合格体験記

成績が伸びない時期も「努力」で乗り切り香川大学医学部に見事合格

なぜ、香川大学医学部を目指したのか

私は中学3年生の時に祖父母を病気で亡くしました｡その時何もしてあげられない自分に無力感を覚えたことがきっかけで､病気で苦しむ人を助けたいと考えるようになり､医者になりたいと考え始めました｡

それから高校3年間は適度に楽しみつつも医学部に合格するために､日々できるだけ勉強するよう意識していました｡しかし現役の時は共通テストで失敗してしまい､一番合格可能性が高いと考えた大分大学の医学部に出願しましたが､第一次選抜で不合格になってしまいました｡結果的に私立1校と後期の国立1校から合格を頂いて現役生を終えましたが､不完全燃焼感と医者への憧れが残ったため､浪人を決意しました｡

浪人を始めた当初は大分大学の医学部を志望していましたが､順調に成績を伸ばせたこともあり、僕の住んでいた大阪に近い滋賀医科大学の医学部に志望校を変更しました｡結果的には共通テストの点数に不安が残る結果となったためアクシブの先生方とも相談を重ね､大阪からの距離や共テ配点なども考慮した上で､香川大学への出願を決意しました｡

受験勉強を始めるまで

高校1年生の時にはすでに医学部受験を決意していたため､この頃から受験に備えて長時間の勉強に耐えられる体力を身につけようという意識は持っていました｡ただ､一度きりの青春を目一杯楽しみたいとも思っていたため､高校3年生になるまではテニス部に所属して仲間と日々練習を重ねたり､文化祭に向けてクラスをまとめる役を務めたりと､勉強以外の活動にも積極的に参加するように意識していました｡

勉強面では､学校で実施されていた進研模試の他に､河合塾の全統模試も毎回受け､自分と志望校との間にはどれくらいの距離があるのかを常に把握するようにしていました｡勉強時間に関しては平日は学年＋1時間､休日は学年×3時間は勉強するようにしていました｡そのおかげで受験生になった時も体力面で困ることはあまりなく､基礎もある程度身につけた状態で受験を始めることができました｡

アクシブアカデミーに通い初めて一番変わったことは？

アクシブに通い始めるまでは自力で勉強内容を決めていましたが､その内容は今思えば自分の実力を伸ばすのに最適なものではありませんでした｡また､模試の分析などもあやふやだったため､勉強時間は確保しているのに成績はあまり伸びないという状況に陥りました｡当然模試の点数や志望校の判定なども改善されず､焦りを感じていました｡

しかしアクシブに通い始めてからは模試の分析や自分の弱点の洗い出しを教室長や講師の方々が行ってくれるようになり､それに合わせて勉強内容を決めてくれるようになったため､成績を上げるために本当に必要な内容に絞って勉強を進めることができるようになりました｡特に自分に合わせた学習計画表は1日にどんな参考書をどれくらい進めれば良いのかが一目で分かり､その日ごとの自習内容に迷うことがなくなりました｡また､個別授業では問題演習や過去に解いた問題の添削を通して自分の課題点を明確にすることができたため､自習の際に目的意識や主体性をしっかり持つことができるようになりました｡加えて自習室は仕切り付きの机が設けられており開放時間も長かったため､自習時間の量､質を共に上げることもできました｡

このようなサポートのおかげで､入塾してから1ヶ月も経たないうちに受けた共通テスト模試では初めて英語のリーディングを解き切って､大幅に点数を伸ばすことができました｡それまでほとんど伸びなかった成績が入塾後短期間で急激に伸びたことに自分でも驚きました｡

また､浪人が決定した後は時間がない現役生の時に詰められなかった基礎から徹底的にやり直すことができ､自分の弱点を1つ1つ確実に潰していくことができました｡そのおかげで多くが伸びないと言われている浪人の間でも順調に成績を伸ばしていくことができました｡特に化学は､現役生の時は共通テストレベルでつまづいていましたが､二次試験でも点数を稼ぐことができるようになりました｡他にも現役の時から苦手意識のあった数学は､浪人での1年間を経て医学部レベルの問題にも立ち向かえるようになりました｡入塾してからは勉強内容だけでなく､勉強に対する姿勢や苦手科目など､多くのことを改善することができたと感じています｡

浪人生時に自分が実際にどれだけ勉強していたか把握するためにつけていた記録です｡正直言えば予定や疲労によってあまり勉強時間をとれなかった日もありましたが､そうした状況を把握して怠けが続かないように努めました｡

アクシブアカデミーに通い初めて成績の推移を教えてください

アクシブに入学した頃の共通テスト模試の成績です｡特に英語､数学､化学の点数が低かったため､総合得点も志望校判定も全く伸びていませんでした｡

現役時代の後半の共通テスト模試の結果です｡特に英語リーディングが伸びたので成績は上がりましたが､明確に武器にできる科目もなく､医学部合格を目指すにはかなり厳しい成績でした｡

浪人時代の後半の模試の成績です｡ この頃には共通テスト形式でも各科目で高得点を狙えるようになり､記述形式でもしっかり偏差値を伸ばすことができるようになっていたので､伸びにくいと言われている浪人生の間でも大きく成績を伸ばすことができたと言えると思います｡

香川大に向けた受験戦略

香川大学の二次試験は他学部共通の科目が多く､過去の合格最低点と自分の共テ換算得点を比較した結果二次試験は高得点勝負になることが予想されたので､まず初めに過去問演習の中で全科目もったいないミスを減らすことを意識するように言われました｡

