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古文ポラリス1(基礎レベル)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[1 基礎レベル]
略称
古文ポラリス1(基礎レベル)
出版社
KADOKAWA
発売日
2018/7/21
ページ数
304
科目
古文
タイプ
古文読解
レベル
標準ランク
目安時間
21 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「古文ポラリス1(基礎レベル) 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「古文ポラリス1(基礎レベル)」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

古文ポラリス1(基礎レベル)の基本情報

参考書レベル・難易度

標準ランク

 本シリーズのレベル設定としては、「基礎レベル」(今回紹介するもの)が志望校のレベルによらず基本的な問題が解けるようになることを目指すもの、次の「標準レベル」が日東駒専・産近甲龍や成城・成蹊・國學院・武蔵・明治学院・西南学院などの中堅私立大の志望者向けのものとなっています。「標準レベル」の目安となっている大学を目指している場合でも、とりわけ古文が苦手な場合は一度「基礎レベル」から取り組み始めるのが着実で良いでしょう。

 また、読解の基礎(文法事項の活かし方など)をひと通り学習したあとで、古文読解演習の第一歩として取り組み始めるのがタイミングとしてはベストです。先述の大学を目指す場合は遅くとも高3の夏までに、より高いレベルを目指すのであればさらに早い時期に取り組んでおくと、余裕をもって志望校の過去問や難しい演習問題を解く時間を作ることができるでしょう。

習得までに必要な目安時間

21時間

比較的オーソドックスな古文演習問題集で、14回分の問題が収録されています。各回には目標時間が設定されているので初めはそれに従って何も参照せず自力で問題を解き、答えまでだしてみましょう。本書は実力確認用としてだけでなく、実力養成のために最適な問題設定と丁寧な解説が付属しています。解答を見て丸付けするだけでなく、間違えた問題やわからなかった問題を見直し、全問題文を改めて精読することに時間をかけましょう特に問題文の精読は品詞分解を通じて文法知識もきちんと確認するようにしましょう。

古文ポラリス1(基礎レベル)の概要

大学入試の実際の過去問を用いた古文の問題集です。全14回からなり、頻出の出典や出題形式を選りすぐっています。また、「実力確認」のみならず、順番に解いていくことで「実力養成」にも役立てられるように設計されています。

本書では、解答解説が本冊、問題が別冊に記載されています。ここでは本冊の構成を紹介していきます。

まず初めに解答、続いて「イントロダクション」が掲載されています。「イントロダクション」では、出典に関する背景知識を取り上げています。続く「本文解説」では、品詞分解や主述関係、語句の省略などをはじめとした、問題文を実際に読んでいく際の注目すべきポイントをビジュアル化しています。この「本文解説」においては要所要所で語句・文法に番号が振られており、その箇所を次の「重要語句・文法」で取り上げています。その後の「論旨の展開」では問題文の主旨が箇条書きでまとめられており、最後に「設問解説」が載っています。ひとつひとつの設問につき出題形式と難易度が示され、「ポイント」「正解へのプロセス」などで解き方も体系化されています。

古文ポラリス1(基礎レベル)はこんな生徒におすすめ

  • 文法や読解の理解本を終え、実際の文章を解いて知識を定着させたい生徒
  • 日東駒専・産近甲龍レベルの大学を志望しており、古文を苦手としている生徒

本シリーズは知識、読解ともに丁寧な解説がなされており、古文の学習に必要な事柄が余すことなく掲載されているので、読解演習の最初に取り組むシリーズとして非常に適しています。文法と読解の基本の勉強を終え、これから読解演習を重ねていこうとしている人には、まず本書に取り組むことをおすすめしますまた、古文が苦手で簡単な読解演習から地道に進めていきたいという人にも適しています。

もし本書が難しいと感じる場合は、『ジャンプアップ古文読解』などの短い数文の読解から始める問題集を先に解いて丁寧に進めてください。志望校のレベルにもよりますが、上記の大学(もしくはさらにハイレベルな大学)を目指している人は早め早めで本書と次の「標準レベル」に取り組み、過去問やさらに難しい問題集に手をつける余裕を持たせられるよう時間を逆算して考えましょう。

古文ポラリス1(基礎レベル)の特徴

過去問で実践的な演習

本書で扱っている問題は全て実際の大学入試の過去問(一部改題)となっています。また、設問も知識系(文法、単語、文学史、古典常識)から読解系まで幅広くカバーしています。記述式の問題はありませんが、その分選択式の様々な問われ方を網羅しています。

