高2の秋、新しい単元についていくだけで精いっぱいなら、今習っている範囲を進める時間と、前に習った範囲で止まるところを直す時間を、分けて予定に入れましょう。受験までの計画は、学校の進み方と、今の自分が解ける範囲の両方を見ながら考えます。まずは最近の問題を一つ開き、どこで手が止まったかを確かめるところから始めてください。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
国公立大を目指しているけれど、まだ受験の実感がない。英語や数学の復習が必要だと思っても、学校の課題を終えると一日が終わってしまう。そんなとき、いきなり一年分の細かな予定を作ろうとすると、何から始めるかがかえって見えにくくなります。先の目標を確かめたうえで、今週の課題まで小さくしてみましょう。
目次
大学名と合わせて、何を準備する受験かを見る
まず、気になっている大学の公式サイトで、学びたい学部・学科と、受験を考えている方式を確認します。必要な科目、科目ごとの配点、どのような問題が出るかを見てください。同じ大学でも、学部や方式が違えば準備する内容が変わります。
まだ志望校が決まっていないなら、調べた情報をもとに先生へ相談するところまでで構いません。分からない欄を推測で埋めず、「この方式で何が必要か分からない」と残しましょう。今の時点で一つの大学へ決め切ることより、選ぶときに何を確かめるかを知ることが最初の一歩です。
入試の科目や配点は、受験する年度の公式資料で確認する必要があります。今調べた資料の年度もメモしておき、今後新しい資料が出たら見直してください。ここでは特定の大学の科目や配点を前提にせず、計画を考えるための確認項目として整理します。
「英語が苦手」「数学が苦手」を、止まる場所に分ける
目標を見ただけでは、今日の課題までは決まりません。最近解いた問題と解説を並べ、どこから自分で進められなくなったかを見ます。点数だけでなく、実際に迷った一文や、書けなかった式を示せるようにしてみましょう。
英語なら、単語の意味を思い出せないのか、意味は知っていても一文の組み立てが分からないのかを分けます。一文は分かるのに長文で止まるなら、どの段落で内容を見失ったか、設問のどこで迷ったかまで見ます。「英語全部をやり直す」と決める前に、戻る場所を探してください。
数学も、必要な公式を知らなかったのか、知っていたが使い方を思いつかなかったのか、方針は合っていたが途中の計算で止まったのかで、確かめたいことが変わります。解答を見たら分かることと、自分で最初の一行を書けることを分けて確認しましょう。説明を読んでも分からない箇所は、印をつけて質問します。
一問の間違いだけで科目全体ができないと決める必要はありません。同じ単元の問題でも、できることと、まだ迷うことが混ざっています。まず一問で止まった理由を言葉にし、必要なら同じ範囲の問題でも確かめます。
新しい単元と、前の範囲の復習を別の課題にする
学校では新しい単元が進みます。前の範囲に不安があるからといって、今習っている内容をすべて後回しにすると、分からない範囲がさらに増えることがあります。一方、毎日の課題を提出できたことだけで、以前の内容も身についているとは限りません。
予定には「今習っている範囲」と「前に習った範囲で直すこと」を分けて書いてみましょう。たとえば、今週の学校の課題を確認する枠と、前のテストで方針が出なかった問題を解き直す枠を用意します。これは計画の書き方の一般例です。曜日や時間の配分は、学校の課題、部活動、使える教材に合わせて決めます。
復習の枠で何をするかも具体的にします。「数学を復習する」ではなく、「印をつけた問題の解説を確かめ、閉じて式を立て直す」と書く。英語なら「意味を取り違えた文の単語とつながりを確認し、元の文を読み直す」といった形です。予定を見たとき、最初に開くページが分かるところまで決めます。
全部は入り切らない場合、できなかった分を毎日積み上げる前に、課題の量と難しさを見直しましょう。今週の授業で使う知識なのか、同じところで何度も止まっているのか。問題を先生に見せ、どこから戻るかを相談してください。ここでも、復習のために新しい単元をすべて止めると決める必要はありません。

長い目標を、今週と今日の行動へつなげる
受験までの見通しを考えるときは、まず学校でこれから何を習うかを確認します。学校や科目によって進み方が違うので、友達の予定をそのまま自分の締切にせず、授業の予定や先生の説明を見てください。
そのうえで、今の既習範囲にどんな課題が残っているかを並べます。まだ習っていない内容と、習ったけれど使えない内容を分けると、今取り組む復習を選びやすくなります。先の見通しは、毎日の問題番号まで固定するためではなく、今週の学習をどこへつなげるか考えるために使います。
計画メモは、まず「できるようにしたいこと」「使う教材と場所」「次にどう確かめるか」の三つから始めてみましょう。たとえば、「前回止まった問題の方針を自分で立てる」「今の問題集の該当ページへ戻る」「次の確認で解説を閉じて解く」とつなげます。これは編集上の一般例で、全員に同じ量を求めるものではありません。
今日することは、その計画の最初の一歩です。最初から計画表をきれいに完成させなくても構いません。教材を開いて一問を確かめ、その結果を残すところから進めましょう。
進めた量と、自分でできたことを見て予定を直す
確認する日には、終わったページ数と、自分で解けた範囲を分けて見ます。解説を読んだ直後にはできても、改めて解くと同じところで止まるなら、その部分は次の復習にも残します。予定どおり進まなかったときは、時間が足りなかったのか、説明が分からず進めなかったのかも分けてください。
質問するときは、問題と途中のメモを持っていきます。「ここまでは分かったが、この式に変わる理由が分からない」「この単語は知っているのに、この文では意味がつながらない」と示せると、相談する場所が具体的になります。説明を聞いたあとには、自分でもう一度確かめる時間を取りましょう。
今週は、新しい単元の課題と、前の範囲で直す問題を一つずつ書き出してみてください。両方を予定に置き、解いた結果から次の課題を選び直します。高2の秋の計画も、一度決めたら固定するものではありません。先の目標と今できることを確かめながら、今日の一歩を決めていきましょう。
記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
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