は、文章の穴埋めが多いため、一問一答形式の参考書を主に使用していましたが、一方で用語ごとの周辺知識やより詳しい説明、時代の流れを押さえるために、頻繁に教科書に戻って学習を重ねました。

コーチ目線

全体の方針としては、英語>日本史>古文>現代文という優先度で学習を進めてもらいました。特に彼は、現代文を苦手としてたので、英語・日本史・古文で点数を安定させることを意識してもらって学習に取り組んでもらいました。

学習時間はしっかり確保して継続してくれている生徒でしたので、私との面談では、主に計画面のサポートや各参考書の学習方法についての話を進めました。

入学当初は、英単語の暗記方法や日本史の教科書の読み方等勉強方法が確立されておらず、暗記の精度や理解の深さが足りていませんでした。

英単語では、アクシブがおすすめしている「ヘビロテ暗記法」を実践して何度も反復してもらい、日本史ではその都度自分の言葉で整理して説明してもらう学習を取り入れてもらうなど各科目で面談を通して徐々に勉強方法を一緒に確立したことでアクシブで実施するテストでも常に9割以上を取れるようになりしっかり結果に反映されるようになりました。

学習院大学に向けては標準レベルの問題の取りこぼしがないようにまずは各科目全体を通して基礎を徹底してもらいました。その上で英語は、長文・英文法・英作文など幅広い分野に対応するために傾向に合わせた問題演習を積んでもらいました。

特に彼は、学習院大学で必要となる4択の英文法や並び替え問題で苦戦していたので、たくさんの問題に触れながら知識を整理してもらいました。

学習院大学の国語は、現代文・古文共に幅広く知識が問われる設問が多いため、知識面を養う勉強と並行して、現代文が得意な講師と一緒に読み合わせをしてもらいながら読解力を鍛えてもらいました。

文章読解には苦戦していてなかなか点数が安定しない時期があったため、各段落を一言で要約したり、難しい言葉を自分の言葉に置き換えるトレーニングをしてもらい克服してもらいました。

日本史は、教科書や理解本で時代の流れを押さえつつ用語の暗記をしてもらっていたので、学習院大学に向けて何か特別な対策はしていませんが、ストレートに用語を問われる設問が多かったため、直前期は特に一問一答形式の参考書を使用して知識の抜け漏れを確認してもらいました。

夏(8月末)までの受験戦略と対策

コーチとの面談で2週間の勉強計画を決めて、授業では理解度を確認してもらい、分からなかったところを教えてもらっていました。夏(7月くらい)までは国語と英語がメインで、応用問題を解くというよりは基礎を固めていました。

英語では、単語(ターゲット1900の1-1500)・熟語(河合塾 英熟語always1001)・解釈(ポレポレ)・文法(Z会GRAMMARMASTER)・長文(レベル別英語長文Solutionレベル1・2)・過去問(第三志望校~)を使用していました。過去問では合格点は取れなかったものの、全く手も足も出ないわけではなかったので安心しました。

国語は読解テクニック(船口のゼロから読み解く最強の現代文)や実践(入試現代文へのアクセス基本編)を使用して、文章の構造や重要な論点をどのように読み解いていくかを学びました。

日本史では教科書を使って基本的な用語の確認をしていました。また、『金谷の「なぜ」と「流れ」がわかる本』を使用して用語を覚えるだけでなく歴史の流れも理解しました。

どの科目においてもとにかく基礎をおろそかにしないように一つ一つの参考書を完璧になるまで勉強しました。自分は受験勉強において、覚える量が多かった夏までの勉強が一番つらかったです。しかし受験生である以上やらなくてはならないことであり、なによりここで差が付くと思っていたので、勉強すれば受かると信じて乗り越えました。特に二週間ごとのコーチ面談でのテストは上手くいかないと悔しかったので、高得点をキープできるようコンスタントに全力で勉強していました。

また単純な作業にならないようにコーチに「何故そうなるのか(英単語の語源や日本史の事件の背景など)」という部分を教わり、興味を持ってインプットすることで継続出来ました。

