文部科学省の学校基本調査(令和2年度)によると、日本の大学数は795校にものぼります。これだけ多くの大学の中から、どうやって自分に合った大学を選べば良いのでしょうか?大学選びにあたってはさまざまな情報収集の仕方がありますが、高校1年、2年のうちから資料請求をしたり、オープンキャンパスに参加したりと早いうちから開始します。高校に入学して早々、もう大学について考えなくてはいけないのかと思うかもしれませんが、どうやって受験勉強をしていくかや、将来どのような仕事をしていくかに関わってくるため、大学選びはとても大切です。
この記事では、具体的にどのような点に着目して大学を選ぶべきかや、どうやって志望校を絞っていったらよいかについてお伝えしていきます。記事の内容を参考にして、将来後悔しないように、自分にとってのベストな大学選びを行っていきましょう。
目次
大学選びはいつから始めるべき?
大学選びはいつから始めるべきでしょうか?高校3年生になってからでは遅いため、1年生の時から少しずつ準備を始める必要があります。以下で表にまとめましたのでご覧ください。
時期 | やるべきこと |
高1の秋 | 文系理系を選択 |
高1~2 | 大学リサーチ |
高1~2 | オープンキャンパスで大学訪問 |
高3の夏までに | 第一志望校決定 |
高3の秋 | 併願校決定 |
共通テスト後 | 受験校の見直し(共通テストの得点で出願先変更の可能性) |
大まかな流れは上記のようになります。高校1年生の秋に文理選択を行う学校が多いため、この段階で将来希望する学部や学科がある程度絞られてきます。このとき、たとえば数学が苦手だからと完全に数学を捨ててしまうと、原則私大文系という選択肢に限られることになります。数学なしで受験できる国公立大学もありますが、数はかなり限られるからです。はっきりと将来の目標が決まっているのであれば、この段階で科目を絞り込んだ文理選択を行っても構いません。
しかし、まだぼんやりとしか決まっていない、あるいは全く将来の進路が見えてこないのであれば、文系理系のどちらに進んだとしても進路変更ができることを前提に科目選びをしていくことをお勧めします。大学選びと聞くと、具体的にどこの大学を志望するかというところばかりに目が行きがちですが、高校1年生の秋に文系理系を決める段階である程度の方向性が決まってしまうことを考えると、文理選択はとても重要なポイントと言えます。そして、資料請求をしたりしながら大学について調べたり、オープンキャンパスに参加したりしながら志望校を決めていきます。高校3年生になって、第一志望校や併願校を迷わず決定できるよう、時間がある高校1年生、2年生のうちに気になる大学のオープンキャンパスに参加してみると良いですね。
【大学を選ぶ流れ①】大学で学びたいことを考える
大学選びでは、まず大学で何を学びたいかを考えましょう。
興味関心があることではなく、偏差値や就職実績だけを見て大学選びをしてしまうと、入学後講義に興味が持てず、結果として成績も伴わず留年や中退につながってしまうかもしれません。たとえばお医者さんになりたいから医学部や歯学部、学校の先生になりたいから教育学部と言ったように、はっきりと将来何をやりたいか決まっている場合は問題ありません。しかしぼんやりしていてまだよく分からない場合は、興味があることや時間をかけて勉強しても苦にならないことなどを書き出して、自己分析を行ってみましょう。自己分析を行うことで、どの学部学科で学ぶのが最適か自ずと見えてきます。
たとえば近年人気のグローバル関連の学部でも、入学後に学ぶ内容は大学によって大きく異なります。国際ビジネスに特化しているのか、それとも語学に特化しているのかなど、どちらをより深く学びたいかによって選ぶ学部学科が変わってくるのです。見た目だけではどこも似たような学部が並んでおり、どの大学を第一志望にしたら良いか迷ってしまうかもしれませんが、自己分析を行い本当に自分が学びたいことがはっきりすると、大学選びもスムーズに進んで行くことでしょう。
【大学を選ぶ流れ②】大学の情報収集をする
自己分析を行い、興味のある学部や学科が決まったら、それについて学べる大学の情報収集を行っていきます。
以下の方法を用いて、是非気になる大学について調べてみてください。
大学のホームページを見たり資料請求をする
