目次
東京都市大学とは
東京都市大学の前身は武蔵工業大学で、東横学園女子短期大学と統合し、東京都市大学になりました。東横学園女子短期大学は、家政学科や国文学科があった名残から、4工大の中で唯一、文系の学部を持っています。他の理工系の大学にはない分野も網羅することで、総合大学となっています。
東京にある理系大学で芝浦工業大学・工学院大学・東京電機大学と同じ4工大の1つです。
4工大の偏差値はこちらです。
大学 | 偏差値 |
芝浦工業大学 | 52.5~60.0 |
工学院大学 | 52.5~57.5 |
東京都市大学 | 42.5~57.5 |
東京電機大学 | 42.5~52.5 |
芝浦工業大学の解説はこちら
自ら課題を発見し、それをそれを解決する力を見つける『SD PBL』というプログラムがあります。SDはsustainable development(持続可能な開発)で、PBLはproblem based learningの略です。提示されるテーマに対して、学部横断のチームを組み、チームでアイディアを出し合い、それを行動に移して、それの成果を発表して、考察する一連の流れを学びます。
例として、新型感染症で休校が続く小中高にオンライン授業のアイディアを提案しました。
東京都市大学の学部について
7学部17学科あります。
4工大は理工系の学部しかありませんでしたが、東京都市大学は文系学部もあります。理工系学部は7割以上が男性に対して、文系学部は4割以上が女性で、特に人間科学部は、9割近くも女性が在籍しています。
学部 | 学科 |
理工学部 | 機械工学科 機械システム工学科 電気電子通信工学科 医用工学科 応用化学科 原子力安全工学科 自然科学科 |
建築都市デザイン学部 | 建築学科 都市工学科 |
情報工学部 | 情報科学科 知能情報工学科 |
環境学部 | 環境創生学科 環境経営システム学科 |
メディア情報学部 | 社会メディア学科 情報システム学科 |
都市生活学部 | 都市生活学科 |
人間科学部 | 児童学科 |
東京都市大学の学生と男女比
学部 | 男女比率 |
都市生活学部 | 男:58.6% 女:41.4% |
理工学部 | 男:86.5% 女:13.5% |
情報工学部 | 男:86.1% 女:13.9% |
建築都市デザイン学部 | 男:70.4% 女:29.6% |
環境学部 | 男:78.2% 女:21.8% |
人間科学部 | 男:10.6% 女:89.4% |
メディア情報学部 | 男:74.1% 女:25.9% |
理工学部、情報工学部が85%以上男性に対し、人間科学部は約90%が女性という比率です。
東京都市大学の大学の所在地
キャンパスは世田谷キャンパスがメインキャンパスで、他に等々力キャンパス、横浜キャンパスがあります。どのキャンパスも駅から近く、アクセスは良好です。世田谷キャンパスは、23区内の私立理工系キャンパスとしては、最大規模の敷地面積を持っています。等々力キャンパスは、2022年より世田谷キャンパスに移転・統合予定になっていて、都市生活学部と人間科学部は世田谷キャンパスに属することになります。横浜キャンパスは、環境ISO14001を取得していて、エコキャンパスになっています。
世田谷キャンパス |
理工学部/建築都市デザイン学部/情報工学部 アクセス:尾山台駅から徒歩12分 |
等々力キャンパス |
都市生活学部 人間科学部 アクセス:等々力駅から徒歩10分 |
横浜キャンパス |
環境学部 メディア情報学部 アクセス:中川駅から徒歩5分 |
東京都市大学の就職について
就職
全学部の就職内定率が97.4%。全国平均が89.5%なので、すごく高いことがわかります。
従業員数1,000人以上の大企業に2人に1人が就職しています。
企業名 | 就職者数 |
富士電機 | 15名 |
日本電気(NEC) | 14名 |
東京電力ホールディングス(内定者) | 10名 |
いすゞ自動車 | 10名 |
大成建設 | 9名 |
日立製作所(内定者) | 9名 |
SUBARU | 9名 |
本田技研工業(Honda) | 7名 |
東海旅客鉄道(JR東海) | 7名 |
清水建設(内定者) | 7名 |
大和ハウス工業 | 6名 |
NECソリューションイノベータ | 6名 |
オカムラ | 6名 |
凸版印刷 | 6名 |
