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合格体験記

ソウタ

合格大学学部

東北大学

理学部

併願合格校
非公開

東北大学理学部のソウタです。私の高校生活や受験を振り返り、これから大学受験をするみなさんの力に少しでもなれればと思って、勉強法や体験を伝えて行きたいと思います。

「自分一人では絶対に辿り着けなかった。」なんと東北大1位合格!

なぜ東北大を目指したのか

東北大が国際卓越大の候補に選ばれたことや、様々な地学的ニュースを見ると、教授陣による記事が沢山存在することから、地学的な研究が盛んな大学だと感じたからです。

私は将来、研究者として古生物などの堆積物を分析して、古代環境を研究したいと考えています。古生物学を学びたいと思ったきっかけは、高校2年生の頃にSSHの探究活動で行った大久川部層の有孔虫化石を考察する研究です。その研究では、川の底にある地層内から有孔虫という微生物の殻の化石を採取し、そこから種を推測してその結果をもとに堆積年代と堆積当時のその地域の環境を調査しました。顕微鏡でのみ観察できるような小さな化石がその土地の歴史を探る上では大きなヒントになり得るということに強い魅力を感じました。

東北大学は「研究第一」と「門戸開放」を掲げており、熱心な研究者が集まる環境で勉学に励めること、様々な背景を持つ方々との交流、意見交換をすることができるので、とても魅力を感じました。

受験勉強を始めるまで

部活ではサッカー部に入っていて、サイドバックをやっていました。あまり足が速くないうえに、ヘディングも上手ではないので、このポジションでどう動けばいいか迷っていました。勉強面では学校の成績はあまり良くなかったです。テスト期間は勉強していましたが、普段はあまり勉強せずに宿題をやる程度でした。

受験勉強を始めたきっかけ

部活を5月に引退し、そろそろやらないとなぁと思い始めて開始しました。成績は共通テスト方式は多少取れるものの、記述はあまり良くなかったです。

現役時の共通テスト本番結果
 

旧帝塾との出会い

現役時代に志望校に落ち、浪人を選択しました。しかし、現役時代に通っていた塾は浪人生を受け入れていなかったため、新たに塾を選ぶ必要がありました。浪人生を受け入れていて、科目指導の自由度が高いところを希望していましたが、私の家の近辺にはあまり需要を満たす塾がなかったため、インターネットで検索したところ、様々な教科に対応出来る塾として、旧帝塾を見つけました。旧帝塾は全科目指導してくれるのでとても興味を惹かれました。

入学後は全科目指導はもちろんですが、勉強の仕方や理解の仕方まで深掘りして授業で見てくれるので、期待以上だと感じました。

東北大に向けた受験戦略

あまり得意ではない物理と数Ⅲを最初から勉強し直し、得意な英語は詰め直しを行いました。物理に関しては特に電磁気が苦手でした。よく理解しないまま問題は解けるという状態でした。実際に授業で理解度確認をされるときちんと説明できず、先生に基礎から教えてもらいました。原子に関しては現役時代はほとんどやっていない状態だったので、本当の意味で1からやりました。数学Ⅲは現役時代はやり切って受験を迎えることができず、苦手な上にそもそもの勉強時間も足りていませんでした。実際に入学時にテストを解いてみてもボロボロだったので教科書レベルからやり直しました。

教科書の読み込みとテキストを両立して行うことで、根本的な理解ができるように努めました。得意な英語は長文は読める自信があったのですが、入学時のテストで単語力と語法が足りていないのと英文解釈も感覚に頼ったものだということが判明したので、きちんと体系化・言語化できるように基礎から詰め直しました。また、書類と共通テストと面接で受験できるAO入試の受験を勧めてもらいました。

コーチ目線

東北大に向けた勉強の前に、科目や分野によっては基礎から徹底的にやり直しました。まず入学時に各科目のテストを行い、そのテストを授業内で深掘りして実力を確認しました。テストの点数はもちろんですが、思考回路まで確認することで本当の意味で理解できいるか、感覚的に解いていないか、応用の効く形でインプットができているかどうかがわかるため、点数と授業の両方で確認をしました。英語に関しては単語、文法、英文解釈をそれぞれ2つのレベルでテストを実施しました。その結果、数学Ⅲ、物理の電磁気・原子、化学の無機・有機、英単語、語法、文法、英文解釈に、基礎から問題があることがわかりました。

