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読解のための英文法が面白いほどわかる本の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本
略称
読解のための英文法が面白いほどわかる本
出版社
KADOKAWA
発売日
2015/12/10
ページ数
223
科目
英語
タイプ
英文解釈・精読・和訳
レベル
標準ランク
目安時間
64時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「読解のための英文法が面白いほどわかる本 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「読解のための英文法が面白いほどわかる本」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

読解のための英文法が面白いほどわかる本の基本情報

参考書レベル・難易度

標準ランク

 本書は、文法のインプットをひと通り終えて、これから英文解釈に入るという生徒に向けた参考書です。英文法を中学レベルまでしか学習していない生徒が取り組むのは難しいので、必ず高校レベルの文法教材を学習し終えた生徒が取り組むようにしてください(文法の理解本と同時に進めるのも厳しいです)。

 この参考書では、今まで単元別で学習してきた文法知識を単元横断的にまとめ直す作業をしていきます。MARCH・関関同立レベル、早慶レベルを目指す生徒にも、文法は文法で覚えただけで長文読解にうまく使えていないという生徒が多くいます。そういったことを防ぐために、初期段階から文法を整理する参考書に取り組みましょう。

 

読解のための英文法の習得までに必要な目安時間

64時間

 英文解釈の参考書として捉えれば標準的な時間数ですが、文法の参考書として捉えるとやや多めの時間数です。ただ、英文解釈の導入としても英語学習全体としても非常に重要で、かつ多くの受験生に足りない力をつけることができるので、これくらいの時間をかけてしっかり学習するのが妥当でしょう。

 本書では英文解釈の例題がついており、それを解いて解説を読みながら進める形になりますが、解くのがメインではありません。あくまで、解説を読みながら今までの知識を読解に応用できる形に整理し直すことに意味があるので、あまりに早く終わってしまった場合は、学習の仕方がおざなりになっていないか確認してみてください。

 

読解のための英文法の概要

本書は、英文法の知識を単元横断的に整理することで、長文読解に応用できる知識にするための参考書です。SVを発見することから始まり、「to doの識別」「thatの識別」など、用法が多いものの見分け方、熟語的な文型のパターンまで、この一冊でカバーできます。また、冒頭のテーマから、今までの知識がたくさん集約されたような話が出てきますが、例題の文自体はシンプルで難しくないものが多いので、まずは易しいレベルで文法を意識した読み方を学ぶことができます文法の理解本以上に重要な内容となっており、この参考書がマスターできれば英文解釈の基礎はしっかりできている状態になるので、既習の参考書も参照しながら、知識を体系的なものにしていきましょう。

読解のための英文法が面白いほどわかる本はこんな生徒におすすめ

  • これから英文解釈を始める生徒
  • 文法事項はそこそこ覚えたのに、読解になるとわからなくなる生徒
  • すべての大学を目指す生徒に対応

 

 本書は、標準レベルから早慶レベルまで、どのような大学を目指す生徒にもおすすめできる参考書です。難関大を目指すとしても、基礎がしっかりしていなければいずれ伸び悩んでしまいます。受験の後半になって基礎の穴があることに気づくというパターンもあるので、そうなる前に確実な段階を踏んで学習しましょう。読解の基本は精読なので、読解問題に進めたけど伸び悩んだという生徒がもう一度文法について復習するとしたら本書が良いでしょう。

 また、文法を覚えたら後は演習で読解はできるようになる、という人もいますが、受験では限られた時間の中で力をつけていかなければいけません。効率的に読解へ進むためにも、文法をひと通り学習し終えたすべての生徒におすすめします。

読解のための英文法が面白いほどわかる本の特徴

文法と初期レベルの英文解釈をつなぐ一冊

 英文法をしっかり勉強したとしても、英文解釈がいきなりできるようになるわけではありません。文法力が読解力に直結していない受験生は非常に多くいます。なんとなく読解力だけで長文読解を乗り切ろうとすると、途中で点数は伸び悩んでしまうのです。

 本書では、長文読解のための英文法力をつけるために文法知識を整理し直します。このような主旨の参考書は多くないため、非常に有用です。同じ著者が文法や読解の教材も執筆しているので、併せて使用してもよいでしょう。

文法の識別に特化

 本書は中でも「文法の識別」に特化しています。これは、同じ単語でも様々な用法がある場合に、文脈や前後の文法的な繋がりなどから用法を特定するものです。”that” や “as” などがこれに該当しますが、古文にある識別と同じようなものと捉えてもらって構いません。英文解釈をするうえでキーとなるポイントがしっかりまとめられているので、今後、単元横断的に文法知識を確認したいと思った時にも使える参考書です。

例題・確認問題・発展問題のすべてに音声つき

 本書の著者は、英単語・英文法・英文解釈・長文読解・英作文など、英語に必要なほとんどの要素に関する参考書を執筆しています。英語の教材は著者によって解説の仕方がかなり異なるので、読解まで網羅されていると非常に取り組みやすいといえます。ただし、他の著者の教材も一緒に使うと理解が深まるということがあるので、シリーズに縛られず自分に合った参考書で学習するのが一番です。