手軽に実践できる情報収集として、大学のホームページを見ることがあげられます。その大学にどんな学部や学科があり、どのような入試を行っているのか。交換留学は行なっているのか、どんな設備があるのか。また、所在地やアクセス、学費など大学の基本情報が確認できます。夏休み前などを中心に、オープンキャンパスなどのイベント情報も随時更新されていますので、最新情報をチェックしたい場合にはホームページはとても効果的なツールです。
しかし、ホームページで得られる情報は限定的なため、気になった大学については積極的にパンフレットを請求しましょう。学部や学科で履修できる授業の内容や教授陣の紹介、学部在学中に取得できる資格や卒業後の就職実績など、ホームページよりも詳しい情報が掲載されています。大学構内の施設紹介や学食紹介、サークル紹介など、大学生活をイメージできる写真やコラムも掲載されており、勉強のモチベーションも上がるかもしれません。ホームページは情報が常に更新されているため、古い情報は削除されてしまうこともありますが、パンフレットであればいつでも手元において確認することができるのもポイントです。
ちなみに大学選びの基準は人それぞれですが、大学生活の中心は勉強のため、学習環境やスタイルが自分に合っているのかをパンフレットで確認することもお勧めします。授業内容はアクティブラーニングがメインなのか、それとも講義形式なのか。理系学部であれば、実験設備はどのくらい充実しているのか、卒業後に大学院に進学する人がどのくらいいるのかといったことです。
大学に通う学生のブログや動画を参考にする
気になる大学の学部や学科に通っている現役の大学生や、卒業して間もない人がブログや YouTubeなどで大学情報を発信しています。授業の内容や教授について、サークル活動や就職活動についての生の声が分かるため、気になるブログや動画があればチェックしていくと良いでしょう。もちろん、全ての情報が正しいとは限りません。決して全てを鵜呑みにすることなく、客観的な目で冷静に判断し、参考になる情報があれば取り入れていくというスタンスで臨んでください。
オープンキャンパスに行く
夏から秋を中心に開催される各大学のオープンキャンパス。気になる大学があれば、必ずオープンキャンパスに参加しましょう。たとえば同じ国際学科という名前でも、大学によってカリキュラムが大きく異なる可能性があります。オープンキャンパスに参加し、その学科で学ぶ先輩学生に直接授業について聞いてみましょう。タイミングが合えば模擬授業に参加したり、不明点を直接教授に尋ねるなどしておくことで、入学してから「こんなはずじゃなかったのに」とガッカリすることもなくなります。特に理系学部を選択する場合は、研究設備が大学によっても大きく異なります。自分が学びたい内容に関して、満足いく設備を使って学べるかどうかも確認しておいてください。
授業体験や学習内容の説明のほかにも、オープンキャンパスでは楽しいイベントが行われます。サークルの見学や学食体験ができたり、参加者に大学グッズが配布されたりと、大学への憧れも強まり、勉強のモチベーションも上がるでしょう。高校3年生では受験勉強が忙しく、落ち着いてオープンキャンパスに参加することは難しくなります。そのため高校1年、2年のうちに、気になる大学のオープンキャンパスに参加しておいてください。
実際に通っている人に話を聞く
インターネットでも多くの口コミサイトがあり、大学や学部学科についてさまざまな投稿がされています。しかしその中から、正しい情報と誤った情報を見極めるのはなかなか難しいものです。実際に大学に通っている人、できれば3人以上から話を聞くことをお勧めします。その理由は、人数が少ないと、意見がどちらかに偏ってしまう可能性があるからです。たとえば、通っている高校や塾の先輩がいれば、その人たちから話を聞くのが良いでしょう。もし、知り合いが誰もいない場合は、オープンキャンパスで先輩に話を聞いてみてください。
講義の様子やサークルの様子、アルバイトをする余裕はあるのか、普段講義の後はどのように過ごしているのか、大学入試に向けてどのように勉強したかなど生の声をどんどん聞いていきましょう。また、その大学や希望の学部学科を卒業して社会人になっている人と話す機会があれば、大学での学びが今の仕事にどのように役立ったかや、大学在籍中に取得できる資格があるのかどうかといったことについても、ぜひ聞いてみることをお勧めします。
【大学を選ぶ流れ③】複数の大学を比較して絞る
前述したような方法で、気になる大学、学部学科をいくつかピックアップしたら、今度はその中から自分に合う大学を見極めていきます。この場合、やりたいことはもちろん、将来の就職や立地条件なども含め多角的に検討していく必要があります。