現役時代も勉強自体はしていて、共通テストはたまたま取れていましたが

・感覚で解いている
・知識が完全に入っているわけではなくマークシートだから取れる
・とりあえず勉強している

という状態でした。

実際に共通テストの模試でも科目によっては点数が大きく上下して安定していなかったです。そのため、まずは上記のテストで基礎からやり直さなければならない科目や分野を洗い出しました。そして感覚で解いている状態を脱却するために言語化の練習と論理的に理解して解く練習、必要な要素をきちんと勉強して知識を盤石にする計画を立てました。

また、東北大学には共通テストと面接で受験できる総合型選抜があるので、それも視野に入れてまずは共通テストできちんと点数が取れるように対策を行う方針としました。

東北大に向けた対策

かなりの量の問題演習をしました。まずは教科書レベルの参考書に戻って基礎を徹底的に埋めた後に、特に2次試験で使用する英語・数学・物理・化学の記述式の問題をたくさん解きました。理系科目に関しては解ければOKというわけではなく、きちんと理論がわかっているか徹底的に授業内で確認してもらいました。

また、英作文は担当の先生に添削してもらい、記述の癖や文法的におかしなところ・間違いを指摘してもらって修正していきました。

長時間の勉強のモチベーションを保つために午前中は家で勉強して、午後から場所を変えて勉強するなどの工夫もしていました。

夏(8月末)までの受験戦略と対策

コーチから「基礎が抜けている」「必要な要素がきちんと入っていない」と言われていたので、各科目基本レベルからやり直していました。元々英語は得意で長文を読むのはできていると思っていましたが、単語もきちんと勉強したことはなく感覚で読むことに頼っていたので、英語は単語、熟語、文法、英文解釈をきちんと勉強することから始めました。単語を覚えるのが苦手で、コーチとの戦略授業の時に「次に進むのもう少し待ってください」とよく言っていました(笑)英文解釈を学んで、文法など考えながら英文を読むようになったので、今までと感覚が違うなと感じました。今までこんなにじっくり英文を読んだことがなかったので、文法や構造を意識することで、今まで使ったことのない思考回路を使ったような感覚でした。それもあり英語の勉強の中では英文解釈が一番楽しかったです。今までの自分だったら訳していなかったであろう単語をきちんと訳せたこともあり、正しく英文を読む力が上がったと思いました。

数学はIAIIBはある程度できていましたが、数学Ⅲが全然できていなかったのでチャートのコンパス1からやり直しました。現役時代に全然数学Ⅲの勉強がやりきれていなかったので、基礎からやり直してくれたのがとても良かったと思います。

物理は原子の範囲が基本的な公式すら全然覚えられておらず、電磁気が苦手だったので、その2単元はエッセンスという基本的な参考書からやり直しました。特に電磁気はとても苦手だったので苦労しました。電磁気に関してはエッセンスを読んでも理解できないところがありましたが、授業でもよく解説してもらい理解することができました。

秋(9月〜11月末)の受験戦略と対策

夏の後半くらいから記述対策がメインになってきました。英語は英作文が大変でした。文法が得意じゃなかったので、英作文一つ一つのカロリーが重かったです。授業でもたくさん添削してもらい、文法事項の指摘も多く、文法の復習をしながら書いていました。長文は全文SVOCを振って構造をとり、和訳をするのが大変でした。でも冬から始めた東北大の英語を読む際に思ったよりもスムーズに読めるようになっていて、全文和訳やSVOCを振っていた効果を感じました。

数学は重要問題集のB問題に入ったのですが、これがとても大変でした。。。受験を通して一番きつかったです。難易度が高くて「あぁ、もういいや」となってしまいそうなことが多かったです。特に数Ⅲがきつくてコーチと相談しながらA問題に戻って復習したり、分野を集中的に対策したりしていました。この頃は授業のほとんどが数学だったと思います。旧帝塾は、苦手な数学を集中的に授業するなど、必要に応じてフレキシブルに授業の科目を決められます。今思えばそれはとても助かったと思います。