読解のための英文法が面白いほどわかる本の使い方と注意点

本書は、例題・確認問題・発展問題などの問題を中心にして学習していきます。基本的には1〜2センテンスの英文を和訳する問題を解いて解説を読み、必要であれば文法を確認していくという流れですが、必ず覚えていってほしいのは各テーマの冒頭と最後に記載されている「パターンとまとめ」です。ただ問題を解いていくだけでは、読解における文法の使い方はなかなか身につきません。そのため、参考書内の「パターンとまとめ」という項目で、文法事項のどのような内容が読解に反映されているのかを確認する必要があります。下記の「具体的な勉強法」では、暗記するように書いていますが、重要なことは、文法の知識との繋がりをもって覚えることです。用語の暗記にはならないように気をつけて取り組んでください。

 また、例題・確認問題・発展問題のそれぞれに音声がついているので、必ず音読するようにしましょう。英文解釈の学習においては、理解することも重要ですが、それと同じくらい訳のパターンを覚えることが重要です。これらのパターンを覚えるには、たくさんの音読が最適です。音読をすることで頭に入りやすくなるほか、実際に英文を読んでいる時も、読み上げるスピードで理解する練習になります。最初のうちは意訳することを考えすぎなくても構わないので、とにかく音読しながら様々な訳し方を覚えていきましょう。パターンと理解が身につけば、その応用問題にも対応することができます。

読解のための英文法の詳細な進め方

平均目安:75分/テーマ

※この参考書に取り組む際は、ステップとは別で翌日にセルフテストの時間を30分設けて計画を組む(全体時間は復習時間を抜いて計算)。

S013.0h
本編に入る前に
序章 SVの発見(テーマ01①②)
S022.5h
第1章 名詞句
名詞節(テーマ02,03)
S032.5h
第1章 形容詞句
形容詞節(テーマ04,05)
S043.0h
第1章 副詞句
副詞節(テーマ06,07①②)
S053.5h
第1章の復習
→PartテストNo.1-1を解く
S063.0h
第2章 to doの識別
-ingの識別
過去分詞の識別(テーマ08~10)
S072.5h
第2章 thatの識別(テーマ11①②)
S082.5h
第2章 itの識別
asの識別(テーマ12,13)
S093.0h
第2章の復習
→PartテストNo.2-1を解く
S103.0h
第3章 接続詞
倒置(テーマ14,15①②)
S112.5h
第3章 省略
強調構文(テーマ16,17)
S123.0h
第3章 呼応
ネクサス
挿入(テーマ18~20)
S133.0h
第3章 比較
複合関係詞(テーマ21①②,22)
S143.5h
第3章の復習
→PartテストNo.3-1を解く
S152.5h
第4章 第4文型
第5文型(テーマ23,24)
S162.5h
第4章 SVO to do型
SVA from B型(テーマ25,26)
S172.5h
第4章 SVA of B型
SVA with B型(テーマ27,28)
S182.5h
第4章 SVA for B型
SVA as B型(テーマ29,30)
S192.5h
第4章 SVA to B型
SVA into B型(テーマ31,32)
S201.5h
第4章 受動態(テーマ33)
S213.5h
第4章の復習
→PartテストNo.4-1を解く
S223.0h第1-2章復習
S233.0h第3-4章復習

→修了テストを受けるために戦略授業へ

※戦略授業で復習が必要と判断された場合、復習をしてもう一度取り組む(修了テストNo.2)

読解のための英文法の具体的な勉強法

この参考書で重視してほしいこと

  1. テーマの冒頭、最後にある「◯◯の△パターン」「テーマ◯◯の△のまとめ」を理解、暗記する
  2. 例題・確認問題・発展問題の構文解釈、考え方の説明までできるようになる

 

S01-04,06-08,10-13,15-20

英文解釈の具体的な勉強法を読んでいない場合、読んでから取り組む。

英語の具体的な勉強法−英文解釈−英語勉強法②

◯以下はテーマごとに行う

⑴ 問題を解く

例題

①予習:例題に文構造の記号と和訳を書く。(目安時間:15分前後)

※文構造=SVOCや意味のかたまりを区切るカッコなど。カッコのつけ方は「本編に入る前に」に記載。

※ノートやルーズリーフに解く。コース生はサポートプリントNo.1を使用。

※まずは何も調べずに書く。知識を思い出して使うという段階のため、間違えても書ききることが重要。

 

②確認:わからない単語や曖昧な部分は、丸つけ前に既習の参考書や辞書で調べる。調べた後に解答を変える場合は青ペンで修正する

※単語や熟語は、まず既習の参考書で確認する。この際、同じ単語でも異なる品詞として載っている場合もあるため、文脈に則して異なる品詞の可能性も検討する。載っていなければ辞書で調べる。

※基礎動詞や接続詞、前置詞など、文構造に関わる単語は基本的に辞書で確認する。(辞書には単語の用法まで載っているため)

※文構造が取れない箇所は例題の上に記載している要点を参考にして何がわからないかを明確にする。

 