キヤノン | 5名 |
富士ソフト | 5名 |
富士通 | 5名 |
東急建設 | 5名 |
鹿島建設 | 5名 |
スズキ | 4名 |
ミネベアミツミ | 4名 |
京セラ | 4名 |
パナソニック | 3名 |
日産自動車 | 3名 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) | 2名 |
エヌ・ティ・ティ・データ | 2名 |
セイコーエプソン | 1名 |
私立大学の有名企業400社実就職率ランキングで、立命館大学・学習院大学を抑えて12位にランクインしています。上位は早慶上理・MARCH・関関同立がランクインしている中での12位なので、高順位と言えます。
順位 | 大学名 | 400社実就職率 |
1位 | 慶應義塾大学 | 40.9% |
2位 | 東京理科大学 | 36.3% |
3位 | 早稲田大学 | 32.9% |
4位 | 上智大学 | 29.2% |
5位 | 芝浦工業大学 | 27.5% |
6位 | 同志社大学 | 26.6% |
7位 | 明治大学 | 24.2% |
8位 | 青山学院大学 | 22.1% |
9位 | 立教大学 | 21.2% |
10位 | 関西学院大学 | 20.4% |
11位 | 中央大学 | 19.3% |
12位 | 東京都市大学 | 19.1% |
13位 | 立命館大学 | 18.0% |
13位 | 学習院大学 | 18.0% |
15位 | 東京電機大学 | 17.8% |
※卒業(修了)生数1,000人以上の私立大学を抜粋
その中で、卒業(修了)者数が1,000人以上2,000人未満の順位は、1位にランクインしています。
順位 | 大学名 | 400社実就職率 | 卒業(修了)者数 |
1位 | 東京都市大学 | 19.1% | 1,868名 |
2位 | 東京女子大学 | 15.8% | 1,020名 |
3位 | 日本女子大学 | 15.5% | 1,541名 |
4位 | 成蹊大学 | 13.7% | 1,847名 |
5位 | 工学院大学 | 13.1% | 1,524名 |
6位 | 金沢工業大学 | 11.1% | 1,590名 |
7位 | 成城大学 | 10.7% | 1,469名 |
8位 | 西南学院大学 | 10.6% | 1,905名 |
大学院進学率
全体の約22.6%の学生が大学院に進学しています。各学部・学科での大学院進学率は以下になります。理工学部の電気電子通信工学科の進学率が一番高く、48.8%です。文系学部は低い傾向にあります。
学部 | 学科 | 進学率 |
理工学部 | 機械工学科 | 24.5% |
機械システム工学科 | 28.8% | |
電気電子通信工学科 | 48.8% | |
医用工学科 | 42.1% | |
応用化学科 | 31.7% | |
原子力安全工学科 | 48.6% | |
自然科学科 | 28.3% | |
建築都市デザイン学部 | 建築学科 | 28.1% |
都市工学科 | 9.1% | |
情報工学部 | 情報科学科 | 45.7% |
知能情報工学科 | 21.3% | |
環境学部 | 環境創生学科 | 14.6% |
環境経営システム学科 | 13.0% | |
メディア情報学部 | 社会メディア学科 | 3.4% |
情報システム学科 | 8.2% | |
都市生活学部 | 都市生活学科 | 4.8% |
人間科学部 | 児童学科 | 0.0% |
東京都市大学の偏差値と倍率
偏差値の序列としては、メディア情報学部>情報工学部>建築都市デザイン学部>環境学部>理工学部>都市生活学部>人間科学部という順番です。
人間科学部が偏差値的にも、倍率的にも一番入りやすい学部です。
偏差値
学部 | 偏差値 |
理工学部 | 45.0~50.0 |
建築都市デザイン学部 | 50.0~55.0 |
情報工学部 | 52.5~55.0 |
環境学部 | 47.5~52.5 |
メディア情報学部 | 55.0~57.5 |
都市生活学部 | 50.0 |
人間科学部 | 42.5 |
倍率
学部 | 前期倍率 | 中期倍率 | 後期倍率 |
理工学部 | 2.4~3.8 | 2.7~6.5 | 2.3~7.9 |