物理は基礎からのやり直しが効いて、この時には得意な科目になっていました。

英語・数学・物理を優先してやっていたので、化学を本格的に始めたのはこの頃だったと思います。化学は標準問題精講を繰り返し解いて答えを覚えてしまっていたので、重要問題集に参考書を変えました。共通テスト模試の点数が安定せず低いことが多く、分析したら無機と有機の基礎が抜けていたので教科書を読んで暗記のやり直しを行いました。共通テストのように選択式であったりヒントがあればなんとなくわかるのですが、きちんと暗記しきれていないと授業でも指摘されたので、とにかく暗記を徹底して授業でも毎回暗記できているかチェックがありました。そのおかげで共通テストプレ模試の結果が前回の模試よりも15点ほど上がりました。

冬・直前期(12月〜受験)の受験戦略と対策

12月頃がメンタル的には一番きつかったです。本番が近づいてきた焦りと、疲れが溜まってきたのもあったと思います。でも、コーチとの戦略授業でも気合いを入れ直してもらったり、トレーナーの先生にもわかりやすく教えてもらったりして、やるしかないと思え、モチベーションは保てました。コーチは気持ちを理解しつつも「実力が発揮できれば合格点取れるから」と前向きな言葉をかけてくれて、どうしたらこの辛いのを乗り越えられるか一緒に考えてくれました。トレーナーの先生も東北大の先生ということもあり、東北大の過去問は知り尽くしていましたし、東北大での生活も話してくれました。

共通テストの1ヶ月くらい前まで東北大シリーズをやって、そのあとはひたすら共通テストの過去問や実戦問題集を解いていました。

英語・物理・化学は東北大シリーズをやってもあまり負荷は感じなくなっていました。今までの勉強の成果をとても感じました。数学は重要問題集のB問題が引き続きとても辛かったので、それに比べればだいぶマシでした(笑)。実際の難易度は分かりませんが、重要問題集のB問題よりも東北大の過去問の方が簡単に感じました。

共通テスト本番でしっかり点数が取れたので、そのあとはメンタルが楽になって勉強が捗りました。AOの受験も控えていたのでコーチに面接と志望理由書の指導もしてもらいました。

コーチ目線

12月の中旬から共通テストの演習、11月の中旬から東北大シリーズに入る計画だったので、11月の中旬までに英語・数学・物理・化学の2次試験レベルの参考書、国語・地理の共通テストレベルのインプットを終えるように計画しました。ソウタさんの場合は共通テストよりも2次試験の記述に問題があったので、そこに時間を割くために、配点の低い国語と地理は秋にまわしました。

2次試験の記述に問題があるとはいえ、夏まではとにかく基礎の徹底を重視しました。英単語は勉強したことがない、英文解釈もやったことがない、数学Ⅲはやりきれていない、物理の原子はほとんど覚えていない……という状態だったので、まずは基礎レベルの要素をきちんと埋めることからスタートしました。

配点を考えると数学>英語>物理=化学という優先順位になりますが、ソウタさんは英語は元々感覚的には読めていたので、単語や熟語、文法、英文解釈など一通り要素を入れてしまえば、そのあとは安定するだろうと考え、先に英語を仕上げるように計画しました。そして、おそらく一番苦戦するであろう数学をその後に時間をかけて対策をする計画を立てました。理科は英語・数学に比べると優先順位が下がるので、まずは物理から仕上げて、次に化学を仕上げるようにしました。物理の方が苦手単元が明確でピンポイントで対策できるので、完成させるのが早いと考えたため物理を先に仕上げました。数学Ⅲを苦手としていたので、数学を得点源にするのは難しいと考え、英語と物理を早めに武器にして、数学は東北大のレベルにも耐えられるくらいを想定していました。

英語は最難関レベル、数学は難関レベル、物理は最難関レベル、化学は難関〜最難関レベルというイメージで計画を立てました。

8月下旬の記述模試には英語と物理が十分に戦えるように、

・英語は夏前に要素のインプットを終えて長文に移り夏に英作文を実施
・数学は夏前に数学Ⅲの基礎レベル、夏に数Ⅲを中心に標準〜難関レベルの演習・物理は夏前に苦手分野の基礎レベルと標準レベルの問題演習、夏に最難関レベル