③理解:解答・解説を読み、自分が①で書き込んだ文構造と図解に食い違いがないか、自分の訳と模範解答はどのように異なるかを分析し、赤ペンで修正する。

※解説を踏まえて、次に解くときは何に着眼してどのような手順で解き進めたら間違えないのかを考える。逆に、ここでわからなければ「?」をつけておいてトレーナーなどに質問する。

 

確認問題・発展問題

④演習:確認問題や発展問題を①〜③と同様に解く。

 

⑵ パターンとまとめを覚える

⑤暗記:テーマの冒頭に書かれたパターンを覚え、テーマごとのまとめと関連づけて理解する。

※コース生はサポートプリントNo.2を使用。

※用語を覚えるのではなく、実際に使うときの具体例や用法に着目する。

※コラムがついている場合、コラムまでしっかり目を通す。

 

◯以下は、ステップごとにまとめて行う

⑶ 音読で定着させる

⑥例題、確認問題、発展問題 を音読する。(目安時間:7.5分/テーマ)

※コース生はサポートプリントNo.3を使用。

 

《手順》

[1] 英文を見ながら音声を流し、一拍遅れてかぶせるように英文を復唱する。

[2] 一度音声を止め、意味を考えながらもう一度英文を復唱し、その後に和訳を声に出す。

※書かなくてよい。和訳を読み上げるのは、なんとなく意味を考えただけで終わらせないようにするため。

[3] [1]と[2]の手順を、音声トラックの構成に沿って例題→確認問題→発展問題の順で進める。 例題の際は例題一覧を参照し、確認問題や発展問題では本誌と別冊の該当ページとそれぞれ開いて使うとよい。これを3周する。

例文を暗記する必要はない。音声の区切り(≒意味のかたまり)や緩急を文構造と紐付けて読むことを重視する。

 

⑷ 翌日にセルフテスト

⑦翌日に例題・確認問題・発展問題を文構造と口頭和訳でセルフテストする。(目安時間:20~30分)

※範囲の例題、確認問題、発展問題部分をコピーして書き込む。コース生はサポートプリントNo.3を使用。

※音声は使用せず、英文とその和訳を声に出して読む。

※英文に構造を書き込むが、和訳は書かなくてよい。

※目安として、1分くらい経ってもわからない問題はできなかった問題として飛ばして次に進む

※間違えた問題は理解度別マーク法に沿って記号を記入し、解説や文構造を確認する。

 

★復習のやり方を変えて効率アップ-理解度別マーク法

問題を解いた時のチェック記号

◯:解説の通り正解できた

△(アウトプット不足):理解してるけど間違えた

✕ (インプット不足):知識がない、暗記できてなくて間違えた

?:解説みても理解できない → 先生に質問!

1.章復習 S05,09,14,21

①テーマの冒頭に書かれたパターンとテーマごとのまとめをセルフテストする。間違えたものやあやふやなものは確認する。(目安時間:20~30分)

※コース生はサポートプリントNo.2を使用。

 

②例題・確認問題・発展問題をセルフテストする。文構造と口頭和訳(目安時間:2時間[1分/題+確認30分])

※手順はテーマごとの学習(上記)の⑦と同様に行う。

 

③例題、確認問題、発展問題をテーマごとに2周ずつ音読する。(目安時間:5分/テーマ)

※手順はテーマごとの学習(上記)の⑥と同様に行う。

 

Partテストの手順

★コース生のみ

 

①Partテストを解き、丸つけをする。

②9割以上取れた場合、間違えた箇所や曖昧な箇所の復習をして次のステップに進む。9割未満の場合、間違えた箇所が多い章を確認して、Partテストのパターン2を解く。

 

2.全体復習 S22,23

★章復習とほぼ同じ手順。目安時間のみ確認してください。

 

①テーマの冒頭に書かれたパターンとテーマごとのまとめをセルフテストする。間違えたものやあやふやなものは確認する。(目安時間:35~45分

※コース生はサポートプリントNo.2を使用。

 

②例題、確認問題、発展問題をすべて口頭和訳でセルフテストする。(目安時間:2時間15分[30秒/題+確認45分])

※手順はテーマごとの学習(上記)の⑦と同様に行う。

 

③例題、確認問題、発展問題を各テーマ2周ずつ音読する。(目安時間:5分/テーマ)

 ※手順はテーマごとの学習(上記)の⑥と同様に行う。

 

修了テストの手順

★コース生のみ

 

①授業内で修了テストを解く。

②9割以上取れた場合、間違えた箇所や曖昧な箇所の復習をしてこの参考書は修了する。9割未満の場合、間違えた箇所が多い章を確認して、修了テストのパターン2を解く。

 

読解のための英文法の分析者コメント

英文法を頑張ったのに読解にうまくいかせないという受験生の悩みにうまく応えてくれる参考書です。本書一冊で一から文法を学習することは難しいものの、時間を使ってマスターする意味は十分にあります。難易度がさほど高くないので、学習の初期にやるのはもちろん、今からでも文法の穴を埋めたいという受験生にもおすすめです。(お茶の水女子大文教育学部)

 

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