また、自習室に行く度にコーチやトレーナーに声をかけて鼓舞してもらえたことも継続に繋がりました。平日は5時間、休日は8時間を目標にアクシブの自習室を利用しました。 

秋(9月〜11月末)の受験戦略と対策

夏までの勉強とは異なり、覚えた知識を運用する力を参考書を使って解答力を磨きました。

英語は夏までの参考書の続きで、特にポレポレとソリューションを用いて、一文一文を丁寧に読み進める練習と、逆に時間内に文章を速く読み切る練習を並行して進めました。国語では入試現代文へのアクセス発展編や過去問を使用して実践的に問題をたくさん解きました。

日本史は今まで通り教科書を使用して知識をより深め、一問一答(Z会 入試に出る日本史B 一問一答)も併用して、知識に抜けがないよう勉強しました。また、過去問にも挑戦して、実践形式に慣れていきました。

この時期になると覚えている知識が増えてきて、問題を解くときにその知識をどのように使うのかということを意識するようになりました。また夏までは英語・国語をメインに勉強してきましたが、徐々に日本史の勉強量が増えてきて、全体としての勉強時間や一日に進める分量も増えました。

第一志望の過去問も少しずつ解き始めて行き、自分の今のレベルを知ることができました。科目によっては高得点を取ることができ、今までの勉強の成果がどのように生きてくるのかが実感できました。

冬・直前期(12月〜受験)の受験戦略と対策

自分の志望している大学の過去問を下のレベルの大学(第五志望あたりの大学)から解いていきました。根本的に新しいことに手を出すというよりは知識の抜け漏れを防ぐことを意識し、今までより細かい知識を求める難しい問題にも挑戦しました。

英語は入試レベルの問題で文法知識が不足していることが判明してきて、改めて文法書や今まで基礎知識を培ってきた教材を見直す中で見落としていた知識等を確実に拾っていきました。

現代文、古文に関しては共に問題を通じて問われている知識を当てはめることに苦戦し、実践と並行して改めて知識を確認し、一つ一つ繋げていきました。

日本史は入試でよく出るテーマ問題の対策として、テーマごとにノートに纏めるという作業を通じて持っている知識が流れで繋がるよう練習しました。また明治以降の内閣と政策内容でよく混同をしてしまい苦手意識があったため、内閣と政策を表のような形で全て纏めました。その後はかなり混同が減り、正誤問題にも強くなったと思います。

コーチ目線

私が各時期で各科目で意識していたことをお伝えします。

夏までの受験戦略

まではとにかく各科目の基礎知識の徹底を意識して計画を立てました。各科目、「瞬発的に答えが出てくるまでとにかく参考書を反復すること」を意識してもらいました。
以下各科目の具体的な内容です。

英語:英単語・構文・英熟語・英文法・英文解釈を徹底的に取り組んでもらい、理解・定着しているのか授業内でトレーナーに確認してもらっていました。

現代文:文章を読む際の読解のテクニックを段階的に文章レベルを上げながら身につけてもらいました。

古文:古文単語や古典文法など知識問題を中心に徹底的に暗記に取り組んでもらいました。

日本史:学校の授業の進度に合わせてその都度教科書や一問一答で復習をしてもらい、暗記と並行して授業内でのトレーナーの解説により、ただの用語暗記だけでなく背景知識を理解して「使える知識」まで深めてもらっていました。

私は、指導をする上で基礎の徹底を最も重要視しています。私が色々な生徒を見ていて感じるのは、基礎を徹底できている生徒が少ないということです。

「基礎・基本」という言葉だけを聞くと、楽で簡単そうな印象をもたれる方も多いと思いますが、むしろ基礎を固めるということは一番大変な作業だと思っています。生徒には、よく筋トレに例えて説明していますが、基本的に単調で反復する作業が多く退屈なものがほとんどです。

この段階で挫折してしまう生徒も多いので、コーチとして最後まで走りきれるように声をかけてフォローすることが私の重要な役割の1つだと思っています。

夏までは各科目暗記することが中心の学習だったため一番辛い時期だったと思いますが、私が立てた計画にも遅れずにしっかりついてきてくれたので本当によく頑張ってくれたと思います。