という方針で進めました。

夏の終わりの時点で英語と物理はある程度仕上がりました。

英語は単語・熟語・文法・英文解釈の各要素を一通り入れ終わった7月頃から少し減らして数学に時間を乗せました。9月からはさらに英語の時間を減らして数学と、共通テストで使う国語と地理の時間にあてました。物理の時間は化学に切り替えて化学を仕上げにいきました。何よりも数学に苦戦していました。特に重要問題集の B問題に入ってからは学習のペースや表情からもきついのが伝わってきました。レベル的には東北大の2次試験と同等なので、過去問対策でも苦戦することが予想されました。なので、秋からは数学の時間を一番多くとり、授業でも数学を優先的に対策していきました。特に9月は全ての授業で数学を実施して徹底的に対策しました。その甲斐もあって、東北大の数学の過去問対策に入った時には、苦手ながらも5.5割〜6割ほどは取れるようになっていました。2次試験全体で6.5割ほどを狙っていました。その中でも数学は6割取れたら万歳、現実的には5割〜5.5割ほどを想定していたので、対策した成果が出て私も嬉しかったです。

第3回の全統共通テスト模試で化学と地理がふるわなかったので、化学は教科書に立ち返って暗記の徹底、地理はインプットのやり直しを行いました。特に化学は11月の授業は全て化学を実施して対策を行いました。その後のプレ模試ではきちんと点数に反映されていたので対策が狙い通りにハマりました。

冬は共通テストの演習を行いました。11月までに理系科目の穴と文系科目も基礎事項はインプットできていたので共通テストの演習では8割以上を目標にしていましたが、安定して8割以上が取れていました。

受験前後に感じたこと

共通テストも2次試験もしっかりと対策ができていたため、「自分ならいける」という強い自信を持って挑むことができました。特に共通テストはいけると思っていました。実際に本番で点数が取れてAOに向けて気持ちが楽になりました。一番焦ったのは、総合型の受験日に寝坊したことです(笑)。間に合って良かったです。

受験校併願校選定

浪人生ということもあり、共通テストの点数も見て絶対行けるだろう大学として、後期は新潟大学を選定しました。もっと上げてもよかったがより確実なのを取りました。

模試結果

第3回全統共通テスト模試
全統共通テストプレ模試
共通テスト本番の結果

 

コーチ目線

志望校については初めは京都大学も候補にありましたが、ソウタさんのやりたい研究のことも踏まえて東北大学にしました。ソウタさんの場合は学びたいことが明確で、かつ古生物学ということだったので、大学の選択肢があまり多くありませんでした。浪人は1浪までと家族と決めていて、これ以上浪人できないということもあり、私立の受験も考えましたが、学びたい内容と異なること、ソウタさん自身の国公立への思いが強いことから、私立は受験せずに国立後期のレベルを下げて受験していく方針にしました。

模試に関しては対策したものがきちんと結果として反映されたと思います。元々共通テストの点数は低いわけではありませんでしたが、10月に受けた第3回の模試から本番までの3ヶ月で80点近く伸ばすことができました。

夏までは英語・数学・物理を中心に対策して、9月から化学を本格的に対策しましたが、第3回(10月)の模試結果が振るわなかったので、ここで問題集ベースの学習から教科書ベースの学習に切り替えました。その結果次のプレ模試では16点点数が上がったので、対策の成果が出たと思います。化学はその後も教科書ベースの学習を続けていきました。そして最後には共通テストの演習をして結果的に本番では84点、第3回の模試からは3ヶ月で28点アップしました。

地理に関しては第3回の模試の後からインプットを始めました。対策後はわかりやすく点数が伸びて、プレ模試では65点で前回より23点アップ、最終的には本番で76点とれてこちらは3ヶ月で34点アップしました。地理のインプット自体は1ヶ月もかけずに終わらせたので、優先順位を考えて科目ごとにメリハリをつけた戦略がきちんと狙い通りにいったと思います。