また､僕は数学があまり得意ではなく､代わりに生物､化学といった理科が得意だったので､英語は7割､苦手な数学は最低6割､得意な理科では8割以上を取ることを目指し､総合で7割５分ほど取れることを目標に対策していました｡二次試験直前期には赤本で過去問を2日に1回､計10年以上解き､自分の苦手な分野や香川大学の傾向分析を行なった上で過去問を解かない日に最終調整をし､本番に臨むようにしました｡

専属トレーナーとの個別授業はどうでしたか？

僕は国公立志望で使う科目が多かったため､指導が必要な科目をそれぞれ別々の先生に教えてもらっていました｡例えば､英語が得意な先生に文章を素早く読む方法や事前に書いた英作文の添削をしていただいたり､数学が得意な先生に作成した答案の添削や志望校の傾向分析､自分の苦手分野の洗い出しなどをしていただきました｡

アクシブアカデミーの授業の良いところは､やはり完全個別指導なところだと思います｡トレーナーの大学生と1対1で授業をすることで自分の苦手分野を見つけてもらいやすくなったり､分からないところがあっても気軽に質問することができます｡実際に､僕が通っていた茨木校にも気さくな先生が多く､親身になって自分の話を聞いてもらえるため､人見知りな僕でも分からないところや気になっている点を遠慮することなく質問することができました｡

また､個別授業でトレーナーの方々が感じたことや分析したことを各授業ごとに教室長にフィードバックするので､洗い出した自分の弱点や課題を勉強計画に反映し続けることができることもとても良かったと思います｡実際､基礎が疎かになっているようにトレーナーの方々が判断した時には勉強計画が一旦基礎を意識した内容に戻るということもよくあったため､結果的に効率よく弱点を潰すことができたと思います｡

受験校の選定はどうしましたか？

僕は医学部か薬学部に進学したいと思っていましたが､金銭的に私立の医学部に行く余裕は無かったため､薬学部は私立大学に出願し､国公立大学には医学部で出願しようと考えました｡また､医学部に受かるための対策を重点的に行いたかったので､私立大学は判定が良く過去問を解いても問題なさそうだった大阪医科薬科大学に公募推薦で出願して早い時期に私立対策を終わらせ､残りの期間を国公立大学の医学部対策に使うようにしました｡

国公立の出願先は､現役時は共通テストの点数が低かったので､得点のうちの共通テスト比率が低く､記述試験が低くても面接での挽回が狙える大分大学にしました｡
浪人を始めた当初は問題傾向が分かっている大分大学を第1志望にしていましたが､夏頃になると近場の医学部も狙える成績になったため､個人的に問題が解きやすいと考えた滋賀医科大学に志望校を切り替えました｡

それからは滋賀医科大学に向けた対策を進めてきましたが､共通テスト本番で十分余裕を持った点数が取れなかったことと､二次試験での挽回も難しそうだったため､合格できそうな大学を数校絞り込んで過去問を解いたのち､入学後の生活や帰省のしやすさなども考慮して香川大学に出願することに決めました｡

今だから言える受験や勉強で伝えたいことやこれからの受験生へのエール

僕は2年間の受験生生活を通して全然成績が伸びない時期も､急激に成績が伸びた時期も経験しました｡その経験を踏まえて言えることは､正しい勉強を積み重ねれば､時期に関係なく成績は伸びるということです｡よく受験勉強の際に勉強時間のみを意識しすぎて質が疎かになる人を見かけます｡僕もアクシブに入学するまでは自分にとって何が必要なのかも曖昧なまま勉強時間のみ確保した結果､辛い割に成長は伴わないという期間も過ごしました｡だからこそ､過去に受けた模試やテストがあるならそれらをしっかり見直して分析し､自分に何が足りていないのかを把握して欲しいと思います｡そこから自分が日々の勉強で何をするべきなのか､何を改善するべきなのかを抑えた上で勉強するようにして欲しいと思います｡

現役生時から浪人生時の間に使用した参考書とノートです｡ どの参考書も等しく使い込んだわけではありませんが､その分何周もした本もあります｡ 自分の性格や弱点に合わせて必要な参考書を必要な量だけこなすことが重要だと思います｡

自分の間違えた問題や単語をまとめたノートです｡ 参考書の間違えた問題は日付とともに記録し､一定期間の間隔を空けながら復習することで 自分の苦手な問題を重点的に解き､実力を伸ばすことができました｡ また英単語を記録したノートは間違えた単語を重点的に復習し､過去に解いた長文を効率よく 復習するのに役立ちました｡

また､忙しく余裕がない受験生の間は忘れがちですが､自分の受験勉強は自分自身の努力のみによって成り立っているものではないことを時々考えてみてほしいです｡質問対応してくれる学校や塾の先生､模試の成績を共有してモチベーションを高め合える仲間､時にはリフレッシュに付き合ってくれる友達､そして日々生活面や金銭面で受験勉強を支えてくれる両親や兄弟といった家族の協力などがあることで私たちは受験勉強をすることができます｡実際に僕はアクシブの方々のおかげで勉強内容も勉強に対する姿勢も改善することができましたし､家族や友人の協力がなければ無事に受験を終えることもできなかったと思います｡受験勉強の中で困った時に近くの人に素直に相談する姿勢や､支えてくれる人たちへの感謝も忘れないようにしてほしいです｡

そして最後に､大学受験は人生の中でもかなり大きなイベントです｡努力を重ねれば結果に関わらず大きく自分を成長させることができます｡逆に頑張りきれなかった人は､その後の人生を通して後悔を抱え続けたまま生き続けることもあります｡自分自身を成長させるためにも､将来の自分が後悔を抱えないためにも､受験終了までぜひ全力で頑張ってみてください｡ここまで読んでくださった受験生の皆さんの合格を心から応援しています｡

コーチ目線