私の方ではモチベーションを維持してもらうために、「塾に来たら必ず声をかけて励ます」・「2週間ごとに短いスパンでテストを実施する」・「その後の学習方針を伝えて成績が伸びるイメージを持ってもらう」・「大学生になったときの話をして想像を膨らませてもらう」ような行動を意識して指導に当たりました。

夏〜秋までの受験戦略

 

夏〜秋にかけては、各科目で知識の運用力を鍛えることを意識して指導していました。

英語:複雑な英文にも対応できるように難しめの英文解釈の参考書に取り組んでもらい精読力を鍛えつつ、英語を英語のまま読めることを目指して音読学習にも力を入れてもらい、長文を時間制限内で読み終われるように速読力を強化してもらいました。

国語:夏までに身に付けた読解テクニックや知識を初見の文章でも使用できるように問題演習を中心に進めてもらいました。

英語と国語に関しては、全体的に知識を適切な状況でアウトプットすることに苦しんでいたので、問題集の解説の読み込みと復習を徹底してもらいながら、授業では講師に問題を解く時の着眼点の指導をしてもらっていました。
段落ごとに内容を要約する練習や自分がわからない言葉を言い換える練習、知らないテーマについてはその都度調べるなどの作業もこの辺りから取り組み始めました。

冬・直前期の受験戦略

冬〜直前期は、各科目過去問を中心に演習しながらその都度苦手な分野・問題形式をを発見→参考書で復習・再整理をして弱点を埋めていく作業を繰り返してもらいました。

英語:細かい英文法が抜けていたり理解が足りていなかったため、演習を前提とした上で改めて文法書や問題集を追加で取り組んでもらい、持っている知識を実戦用にアップグレードしてもらいました。

現代文:文章読解を並行しつつ頻出の漢字や四字熟語の学習に取り組んでもらい、知識面で得点力を上げていきました。

古文:古典単語と古典文法の抜けが目立ったので再度同じ参考書を使用して復習してもらいました。

日本史:通史は一通り終えている状態だったので、過去問中心に演習してもらいながらテーマごと・天皇・内閣ごとに内容をノートにまとめる作業をしてもらい、入試に適応しうる体系的な知識を付けることを意識してもらいました。

実際には秋以降から各科目の過去問には取り組んでしっかり傾向対策していましたので、各科目の基礎が仕上がった上で各大学の特徴を押さえた勉強ができたことが合格に繋がったと考えています。

受験前後に感じたこと

冬休みの頃は、コーチ面談でのテストの正答率が高く、またそれまでの膨大な自習時間があったために自信がありました。一方で過去問では結果が出ないこともありましたが、一喜一憂することなくできていない部分を一つ一つ対処していきました。

受験の日程が近くなるにつれていい意味で緊張感は高まってきて、解いている問題一つ一つが本番の問題として出るかもしれないと思いながら、手を抜かず最後まで本気で取り組んでいました。

受験後は結果が出るまで多少不安な気持ちがあり、「合格」の二文字を見た瞬間の解放感は強かったです。

受験校併願校選定

私は学校の雰囲気や校舎を重視していたので、コーチに提示された大学に実際に足を運んでから決めました。オープンキャンパスは在学生から学校生活について聞けたり学食などの設備を体験することができるので、大学の雰囲気を重視したい人は絶対に行った方がいいと思います!

最終的には私が気に入った大学の中から、先述のように英検が利用できる大学、若しくは過去問を解いてみて得点が安定する相性の良い大学を併願校にしました。

模試結果

高校2年生の2月の模試結果(資料1)
高校3年生の8月の模試結果(資料2)
高校3年生の10月の模試結果(資料3)

コーチ目線

河合塾の模試の結果は、高校2年生の2月(資料1)から高校3年生の10月(資料3)までで偏差値43.8→偏差値57.8(14UP)と飛躍的に成績を伸ばしてくれました。