具体的には、以下のような点を意識して大学比較を行っていきましょう。
学部・学問で選ぶ
自分が勉強したい内容が学べる学部学科を選びます。近年では、情報コミュニケーション学部や国際グローバル学部と言ったような、どんな学びができるのか、一見しただけでは分かりにくい学部も増えています。名前だけで判断せずに、どのような授業が開講されているか、カリキュラムもしっかり確認しましょう。
どのような講義があるかについては、ホームページやパンフレットでも確認できますが、 YouTubeの動画で、学部学科について分かりやすく説明しているものや模擬授業をアップしている大学もあります。たとえば、同じ大学でも経済学部と商学部と経営学部の違いはどこにあるのか?具体的に履修科目がどう違うかなどについて解説してくれているので、非常に参考になるでしょう。
興味や関心で選ぶ
大学はもちろん勉強するところですが、勉強以外に興味や関心があることが実現できるかどうかも大きなポイントになります。大学在学中に海外留学したいと考えている人であれば、留学制度が充実した大学を選んだ方が、実現する可能性が高くなります。特定の部活動やサークルが強い大学に入りたいといった希望がある場合も同じです。勉強はもちろん大切ですが、それ以外の希望も叶えることができる大学を選んでいきましょう。
将来なりたい職業との関係で選ぶ
高校生の時点で将来どういった職業に就きたいか、具体的に決まっている人は少ないかもしれません。その場合、ぼんやりとでも構いません。大学を卒業したら、どういった働き方をしていきたいのかを考えてみましょう。大企業に就職して働きたいのか、弁護士や公認会計士などの資格を取り、専門職として勤務したいのか。公務員試験を受けて、省庁や学校で働きたいのか。自分自身で起業して経営者として働きたいのか。どのスタイルを選ぶかによって、向いている学部がある程度絞られてきます。
もし弁護士を目指すのであれば法学部ですし、公務員になりたいのであれば、公務員試験の合格者が多くサポートが手厚い大学を目指すのも良いでしょう。もちろん将来なりたい職業が変わったとしても、ほとんどの場合方向転換が可能なので、今の段階でイメージできる将来像でかまいません。社会に出たあとの自分自身を想像して、大学選びをしていきましょう。
立地で選ぶ
大学に入学したら4年間、もし大学院に進学するのであれば最低6年間、同じキャンパスに通うことになります。キャンパスがどの場所にあっても変わらないと思うかもしれませんが、毎日の大半を過ごす場所です。自分が想像している大学生活を送れるような場所にある学校を選びましょう。活動的で、刺激的な生活を好む人であれば、大学のそばに美味しいレストランがあったり、すぐに電車で街へ出かけることができるような場所にキャンパスがあることが重要になるでしょう。そういった人が、駅からバスで20分以上かかる郊外の大学に通ってしまうと、大学の周りには何もなく、息抜きも十分にできないと感じてストレスが溜まってしまうかもしれません。逆に、自然豊かなキャンパスライフを求めている人が、都心に位置するビルばかりの狭い大学に入学してしまったら、息が詰まってしまうことでしょう。
土地勘がある場所であれば良いですが、行ったことのない地域の大学を希望する場合は、事前に下見に行くことをお勧めします。立地条件や大学周辺の環境がどうしても合わない場合は、ほかの大学を検討していきましょう。
偏差値や難易度で選ぶ
大学選びをする際に、最初から偏差値を基準にして考えるのはよくありません。しかし高校3年生になり、ある程度学力が定まってきた段階で、現在の偏差値とあまりにかけ離れた大学を志望するのは得策ではないでしょう。もし、実力よりもかなりレベルの高い大学に合格したとしても、入学後講義レベルが高く、授業についていけない学生もいます。結果として、単位が取れず留年や中退という結果にならないとも限りません。
逆に自分の実力よりもだいぶ偏差値が下の大学に入学すると、講義のレベルが低すぎたり、周りの学生のモチベーションが低く、話が合わずに辛い思いをするという話も聞きます。こういったことから、偏差値や難易度はある程度参考にして、自分にとって適正レベルの中で行きたいと思える大学を選んでいきましょう。同じ大学でも学部学科によってレベルが異なるため、偏差値や難易度で大学を調べたい時は、必ず学部別の偏差値を見るようにしてください。
費用で選ぶ