建築都市デザイン学部 | 3.6~8.9 | 6.6~20.6 | 14.2~22.0 |
情報工学部 | 7.8~11.8 | 8.8~18.8 | 10.9~24.0 |
環境学部 | 2.7~3.5 | 3.0~6.3 | 9.4~23.7 |
メディア情報学部 | 5.8~12.8 | 7.4~14.2 | 4.5~16.0 |
都市生活学部 | 4.5 | 5.7 | 8.6 |
人間科学部 | 2.7 | 1.6 | – |
※人間科学部の後期入試は実施なし。
倍率は、建築都市デザイン学部が一番倍率が高く、建築都市デザイン学部の中でも、建築学科が、前期8.9倍、中期20.6倍、後期が22倍と高倍率になっていて、人気の学科になります。昨年度の倍率は、前期は同じ8.9倍で、中期は8.5倍、後期は12.3倍になっています。
前期は昨年度より受験者数は多くなり(878名→1065名)、それに伴って、合格者数も昨年度より多くなりました(99名→120名)。中期も受験者数は昨年度より受験者数が多くなっていますが(222名→289名)、合格者数は減らしています(26名→14名)。前期で昨年度より合格者を多く出したため、中期で調整したと考えられます。また、後期は受験者数が昨年度より多くなりましたが(86名→132名)、合格者数があまり変わらなかったため(6名→7名)、高倍率になったと考えられます。
逆に、理工学部の倍率が低く、理工学部の中でも、原子力安全工学科が前期2.4倍、中期2.7倍、後期が2.3倍と低倍率になっています。昨年度は前期3.0倍、中期3.0倍、後期11.5倍となっています。前期と中期はあまり変わりませんが、後期は、昨年度が高くなっています。
受験者数が昨年度と比べると前期中期後期合わせて264名から242名と少なくなっているため、 今年度は合格者が多くなり、低倍率になっていると考えられます。この傾向が続けば、今年も低倍率になると予想されます。
東京都市大学の攻略法
2022年度入試の変更点
人間科学部が後期入試を新規で実施します。
一般選抜では、英語外部試験の点数換算方法が変更です。
一般選抜の前期と中期の試験科目は、3教科型になりますが、メディア情報学部情報システム学科と、人間科学部児童学科は、2教科型で実施されます。
人間科学部では、数学が選択可になりました。
学外試験場に三島試験場を追加し、大宮試験場の代わりに浦和試験場になります。
入試方式について
一般選抜と共通テスト利用入試があります。
一般選抜の前期は2/1~2/3の3日間あり、中期は2/20にあり、後期は3/4にあります。
計5日間受験することが可能です。
英語外部試験利用入試があります。前期と中期で利用できます。英検の場合は、CSEスコアでそれを得点換算しています。スコアによっては、英検準2級でも100点に換算されることもあります。
配点について
一般選抜
どの入試方式だとしても均等配点のため、どの科目も満遍なく点数を取る必要があります。
前期・中期・後期どこを受験するかによって、入試問題の解答方法が異なるので、苦手な科目が記述式だと点数があまり取れない可能性があります。
理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部
【前期・中期】
英語 | 数学(III含む問題) | 物理・化学・生物から選択 | 合計 |
100点 | 100点 | 100点 | 300点 |
【後期】
英語か物理か化学 | 数学IAIIBIII | 合計 |
100点 | 100点 | 200点 |
理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部の後期は、英語か理科の選択なので、英語が苦手な方には有利です。
環境学部、メディア情報学部社会メディア学科、都市生活学部
【前期】
英語 | 数学IAIIBか現代文 | 物理・化学・生物・世界史・日本史から選択 | 合計 |
100点 | 100点 | 100点 | 300点 |
【中期・後期】
英語 | 数学IAIIBか現代文 | 合計 |
100点 | 100点 | 200点 |
メディア情報学部情報システム学科
【前期・中期・後期】
英語 | 数学IAIIB | 合計 |
100点 | 100点 | 200点 |
人間科学部
【前期・中期・後期】
英語 | 数学IAIIBか現代文 | 合計 |