高校2年生の2月(資料1)までは、英語の学習に一点集中で取り組んでもらっていましたので、英語ではしっかり結果を出してくれていました。

日本史と国語に関しては、まだ何も対策していない状態でしたので、特に結果を気にする必要はないと伝えていましたが、案の定全く歯が立たずという結果でした…
このタイミングで本人も危機感と課題感を持ち、私に勉強の仕方や今後の計画について相談してくれてきたのをよく覚えています。

現代文と古文については夏までに基礎を固める方針を伝えて不安を解消し、日本史については、暗記一辺倒の勉強方法から教科書や理解本で時代の流れをおさえる工程も意識してもらいました。

先述した通り、ちょうどこの模試の結果が返却されたタイミングで、彼が受験に向けて気持ちを入れ替えるきっかけとなる三者面談が実施されました。

高校3年生の8月(資料2)までは、特に、国語は偏差値36→偏差値56.6(20.6UP)、日本史は偏差値38.5→偏差値63.4(24.9UP)と飛躍的な伸びを見せてくれました。三者面談以降、平日は5時間・土日6〜8時間確保してくれて、計画にも遅れることなく面談や授業ごとに実施したテストでも9割キープするようになり、受験に対する意識が大幅に改善しました。

8月の模試に向けて結果が出せるように本人とは話を進めていたので、各科目とにかく基礎を徹底しました。(詳細は科目別の戦略をご覧ください)この模試の結果で、正しい方向に努力すればしっかりと結果に反映されるということを身を持って感じてくれたのではないかと思います。

高校3年生の10月の模試結果(資料3)までは、特に日本史に比重を置いて学習を進めてもらっていたため、偏差値70超えと最終的には孝幸さんの一番の得意科目にまで成長していました。

国語と英語については、模試ではなかなか偏差値が安定していないように見えますが、秋以降から過去問演習を積むことで、学習院大学や明治学院大学などの過去問では安定して合格最低点を超えられるようになっていましたので、私も本人も大きな心配はしていませんでした。

このような結果を得られたのは、孝幸さんの弛まぬ努力はもちろんのこと、アクシブアカデミーの受験戦略と2週間ごとに実施されるコーチとの戦略授業で常に受験までの方向性や勉強法を修正しながら進めていけたからこそだと思っています。

科目別戦略

学習院大に向けた英語の対策・参考書・勉強法

参考書は自分に合ったものを選ぶとよいと思います。アクシブでは自分に合った参考書を面談でコーチが決めてくれるので参考書で困ることはないです。勉強法は下記のとおりです。

英単語

参考書:ターゲット1900
勉強法:とにかく毎日英単語を見ることが大切です。そして、自分の中でテストをします。一日でもさぼったら忘れてしまうので、自分の力を過信せず一度やった範囲も何度も何度も復習を繰り返すことを意識しました。

英熟語・英語構文

参考書:河合塾出版英熟語always1001
勉強法:英単語の勉強と同じく、とにかく毎日見ることが大切です。

四択、文法

参考書:GRAMMAR MASTER
勉強法:解く際に出題の意図を読み取り、何を問われているかを予測することで簡単に問題が解けるようになります。そして解き終わったら、なぜ間違えたのか、なぜ正しいのかを解説を読み込んで理解します。特に重要なことは、合っている問題に関しても、解答に至るまでのプロセスまで合っていたのかを確認することです。次に同じような問題が出ても絶対に間違えない!という気持ちで勉強していました。

英文解釈

参考書:英文読解基本はここだ!、ポレポレ
勉強法:まずは文章の構文(五文型)を把握できるようにしました。これによって英文をどの順番でどのように訳せば良いかが瞬時に判断できるようになります。授業では文法に忠実な直訳を意識しつつも、前後の文脈を踏まえて適切な意訳を考える練習を並行して進めていました。

長文演習

参考書:ゼロから英語長文、Solution、過去問
勉強法:まず解くときに問題文と選択肢を読み、その後に本文を読みます(この時に選択肢に合ったものを読みながら長文の内容と見比べて答えを導く)。本文を読む際は流し読みにならないように一分一文を余すことなく脳内で訳せるか確認しながら進め、解説を読んでも自分の中の訳と繋がらない場合は授業で質問して疑問を解消するようにしていました。また解き終わったらなるべく早く覚えていなかった単語を調べ、それを踏まえて問題が解けたかも確認するようにしていました。

そして音読を忘れずにする。アクシブでは音読が重視されています。同じ文章を何度も音読することで、英文の読み方を理解することができます。自分は音読を秋以降になって取り組み始めましたが、かなり速読に効果があったので、騙されたと思って音読をしてみてください!