科目別戦略

東北大に向けた年間計画表

これが旧帝塾で立ててもらった年間計画表です。

東北大に向けた英語の対策・参考書・勉強法

単語の暗記が得意でなかったので、ゆめたんはあまり楽しくなかったです。。現役時代は英単語をきちんと勉強していなかったのもあり、改めて覚え切るというのはきつかったです。ただコーチからも単語を覚えるように指導はありましたし、教えてもらったヘビロテ勉強法で頑張りました。英文解釈の参考は英文解釈の技術基礎100とポレポレの2冊をやりましたが、どちらも楽しかったです。今まで使ったことのない思考回路や英文の見方が学べたので楽しく感じました。長文のソリューションシリーズはSVOCの構造をとるのと全文和訳が大変でした。現役時代はそういった勉強法はしたことがなかったので、一つの長文で数時間かかりましたし、感覚的に読めてもSVOCを振ると正しく振れなかったり、正しい和訳ができていなかったりして自分の感覚とのズレを感じました。ただ、今まで感覚でなんとなく読んでいたものが読みやすくなった実感はありました。特に東北大の過去問対策に入った時に和訳や説明する問題が現役時代よりも格段にやりやすくなりました。

英語の中で一番印象に残っているのは英作文です。授業で何度も先生に添削をしてもらいました。元々感覚で読んでいたので、文法の使い方や語法の使い方の訂正が多かったです。ビンテージで復習をしながら英作文でも実践的にやっていきました。英作文対策では、書いたものの添削だけではなく、先に日本語で内容を組んでから書くことや、使える接続詞を増やすこと、内容を深めるために例を入れるなどのアドバイスもしてもらいました。

東北大に向けた数学の対策・参考書・勉強法

数学Ⅲは青チャートのコンパス1から始めました。現役生の時に数学Ⅲをやり切れなかったので、基本の確認としてとても役にたちました。積分が苦手でしたが、数学Ⅲの積分ができないというよりも、数学IやIIで出てくる式変形がスムーズにできていないなど、自分では気付けない点を授業で指摘してもらえたのはとても良かったです。青チャートの次は重要問題集をやりました。数学IAIIBは重要問題集から始めました。重要問題集はA問題を解いてからB問題に入りました。A問題は苦手分野は少し手こずりましたが、参考書とも仲良くなれたと思います。ただ、B問題に入ってからがきつかったです。。受験を通して一番きつかったです。問題の難易度が上がってかなり手こずりました。はっきり言ってB問題は嫌いです(笑)。でも、その分数学の勉強時間を多く取った計画にコーチが変更してくれたり、授業でも数学を集中的にやったりしたのでなんとか乗り越えることができました。きつかったですが、その分一番思い出に残っている参考書です。

東北大に向けた物理の対策・参考書・勉強法

苦手な電磁気と現役時代に全然やれなかった原子はエッセンスから始めました。電磁気はエッセンスでもわからない問題があり、解けてはいても理解はしていない状態でした。授業で先生から何度も仕組みであったり理由を聞かれましたし、コーチからも「とりあえず解けるはダメ。なぜそうなるか仕組みを理解して人に説明できるように」と言われていたので、その視点で勉強するようになりました。その成果もあってか、苦手だった物理はいつの間にか得意科目になり、この後良問の風や名門の森をやりましたが、あまり手こずることなく勉強することができました。良問の風は現役時代に解いていましたが、改めて仕組みなどを意識しながらやることで自分のレベルが上がったように思いました。後にわかったことですが、良問の風を解くことで名門の森を解くための土台が作れたと感じました。きちんと仕組みを考えて勉強したことによってレベルアップできたと思います。

東北大に向けた化学の対策・参考書・勉強法

現役時代に標準問題精講をやっていたのですが、模試結果や授業での理解度確認で途中から重要問題集と教科書に変更になりました。教科書をやって本当に良かったです。今思うことは、化学も物理と同じで仕組みがわかっておらずただただ計算ができていただけでした。無機と有機の暗記が徹底できていなかったので、共通テストのような選択肢がある問題は取れるけれど、記述だとうまく解けない状態でした。そこでコーチから教科書を使って覚えるように指示があったので、教科書を勉強するようにしました。授業でも数学を集中的にやったあとは化学を集中的にやりました。教科書だけでなく資料集も確認しながら暗記をして、授業で暗記ができているか確認するということを繰り返しました。きっと自分1人では教科書を使って勉強するということはしなかったと思うので、旧帝塾で学習計画を立ててもらって良かったと思います。