出典に関する詳細な解説

本書の出典は物語、説話、随筆、日記など多岐にわたるジャンルを取り上げていますが、本冊(解答解説編)の「イントロダクション」で各出典に関するかなり詳しい解説がなされており、読解のみならず文学史の勉強にも役立てることができます。

問題文中の疑問点を残らず解決

出典の知識だけでなく、文法や重要語句、品詞分解、文章の展開、設問解説、現代語訳、全てが過不足なく解説に記載されており、疑問点を解決することができます。逆に、本書の解説を読んでもわからないことがある場合、理解本に戻って確認する必要があるでしょう。

古文ポラリス1(基礎レベル)の使い方と注意点

 第1回から順に問題を解いていきます。別冊の問題に演習の目安時間が記載されているので、まずはその通りに時間を測って解きましょう。先に述べた通り、本書に取り組む時点で読解法の勉強を終えていることが前提となっています。習得した読解法を活用し、品詞分解、主語や目的語、敬語などの識別を意識しながら解くのが大切です。これらをしっかり念頭に置いておくことで読解力の向上が見込めるので、何となくさらっと解くのではなく、一問一問着実に解くことを心がけましょう。この際余裕があれば、すっと読めない文について書かれていない主語や敬意の方向を書き込んだりして、後に復習しやすいよう工夫できると理想的です。

 解き終えたら答え合わせをしますが、この際気をつけておきたいのが、ただ解答が合っているかどうかを見るだけでなく、「設問解説」内の「正解へのプロセス」まで合っているかをきちんと確認しておく必要があるという点です。どのような過程で自分なりの解答に至ったのかを答え合わせのタイミングで確認できるように、演習用のノートを用意して解きながらメモを取っておくと良いでしょう。また、意味がわからなかった語句なども確認し、使っている単語帳や文法書に付箋を貼ったり補足説明を書き込んだりするなどの工夫もしてみましょう。

 それから、論旨の展開や現代語訳も自分の考えたものと合っているかどうかもチェックしておく必要があります。入試では、知識をストレートに問うものだけでなく、話の流れを的確に掴めているかどうか(読解系)を問うものも勿論出題されます。読解系の問題では特に、主語の判別や敬語の方向、助動詞の意味の判別等が判断材料になりやすい傾向にあります。これが読解法を意識しながらの演習が大切な理由です。慣れないうちは知識を上手く応用するのにも時間がかかりますが、例えば1周目ではわからなかった文法事項を2周目では自力で活用できるようにするなど、自分で目標を立てて学習を進めてみると良いでしょう。

古文ポラリス1(基礎レベル)の詳細な進め方

1周目

S011.5h第1回
S021.5h第2回
S031.5h第3回
S041.5h第4回
S051.5h第5回
S061.5h第6回
S071.5h第7回
S081.5h第8回
S091.5h第9回
S101.5h第10回
S111.5h第11回
S121.5h第12回
S131.5h第13回
S141.5h第14回

 

2周目以降

設問へのプロセスが詳しいのでその点をしっかり暗記し、自分でも説明できるくらいやり込む。

古文ポラリス1(基礎レベル)の具体的な勉強法

参考書の取り組み方

  1. 問題をコピーする。
  2. 制限時間内に解く。
  3. 制限時間を無視して、シャーペンから青ペンに持ち替えてもう一度解く。→答えが変わったら前の書き込みは残して青色でさらに書き込む。
  4. 解答と解説を読み理解を深める。
    ※単語でみたことないものは今後も頭にない状態で推測で答えるべきものなので、暗記しなくて良い。
  5. 設問へのプロセスが詳しいのでその点をしっかり暗記し、自分でも説明できるくらいやり込む。

 

古文ポラリス1(基礎レベル)の分析者コメント

初めて読解演習に取り組む人に対してかなり親切なつくりになっている参考書だという印象を受けます。ただ設問をなぞる解説ではなく、文学史の知識にも触れ、品詞分解や重要語句・文法の確認ができる点など、ひとりで対策を進める上で役に立つ情報が満載なので、本書で演習の基礎固めをしてしまえば後の勉強が随分楽になるのではないでしょうか。(慶應義塾大学文学部)

 

私は古文演習をするうえで最も重要なポイントの一つは、問題文全体の品詞分解が乗っているかどうかだと考えています。東大、京大などの最難関大学を除くほとんどの試験では問題文がきちんと読めていれば問題を解くのは容易であることがほとんどです。本書の丁寧な本文・設問解説は身になる所が大きく、古文読解の演習教材として非常に優れていると感じました。(東京大学経済学部)

 

 

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