学習院大に向けた日本史の対策・参考書・勉強法

参考書:指定教科書(山川)、金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(理解本)、一問一答(Z会)
勉強法:まずは教科書で基本単語を覚えます。このときに教科書の文字を一語一句覚えることはほとんどの人は無理なので、必要な情報に絞って覚えます。

また、教科書にも載っていない用語が、GMARCHを含む上の大学になればなるほど出題されるので過去問などで出会った教科書に載っていない用語は教科書にメモするのが良いです。

次に一問一答について、私大のほとんどは一問一答方式で出題されるので一問一答は極めるべきです。また単語自体は知っていても「問われ方」を知らなければ実践力に繋がらないため、関連するキーワードを重視して勉強していました。

学習院大に向けた国語の対策・参考書・勉強法

現代文

参考書
①高校現代文をひとつひとつわかりやすく
②船口のゼロから読み解く最強の現代文
③現代文 基礎問題精講
④入試現代文へのアクセス
⑤センター試験・共通テストの過去問
⑥入試漢字マスター1800
⑦現代文キーワード読解[改訂版]
   
①と②の参考書では主に文章の解き方について学びます。抽象・具体、言い換え表現や対比などが見抜けるようになります。どちらも解説が丁寧で現代文が苦手な人でも学習しやすいです!③〜⑤の参考書では実際に問題を解いてみて、実戦形式に慣れていきます。⑥と⑦では語彙力をつけます。この二つでほとんどの大学の文章の漢字や語彙はカバーできます。

勉強法:①・②は解く時間や問題量をこなしていくというよりは文章中の表現や問題の解き方を理解しました。解説が多いので理解できるよう慎重に取り組み、段落ごとの要約などを授業内で自分なりに説明することで、適切に理解できているかを確認してもらいました。また③〜⑤は①、②で身に着けたテクニック知識を当てはめ、使いこなせるようになるまで練習しました。⑦・⑧は英単語と同じように毎日欠かさずに勉強していました。自分の場合、英単語とは異なり漢字は書いて覚えました。

古文 

参考書
①富井の古典文法をはじめからていねいに[改訂版]  
②さくらさく古文単語
③古文レベル別問題集1 文法編
④文レベル別問題集2 文法編
⑤有名私大古文演習
⑥センター試験・共通テストの過去問・志望校の過去問

①の参考書では助動詞や助詞、敬語についてをインプットします。
②は古文単語、③・④・⑤では①でインプットした知識をアウトプットします。

勉強法:単語については英単語の勉強法とほとんど同様で、毎日欠かすことなく単語に触れ合うことを意識していました。ただ英単語とは違い古文単語は複数の現代語訳があることが多く、情報を簡略化して覚えるようコーチに勧められていました。具体的には単語の意味を連想したり、プラスマイナスのニュアンスを意識するなど、イメージで覚えると簡単にインプットできます。

助動詞は桃太郎の歌に合わせて一気に覚えました。敬語に関しては敬語の種類が多く、文脈次第では敬意の方向などが異なることが多いので、富井の古典文法をはじめからていねいに[改訂版]という参考書で判断基準を何度も見直しました。また一回で知識を覚えることはほぼ不可能なので、自分は二日に一回程度同じ範囲を復習しました。

実践的な演習問題では登場人物の自然な行動や逆に特徴的な行動から先の展開をある程度予測し、敬語や助動詞助詞の知識を当てはめて確実に点を取れるよう意識していました。

コーチ目線

学習院大に向けた年間計画表

こちらが孝幸さんへ作成した受験年度の年間計画になります。実際は、毎月進捗に応じて何度も修正を繰り返していますのでこちらの年間計画表は最終版です。各時期ごとの戦略については、先述した通りですので、ここでは科目別の戦略や方針をお伝えできればと思います。