コーチ目線

どの科目も

・感覚で解いている
・知識に抜けや穴が多い(マークシートだから取れる)
・とりあえず問題を解いている

という状態だったので背伸びをせずに教科書レベルの知識を確実に定着させることから始めました。

英語はまずは単語・文法・解釈という長文に入る前に必要な要素をインプットするところから計画しました。単語は単語帳で勉強したことがなかったので、偏差値50程度のレベルの単語でも知らないものが多くありました。それでも文章全体や流れから類推してなんとなく長文自体は読めていましたが、東北大を始め国公立の英語は和訳問題や内容説明問題が出題されるので、書いてあることがなんとなくわかるというレベルではなく単語の意味を正しく把握しておく必要があります。なので、きちんと単語帳で正しく単語の意味をインプットしてもらいました。また、単語に関しては一語一義ではなく、複数の意味や派生語まで暗記してもらいました。

文法も単語と同じように基礎から入れ直しました。卒業まで全科目で伝えていましたが「解けるかどうかではなく、説明できるかどうかを基準にすること」というのを常に意識させました。英作文も出題されるので語法も併せてインプットを行いました。

英文解釈に関しては、とにかくロジカルに文構造を把握して、一語一語を丁寧に確認し欠落がないように訳すことを口酸っぱく伝えました。和訳がとても意訳的で重要な単語のニュアンスが抜けている訳をしていることがあったので、英文解釈に関しては丁寧にやらせました。長文に入った後も全文にSVOCを振ることと全文和訳はソリューションシリーズ4冊全てで実施しました。上記のように国公立の英語は和訳問題や内容説明問題が出題されるので、正しく文章を把握することや正しく和訳することが求められます。そのため精読をして和訳をする、そしてそれが解説とどう異なっているかを埋めるという作業はとても重要です。戦略授業時も「全文SVOC振るのと和訳が大変です」と嘆いていましたが、そこは譲らず合格に必要なことなので、必要性を伝えてやり続けてもらいました。

数学は数学Ⅲが教科書レベルも怪しい状態だったので、数学Ⅲのテコ入れから始めました。チャートで解法を覚えると同時に「なぜそうなるのか」というところを常に考えて解くように伝えていました。授業でもトレーナーにはその部分が答えられるか確認するようにお願いしていました。重要問題集に入った後も理系数学は数学Ⅲが一番重要なので、苦手な単元に関してはチャートに戻って復習して…ということを繰り返しました。解法暗記にならないように、問題で与えられた情報から何が出来るかを考え、最終的に何をする必要かあるかを意識しながら手を動かして解くことは常に伝えていました。数学は入学して序盤で数学Ⅲの苦手を感じていたので、得点源にはせずに東北大学のレベルに耐えられる程度を目標にしていました。なので、あまりたくさんの参考書やレベルの高い参考書をやるのではなく、重要問題集をきちんとやり切るという計画にしました。

物理も数学と同じように苦手単元は基礎レベル(エッセンス)から復習し、「解けるかどうかではなく、説明できるかどうかを基準にすること」「なぜそうなるのか」というところを常に考えて解くように伝えていました。また、図を書かずに問題が解けないときがあったので、図は必ず書くように指導も行いました。物理に関しては一番最初が一番きつそうでしたが、基礎からきちんとやり直したおかげか、その後はあまり詰まることなく進めました。むしろ得意科目となり、得点源として考えられるまでに成長しました。

化学はある意味では一番ひどかったかもしれません。現役時代に基礎問題精講と標準問題精講をやっていたということでした。確かに共通テストでは85点取れていましたが、実際に授業で確認すると、答えの形が指定されているにも関わらず、それに従うことなく答えを出していたり、定性的な理解ができていなかったり、基礎的な暗記事項がうろ覚えだったり、計算は式を追っているだけだったり…と多くの問題点が見つかりました。そのため、標準問題精講はやめて教科書+重要問題集に切り替えました。教科書で暗記事項を徹底的に覚えて、計算問題は重要問題集で解いていました。授業でもとにかく暗記の確認を徹底して、覚えられていないところは次回までの課題として授業ごとに復習範囲を指定していました。