大学入学後、国公立大学と私立大学、文系と理系ではかかる費用が大きく異なります。一般的には費用が高い順から私立理系、私立文系、国公立大学の順番になります。理系の中でも医歯薬系はさらに高額です。
文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」および「平成30年大学等納付金調査」によると、入学金、学費、施設設備費を合計した初年度納付金の平均は下記のとおりです。
大学分類 | 入学金 | 年間授業料 | 施設設備費 | 合計 |
国立大学 | 28万2000円 | 53万5800円 | なし | 81万7800円 |
公立大学 | 39万3618円 | 53万8633円 | なし | 93万2251円 |
私大文系 | 22万9997円 | 78万5581円 | 15万1344円 | 116万6922円 |
私大理系 | 25万4309円 | 110万5616円 | 18万5038円 | 154万4963円 |
私大医歯系 | 107万3083円 | 286万7802円 | 88万1509円 | 482万2394円 |
このほか、所属しているゼミの合宿費がかかったり、在学中に海外留学を希望する場合はその費用、卒業後に大学院進学を希望している場合はその費用もかかってきます。自宅から大学に通えず、一人暮らしをする場合は生活費もかかってきますので、純粋な学費以外にかかる費用も合わせて考え、大学を選んでいきましょう。
入試形式で選ぶ
現在、大学入試では大きく分けると一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つの受験方法があります。そのほか、共通テストの点数をもとに合否を決定する、共通テスト利用入試という方法もあります。このように入試方法が多岐に渡るため、自分がどの方法を利用して受験したいのかを早いうちから考えておきましょう。
もし学校推薦型選抜を利用したいのであれば、高校1年生、2年生のうちから受験科目以外の成績も含め、高い成績を維持しておく必要があります。総合型選抜を利用したい場合は、自己PRの材料となるような活動、たとえば部活動やボランティア活動など、勉強以外に熱心に取り組める活動を行っていきます。このように、入試形式によっては高校3年生になってから準備を始めても間に合わないものもありますので、行きたい大学を選ぶ際には、どのような選抜方法を使いたいのかを考えておきましょう。
【大学を選ぶ流れ④】保護者と相談する
行きたい大学が見つかったら、考えをまとめて保護者に伝えます。もしかすると反対されることがあるかもしれません。その場合は、どうしてその大学に進学したいのか、理由を論理立てて保護者に伝え、納得してもらうことが大切です。
ちなみに、反対の理由が経済的な場合は、国や大学が実施している奨学金制度や学費免除制度の利用も検討していきましょう。
・大学独自の学費免除制度
大学によって支給基準や金額は異なりますが、多くの大学が独自の奨学金制度を提供しています。たとえば上智大学では「上智大学修学奨励奨学金」を支給しており、授業料の全額もしくは半額、3分の1相当額を給付します。
受給にあたり必要な条件は以下の通りです。
- 学修意欲が高く、成績優秀
- 家庭収入700万円(税込)以下が基準
このように、家庭の経済状況および成績が基準を満たしているかで支給の判断が行われます。
・公的機関の奨学金制度
「日本学生支援機構」の奨学金制度がよく知られており、以下の奨学金が利用可能です。
- 給付奨学金:返済不要
- 第一種奨学金:無利息の貸与型
- 第二種奨学金:利息付き貸与型
利用にあたっては事前の審査が必要ですが、奨学金は月額2万円~12万円から選択できます。
・教育ローン
日本政策金融公庫が行う「国の教育ローン」や金融機関が行う「民間の教育ローン」が広く知られています。
- 国の教育ローン(貸与上限350万円、子供1人の家庭で世帯年収790万円以下)
- 民間の教育ローン(貸与上限は審査による、所得制限はない場合が多い)
できれば、費用の問題で進学したい大学を諦めたくはないものです。奨学金の利用も含めて、保護者と相談して志望大学を決めていきましょう。
大学選びを失敗しないコツ
ここまで大学の選び方についてお伝えしてきましたが、次に大学選びを失敗しないコツについて解説していきます。たくさんの情報があふれている現代。色々な情報がありすぎて、逆に大学選びを迷ってしまうかもしれません。そのような時は、以下を念頭において大学選びをしていきましょう。