100点 | 100点 | 200点 |
その他の学部は数学で数Ⅲがいりません。文系でも理系でも受験できるような配点になっています。メディア情報学部情報システム学科は英語と数学IAIIBの均等配点。人間科学部は、英語と現代文のみで受験でき、倍率も低めです。
2022年度入試の出題形式についてまとめてみました。
前期 | |
英語 | マーク・記述式併用 |
数学 | 記述式 |
理科 | マーク・記述式併用 |
歴史 | 全問マーク式 |
現代文 | マーク・記述式併用 |
中期 | |
英語 | マーク・記述式併用 |
数学 | 記述式 |
理科 | 全問マーク式 |
現代文 | マーク・記述式併用 |
後期 | |
英語 | マーク・記述式併用 |
数学 | マーク・記述式併用 |
理科 | 全問マーク式 |
現代文 | 全問マーク式 |
学校推薦型選抜(公募制)
東京都市大学では、複数のエントリースタイルで出願できます。11/20に試験があります。
エントリー方法 | 出願条件 | 専願/併願 | 現浪 |
一般推薦型 | 全成績の状況 指定教科の成績 | 専願 | 現役 |
グローバル志向型 | 英語外部試験基準 (英検2級以上) | 併願 | 既卒可 (1年以内) |
レラティブ型 | 指定教科の成績 2親等以内の親族が卒業(修了)者 | 専願 | 既卒可 (1年以内) |
グローバル志向型のみが、他大学との併願が可能で、一般推薦型とレラティブ型は専願になります。グローバル志向型とレラティブ型は既卒生も受け入れていることが特徴的です。
一般推薦型が一定水準の学力がある生徒を学校推薦で受験可能です。
グローバル志向型で英検2級以上持っていることが条件です。合格した場合は、留学プログラムに参加することが原則になります。
レラティブ型は、2親等内の親族が東京都市大学・武蔵工業大学・東横学園女子短期大学卒業もしくは修了した者が対象になります。
学部学科 | 一般推薦型の条件 | レラティブ型の条件 | 選考方法 | 倍率 |
理工学部|機械工学科 | 全成績3.7+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 1.調査書 2.志望理由書 3.推薦書 4.小論文 5.グループディスカッション 6.行動制限により影響を受けた活動計画(任意) | 1.5 |
理工学部|機械システム工学科 | 全成績3.6+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 2.0 | |
理工学部|電気電子通信工学科 | 全成績3.6+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | ー | |
理工学部|医用工学科 | 全成績3.5+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 1.0 | |
理工学部|応用化学科 | 全成績3.5+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 1.0 | |
理工学部|原子力安全工学科 | 全成績3.5+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | ー | |
理工学部|自然科学科 | 全成績3.7+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 1.7 | |
建築都市デザイン学部|建築学科 | 全成績3.9+数理とも4.0 | 数理とも4.0 | 1.2 | |
建築都市デザイン学部|都市工学科 | 全成績3.6+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 1.3 | |
情報工学部|情報科学科 | 全成績3.8+数3.8 | 数理とも3.8 | 1.調査書 2.志望理由書 3.推薦書 4.小論文 5.面接(口頭試問含む) 6.行動制限により影響を受けた活動計画(任意) | 4.0 |
情報工学部|知能情報工学科 | 全成績3.8+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 4.0 | |