英語と物理が得点源にできそう、数学も最低ラインは越えそうという状況で、総合型選抜でも共通テストを利用する予定だったので、化学は無理して難しいことはせずにまずは共通テストを確実に取れるように基礎レベルの暗記を徹底させました。

今だから言える受験や勉強で伝えたいこと

感謝

息抜きは、たまに家族と行ったドライブなどがあり、自然の中を車で走ることで浪人生活の大変さを忘れることができました。浪人生活はモチベーションの維持が難しく、何度も諦めそうになったが、最終的に完走できてよかったです。これには旧帝塾の先生方による丁寧な指導や家族によるケアが不可欠だったと思います。本当に感謝しています。

担当のトレーナーの先生はわかりやすく説明してくれてとても良かったです。英語・数学・物理・化学を指導してもらいました。テンションだったり行間だったり相性が良かったなと思います。

勉強法について

勉強法で気を付けることはとにかく基礎を疎かにしないこと。解けていればいいという状態だった現役時代に比べて、基礎をきちんと徹底した浪人時代は点数も安定しましたし、自信を持って解答できるようになりました。

また、モチベーションが落ちる時もあると思いますが、とりあえず手をつけるというのも大切だと思います。私はあまりやる気にならない時でもとりあえず手をつけることで乗り越えました。コーチからも「やる気があるから勉強できるわけではなく、やっているうちにやる気が出てくる」と言われていましたので、それを実践していました。

担当コーチについて

緻密な計画と的確なコーチングでした。成績をあげることができました。答えだけ覚えていないかメスを入れてもらえたのがとても助かりました。コーチとの戦略授業が2週間に1度というのが私にはちょうど良かったです。1週間くらいは全然平気ですが、2週間くらいでダレたりしてくるので、そのタイミングでコーチと話してモチベーションを上げてもらっていました。ちょうど良いペースで続けられたと思います。総合型に向けて志望理由書や面接の対策もしていただきました。

最後に

頑張ってください!息抜きがちゃんとできるかどうかは大切です。私はそこが上手くやれて成功できたと思っています。また、受験勉強を通じて「生活能力」が上がったように思います。自分自身で感じるというより家族や周りの人に「全体的にしっかりした」と言われるようになりました。将来のやりたいことや志望校、勉強法や基礎からの見直しなど、旧帝塾に入って今まであまり深く考えていなかったことも考えるようになりました。コーチからは答えを教えてもらうだけではなく「なんでそうなると思う?」や「ソウタはどう思う?」というように問いかけが多かったのもあり、考えるきっかけが多かったと思います。それが習慣化していったのだと思います。自分を見直せた1年でした。人として成長することができました。ありがとうございました!

コーチ目線

とてもよく頑張ってくれました!浪人という辛い期間をよく乗り越えてくれたと思います。辛い時期もあったと思いますが、入学から卒業まで勉強は継続してやってくれていたので、大きな心配はありませんでした。私やトレーナーが指導した内容に関しては素直に聞き入れて実践してくれました。現役時代に結果としては共通テストの点数は取れていたので、基礎からのやり直しや感覚で解かない地に足のついたやり方など、そういったことはサボってしまったり、応用や難しい問題をやりたがったりしてしまうのではないかという心配が最初はありましたが、そんなことは全くなく素直に勉強をしていました。素直に受け入れて勉強を継続したことが成績を伸ばした一番の理由だと思います。

また、日頃からきちんと考えて勉強していました。私は戦略授業の際に生徒に考えさせたり言語化させたりするために問いかけることが多いのですが、私の問いかけにもきちんとした返答があったので、自分なりに考えながら勉強している様子が伺えました。

無事に第一志望に合格できて本当に良かったです!合格するだけではなく、まさかの1位で合格という結果には驚きました。さすがにそこまでは想定していなかったです(笑)もちろん合格も嬉しいですが「人間として成長できました」という言葉をもらった時はとても嬉しかったです!大学生活を楽しみながら勉強して、立派な研究者になってほしいと願います。とてもとても自慢の生徒です!!

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