単語帳の意味は覚えたのに英文で訳が合わないときは、その単語の別の意味や注記を確かめ、前後の言葉とのつながりを見てから、元の一文を読み直しましょう。知っている日本語を順番に当てはめるだけでは、一文の意味がつながらない場合があります。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
英単語を見ると、日本語の意味は浮かぶ。それでも長文では、何を言っているのか分からなくなる。そんなときは、意味を覚えていないのか、別の使われ方に気づいていないのか、一文のつながりがつかめていないのかを、実際の英文で確かめます。
目次
意味を言えることと、一文を読めることを分けて確かめる
一つの英単語に、日本語の意味が複数載っていることがあります。大きく書かれた意味は思い出せても、別の意味を知らないと、その英文に合わない訳を当てはめてしまうことがあります。
また、意味を知っていても、どの言葉が何を説明しているかを取り違えると、一文の内容は変わります。単語の意味を調べることと、英文の中で言葉のつながりを確かめることは、合わせて進めたい作業です。
復習するときは、訳が分からなかった文を一つ選んでください。分からない単語だけを抜き出す前に、一文のどの部分で意味がつながらなくなったかに印をつけます。読めなかった場所を残しておくと、調べたあとに何を確かめればよいかがはっきりします。
別の意味を知ったら、その文で使える理由も見る
ここからは、意味の違いを説明するために作った一般例です。
- I need more light. ― もっと光が必要です。
- This box is light. ― この箱は軽いです。
lightを「光」と覚えているだけでは、二つ目の文は意味がつながりません。lightには「軽い」という意味もあります。これらの語義は、Merriam-Websterのlightの項目でも確認できます。
ただ、訳を「軽い」に直して終わらず、この文が箱について、どんな状態かを説明していることまで見てください。一つ目の文では必要なものを、二つ目では箱の状態を述べています。単語の意味と、その言葉が文の中で何を表しているかを一緒に確かめます。
別の意味を見つけたときは、なぜその意味が元の英文に合うのかまで戻って考える。この確認が、単語帳の知識と英文をつなぐ練習になります。

小さな注記は、読めなかった英文と照らして確認する
単語帳に戻ったら、見出しの横にある日本語だけでなく、その単語について書かれた別の意味、使い方の説明、例文も確認します。小さく書かれているという理由だけで、読む必要がないと決めないようにしましょう。
ただし、最初からすべての細かな情報を一度に覚えようとすると、基本の意味の学習が進みにくくなります。今回読めなかった文に関係する説明はどこか、という目的を持って見てください。教材に学習段階や優先する範囲の指定があれば、それに沿って進めます。
説明の日本語自体が曖昧なときも、そのまま暗記しないで確認します。日本語の訳語は読めても、どんな意味なのか説明できないなら、例文や辞書で確かめましょう。訳語を覚えることと、その意味が分かることを合わせて進めます。
今の単語帳だけでは使われ方が分からない場合は、英文の解説や辞書を使います。辞書でも、最初に載った意味を選ぶだけでなく、使い方や例文が元の英文と合うかを見てください。
単語を調べたら、英文のつながりに戻る
意味が分かったあとも一文が読めないなら、誰や何について述べた文なのか、何をする・どんな状態だと述べているのかを確かめます。そのうえで、付け加えられた説明がどの言葉につながるかを見ます。
このように、文法を使って一文の組み立てを確かめ、意味を取る学習が「英文解釈」です。単語を調べるたびに日本語だけをつなぐのではなく、言葉同士の関係を見ながら読む練習につなげます。基本の考え方は、公式HPの英文解釈の勉強法でも紹介しています。
つながりが分からなければ、その文の解説と、今使っている文法教材の説明や例文を照らします。どこまでが一つのまとまりなのか、どの言葉を説明しているのか。分からなかった箇所を具体的にしてから確認してください。
先生に質問するときも、英文全体が分からないとだけ伝えるより、自分はどこまで読めて、どこからつながらなくなったかを示すと、確かめたい点を共有しやすくなります。自分の読み方を残したまま、解説と比べてみましょう。
復習メモには、意味と手がかりを短く残す
調べたことを残すなら、辞書の説明をすべて写すより、あとで元の英文に戻れる形を考えましょう。次は、復習メモの書き方の一例です。
- 元の英文がある場所:教材のページや問題番号。
- 迷った単語:自分が思い出した意味と、その文で使われていた意味。
- 判断の手がかり:前後の言葉や、一文のつながり。
- 次に確認すること:意味を思い出せるか、元の一文を読めるか。
書き残す量は、あとで確認できる範囲に絞ります。単語の別の意味が分かったなら、その意味を残す。文のつながりを取り違えたなら、どの言葉の関係を見直したかを残す。何を確かめ直したのかが分かるメモにしてください。
新しい意味を知るたびに、別のノートへ長い解説を作り直す必要はありません。今の単語帳への短い書き込みや、問題の横のメモでも構いません。次の復習で見つけられる場所に残しましょう。
意味だけの確認と、英文での確認を行き来する
復習では、単語を見て意味を思い出せるかを確かめたあと、元の英文も読みます。同じ単語でも、その文ではどの意味なのか、前後とどうつながるのかを確認してください。
解説を見ている間は分かったつもりでも、閉じると同じところで止まる場合があります。そのときは、意味を忘れたのか、文の組み立てで迷ったのかをもう一度確かめます。前者なら意味の復習へ、後者なら文法の説明や例文へ戻ります。
単語の意味を正しく思い出せたことも、英文を読めたことも、どちらも確認したい点です。片方ができたからといって、もう片方もできると決めず、実際に読んで確かめましょう。
基本の意味を覚える学習も続ける
この記事の方法は、すべての単語を長文の中だけで覚えるという意味ではありません。基本の意味がまだ曖昧なら、単語帳でその意味を繰り返し確認する学習も必要です。
公式HPの英単語の勉強法でも、基本の意味の暗記を土台にし、学習が進んだ段階で、実際の英文や使い方と結びつけて知識を確かめる流れを紹介しています。今の学習段階に合わせ、暗記と、英文に戻って確かめる復習を組み合わせてください。
まずは、最近読んだ英文で、知っている単語なのに訳が合わなかった箇所へ戻ってみましょう。別の意味や注記を調べ、一文のつながりを見て読み直す。調べる前と何が変わったかまで確かめることが、次の英文を読むための復習になります。
記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
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