英語

英語は入学時から苦手意識があり、中学レベルからスタートしました。特に英文法に関しては、なんとなく高校の問題集を解いて丸暗記している状態で理解しているとは言えない状態でした。最初は、とにかく英単語・英熟語・英文法を反射的にアウトプットできるまで徹底的に固めてもらいました。

その後は、精読力をつけるために英文化解釈の参考書に取り組んでもらい、少しずつ長文読解の配分を増やしていき夏以降は過去問を中心とした演習に時間を費やしてもらいました。

英文解釈は訳を丸暗記するのではなく、訳に至るまでプロセスの習得を意識して学習してもらいました。長文読解では、1つ1つの長文に丁寧に取り組んでもらいました。具体的には、一文一文全てSVOCを振って精読と全和訳して、最低20回は音読してもらい最終的には英語を英語のまま読むことができるように速読力をつけてもらいました。

また、英語は、学習しない期間が一定期間続くと鈍ってしまいますのでとにかく毎日触れることを意識してもらっていました。

国語

模試の結果からもお分かりのように国語は一番苦手としている科目でした。ですので、現代文と古文は一番基礎的な参考書から計画を立てて学習に取り組んでもらいました。

現代文は、感覚的に読んでいても演習効果が見込めないため、まずは文章を読む際のルールを段階的に文章レベルを上げながら身につけてもらいました。個別授業では、講師に読解テクニックと文章を紐付けながら解説してもらうことで徐々に使いこなせるようになっていきました。

その後は、初見の文章でもルール通りに解けるように問題集やセンター試験・共通テストの良質な過去問でたくさん演習を積んでもらいました。復習する際は、本文を要約したり、意味段落分けしたりする作業にも取り組んでもらい読解力を養っていきました。また、後半は漢字や四字熟語の失点が目立っていたため、頻出なものに限定して取り組んでもらいました。

古文は、英語と同様にまずは古典単語と古典文法を徹底的に固めてもらった上で、過去問や問題集で演習に取り組んでもらっていました。

古文を解く際に意識してもらっていたことは「本文の大まかなストーリーを把握する」ということです。どんなに古文を勉強していても入試問題の古文の全文を完璧に現代語訳して内容を理解することは難しいので、大まかなストーリーの把握、登場人物の把握、動作主体の決定、起承転結の把握を意識してもらっていました。このため動作主体の決定に有効な敬語表現や文章の読解に役立つ古文常識の学習にも取り組んでもらいました。

日本史

日本史は、学校の授業に合わせて教科書や理解本で時代の流れを押さえつつ授業ノートや一問一答で用語を暗記してもらっていました。特に学校の定期試験は大切にしてもらっていて、常に8割〜9割得点できるように学習に取り組んでもらっていました。日本史はとにかく流れを押さえることが重要なので、教科書や理解本の内容を必ず自分の言葉で説明できる状態にしてもらっていました。

日本史は、一番好きな科目ではあるものの当初は暗記一辺倒の勉強方法でなかなか高得点を取ることができませんでしたが、勉強法を改善することで徐々に成績が伸びていきました。夏休み終わりまでに通史を一通り終えてもらってからは、過去問を中心にして演習に取り組むのと並行して「日本史の論点」という参考書で頻出テーマを確認しテーマごとにノートにまとめてもらったり、天皇や内閣ごと知識を整理してもらいました。河合塾の第3回全統記述模試では偏差値70も超えて順調に成績を伸ばしていってくれました。

今だから言える受験や勉強で伝えたいこと

もしアクシブで勉強することになった場合、勉強法や計画は細かく決めてもらえるので、やるべきことはとにかくそのルートに沿って忠実にこなしていくだけです。やることは1日単位で設定されているので、サボることなく継続することが合格への近道だと思いました。