環境学部|環境創生学科 | 全成績3.5+数理とも3.8 | 数理とも3.8 | 1.調査書 2.志望理由書 3.推薦書 4.小論文 5.面接(プレゼンテーション) 6.行動制限により影響を受けた活動計画(任意) | 1.3 |
環境学部|環境経営システム学科 | 全成績3.5 | 英語 3.8 | 1.0 | |
メディア情報学部|情報システム学科 | 全成績3.8か全成績3.6+数3.8 | 数学 3.8 | 13.0 | |
メディア情報学部|社会メディア学科 | 全成績3.7 | 英語 3.8 | 5.0 | |
都市生活学部|都市生活学科 | 全成績3.7 | 英語 3.8 | 1.6 | |
人間科学部|児童学科 | 全成績3.3 | 英国とも 3.3 | 1.調査書 2.志望理由書 3.推薦書 4.小論文 5.面接(口頭試問含む) 6.行動制限により影響を受けた活動計画(任意) | 1.4 |
どの学部学科を志望された場合でも、調査書・志望理由書・推薦書・小論文はあります。
理工学部と建築都市デザイン学部は、グループディスカッションがあり、情報工学部と人間科学部は口頭試問を含む面接があり、環境学部・メディア情報学部・都市生活学部は、プレゼンテーションがあります。
志望理由書や小論文等が課されれます。一般受験も視野に入れている方は、公募の受験日1ヶ月前は、志望理由書・小論文対策に当てる必要があるため、科目試験の対策ができなくなる可能性があります。科目試験の勉強は余裕を持って、やっていきましょう。
倍率で特徴的な点は、建築都市デザイン学部建築学科が1.2倍と低倍率になっています。一般選抜で低くても8.9倍、共通テスト利用3教科型の倍率も7.9倍、5教科型では、3.1倍と高倍率なので、公募は低倍率なことがわかります。2020年度の倍率も1.2倍なので、建築学科志望の方は穴場な方式と言えます。
共通テスト利用入試 倍率とボーダー(前期3教科型)
学部 | ボーダー | 倍率 |
理工学部|機械工学科 | 426/600(71%) | 3.4倍 |
理工学部|機械システム工学科 | 426/600(71%) | 2.8倍 |
理工学部|電気電子通信工学科 | 450/600(75%) | 3.0倍 |
理工学部|医用工学科 | 420/600(70%) | 2.5倍 |
理工学部|応用化学科 | 432/600(72%) | 2.4倍 |
理工学部|原子力安全工学科 | 420/600(70%) | 2.0倍 |
理工学部|自然科学科 | 420/600(70%) | 2.5倍 |
建築都市デザイン学部|建築学科 | 474/600(79%) | 7.5倍 |
建築都市デザイン学部|都市工学科 | 438/600(73%) | 3.6倍 |
情報工学部|情報科学科 | 492/600(82%) | 8.7倍 |
情報工学部|知能情報工学科 | 474/600(79%) | 7.9倍 |
環境学部|環境創生学科 | 444/600(74%) | 3.5倍 |
環境学部|環境経営システム学科 | 426/600(71%) | 3.1倍 |
メディア情報学部|情報システム学科 | 474/600(79%) | 26.5倍 |
メディア情報学部|社会メディア学科 | 474/600(79%) | 11.7倍 |
都市生活学部|都市生活学科 | 468/600(78%) | 4.9倍 |
人間科学部|児童学科 | 414/600(69%) | 2.9倍 |
3教科型は、倍率だけを見ると、メディア情報学部情報システム学科が一番倍率が高くなっています。2020年度も16.4倍と2021年度ほどではないですが、高倍率になっています。
合格者数でみると、2021年度が22名に対して、2020年度が43名と合格者数を減らしたことが高倍率に繋がっていると考えられます。共通テスト利用入試の5教科型の方で合格者数を増やしているので、5教科型の方を多くとりたい大学側の考えがわかります。
理工学部原子力安全工学科が倍率が2.0と低く、2020年度も3.0倍と一番低くなっています。偏差値も45とそこまで高くないので、一般選抜同様、共通テスト利用入試の3教科型でも、入りやすい学部と言えます。
共通テスト利用入試 配点(前期5教科型)