学部から決める
学びたい内容が何なのかをハッキリさせることが大学選びには大切だとお伝えしてきましたが、大学選びの一番の基本は、大学ではなく、学部学科から先に決めることです。そのため、興味のない学部学科に進学してしまうと、授業に出席するモチベーションも上がりません。結果として、成績が取れず留年や中退の可能性が出てきてしまいます。大学の偏差値だけを見て、就職状況が良さそうとか、周りのウケが良いとかの理由で学校選びをすることだけはやめましょう。4年間、充実して学べるような学部学科を選ぶことが大前提です。
偏差値を意識しすぎない
先ほど、偏差値を基準に大学を選ぶという話をしましたが、偏差値を意識しすぎないことも大切です。
たとえば法学部に進学したいと思っているのに、第1志望校の法学部には落ちてしまい、代わりに文学部に合格したとします。第2志望の大学の法学部には合格した場合、どちらに進学しますか?ということです。第1志望校の方が大学の知名度も高く、就職活動もうまくいきそう。周りの人からも「〇〇大学なんてすごいね」と言われそうだという理由で、この大学の文学部に進んだとしましょう。授業内容に全く興味が湧かず、モチベーションが高い学生に囲まれながら、自分はつまらないと感じている学生生活を4年間送ることを想像してみてください。実り多き学生生活になるとはとても思えません。
入学後、選択を後悔して再度大学を受験したり、転部する学生もいますが、周りが大学生活を楽しんでいる中、一人違う勉強をするというのはなかなかできることではないでしょう。偏差値はあくまで参考程度にとどめ、自分が本当に学びたい学問を勉強できる学部や学科を選びましょう。
周りに流されない
大学を選ぶ際に大切なのは、自分がどのような大学生活を送っていきたいのか、卒業後にどんな仕事に就きたいのかというビジョンを持つことです。もしかしたら、自分が行きたいと思った大学を家族や友人が否定するかもしれません。「そんなところに行ってどうするの?ちゃんと就職はできるの?」と言ったマイナスの意見を耳にすることもあるでしょう。
もちろん、家族や友人の意見を尊重し、耳を傾けることも大切です。しかし、人によって価値観は異なります。そのため、「自分はどう思っているのか」をしっかりと認識し、ブレないようにしましょう。もし周りの意見に流されて、仕方なく周りが望む進路を選んで後悔しても、誰も責任を取ってはくれません。自分の人生の舵取りは自分でしかできないのです。家族に反対されたとしても、自分の考えをしっかりと説明し、納得してもらうようにしてください。
まとめ
この記事では大学の選び方についてお伝えしてきました。高校1年生の文理選択で、ある程度の方向性が絞られること。何を学びたいかを中心に考えて、学部や学科を選ぶことの大切さ。気になった大学があれば、秋から冬に行われるオープンキャンパスに参加して、大学の雰囲気を知っておくこと。高校3年生の夏頃には第一志望校を決め、秋には併願校も決定するといったスケジュールについてお伝えしました。
大学を選ぶ際には、以下のようにして情報収集を行います。
- 大学のホームページを見たり資料請求をする
- 大学に通っている人のブログや動画を見る
- 大学のオープンキャンパスに参加する
- 実際に通っている人の話を聞く
このようにして、通いたい大学のイメージをつかみ、候補を絞っていきます。いくつか興味のある大学が見つかったら、以下の方法で絞り込んでいきましょう。
- 学びたい学部や学科があるか
- 勉強以外で興味や関心があることを実現できるか
- 将来つきたい職業に有利なサポートがあるか
- 偏差値や難易度は適切か
- 目的とするキャンパスライフを実現できる立地か
- 学費など費用の支払いは問題がないか
こういった点に注意してリサーチを進めていきますそして行きたい大学が絞れたら、必ず保護者に相談をしてください。反対される可能性もありますが、どうしてその大学に行きたいのかを自分でしっかりと説明できる必要があります経済的なことが理由で進学を反対されている場合は、大学の学費免除制度や、国や民間の奨学金、教育ローン制度の利用も可能です。4年間、充実した大学生活を送りたいものです。くれぐれも周りの意見に流されたり、大学のイメージや偏差値の高さだけを優先させず、自分が学びたい学問を勉強できる大学を選んでください。
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