日常生活に関しては、まず学校には休まずに行った方がいいです。学校に行かずひたすら勉強するという人もいますが、やはり友達と話す方がリラックスできていい息抜きになると思います(実際に私も、本気で悩んだときは友達とカフェや公園で話して悩みを吹き飛ばしていました)。また早寝早起きは必須です。生活習慣が崩れると次の日の暗記に影響が出たり、集中力が夜まで持たない、なんてことになってしまうからです。

次に重要なのが、スマホとの付き合い方です。私は家ではどうしてもスマホを手放すことが出来なかったので、家では遊ぶ代わりに自習室で勉強している間は完全に断ち切るなどの工夫をしていました。

そして最後に、何より大切なのは親への感謝です。塾に通えるのは親の、大学受験が上手くいってほしいという気持ちがあってこそであり、自分一人では受験に成功できなかったと思います。その恩を第一志望合格という素晴らしい結果で返しましょう!

最後に

まずは私の合格体験記を最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでも皆さんの受験勉強の参考になればと思います。最後に私が伝えたいことは、「何か目標を決めて、その目標達成に向かって一生懸命努力して勝ち取る」という経験は、人生の中でも機会がそう多くない貴重な経験である、ということです。少なくとも自分の人生の為だけに努力を継続し、時に試行錯誤を重ねながらもひたすら突き進むといったことは、大学受験を除けば後は就職活動くらいなのかなぁ…と思います。その後は会社のため、家族のため、社会のため、、、つまり自分のためだけに頑張れるのは贅沢だということに、今になって気が付きました。

どんな結果になっても、その挑戦の中での努力の日々には、他に代えがたい価値があると思います。
私は大学受験を通して、自信が付きました。たくさん失敗し成績も上がらず悩んでいる時期の方が圧倒的に長かったですが、受験を終えて振り返ってみて、その時期も含めて全てが自分の糧になっていると思います。なので結果は後から追い付いてくると思って、とにかく突っ走ってみることが大事だと思います!

コーチから

孝幸さんには、2年間と長い指導の機会を賜りました。学習院大学法学部政治学科への合格を叶えてくれて大変嬉しく思います。高校3年生の夏からは毎日8〜10時間程は自習室に通って頑張って学習に取り組んでいましたので、この結果は彼の努力の賜物だと思います。

高校3年生になる前に実施した三者面談では、
・「目標を達成するためには勉強時間が足りていない」
・「全ての科目における勉強方法について詰めが甘い」

と厳しい話をしたことをよく覚えています。それをきっかけに勉強時間が徐々に増えていき、面談で実施するテストでも常に9割をキープするようになっていましたので、何か彼の中で変化があったことは私も感じていました。

入試直前になる頃には、孝幸さんの方から自らの課題や計画・勉強方法について考え相談をしてくれるようになり、日を追うごとに学習面以外も成長していく姿を見て頼もしくも感じていました。

この2年間を振り返って、厳しい指導をさせていただくことが多かったと思いますが、最後まで私の指導に頑張ってついてきてくれた孝幸さんと最後までたくさんのご協力をいただいたご両親には感謝の気持ちでいっぱいです。大学では、勉強面はもちろんですが、色々な出会いや経験を大切にして充実した4年間を送って欲しいと思います。
大学受験最後まで本当にお疲れ様した。

最後まで合格体験記を読んでくださりありがとうございました。彼は勉強を本格的に始めてからもすぐに結果に繋がったわけではなく、このままでは挫折してしまわないか、と担当コーチとして心配になる時期もありました。しかし小テストや授業のヒアリングで答えられない問題があると必ずいつも悔しがり、「次は絶対間違えない」という意思を強く持って最後まで粘り続けられたからこそ、合格が勝ち取れたと思います。そんな彼と共に最後まで走り抜けられたことは私にとっても誇りです。

この合格体験記をご覧いただいている皆様の中にもし「限界を突破したい」・「このままでは終われない」という強い想いのある方がいらっしゃいましたら、いつでもアクシブアカデミーへご連絡ください。最後まであなたの受験を全力でサポートすることをお約束します。

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