理系重点(理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部、環境学部環境創生学科、メディア情報学部情報システム学科)
英語 | 理科1科目 | 数IAIIB | 地歴公民 | 現代文 | 合計 |
200点 | 200点 | 200点 | 100点 | 100点 | 800点 |
文系重点(環境学部環境経営システム学科、メディア情報学部社会メディア学科、都市生活学部、人間科学部)
英語 | 理科1科目か理科基礎2科目 | 数IかIA、数IIかIIB | 地歴公民 | 現代文 | 合計 |
200点 | 100点 | 100点 | 200点 | 200点 | 800点 |
理系重点だと、英語と数学と理科が全体の75%(600点)も占めているので、英語・数学・理科はしっかりと得点を取らないと、合格点に届かない可能性があります。英語・数学・理科で8割取ることができれば、地歴公民と現代文は各40点くらい取れれば良いので、公民で点数が取りやすい現社を選択し、現代文は勉強しないで挑んだとしても合格する可能性があります。この方式を受験する方で、英語・数学・理科の勉強で他の科目の勉強する時間がない方は、こういう受け方もあります。
文系重点の方は、英語・地歴公民・現代文の配点が600点と高く、数学と理科の配点が200点と低くなっています。なので、英語・地歴公民・現代文はしっかりと得点しないと合格点に届かない可能性があります。時間がない方の選択科目は、現社・理科基礎2科目・数Iで受験されると、各科目の勉強時間が少なく済むのでオススメです。
共通テスト利用 倍率とボーダー(5教科合格基準点型)
5教科合格基準点型は、5教科の総合点が基準点を越えれば合格になります。
建築学科、情報科学科、知能情報工学科、情報システム学科は基準点が590点と高く、他の学科は基準点560点となっています。国公立大学を受験する方で東京都市大学を受験予定の方は、5教科で7割コンスタントに越えているなら是非受験していただきたい受験方式です。
理系重点
学部 | 基準点 | 倍率 |
理工学部|機械工学科 | 560点 | 2.4 |
理工学部|機械システム工学科 | 560点 | 2.5 |
理工学部|電気電子通信工学科 | 560点 | 2.6 |
理工学部|医用工学科 | 560点 | 2.6 |
理工学部|応用化学科 | 560点 | 2.2 |
理工学部|原子力安全工学科 | 560点 | 3.0 |
理工学部|自然科学科 | 560点 | 2.3 |
建築都市デザイン学部|建築学科 | 590点 | 3.1 |
建築都市デザイン学部|都市工学科 | 560点 | 2.4 |
情報工学部|情報科学科 | 590点 | 2.7 |
情報工学部|知能情報工学科 | 590点 | 2.7 |
環境学部|環境創生学科 | 560点 | 2.6 |
メディア情報学部|情報システム学科 | 590点 | 3.9 |
文系重点
学部 | 基準点 | 倍率 |
環境学部|環境経営システム学科 | 560点 | 2.8 |
メディア情報学部|社会メディア学科 | 560点 | 3.0 |
都市生活学部|都市生活学科 | 560点 | 2.8 |
人間科学部|児童学科 | 560点 | 2.8 |
まとめ
東京都市大学は、他の4工大にはない、文系学部もあります。キャンパスも都心に近くアクセスが良好です。
大学院進学率も全体の22%と高く、中でも電気電子通信工学科が50%近くが大学院進学するので、研究に力を入れていることがわかります。
一般選抜では、3教科で受験できる他に2教科でも受験できる学部学科があるので、受験まで時間がない人にはオススメです。学校推薦型選抜がありますが、小論文や志望理由書の対策が必要になります。東京都市大学の志望度が高い場合や、科目試験に余裕がある場合に受験するのがオススメです。
共通テスト利用入試では、5教科型が基準点を越えたら合格というのが特徴でした。国公立大学を受験して、東京都市大学も併願するという方で、共通テストがコンスタントに7割取れる方は狙って良い受験方式と言えます。3教科型でも学部によって英語が不要だったり、数学が不要だったりと、主要科目ができなくても合格できる配点になっています。
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